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2010年12月9日木曜日

陶材について

焼き付け用陶材ですが、私が臨床に出て初めて築盛した陶材は「ノリタケ」でした。
医院内ラボで働きながら、夜は技工所に勉強しに行き、その技工所で盛る練習をさせてもらっていました。

仕事として築盛するようになったのは臨床に出て4年目です。
当時は週に4日の早稲田トレーニングセンターに通いながら、当時の「VITA vmk」 と「ユニボンド」を築盛していました。

目指す色は同じでも、メーカーによってアプローチの違いがハッキリわかりました。
VITAは明るいオペークでしたし、ユニボンドは暗いオペークでした。
また盛った感触というか、サラサラ感も違えば、透明陶材の使い方も違っていました。

なんと言ったら適切か難しいですが、VITAで作ったメタルボンドは高級感が漂っていました(笑
20年ほど昔の話ですから、おぼろげな記憶の中で書いています。

さて、最近の陶材ですが。

私見ですが、どこの陶材もノリタケっぽくなったなという感じがします。

VITA色を出しやすいといえば、私は「ハロー」です。
MPはノリタケ風とでもいうのか、乳白色っぽく感じてしまい難しいです。
エナメル色陶材が白っぽいのも原因かもしれません。

なぜハローではいいけなかったのか、収縮がいけないのか、ステインを全域で使えないとダメなのかなど、これまで不満がなかっただけに、逆にMPに迷いを感じます。
メインで使ってますけどねMP。。。

ジルコニア陶材としては、セルコンセラムを使用しています。
単冠では良い味出しますがトータルでみた場合、色の再現性、自由度に不満が残ります。

こちらも乳白色っぽさが気になります。
ジルコニアの場合フレームの明るさも原因の一つかもしれませんが、連冠~ブリッジと大型になればなるほど、VITA色の再現性、そのうえでの孤立感の表現が難しいです。



今のVITAのオールセラミック用陶材はジルコニアとアルミナの2種類に対応しています。
とても興味があります。
メタルボンド用陶材としてはプレシャス系、ノンプレシャス系に分かれますが、とりあえずプレシャス系を試してみようと思います。

 

まずは今年を乗り切り、年が明けてから考えます。




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