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2011年4月28日木曜日

専攻生 と e.max Impulse

今日の午後は埼玉歯科技工士専門学校の専攻性が、先生の引率のもとサヤカに来社しました。

今年は例年とは違い、一番忙しい時間帯に来てもらいました。
これまでは、ドスバタしている時間帯では何かと気を使わせるだろうということで、一段落する時間帯に来てもらっていましたが、一番忙しい時間帯を見てもらったほうが学ぶことが多いだろうと思い今年はそうしてみました。

今年の専攻生は9名で、男性3名女性6名の構成です。
挨拶、雑談から始まり、臨床見学、その後の感想などなど、有意義な時間を過ごしてもらえたと思っています。


さて、e.max Impulse ですが、EP5000は6.0へバージョンアップしていないと出来ないと言いながらも、プログラムは HTと同じということです。

とりあえず、試しに作ってみました。
白いOPALではなく、Value 2ですがHTのA2と比べているところです。

 左がHT A2       右がValue 2


左がHT A2       右がValue 2




こちら 左がValue 2   右がHT A1


意識して審美補綴に取り組まれている歯科医院ではホワイトニングの確立がとても高くなっています。その中でもセラミック補綴を選択する患者さまになると、そのほとんどはホワイトニングを「していた」「している」といったものではないでしょうか。
当然使用するべきセラミックもそれらに対応していかなければなりません。
写真からも分かるように、厚みがあると白っぽく、薄くなるにしたがって自然な透明感があるという、ホワイトニングした患者さまのインレーやラミネートに良い感じにフィットするのかもしれません。

ジルコニアは硬いのか

ジルコニア・セラミックを取り扱ったことのないドクターがいます。
その理由の一つに「あんなに硬いんじゃ、何かあったとき撤去できない」ということがあるようです。

確かに数値で見ると曲げ強度1000Mpa程度の数字が並びますが、実際に取り扱ってみるとそうでもないということが分かります。
曲げ強度としては高い数値を示しますが、では切削できないのか?というと、意外に削れます。ただ、バーも削れますので、ダイヤモンドバーを使用したほうが良いと思います。カーボランダムで削るとジルコニアも削れますが、それ以上にカーボランダムが削られます。

ジルコニアだけのクラウンもアメリカの一部にならって大信貿易が出したりしていますが、一般的なジルコニア・セラミックではジルコニアはフレーム材として0.5mm前後で内在しているだけです。(サポート形態部分は除きます)

そこで実験してみました。

①ジルコニア フレーム 1mm
②ジルコニア フレーム 0.5mm 

①②を注水タービンNSK PRESTO AQUA LUX に、ダイヤモンドバーMANI DIA-BURS TR-21を装着し一定の圧力を加えながら切削しています。



まず①をやってみたところです。


穴が開くまで48秒前後かかりました。
結構大変だなという感じです。



そして②をやってみたところです。


穴が開くまで18秒弱です。
あっさり開いたという感じです。


使用したダイヤモンドバーですが、ドクターなら分かるところですがちょっと荒目の細身のバーを使用しています。ゴツゴツした撤去専用のバーではありません。
もし撤去用のバーを使用したとしたら、あっという間に穴が開くと思います。





ジルコニア単体の被覆冠は怖いですが、ジルコニア・セラミックは噂ほど厄介なモノではないということが分かっていただけると思います。

ただ執拗に「ジルコニア・セラミックはダメだ」という人々がいます。間違いなくいます。
金属の方が適合が良い、ジルコニアは信用出来ないなどの、どちらかというと企業戦略のようなものが根底にあるように思います。

風評のようなものではないでしょうか。
まずは試していただければと思います。

2011年4月27日水曜日

オンナゴコロ

セットアップモデルが来ていました。
上顎2~2が乱排で、特に中切歯は低位の前突気味で、さらにハの字になっています。

指示書に「TELください」と書いてあったので、午前中にドクターへ電話を入れると「患者さんが友達の結婚式に出席するから前歯を治したいと言っていて、矯正する時間もないから補綴でって話をしたらOKということなので、模型上で形成して歯冠回復してみてください」とのことでした。



昼頃に別のドクターから電話があり、製作するメタルボンドのBrについての話がありました。
ちなみに、そのドクターは女医さんです。
「ポンティックの5番はスタモを見てもらうと分かる通り元々噛んでいません」
「咬合面が削ってありますね」
「もう抜かないとダメだったんだけど、結婚式があるからって抜けなかったんです」
「ご本人の結婚式ですか?」
「いえいえ違いますよ」

