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2012年1月1日日曜日

年末と本の話

30日から休みに入りましたが、大学生の長女はバイトに忙しく、長男は高校受験で塾通いのため家にいません。

家内は人工透析の病院で勤めているので、もうずっと盆も正月もない生活を続けています。

次女は来年から大学生ですが、今のところ彼女だけはいつも家にいる子なので、30日も次女の新生活のスタート準備ということで、二人で原宿と渋谷に出かけてきました。

私は買い物に付き合うことは苦ですがw、一緒に行って私だけは喫茶店で本を読んでいるという「特別待遇」を常に許してもらっているので、車で連れて行くことは全く苦にしません。

以前に長女がソニーミュージックにオーディションへ出かけたときもそうです。
何時間でもOKです。


その日も宮部みゆきの「名もなき毒」を片手に出かけていきました。
大晦日の午後に読み終えました


性善説と性悪説があるとしたら、私は間違いなく孟子のほうだと思っていますが、それでも人に迷惑をかける性癖を持った人が多くいるのも、残念ながら事実だと思います。
家内の勤める病院でも「嫌がらせを受けた」と訴えてきたスタッフが、送り付けられたというFAXやビリビリに破かれた白衣を上役の人に見せ、一時は大きな問題になったりしたそうですが、よくよく調べてみると、それは全て自分でやったことだということが分かったそうです。

人は皆・・・などという思想に凝り固まっていると、返って自分や自分の周囲の人に迷惑をかけることもあるのかもしれないと思うだけで、それはそれで悲しいことです。

誰もが幸せになろうと何某かしているはずですが、悪いことというのは、している人は悪いことをしていると思っていないのかもしれないと考えると、それを諭そうと思うこと自体が、相手を、そして自分やその周りの人を苦しめることに繋がると考えねばならず、なんと切ないものかと思います。




渋谷へ出かけたとき、大きい札しかなくコインパーキング代が払えなて、お金を両替するために本を買いました。 宮部みゆきの「誰か」ですが、まだ2、3ページしか読んでいませんが、どうやら登場人物が「名もなき毒」と被っているようで、何やら興味をそそられています。

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