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2011年2月23日水曜日

プロセラ(ジルコニア)の適合

このブログで以前に、プロセラの単冠の適合が緩いと言っていました。 こちら

また、少し前のブログで言っていた単冠とブリッジではその製造方法が異なるため、
出来上がりに差があるということを言いました。 こちら

今回はその単冠とブリッジが混在するケースのフレームが出来上がってきたので紹介します。

やはり若干の色の違いがあります。
製作上、問題があるような差ではありません。


 表面性状、質感も違います。
これらは無調整の状態です。単冠がちゃんと入らず、傾いた状態です。
マージンを調べてみましたが、マージンを長く設定してしまったことによる当たりではありません。
ブリッジのほうも、どうやら若干内面に当たりがあるようです。




そこで両方とも内面調整をしてみました。


すると今回は、単冠でも内面の緩さはほとんど感じることがなく、むしろかなりタイトに感じました。
調整していきマージンが合ってきても、全くといっていいほど回転しません。
支台歯のテーパーやシャンファーの形状にもよるのでしょうか。
かなり良い感じの適合状態です。前回のコメントは訂正しないといけないかもしれません。






単冠、ブリッジとも臨床上問題ないであろう適合状態まで調整します。
これからマージンアジャストと調整に入りますが、かなり良いフレームが出来そうです。






こちらはブリッジのフレームですが、舌側のマージンが厚いままフィニッシュされています。
これはこれで全く問題なく調整するものですが、単冠の場合はその独特な製造工程から、こういう過剰防衛的なフィニッシュが出来ず、支台歯のテーパーやシャンファー(特に舌側)の形状により、「緩い」や、特に「マージンが薄すぎ」などが出来てしまうことがあるのではないか、と思いました。

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