2010年11月28日日曜日

ジルコニア・セラミックの価格

どうやら、ジルコニアの値段が下がっているようですね。
昨日はヨシダタロウの落成記念の前に技工士学校の委員会があったので、そこで技工所を経営されている方と話をしたのですが、最近はジルコニア・セラミックの値段が下がっている、と聞きました。
ズルズル下がっているというより、ズルッと下がって今は落ち着いたところのようです。

実は先日ノーベルの方にも同じような事を言われました。
出た当初に比べて、今は下がったところで安定していますね、と。

こういう場所でそういった数字は出せませんが、なるほどなといった値段だとは思います。

また2、3週間前には、「ジルコニア」という名さえ知らないドクターも結構いる、という話も他の技工所を経営されている方から聞きました。
その方のラボはジルコニアを手掛けておらず、先生から「全部白いのが出来るらしいね。ジル・・とか何とかいう・・・」と聞かれたと、言っていました。
そのラボは数名の技工士がいて、取引件数はそれなりにあり自費の技工物もメタルボンドやインプラントもやっていますが、ジルコニアは一本も依頼されたことがないそうです。

先日あるメーカーの方にミニセミナーをやっていただいたときに聞いた話ですが、2009年?の消費材料から推察した年間製造本数は
オールセラミック系20万本、メタルボンド250万本、ゴールド冠300万本と言っていました。

ジルコニアやe.maxなどを提供する、提供できるラボは、まだそれほど多くないと思います。
ましてやアウトソーシングを可及的に減らして、製作日数、価格で優位に立っているラボとなると割合としてはかなり少ないのではないでしょうか。

今はその少ないなかでの戦いがあるのでしょうか。
ラボの規模とその投資額からすると背に腹は代えられないところがあるのかもしれません。
また、すでに価格競争が起こる背景の一つに、「メタルボンド以外はやらない」「そういう患者がいない」というドクターのほうが多い、というのもあると思います。

昔は「アメリカは日本の10年後の姿」と言われていました。
今歯科界では「ヨーロッパは日本の5年後の姿」と一部で言われているそうです。
面白いですね。


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