ワックスアップ、埋没、ロー着、研磨、分割復位式模型、副歯型式模型の6種類です。
マニュアルのファイルを見たら製作年月日が2000年5月になっていました。
およそ11年前に作ったものでした。
GCから口腔内固定用常温重合レジン「FIXPEED」が出たので、それならということで
比較してみようとファイルをひっくり返していたら、昔のファイルが出てきました。
その当時のままコピーすると
1. GC社製パターンレジン
硬化時間 『4分』
硬化収縮 | |
30分後 | 24時間後 |
0.65% | 0.67% |
2. 日進社製パターンレジン
硬化時間 『2.5分』
硬化収縮 | |
30分後 | 24時間後 |
0.55% | 0.81% |
となっています。
ついでに、こんなことも書いてあります。 ↓
使用するパターンの種類によって、埋没材の膨張収縮が抑制されることがある。
クリストバライト埋没材 | リン酸塩系埋没材 | |
WAX | 膨張傾向 0.08 | 膨張傾向 0.05 |
レジン | 収縮傾向 -0.15 | 収縮傾向 -0.10 |
プラキャストバー | 収縮傾向 -0.28 | 収縮傾向 -0.18 |
(昔のファイルをコピーペーストしたものは、色付けした部分です)
つい最近GCのパターンレジンを購入し、取説を見てみましたが
この製品に関しては何も進化していないようです。全く同じ数値でした。
日進のパターンレジンは30分後の0.55%は魅力でしたが、今は使っていません。
当時から操作性・信頼性は断然GCだったのを覚えています。
ちなみに、Pi-Ku-Plast HP36(ピクプラスト)の硬化収縮は 0.36%とうたっています。
「このレジンは収縮ゼロです」などと言っているページも目にしますが、
とりあえずメーカーいわく、0.36%の収縮でヒートショック対応というのが売りのようです。
経時的な変化量は今は分かりませんが、某メーカーの人いわく経時的な変化量が大きいと
言っていました【謎
焼却残さですが、サヤカのスタッフは「少し残ります」と言っています。
そしてGCのFIXPEEDですが、売りは
・低収縮と良好な寸法精度 0.62%(3日経過しても同じ)
・変形や温度変化に強い物性
・シャープな硬化特性
・識別しやすい緑色
あたりでしょうか。
しかし、それらの特性を出すためにフィラーを使っているようで、
焼却すると残さが残るため鋳造用パターンとしては使用できません、と記してあります。
同様に、大幅に曲げ強度を向上させたと記してありますが、
これまでのGCパターンレジンが62Mpaに対してフィクスピードがいくつなのか分かりません。
明日にでもGCに電話して聞いてみます。
こういう材料比較は面白いですね。
材料を作る目的や思惑などが感じられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