最初に今日の大まかな流れということでセミナー内容を説明されたとき、参加者のポジションが容易に想像できました。
他社スキャナーを持っている、あるいは持つ力を持っている、ZENOは持っていない、というものです。
中島社長は若くて行動派の印象を受け、キラッと輝く眼は俗にいう「持っている」人風でしたが、だからこそ足元のフニャフニャのスリッパはどうかな?と思いましたw
靴を履けばきっと満点なのだろうと思います。
さて、そのセミナーですが
海外最新情報提供会ということで、海外でのフルジルコニア冠の評価、CAD/CAMとその周辺の現状と進む道、ZENOTECシステムで出来ること、などなど程好く脇道にそれながらも、1時間ちょっとにわたる話からは中島社長が何を言わんとしているのかが伝わってきました。
休憩を挟んで残りの30分は大阪のミリングセンターでCADを担当されている技工士さんがカスタムAb製作のデモをしてくれました。
海外歯科事情の今は、私なりに想像していた流れの延長線上にはあるものの、細かな部分での進歩状況やOPEN化に特化した新たなシステムが生まれてきていることなど、興味深い点も多々ありました。
口腔内スキャンの進化は著しいようです。
2009年の初お目見えした当初は1台1600万だったものが、現在では性能が進化しているにもかかわらず200~300万で購入でき、triosやiteroなどのようにパウダー無しでスキャン出来るものもあるそうです。
3Dプリンタによる模型作りについても、分割トリミング出来ていて、あとは凸と凹を合わせるように指定の咬合器にパチンと装着すればバイトも再現されている、となれば、印象採得・模型作りなどの工程無くなります。何より模型で預かるのではなく、「データで預かる」ということになります。
そこから先も多くのメーカーなどでデジタル操作で補綴物の半製品が製造されていますし、セレックなどは独自のシステムの中で完結できます。
閉ざされたシステムで優位なものを作り上げ顧客を抱え込むのがセレックの目的・目標でしょうが、開かれたシステムは競争が激しいですから進化も著しいのではないかと思うので、独走するシロナも今後は大変じゃないかと浅はかに思っています。
開かれたシステムにどう関わっていくのか、関われるのか?
日本の医療システムの根幹である保険制度による料金の問題もあり、容易に「技工物のほとんどがCAD/CAMにとられる」ということは、そう簡単にはならないでしょうが、物事の方向性としてはそちらで間違いないことです。
おそらく、中島社長が問うていることは
・オープン化されたとき、手元にあるべきスキャナーは何ですか?
・オープン化されたとき、海外から安く早く「半製品」が届くのはドコの窓口だと思いますか?
じゃないかと勝手に想像しました。
だから、昨夜は帰宅後に夜中からせっせとプレゼンを製作し、今朝の朝礼で弊社のスタッフに、ここには書いていない事も含めたセミナーの全容を教えておきました。。。
っと、忘れていましたが、大信貿易といえば「あの男」
そう、自前の携帯電話には電話が掛かってこないけれど、未来を見透かす力を持ったメガネを持つあの男。
バシコ氏 です
昨日は私が会場入りしたところでバシコ氏と会いましたが、セミナーが終わり帰るときはトンズラしていたらしく会えませんでした。。。
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