私は小学生のころは母親の新聞配達の手伝いをし、中学生のころは日赤病院の皿洗いをする母親の手伝いをし、中学生の後半からは今でいうコンビニでバイトを始め、その後はゴルフ場のキャディ、喫茶店、居酒屋、パブと沢山の仕事をさせてもらいました。
昼食や夕食が出るところもあり、それなりに社会通念上の常識の範囲内で働いていました。
先日娘の帰りが遅くなるということで、夜中の12時15分頃に大宮駅まで迎えに行きました。
家から歩いて5分の成田エキスプレスのバスの発着所の前にラーメン屋があって、その場所は家の者と待ち合わせ場所としていつも使っています。
「じゃラーメン屋の前ね」と。
その日も私はラーメン屋の前で車の中で娘を待っていたら、ラーメン屋から一人の女性がお盆に定食セットのようなものを乗せ店から出てきました。
私は「こんな遅い時間に店屋物を持っていくのかな??」 「普通の人じゃ無いだろうし水商売などの同業者の注文かな?」と思い眺めていました。
すると、その女性はラーメン屋の看板の裏側の細いスペースに入り込み、丸椅子らしきものをガサゴソ動かし、どうやらそこで夜食を採りはじめた様子でした。
夜中の薄明りで、しかも気温は車内の室外計で4度を指していました。
丸椅子に座る脚が見えます
私の社会通念上の常識の範囲から少しはみ出た感じを受け、ちょっぴり寂しくなりました。
一般企業でも定時で働く人もいれば、時には3日間寝ずに働く人もいます。
仕事ですし、仕事は生きることそのものですし、役割ですし、役割は頼られて何ぼですから、何が良い、どうすれば良いとか言うつもりはありませんが、間違いなく日本の技工業界は異常な部類だろうと思います。
それはきっと、他の技工士や歯科医師や私が思う以上に、技工士の家族、周辺の住民、周辺の飲食店、宅配便のセンターの人々が、そう思っています。
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