「実は午前中にもそういう話があったんですけど、女性は人の結婚式に燃えるのですか?」

「そうよ小林さん! 私なんかエステいって美容院いって、ホワイトニングして行くもの!」

「だって自分の結婚式じゃないですよね? 披露するのは・・・・」

「それがオンナゴコロなのよ!」



この話をサヤカのスタッフにしたら
「え? 自分の結婚式ですか?」と私と同じところで引っかかりましたw

2011年4月26日火曜日

珍客と咬み合せセミナー

昨年の12月に「珍客」という題でブログを書きました。 こちら

今日の昼頃その方が、またいらっしゃいました。
その方の今日のテーマは「私の技術なら原発は直せる」でした。

なんでも、東電に「私なら原発を直せる」と何度も何度も電話を入れ、今回の電話代が2万円を超えたと言っておられました。

「どうやって直すんですか? 冷やすんですか?」と聞いたら「それは貴方には教えられない」と一蹴されてしまいました。
切の良いところでドクターから電話が入り、私の様子を見たその方はユラユラと自転車で去っていかれましたが、今夜も東電へ電話をしているのでしょうか。 色々な意味で心配です。

そんなこんなでGW前の忙しい時間を過ごしていたら、14時過ぎに「今日咬み合せの日なんですけど」と別のドクターから電話が入りました。スッカリ忘れていました。

すぐに参りますと言いながらも遅い昼食を採り車を走らせましたが1時間半遅刻してしまい、先生らやメンバーの生田さんにもご迷惑をお掛けしました。

そういうことでe.max Impulseは試せていません。


ホリエモンが実刑確定ですね。 恐ろしいなと思います。

2011年4月25日月曜日

e.max Impulse  インパルス

e.max Impulseですが、今日届きました。
サヤカに届いているということは、発売前に注文されたトコロの大半も届いているのだろうと思います。

とりあえず今日の分で Impulse OPAL1 と Impulse Value2 が届きました。
開けて見た感じですが Value は使うシチュエーションが想像できますが、OPALの白さには驚きました。







比較のためにHTインゴットと一緒に撮影してみました。
OPAL1【O1】インゴットの白さが分かると思います。






エンプレスⅠ時代の初期のことですが、ステイン・インゴットの色調が白すぎて使い勝手が悪かったものです。その後若干の歯冠色が着いたTCインゴットが出始めて、ステイン法も落ち着いてきたのを覚えています。初期にあった白くて使えないインゴットと、今回のOPALインゴットを並べてみました。
左奥のツルツルしたインゴットがOPAL1インゴット、その右がT1インゴット、手前右がT2インゴット、その左がO2インゴットです。
                              ↓


今日明日でインレーとクラウンを試作してみます。

週末の息抜き

ここのところ夜中に思ったような時間が取れず、あまり読書が進まずにいました。
『国盗り物語』と並行して『峠』を読んでいましたが、国盗り4冊はあっという間に読めたのに、峠はいまだに読めません。
峠の場合は時間のあるなしの問題ではなく、内容的に私が受け入れづらいというのもあるようです。

そういったわけで最近は、「苦役列車」を読んだり「誘拐誤差」や「流星の絆」を読んだりと、読書も娯楽化の方向へいっています。

私の本の選び方は、好きな作家はいますが特に読書家というほど読むわけではなく、週末の空いた時間にパラパラと読んだり寝際に読む程度なので、あまり意識はありません。本屋へ行って目立つ棚に置いてあるものの中から、題名を見て感覚的に手に取るだけというものです。
流星の絆はドラマでやったものらしいですが、一度も目にしたことは無く全く知りませんでした。。。
話は面白かったですし、ラストはジーンと来るものがありましたが、確かにドラマを見ているような感覚に陥る本だなと思いました。
東野圭吾はドラマ化映画化されやすい本を書くのでしょうか。
現代版の藤沢周平なのかもしれませんね。

昨日の夕方所用でそごうへ行った時もちょっと本屋へ立ち寄り、久しぶりに曽野綾子の「老いの才覚」という本を買いました。
最近の高齢者について語ると同時に、老いるということをどう自覚して受け入れていけば良いのかを書いているような気がします。とても参考になる本だと思いました。
曽野綾子は何でも断定的にズバズバ書くので、客観的にモノを見られない人が読むと危険かもしれませんが。


午前中は久しぶりに自由時間が取れたので、独りでフラッとドライブへ出かけてきました。
往復5時間くらいのドライブでしたが、下久保ダムと三波石挟などその周辺の自然の中に体を晒してきました。



下久保ダム



自然は遠目で見ていると美しいですが、その内部に入り込むと自然の怖さを実感します。たとえ昼間の裏山であっても、まったくの独りで登っていくと威圧されるものがあります。


 三波石挟

駐車場には私の車一台だけで、川へ降りていく朽ち果てそうな木製の階段は途中までしか作られておらず、そこからは大きな石を避けたり、大きな石に足をかけたりしながら降りていきました。
途中途中、フッと後ろを振り向きたくなります・・・




もうすぐ子供の日でしたね。

2011年4月22日金曜日

弔事

今朝キャンディーズのスーちゃんが他界されたというニュースに驚き、スタッフの皆は皆知っているだろうか?などと思いながら出社すると、昨年知り合った20代の女性のドクターが18日の月曜日に他界され、今夜通夜がいとなまれるという連絡を受け、頭が真っ白になりました。

そのドクターはお父様も歯科医師で、自分は父親の後を継がなければならず、将来女性の院長としてどう取り組んでいくべきかを学びたいということで、サヤカでお世話になっている数名のドクターを紹介し、そこの病院で一日診療体験などをして学んだりと、何かと前向きに取り組んでいた方でした。
悲しくて仕方ありません。

