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2010年11月16日火曜日

マイクロ スコープ

先日の横浜デンタルショーでも多く見かけましたが、今はドクターの間でもマイクロが流行っているようです。 もともと歯内で使う目的で開発された云々ありますが、今は色々な目的で使えると思っています。

技工用で有名なのは、かつての井上アタッチメントが出していた卓上のものですが、私が技工士になって初めて手にして使っていたのはGC社製のマイクロでした。
やはり卓上ですが、縦型でガッチリしたものでした。 倍率は忘れましたが、井上よりは倍率が高かったとおもいます。

現在は井上アタッチメントが最後に売っていたものを使っています。
倍率は接眼レンズ、対物レンズ掛けて16倍です。

GCなどが出しているチェアーサイド用のマイクロは最大倍率20倍です。
数字から想像すると、「20倍かぁ」で終わりそうですが、先日マイクロを導入した歯科医院へいったとき「小林君 見てみなよ」と言っていただいたので見てみたのですが、レンズの向こうは・・・それはもう大変な世界でした。

技工でマイクロ使う場合は、マージンのギリギリを見たり、技工物の内面の極めて小さな気泡を探すときの16倍や20倍です。

しかし、チェアーサイドで見るべきものは、もう少し大きいものです。
それを20倍で見ると、それはもう「ガリバー旅行記の一般市民がガリバーの歯を虫眼鏡で見ている」ような感じでした。

似たような倍率でも、何をどう見るかによって全然違うのだなと思いました。

サヤカには写真にあるように、ニコン系の会社から発売されているSMZ-1500があります。
おそろしいことに、これは拡大鏡から顕微鏡までというレベルのもので、最大倍率は実に540倍です。見てはいけないモノまで見えてしまいます。

主にマージン適合の確認などに使用していますが、特に材料が変わった時や、CADCAMで変化を感じた時など、使ってみるととても重宝します。

写真からも分かる通り、接眼からも見えますが、右のモニターでも確認でき、さらに上部に取り付けたデジタルカメラで撮影することもできます。
左横に置いてあるエプソンのプリンターはネットワークに参加させていません。
これはメディアを指して画面上でファイルを選択し、そのまま印刷できるようにしているものです。

540倍とはいわず、60倍70倍でも、とんでもない世界です。
適合していたはずのものが適合していなく見えます。

倍率を上げていったさきには「適合していない」が見えてくるのです。
でも、それも知識として積み重なって良かったと思います。

目指す目標も当然高くなりましたし、意識の持ち方も見る前と見た後では変わりました。



一度 のぞきに来ませんか? ( 模型や技工物は持ってきてください ) w


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