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2011年3月16日水曜日

イニシャル IQ レイヤリング

いつもの SAYAKA徒然 らしいブログを久々に。

先ごろGCから発売された イニシャル IQ です。






GCはVITAの販売をやめ、このイニシャル IQになりました。
とりあえず触ってみないと解らないということで、今回も岩瀬歯科商会の鈴木さんが持ってきてくれたA3サンプルで単冠を製作してみました。

0.3mmメタルマージンのMBフルベイクです。


築盛: 盛った感触は良かったです。 盛りやすいと思いました。
     ノリタケのようなザラザラ感もなく、かといって
     イボクラのようなナノの盛りづらさもありませんでした。
        (極めて個人的な感想なので、その点ご了解ください)

A3を表現する必要な陶材として取り出したものが、
ペースト・オペーク一つと、粉末の陶材一つなのには驚きました。




 盛って焼いただけの状態です。
単色の築盛というか、一つの粉末しか築盛していませんが、普通の層構造の陶材の雰囲気があるようなないような、不思議なほど普通っぽい出来です。





そのままガイドに添えてみると、こんな感じです。 ダメではないですよね? 不思議なほど。。。




コンタクトを調整し模型に戻したところです。
削った感じも普通というか、おそらく世に出ている陶材の一般的なものと同じです。
曲げ強度は84Mpaなので、確かに普通のセラミックということです。






補足、形態修正を終え、ステイニングです。




艶出しはラスターペーストグレーズ焼成をしますが、ボディ焼成温度が890°~900°にもかかわらず、グレーズ焼成が790°となっており、艶出るのかな?? と思っていたトコロ、やはり出ませんでした。

グレーズ温度を5°ずつ上げて805°まで試しましたが、そこでやめて手研磨しました。





(係留はどちらも1min、  昇温率は ボディ80℃/min 、グレーズ55℃/min)




仕上がりまで手掛けましたが、これはこれで良いのかなと思いました。
作りやすさに関しては抜群ではないかと思います。
というのも、層構造になっていないので、追加で築盛するときに余計なことを考えずに盛り足せます。

前歯で、特に透明感を必要とする場合の「イニシャルCL-Fを使用したカットバックモディファイテクニック」を試してみたいと思いました。

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