最近は震災があったため生きる死ぬのニュースが多く、そういった事柄に対して敏感になっているところに追い打ちをかけられた感じです。


北与野駅で教科書を探していて特急に撥ねられた、ついこの間まで小学生だった中学一年の少女は、その瞬間母親と携帯で通話中だったそうです。家に忘れたのでは?何処かに置いたんじゃないの?などと会話していたのでしょうか。その後の母親の気持ちを考えると、無念で仕方ありません。


小学生の列にクレーン車が突っ込み6名の児童が亡くなったというニュースを聞いたとき、なぜ数年おきに、まるで狙って突っ込むかのように「小学生の列に車が突っ込む」ということが起こるのか?と憤りました。元気に「いってきま~す」と出て行った子供と、それきり触れ合うことが出来なくなった親の気持ちを考えると、苦しくて仕方ありません。


震災で生き残った、介護を受けなければ生きていけない独り暮らしの老女が言っていました。
なぜ私が生きているのか。私のようなものが死ねばよかった。せめて、せめて、皆さんに迷惑かけないように生きていかなければならない、と。
そんな風に思わせてしまう家族がいるとしたら、私は許せません。


今夜は先生の通夜へ行ってきます。

2011年4月21日木曜日

e.max

IPS e.maxに新しいインゴットが出ますね。
今日発売予定ですが流通の関係で出荷が滞っているらしく、普通のユーザーにはいつ入ってくるか分からないようです。変な意味で明日以降が楽しみですw

エンプレスの時代には大きな流れを感じませんでしたが、e.maxになって確実に市場の評価を獲て何かと右肩上がりのようで、日々の技工を通じてもしっかりとした流れを感じます。
何度もブログでも紹介していますが、サヤカでもやはりe.maxの仕事はモリモリと増えています。
新規というよりリピーターが多いということです。

現在のサヤカ担当の「サヤカの知恵袋」こと宮ノ内さんは、いつ電話しても忙しそうな感じです。
良いことですね。

15年ほど前にエンプレスを導入するときは阿部さんと一色さんに担当していただき(白水時代)、e.maxを導入するときは小林直さん(九州担当へ)と三木さん(今は何処へ)に担当していただいていたので、先日のBig4で久しぶりに小林直さんと会えた時にはとても懐かしく、嬉しかったです。
髪の毛を真ん中に集めるスタイルは、今も変わっていませんでした。



オールセラミック系のバリエーションが増えることは、それ自体はとても良いことなのでしょうが、増えれば増えるほど、それらを第三者に伝えることが非常に難しくなります。

ドクター、衛生士さん、ましてや患者さまに、どうやって伝えたら良いかと考えると、逆にまともに伝えるのはどうなんだろうか、とも思ってしまいます。
完全に伝えようとすると複雑すぎて、かえって迷惑がられないだろうか?とも思えます。

そんな人たち(歯科関係の方々)のために、ということで作ったのがサヤカのHPだったりしますが、やはり一般の方へのモノではないですね。。。


とりあえず、インゴットが来たらすぐに試してみたいと思っています。
また、データなどは特に変わるはずもないとは思いますが、宮ノ内さんへは資料をくださいとお願いしているので、確認後必要があればHPへアップします。

セットアップモデル SET UP MEDEL

上下5~5のセットアップモデルです。
隣接を0.5mmディスキングして排列していきます。


元の状態をデュプリケートします。



 5~5を歯列から外します。
まずは下顎から。



昔のラミネート複模型のように分割します。
(前歯一本足りません)



 排列するので余計な部分は削ってしまいます。



 ユーティリティを使って、おおまかにポンポンと置いていきます。
対合はまだ外してないので、それを目安に軽い気持ちで並べます。



下をだいたい並べたら対合の上顎を外します。



 両側67でバーティカルと後方は保たれているので、
ディスキングで得た余裕分で、少々フレア気味のアーチと乱排部分をキレイにします。



元の状態。 


比べえた図です。
レンズが中央のため、真上からの絵ではなく傾いて見えます・・・





あとは先生にバトンタッチです。
下顎の前歯が一本足りなく、正中が揃わないのがちょっと悲しいです。






2011年4月20日水曜日

歯科技工所全国調査

以前に総合調査会社の日経リサーチからアンケートが届いたので、サラサラと回答し投かんした覚えがありましたが、その調査結果が出ました。

その調査結果のいくつかを独断と偏見で抽出してみます。


【電話帳から技工所2,000件を無作為に抽出したのうちの338件から回答】

◇技工所の技工士数
      1人(91.7%)  2人(1.5%)  3人(1.5%)  4人(0.9%)  5人以上(4.4%)

◇材料をどこから買っているか
      材料商(63.5%)   通販(9.6%)   歯科医院から支給(10%)

◇技工用器具
      材料商(74.2%)   通販(17.9%)
 


