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2011年10月3日月曜日

長野紀行-3  (田中武先生講演会)

「日常臨床における咬合の考え方・与え方」という題目で始まった講演会ですが、咬合異常の原因と結果の話から始まり、それらをどう分類し、どう対処するかという、とても具体的で解りやすい内容でした。





内容の一部は田中先生が作られたHPに掲載されていますが  こちら







現在の講演会では間接円板の秘密の動画や、偏位した際に移動・変形する間接円板の3D画像などが多数加わり、さらにおよそ5年おきに改訂される文献などの動向も紹介しながら、咬合治療の時代の流れと現在、そしてこれからの取り組み方が非常に分かりやすく紹介されています。








さらに、咬合治療における咬合紙の使い方として、現行の各種咬合紙の問題点と実際の使い方の解説と、これから某社から出る咬合紙の話などなど、実践に即した現実的な情報満載の講演だったと思います。


特にTMD(Temporomandibular Disorders)と咬合の関係については、それぞれをどう捉えてどう考えるかということについて、熱く持論を展開されていました。
まさに臨床の現場から見えてくるホンモノを感じた部分でした。

講演会では休憩前と講演終了後に質問を受けていましたが、かなり具体的な質問から突っ込んだ質問まで、通常の講演会に比べ質問が多かったと思います。
講演内容が現実的で実践的な治療手法ということと、咬み合せに取り組まんとする受講する先生方の姿勢がそうさせるのだろうとも感じました。

1時間経過したところで3、4分の休憩をはさみ、2時間にわたる講演もあっという間に終わってしまいました。面白い講演会というのは時計を見るタイミングを逃しますし、田中先生の講演は私は3度目の受講になりますが、受講するたび浸透してくるような不思議な講演だと思います。



講演会が終わり、その後は食事が始まるということで、部外者の私は早々に退席させていただきました。

すぐ近くにジャスコがあったので、持ってくるのを忘れた「信長の棺」の代わりに「秀吉の伽」を購入し、高速は使わず長野の空気を感じながら松本まで戻りました。

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