2013年6月21日金曜日

インプラントージルコニアPIB  その5

セット前のいわゆるビスケット試適の段階です。
 


 
弊社の製作物ではありませんが、こういうこともあり得ます
それでも一般的には1.5歯分程度の正中のズレは「認識されない」とも聞きます
 

「正中を合わせる」というと簡単な表現ですが、正中を表現する要素には「位置」「傾き」「深さ」などがあり、正中は左右の中切歯の重なり具合ですから、左右の中切歯の形態、傾きにクセがでたりします。その要素からでは、例えば人工歯の排列で正中を表現しようとしたりしたときにでも、人によっては「クセ」がでるものです。



 
 
 
 
 





ALL-on-4というとインプラント4本のイメージがありますが、4本インプラントですと下顎の後方インプラントが傾斜埋入になり、結果としてインプラント周囲炎になりやすいという報告もあります。
3本なんて論外でしょうか。

それでも、サポートで後方に2本追加して6本で14ユニットを製作しようとすると、どうしても60mm~63mmのジルコニアブロックでは無理が出てくるように感じています。

ここで「ではユニットは6番までの12本で良いのでは?」となります。6番までなら例えば左右近心舌側咬頭間の距離を46.5と見た場合、かなり余裕があるように思えます。

6番までで良いでしょうか??
口腔内組織の回復を安易に咀嚼の改善・審美の改善をゴールにすると6番までの補綴でも良いのではとなりますが、なぜ7番は無くても良いとなるのでしょうか。

8番は無い方が良い理由がたくさんありますが、7番が無くても良いという理由はないように思いますので、全顎治療となった場合は7番まで回復することを前提に考えられればと思いますし、材料を供給する側の方々も「人のあるべき口腔環境を全て回復できる」材料を供給していただければと思っています。

大きさだけ考えれば、その場合はチタンで良い、となれば話は簡単ですが。。。



その1

その2

その3

その4


 

0 件のコメント:

コメントを投稿