独りのラボが多いですね。
最初は独りで初め、少しずつスタッフを増やしたけれど、増やしたことによる効率化よりも、増やしたことによる大変さが嫌になり、独りに戻るという人も多いのではないでしょうか。

材料は通販の伸びが凄いといいますし、材料屋さんの今後の取り組み如何によっては、その傾向は増々強まるのではないかと思っています。
ある大手の材料商が【人】を減らし【モノ】を増やす流通方法にシフトしているようです。
自分の首を絞めているのでは?と、私などは思ってしまいます。



「技工所の運営体制」の表全体を私なりに解釈すると・・・

顧客へのアンケートを定期的に実施して外部からの評価を受け体制の充実を図りながら、営業活動を継続的に行えば、他の技工所とは一線を画す存在に成りえる、といったところでしょうか。

8つある質問で、技工士の3大「やっていない」が

顧客へのアンケート
定期的な外部からの評価
継続的な営業活動

だそうです。

2011年4月19日火曜日

水の循環

汚染水の話から始まって水のことを調べていたら、水の結晶を撮って色々語っている方にぶつかり、特に思い入れることもなく「へぇ~そういうこともあるんだ」という程度に見ていました。

そこから水のことを意識し始めて数日して、水の循環を地球レベルで想像してみました。

人間の体の70%以上は水だという話は、子供のころに何度も聞きました。
他の動物も似たようなものでしょうし、植物もそうなのだろうと思います。

水は地中にあり、湧水として出てきて川となり、海に流れ、蒸発しいずれ雲になり雨になって地表に降り、地中に戻ります。その循環の間に全ての生物を通過します。一部は一時的に生物に留まり、それでも、しばらくすれば大気に出たり、地中に戻ります。地中から生物へいく道のりなど、循環の仕方は幾通りも想像できます。母親から体内の子供への循環もあるでしょう。

日本から出た水は日本に戻るわけもなく、地球レベルで循環するのでしょう。
人間を通過した水は、次に生物の中に入り込むのは植物なのかもしれませんし、ゴキブリかもしれませんし、魚かもしれません。

今私を構成している水分は、以前何処かの命の一部だったのかもしれませんし、今私を構成している水分は、いずれまた大きな循環に戻り、どこかに入り込むのだとも思います。
枯れてゆく植物もまた、循環に戻っただけなのかもしれません。(あえて植物を例にしますが)



DNAに記憶が残されているのではないかというように、もしも水に記憶が残されているとしたら、それこそ太古の昔からの記憶が刻まれているのだろうなぁなどと考え、植物も放射線をあてて品種改良するように、大昔の隕石衝突などで宇宙線などの放射能を浴びたサルなどが突然変異でできたのが人間で、水の記憶をたどるとシッカリ残っているなんてことはないだろうか?などなど、想像力で有名な赤毛のアンも真っ青な想像で楽しんでみました。

2011年4月18日月曜日

週末だからこそ

以前のラボには足かけ8年在籍しましたが、そのラボに勤め始めたころ、「小林君、週休二日にしようと思うんだけど何曜日を休みにしたらいいかな?」とラボの社長に聞かれました。そのラボに入るまでの3年間は医院内ラボにいて木曜日休みの特権を有意義に活用したことも多かったので「木曜日はどうでしょう。 歯科医院も休みですし。」と答えたところ、「それはね、休もうとか遊ぼうと思っている証拠だよ。勉強しようと思ったら土日休みでしょう。」と撃沈されました。

その通りだと思います。


そういったわけで、先週末はJDA関係で土曜日と日曜日、インプラント説明会で土曜日、咬み合せセミナーで日曜日と、サヤカ全体で週末を存分に活用することができました。ほとんどのスタッフが持ち場という役割を持ち、それぞれ役割は違えど、同じ目標に向かって有機的に絡んでいるといった具合です。

JDAでは先のブログで紹介した出版記念パーティと、日曜日には「臨床 下顎総義歯の吸着Ⅱ」(BPSシステムを活用した給茶買う義歯完全攻略)という講習会でした。

どういったデンチャーを患者様に提供するのか、できるのかということは、これからの歯科医療でとても重要なことではないかと思っています。

インプラント説明会と咬み合せセミナーでは、それぞれ少々お時間をいただき、インプラントについてと、ジルコニア・セラミック、2ケイ酸リチウムセラミックのe.maxについて、お話させていただきました。どちらも20分程度の枠でしたが、インプラント説明会では患者さまに対して、咬み合せセミナーでは歯科医師の先生に対して、当然アプローチは違いますが、話さんとすることは一つだろうとイメージしながら話すことができました。



