沼田まほかるの「九月が永遠に続けば」、「彼女がその名を知らない鳥たち」、「ユリゴコロ」に続いて、4冊目の「猫鳴り」を読みました。
これまでの作品からも感じますが、人の暗くて汚い部分、普通ならあえて口に出さない醜い部分をこれでもかと表現します。暗い物語というものではなく、人が深層心理のなかに本来持っている残酷さ冷たさを、まともに生活出来ない登場人物などを利用してリアルに表現する手法は、賛否を分けるものかもしれません。
が、私としては「名作」に入れたい一冊です。
あとがきがまた素晴らいです。一文字も見逃したくない本でした。
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