人工歯はGCのLivdentで、Shadeは『112』です。
こちら112の人工歯
こちら112のシェードガイド
もちろん使ったものは間違いなくGCのLivdentですしshadeも112です。
対合の下顎には昨年作ったコーヌスが装着されていて、その時に使った人工歯がGCのLivdentで112のshadeだったということから、今回の上顎でも同じ人工歯を使おうという流れでした。
が、人工歯を注文し、その人工歯の色に合わせて外冠の前装部にハイブリッドを築盛&仕上げして試適に出したところ、冒頭の「人工歯の色が違う」という連絡が入ったものです。
色を変えたのか? 誤差の範囲か??
などなど色々と想像はできますが、最近GC本社に出入りさせていただいている佐野が人工歯そのものを持っていき確認してもらったところ、すぐに製造元へ確認してもらえましたが「製造の方では何も変えていない」、「そういったクレームは受けていないので、特に問題はないはず」、「あるとすれば違う人工歯がプレートに乗っているなどの人為的なミスではないか?」との答えでした。
実は人工歯を頼むときモールドの違いに対応するため、shade112のテーパリングとオーボイドを注文していて、その二つとも同じshadeだったということから、置き間違いなどの人為的なミスという確率はかなり低いということが分かります。
とりあえず、意見をまとめたうえで実際に見ていきます。
先生 :「昨年使った人工歯は問題なかったが、今回使った人工歯はガイドの色と違う」
GC :「何も変えていないので、変わっていないはず」
製造元:「そういうクレームは入っていないので・・・」
真ん中が112のシェードガイドで、両脇が112の人工歯です
追い打ちをかけるようですがサヤカで測色してみたところ、やはり人工歯はガイドに比べ白く明るいことが分かります。
昨年の人工歯は今回の人工歯に比べ確かにガイドの色に近いです。
それに比べても、またはガイドに比べても今回の人工歯は白いということも分かりますが、これは「変わった」のか「誤差」なのか、あるいは「変わっていない」となるのか、出来ればハッキリしてもらいたいところです。
人工歯の並べ替えだけでも手間と材料がかかりますし、コーヌスなどの前装が入った場合は焼き落として築盛のやり直しなどなど、後戻りする距離が相当長いモノになります。
歯科では「色」は常に関わっていかなければならないものです。
先日は咬合の統合で話をしましたが、色も統合出来ないモノか?と思います。
VITAがあって、VITAに準じた各社のガイドがあって、3Dがあって、人工歯用の番手があって、と何か変だと思いませんか???
さらに例えば「マニュアル通りに作っても色は出ない」などが当たり前に言われる築盛システムだったり、ガイドの色とは違う色の人工歯だったり。。。
これが普通だと言えば普通ですが、一歩引いてみると変です。
全体が一つの目標を持った組織と考えるなら、基準が曖昧すぎです。
仕方ないので他社の人工歯で似た色を探し、前装部も盛り直しになりました。。。
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