ページ

2010年12月8日水曜日

技工士と社会保険

技工所に勤めている人で社会保険に入っていない人は多いと聞きます。
オーナーに言わせると「どうせ年金なんてもらえないんだから」 「その分給料で払っているから」という紋切り型の言い訳がよくきかれますが、それは完全に欺瞞です。その分なんて支払っていません。 個人負担分と会社負担分の両方の額払ってますか??と聞きたいです。

現在でも年金を頼りに生きている人が多くいますし、労働者に万が一のことがあった時は障害年金、遺族年金が支給されます。

働いて会社に利益をもたらし、会社は労働者の生活を保障する。
当たり前のことではないでしょうか?
やった分だけ支払うというのは時間給や日雇い労働と同じです。
今風で言えば、戦略的経営パートナーとでも言いますか(笑 
従業員は永続的に会社の成長を考え、目の前にある仕事をさばくことのみならず、5年後10年後の会社を考えて働くわけですから、現在と将来を含めた従業員の社会保障を会社側も考えるのは当然です。

うちの従業員はそんなこと考えてないし。。。などと言うのは、オーナーが無能だからです。

厚生年金はお金がかかります。
被保険者の負担も大きいですし、同額の負担を会社もします。
従業員分の支払額は年間にすると相当な額になります。

逆にいえば、それらを怠っている技工所は機材の新調が活発だったり、従業員数の割には妙に高価な機材が並んでいたりします。
そして、最新技工を携わる喜びを餌に社会保障をおざなりにしています。

「その分給与をやってるから」

私は そういう技工所なら勤めません。
20年以上前の話ですが、私が医院内ラボから技工所に勤め先を変えるときの第一条件が「厚生年金」でした。

その代わりではありませんが、会社に対しては全力で利益をもたらすよう努力しています。

個人なら良いんです。
一人二人なら山分けですから(笑

しかし組織の恩恵をあずかるのであれば、組織としてなければならないということです。

従業員の社会保障を考えないオーナーなら、個人でやれば良いのです。



あたりまえではないですか?

0 件のコメント:

コメントを投稿