ジルコニア・セラミックの場合、以前まではセルコンセラムKissを使っていましたが、最近ではe.maxセラムを使っています。
さて、そのe.maxセラムですが
サヤカでは特に注意していることが一つあります。
例えば、一人の患者さんのケースで、単冠とブリッジが混在する場合、焼成は別々に行います。
e.maxセラムは焼成温度が750度で、kissと比べても80度低く、ZRと比べると150度以上低く設定されています。
炉内に入っている時間も短くなるわけですし、さらに熱伝導率の低いジルコニアの質量が大きいブリッジなどでは、陶材が生焼けになりやすくなります。
何も考えられていない薄いコーピングのフレームなら別かもしれませんが、弊社スタンダードのサポート形態を考慮したジルコニアフレームなどの場合は、特に注意しなければなりません。
具体的には単冠などは
乾燥3分、プレヒート5分、昇温率33度/分、最高温度750度、係留1分 ですが、
ブリッジや連結でもフレームが厚い場合は
乾燥5分 プレヒート10分 昇温率33度/分 最高温度750度、係留2分 で焼成しています。
本数、質量に応じて焼成温度を数度上げても、良いと思います。
もちろん、ファーネスの能力等による差があるでしょうから、それぞれの環境でベストの設定を探せば良いのだろうと思いますが、サヤカではこの数字で程好い結果になっています。
参考までに
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