もう20年以上前の話ですけれど。。。
TEKの役割もその一つです。
学校で教わるTEKの役割ではなく実践的な教えです・・・(を
・TEKはキレイに作らない(キレイだと患者が満足して治療に前向きではなくなる)
・TEKは患者の望みと反対の方向に振っておく(出歯が嫌だというなら少し前に出しておく)
先日歯科医院へシェードを採りに行ったときのことです.
前歯部のシェードでしたが患者さんがクラウンブリッジの治療そのものに後ろ向きでした。
「どうせすぐ入れ歯なんだし、適当で良いです」といった感じです。
確かに歯周病が進行していて、かなり厳しい状況ではありました。
この日の数日前に、私はこの患者さんに会っていました。
当然同じ歯科医院でのことですが、他の患者さんのシェードを合わせきていたとき、ちょっと口の状態を見ておいてくれと言われてチラ見していたのです。
そのときの写真が↓です
もし私がこの患者さんなら、私もクラウンブリッジの治療に後ろ向きになると思います。
あまりにも汚れたTEKを入れ続け、治療の目標が見えなというか、悪いものを毎日鏡で見せられているようで、この延長にはどんな理想も描けません。
そして先日のシェードの日、私が作っていったホワイトワックスの試適をしたら、患者さんが「治したらこんな風になるんですか?」と驚いていました。
ここでの話は単に色だけの話ではなく、形態の調和も多分に含まれての話です。
そして患者さんは、歯周病のため長くは持たないかもしれないけれど、今ならまだこんな風に治るのだと希望を持っていただけたようで、これからの治療についてかなり前向きな話をしていただけるようになりました。
サヤカに依頼がくるTEKは数種類あります。
いわゆる普通のTEK、金属裏層TEK、最近では工業的に作られたレジンブロックを削りだしたTEK。
価格もそれぞれそれなりですが、TEKは(あるいはその他のこれまで気づかなかったものは)
使い方によっては素晴らしい働きをするツールの一つになるのではないかと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