土曜の夜に久しぶりにフラッと本屋へ行きました。長らく読み続けながらも全く読み進まない「峠」は放置し、買った本の中から適当に取って「ふがいない僕は空を見た」を読みました。
最近目立つ表現技法なのか、章ごとに「私」が入れ替わります。
多くの登場人物のそれぞれの目線で一つの事柄を表現していく手法なのでしょうが、映画で松たか子が主演した「告白」の本あたりから私の目に付きすぎ、最近では「またこの手法か」と思ってしまったりします。
日曜日は娘のアッシー君に成り下がり、千代田区のソニーミュージック・エンターテイメントへ出かけて、駅の近くのルノアール(喫茶)で独り読書に浸りました。おかげで「ふがいない僕は空を見た」を読み終えましたが、その喫茶店で変なものを見ました。
おそらく一緒に出掛けた娘(今年19)より少し年上の女性3人組が、週末のお買いもの風に着飾った格好で窓際のボックス席に座っていました。私たちは14時ころに入店しましたが、3人組のテーブルの飲み物などの様子からは「入店して間もなく」の雰囲気ではありませんでした。
テーブルの下には、渋谷かどこかで買い物をしてきたようで、かわいらしい柄の手さげ袋が1人3つくらいずつ置いてあります。
で、その女性たちですが、ずっとPSP(プレーステーション・ポータブル)をやっているのです。
3人がそれぞれ1台ゲーム機を持ち、誰と喋るわけでもなく、ただ黙々をゲームをしているのです。
途中トイレに立つときも、黙ってトイレへ行き、戻ると黙ってゲームを再開します。
結局私が本を読み終わり喫茶店を出るまでの2時間くらいでしょうか、彼女らの様子は全く変わりませんでしたし、私が店を出る少しまえに飲み物をおかわり注文していたので、まだまだ居る気なのだろうと思いました。
これって今どきは普通なのでしょうか???
我が家では基本的に子供にゲームを与えていなかったので、ゲーム機を持って出かけるということもありませんし、ゲーム機に心を奪われている姿も見ません。携帯電話もEメールの出来ない電話機能だけのものを持たせているので、液晶を見つめたままなどという子供の姿も見ません。
喫茶店を出て駅前の文教堂という本屋へ行きましたが、そこでは多くの人が本を立ち読みしたり物色したりしていました。
あぁ良かった見慣れた人間がいた、という感じがしましたw
以前に私の本の師匠に教わったyomyomに連載されていた「ツナグ」が本になりました。
死んだ人と生きている人を会わせる「ツナグ」という能力を授かった人がいて、死後の再会の裏にある人間模様を描いている作品です。ツナグは、独創的な小説ながらも品があり、優しさと感動に溢れた作品だと思います。
再びドップリと浸りたいと思い、ハードブックながらも買ってしまいました。
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