下顎吸着義歯とBPS パーフェクトマニュアル


クインテッセンス出版のHPで探してもまだ出てこないようですが、週末に出版記念パーティがありその場で発売されていたものです。

サヤカの佐野が深谷の神山先生とタッグを組んで取り組んだ、インプラント・オーバーデンチャーのケースが掲載されています。

以前にこのブログでも違う表現で、この患者様のケースを紹介しています。 こちら


 262ページから264ページまでです。




2011年4月16日土曜日

三宅先生

石巻のドクターが行方不明ということでネットを通じて探していたところ、生存が確認されたというブログを先月に書きました。  こちら

その後も「三宅先生は検死で大忙し」という間接情報はいくつか入ってきていましたが、本人から直接連絡が入ったという報告は聞いていませんでした。

そのまま一か月以上経っていましたが、今日ヤフーニュースの「社会」で、三宅先生が写真付で紹介されていました。 こちら

私もネットの能力を最大限に活用しながら探していたためHPなどを通じて顔を存じていたので、ニュースを見たときはすぐに分かりました。

すぐにJDAでお世話になっている佐野に連絡すると、佐野も声を張り上げて喜んでいました。

「まさに三宅先生です。 良かった! やっぱり生きていたんですね!」

2011年4月15日金曜日

バイオコバルト・ボンド

ジェニオンを使ってチタン・カスタムアバットメントをデザインし、アバットメント調整後は再度ジェニオンで上部構造のフレームデザインをして、コバルトフレームが完成しました。
さらさら書くように簡単ではありませんが、これまでの技工とは随分と違います。




そのフレームにヴィンテージMPを築盛して完成になりました。




簡単ではないと表現するだけの失敗などがいくつかありましたが、解決方法、対処方法も同時に学べていけたので、今後に生かせる経験になりました。

コバルトという金属に対する意見もさまざまありますが、これだけのアレルギー社会になったうえでは貴金属との差も無いに等しく感じてしまいますし、普通に金属床作ればコバルトですしね。

2011年4月14日木曜日

重村宏氏

14年くらい前、サヤカが始まって間もなくの頃です。
ある日突然、浦和のドクターから一枚のFAXが届きました。

それは「重村 宏」 という人の名刺がA4サイズに拡大されたものでした。

すぐにドクターから電話がきて。。。
「重村さんはJIADSの有名な技工士さんなんだけど、その方の講演会を埼玉でやってくれない?」
「え??? えっと何をどうすれば??」
「すぐに電話してみてよ」
「えぇと、どこまで話が進んでいるので・・・・まぁ はい・・・わかりました」

本当にこんな程度の会話だけでした。

とりあえず、名刺に書いてある「Japan Prosthetic dental Laboratory」へ電話をし、
「初めまして、埼玉のサヤカという技工所の小林と申します。ドクターから重村さんの講演会を企画してくれと言われたのですが、何か伺っていますか?」と聞いてみると
「知らん。 そもそも埼玉の何チャラって知らんし、あんた誰やねん。」

もう何といったらいいか、互いに絶句です(w

このままではマズイと思い、ドクターから言われたことを勝手に拡大解釈させていただきながら、講演会を企画したい旨の構想を順を追って話していくと。。。

「俺はあんたを知らんから、まだ何とも言えん。 話を進めたいなら一度大阪に来い。」
と言われたので、「その通りですね。分かりました。週末までに書面を作って大阪に伺います。」


これがサヤカと重村さんとの出会いでした。


以来、スタッフの恩田がJIADSの「インプラントコース」で学ばせていただいたり、数年前からは埼玉歯科技工士専門学校で講師を務めていただいたりと、細々とお世話になっています。
6月11、12日は 第29回 日本顎咬合学会学術大会が東京国際フォーラムで開催されます。
重村氏も11日(土)の15:30から3D-CT時代における下顎のポジショニングからワックスアップまで
という題で講演される予定になっているので、また痺れるような刺激をいただきに参加しようと思っています。

2011年4月13日水曜日

厳しいなかでも

先日のブログで経済大国と言われてきた日本の現状の一部を書きましたが コチラ

そのような中でもやれることを全部やる、本気でやるという人々も多くいます。
よく「昔の若者は」という形容をし、引き合いに幕末の志士たちを出すことがありますが、私は今も昔も追い詰められれば一緒だと思っています。やるときは命がけでやり遂げるのだろうと思っています。良くも悪くもです。こちら

継続している咬み合せセミナーですが、そちらもいよいよ色々なものが具現化していくであろうところまできました。今日も午後から歯科医院でセミナーですし、今度の日曜日はドクターが全国から集まるセミナーにも参加し、サヤカでの取り組みを紹介してきます。

土曜日は他院のインプラント説明会で「技工士から見たインプラント治療」という題目で、少々時間を頂いてお話をさせていただきます。

今までに比べて厳しくなったのなら、今まで以上にやればいいだけです。
もっと●●になりたいと思うのなら、もっとそうなるようやればいいだけです。

2011年4月12日火曜日

ジェニオン 活躍中

e.maxやワックスアップをしない技工が増えています。
だからといって、それは楽なのかというと、楽ではありません。
CAD/CAMで写真程度のモノになると、模型の読み込みの面倒さは半端ではありません。

このくらいのサイズならレジンフレームを一回で読むPIBのほうが気が楽なのかもしれない、などと思ったりしてしまいます。




それでも未来に続く何かと学ぶべきことが多い作業として、前向きに取り組んでいます。


余震が続きますね。
多少落ち着きを取り戻しつつある中だからこそ、この先万が一の事態が起こっても慌てないように
少々の準備をしていくべきだと思います。
また、原発の問題はかなり厄介な問題だということがハッキリしてきたように思います。
メディアの経済母体であり、超A級の天下り先の東電の失態をストレートで攻めきれないTVやラジオからは、当たり障りのない操作された情報が流れているように思います。

私はアニメオタクではありませんが、宇宙戦艦ヤマトがなぜイスカンダルへ行ったのかは知っています。遠くない将来、地球がそうならないことを祈ります。







2011年4月11日月曜日

前途多難?

