その2
その3 から続きます
上下ともグレーズ手前まで作業をすすめ、試適に立ち会わせていただきました。
インデックス・コアの工程以降では初めて製作物を口腔内へ戻すので、適合の確認も含まれるものでした。
この時点で最後方歯のメタルボンドは、即時重合レジンで仮着してあります。
トルクレンチで必要トルクを加えて、収まるべきトコロまで入れ込みます(15N)
Br部も含め、適合は特に問題ありませんでした。
咬合平面もキレイにとれたと思います。
特に気を付けたのが歯肉とインプラントの境目からの空気漏れですが、右上中切歯~側切歯あたりを今より少し強めにしても良のでは?と思いました。
上顎全域においては、歯肉からの立ち上がり、カントゥアの調整は必要だと感じました。
ドーソンテクニックによる前歯部咬合調整に入ってすぐ、田中先生に確認されました。
「小林さん、上顎左の3番の舌側にセラミック盛れる?」
写真を見ても分かる通りバイトがあまくなっていましたが、先生が誘導する顎位でも、見事にそれが見て取れました。
その3のトップ画像にある左上三番の咬合状態とは違うということも言えます。
こういう所は色々な意味で、とても重要な確認作業だと思います。
ドーソンテクニックでバイトを確認
ドーソンテクニックでは患者さんの顎が軽々誘導できているのが分かりました。
「先生、こういうのって力んでしまう患者さんって多くないですか?」と聞くと
「あぁそうだね。でもね、咬合治療をして顎位が安定すると、筋肉の緊張が取れて簡単に出来るようになるんだよ。この人もそう。」と、おっしゃっていました。
もう不思議なくらいにブランブランに誘導していました。。。
試適で分かったこと
①上顎左側の犬歯のバイト
②歯肉への圧の加減
③患者さんから、舌房を可及的に広げてほしいとの要望 など
ただし、この試適で再バイトを採ったので、リマウントの状態と口腔内写真を比べて調整します。
それらを踏まえ、3日後のセットに向けて仕上げに入りました。
その5 へつづく
0 件のコメント:
コメントを投稿