まぁた凄い地震でしたね。

以前このブログで地震の発生率を記したHPを張り付けましたが、今一度張り付けておきます。



ちょうど咬合器装着のために立っていたので、体感の揺れは座っているときほどではなかったものの、屋外に出ると道路沿いに植えてある木や電柱がグラグラ揺れていました。
これは11日の地震以来です。




各所で花見もヘンテコ自粛ムードですが、桜は当たり前のように咲いています。

何年前だったか十何年前だったか、元旦の夜中の番組でどこかのお坊さんがTVに出ていて、山肌に咲いている一本の桜について語っていました。

細かくは覚えていませんが、山肌にポツンと一本咲く桜は誰に頼まれたわけでもなく咲き、咲いて褒められるわけでもなく、礼を言われるわけでもない。ただ時が来たから咲き、時が来るから散る、を繰り返す。周りに同じ桜はなくとも、そこに生まれたからそこに咲き、誰に不平不満を言うこともなく、周りを自分を卑下することもなく、自分の役割を黙々と全うし続ける。人間もそうあるべきではないだろうか、というようなことを言っていたと思います。

もともと感受性だけは強い私です。以前にも書きましたが本を読むと心の底から入り込み、講習会に行けば最高の信者よろしく聞き惚れることから、このお坊さんの話を聞いた時も感動して涙が溢れしばらく動けなくなったほどですw







こうも前途が曇ってくるような出来事が続くと、当たり前のように来年も再来年もなどと考えづらくなります。今日を悔いないようにの、連続攻撃で臨まねばならなくなりそうです。

2011年4月8日金曜日

未来

昨夜の地震も大きかったです。
東北の被災地はもちろんそうですが、私は千葉の浦安や幕張の更なる液状化を心配しました。
ニュースには出ていないので分かりませんが、ディズニーランドの再開が延びたりしないのか気になりました。

さて、自分たちがやっている意味も深く考えず自粛をしていると、あまり遠くない将来に危機的状況が襲ってくるような気がします。

最悪のシナリオとは最近ニュースでよく耳にする言葉ですが、それは福島原発のことだけですね。

私が思うのは経済の行き詰まりによる日本沈没です。
これからの日本の国債は誰か買うのでしょうか??国債を保有している団体や金融機関は売らずにいられるのでしょうか?国際評価が下がって売り圧力が増した場合、大暴落のシナリオも考えられます。そうなると株安、債券安と円安と手が付けられなくなり、年金から何から全てが崩壊します。

今回の震災を受けて中小企業の立て直しなどといって、有利な融資の話しも公的機関から出ていますが、今とこれからを考えたうえで新規の借金して何かしますかね??

大前研一氏が言っていますが、先進国いわゆる現在でいう成熟国で過去20年の間で平均所得が上がっていないのは日本だけだそうです。日本ではあからさまに所得が減っている人が多くいて、さらには年収で200万から300万の人が異様に増えたといいます。

しがらみのない、本物の政治家がいたらなと思いますが、それは神とか王とかいう位置でしかありえないのかもしれません。

歯科においても今までと同じことをしていたら、間違いなく上向きにならない日本経済と心中してしまうのではないかと思っています。今までとは違うやり方で、今まで以上に患者さんが喜び、今までより少し多く費用を払ってくれて、歯科医師や歯科技工士も今まで以上に経済的に安定する、そうなるようアレコレと考えていくべきですし、やりようによっては、それはそんなに難しいことではないとも思います。

昔の戦(いくさ)では、妙案を出すのは戦の素人だといいました。
ドップリ浸っていると主観的にしか見ることが出来ないということでしょう。
どんな業界もそうかもしれませんが、そういうひとが抵抗勢力になりますし、ほとんどの人がそちら側のひとだったりします。目先の利益、既得権などに縛られた発想では何も生まれません。
また、出来ない人ほど、やってもいないのに「それは無理」と言います。

どうせダメならやる方向で、やっても死にはしない、という哲学もあったりします。

だから、技工を通じて色々やっていこうと思っています。

夢物語としては。。。
とりあえず、国民一人当たり50万円の商品券(使用期限6月末日で、お釣りは無し)を配って、止まりかけた歯車をグワッと回しとけ! と言いたいですw

2011年4月7日木曜日

自転車で転んで。。。

サヤカで一番の屈強な男だと、運動神経抜群(運動センスは?ですが)の彼は名栗の山猿だと、そう私は思っている佐野ですが、昨日通勤のとき自転車で転倒しあばらを2本折ってしまいました。

誰でも一度は経験したことのある、車道から歩道に乗り上げるときの進入角度の浅さが原因でタイヤが乗らず、バランスを崩してそのままグワッシャーンとなるアレです。




彼はMTBに乗り始めの素人が集まるabcカップというMTBのショートレースで、優勝の経験の持ち主です。
写真の彼は背中と肘が伸び切り、顎が上がって口も開いているように見えますが、錯覚です。
優勝者です。


さ、冗談はさておき。。。( 優勝したのは本当です )

自転車は転倒すると危ないです。
転んだ先が基本的にアスファルトですので、喧嘩すると負けます。

競技で乗る分には大怪我しようが関係ありませんが、そうでない場合は充分気を使って乗らなければなりません。 それは、自分に対しても、他人に対してもです。

自転車と歩行者の事故では、間違いなく自転車が加害者になるでしょうし、昨今の自転車と歩行者の事故における賠償金などはビックリするような金額になっています。
自転車保険はほとんどの保険会社が撤退してますので、なかなか加入するといっても難しいようです。

そういった意味では、自転車というのは一番危ない乗り物といっても良いかもしれません。

佐野は幸い左のあばらだった上、診断の結果も日常生活の制限はほとんどありませんでした。
お酒や激しい運動などの心拍が上がることは避けてください、だけだったそうです。
今日も「昨日より痛い」などと言いながら普通に仕事をしていますが、打ち所が悪かったらなどと想像すると、やはり怖いですね。



お互いに気を付けましょう。

2011年4月6日水曜日

日清カップヌードルを買えたら



結婚して以来、私のお昼はずっと弁当でしたが、3人の子供の弁当が必要になり始めたころ、私の分を作らせていては過重負担だと思い、以来カップヌードルBIGを常食していました。

震災後のパニック買いの影響を受け、私の家と会社の間にあるセブンイレブンとファミリーマートからはカップヌードルBIGが姿を消していました。

あまりに長い期間無かったので、きっと日清が被災地に優先的に送っているのだろうと諦めていました。その間はまた弁当を復活してもらっていました。

その日進のカップヌードルBIGが、今朝セブンイレブンで売っていました!
1週間以上前から「ダイエーにはもう売ってるよ」などと家では言われていましたが、毎日行きがけに買えるようになるまでは弁当と決めていましたが、とうとう今日買えることが出来ました。

明日からまた カップヌードルな日々が始まります。

嬉しいのやら、悲しいのやら、よくわかりませんw



ホームぺリオ・スプレー

昨日のブログで紹介しましたが、今日もサンプルを持ってきていただいたので、改めて写真を撮り、今一度試させていただきました。


以前にもまして多くの「これは凄い」といわんばかりのデータを持ってきていただき、見てみると口腔内だけにとどまらず、手にかけても良し、頭皮にかけても良しの、万能薬みたいなものらしいです。
天然成分エキスというのが良いのでしょうね。そのために味は私好みではありませんが。。。
(写真のものは試供品ということで、本物のボトルではありません)

興味がある方は試してみると良いかもしれません。
100mlという小ぶりですし、そのため値段も2,000円を切ります。
また、昨日も書きましたが携帯性に優れているというところはかなりグーだと思います。


アクアナノデンタルは震災の影響でラインが動かないらしく、現在は在庫での対応だとも聞きます。

天然成分エキス 対 ナノバブル技術 というのも、それなりに面白い対決です。



さて、今朝あたりからサヤカの庭(?)にチューリップが咲き始めました。









すっかり春ですね。


2011年4月5日火曜日

苦役列車と義援金泥棒

週末に買い物の運転手を務めたとき、少し待ち時間があったのでフラッと書店へいき芥川賞の「苦役列車」を購入しサラサラっと読んでみました。

肉体労働でその日暮らしをしている19歳の少年の物語です。
一日働いて5,500円の賃金で昼食代の200円が天引きされ手取りは5,300円になります。
毎日働くわけではなく、ギリギリ生きていくための労働です。

凄まじく生臭い本で、読み終わって「なんだこれ」と思いましたが、時間が経ってふと本のことを思い出すと、物語の節目節目が走馬灯のように生々しいシーンとして頭に蘇ります。

そうしていたら、週明けに義援金泥棒が捕まりました。
19歳の少年で犯行理由が「生活費に困って」というものでした。
私はふと苦役列車を思い出してしまい、普段なら「なんという不謹慎な」などと100%侮蔑する思いになるのでしょうが、「・・・バカな奴だな」となんとも歯切れの悪い、同情半分とまではいきませんが、変に悲しい気分に浸ってしまいました。

ホーム・ぺリオジェル ホームぺリオスプレー

歯科医が認めた自宅でできるマウスケアー!ということで、株式会社ビィ・ソニックからでている「ホーム・ぺリオジェルとホーム・ぺリオスプレー」です。

特徴でも紹介しているカキタンニン(柿タンニン)がポイントのようです。

タンニンは口臭・便臭の原因物質である硫化水素、メチルメルカブタンなど硫黄系悪臭成分に対して優れた消臭効果を発揮するとあります。また、抗菌作用が強く、虫歯の現金金や歯周病菌に対して増殖抑制効果、歯垢形成抑制効果が期待できるそうです。





先日材料商の方が持ってきてくださったので実際に使ってみました。
使った瞬間に感じたのは不味さ(まずさ)です。何と表現したらいいか、パンフレットなどを見ると天然成分植物抽出エキスとあるので、そちら系の不味さなのかもしれません。

以前に紹介したDr.Washも美味しいとはとてもいえない不思議なあと味でしたが、多少似た感じなのかもしれません。改めて成分を見てみると、被っているものが見られます。

ただ、写真では分かりませんが、このホームぺリオスプレーは15㎝~18㎝くらいでしたので、営業マンなどが普段でもバッグなどに携帯して食後にシュッシュなどするには良いのだろうと思いました。さらに携帯専用の小さな商品もあるようですし。

個人的な感想としては、携帯性を考えなければ圧巻はやはりアクアナノデンタルですね。
僅かな塩味の後の「無」を感じたときの感動は今でも忘れません。


 




2011年4月4日月曜日

歯科用金属の高騰 その2

昨年このブログで歯科用金属の高騰というブログを書きました。 こちら

今日もエネルギー、貴金属は上値を追う動きになっています。
先月の震災から数日は商品関連とドルが暴落しましたが、底を打ったように円を売られながら商品が買われているようです。  こちら

先週末に材料商の方から「来週パラが騰がります」と言われ、またその上げ幅が1500円ほどになるかもしれないとも言われました。
2~300円上がるというのはよくありますが、一気に1500円上がるというのは凄いです。

ただ、アンテナ張っている人にとっては、この現象はそれなりに予測できたことですし、今後も大きな流れは変わりようがないと思っています。

震災後の無計画停電などによる経済への混乱、不公平による悪影響もそうですが、貴金属を扱う業界としては、先を見据えシッカリと計画的に策を講じていかなければ、先日も書いた「ぬるま湯が気が付いたら熱湯になっていた」状態に陥りかねません。

以前にも紹介しましたが国内における自費の割合、貴金属の年間使用量から推察すると、まだまだ改革の余地はありすぎるほどあると思っています。

自分の中のもう一人の自分も含め、抵抗勢力は無知、無策、既成概念なのかもしれません。
古今東西そういう人は己の目先の利害が大きく絡んだときだけは動くといいますが、そうするともう少し先から何か動きがあるのでしょうか。

2011年4月1日金曜日

プロパンガスの固定ネジ

そういえば先日のプロパンガスのネジの件ですが。。。こちら

翌日か週明けに伺いますとのことでしたが、私は電話などの連絡があるのかと思っていましたが、そういったものは何もなく月曜日の午後に気が付いた時には、キチンと直っていました。




キレイなブルーのネジに代わっていて、見た目もグーですw





HPですが、ジルコニアのページに P-ナノZRを追加しておきました。
焼結後に削り出すものと、半焼結で削るものがあります。
熱膨張係数、焼成温度は前述のナノジルコニアと同じです。  こちら

ナノジルコニアセミナーがパナソニックヘルスケア株式会社のイベントでおこなわれます。

◎ナノジルコニアセミナー(東京)
           日時:  2011年7月3日(日)
           場所:  パナソニックセンター東京


Poli  Wave ウェービングバレル研磨器

実はこの文章は3月10日に書いていたものです。
翌日の震災を受けて、アップできないままいました。


さて、ウェービングバレル研磨器 Poli Wave の紹介です。

紹介と言ってもサヤカのモノではないですし、まだ購入もしていません。
先日のBig4に参加したとき、川島さんが金属床の研磨でことごとく自動研磨器を使用しているというのを見て興味が湧き、その旨をアカサカ歯材社の相原さんに相談したところ、コバルト対応の研磨器を貸出してくれる、ということで昨日持ってきていただいたものです。
わざわざ大阪から車で。

それが こちら


ウェービングバレル研磨器

バレル研磨とは
バレル(容器)に「磨きたいもの」と「研磨石・チップなど」と「コンパウンド液」を入れ、振動を与えることによってそれぞれに相対運動を生じさせ、その摩擦作用によって加工する方法です。


技工士としては『適合にどのような影響が出るのか?』が気になるところです。
もちろんマージンが存在する技工物には使いませんが、この研磨器の売りの一つに挙げている「義歯の内面もきれいになる」というのが、どうなのか??? など、実際に使ってみないと加減が分かりません。


とりあえず、臨床ケースではない金属床2ケース、下顎総義歯1ケースをバレル研磨してみました。



基本はカーボランダム処理後にバレル研磨をかけます。レジン床はペーパーあたりです。

こちら処理前




処理後






内面は写真が光って見づらいですが、手研磨では出来ない状態を作り出しているように見えます。
これが口腔内でどうなのか?というのは次の問題として、この状態を見ることが出来、良かったと思います。

仕事の内容、量、質と、この研磨器の出来ること出来ないことを踏まえて、今後検討してみようと思っています。