2010年11月11日木曜日

歯科用金属の高騰

先進国を中心に考えた場合、世界的に経済が下降線を描いているように思います。
日経平均、ダウ、ナスダックが騰がった下がった、ドル円やユーロドルがどうなったという
目先の細かい動きではなく、今後永続的に期待できる右肩上がりの材料が見当たらないことと、特に日本においては少子高齢化が進み構造的にモノが循環しづらくなっていくのではないかと考えています。

相場は未来を反映すると言われますが、景気が低迷すれば現物が騰がるというように、貴金属の高騰が続いています。貴金属は2000年前から緩やかに上がり続け、2008年のリーマンショックで暴落し、それを期に世界のレバレッジは下がったなどと言われながらも、その後はお金のやり場に困った世界の大金持ちが「お金は寂しがり屋だから、沢山あるところに集まる」という法則に従うかのごとく、貴金属が買われ続けてています。

そう単純なものではないかもしれませんが、現状から推察すると今後の展開を読むこともそう難しくないように感じてしまいます。

金属相場の動きで医療現場が右往左往するのは良いことではありません。
これからは生体親和性に優れ、優れた適合精度を持ち、高い費用効率を兼ね備えた材料に移行していかなければならないと考えています。

今月からノーベルではCAD/CAMでのコバルトのフレーム削りだしを始めました。


軽くて、必要以上に硬くなく、プラークを寄せ付けず、工業的に作られたブロックからの削りだしによって優れた均質性をもつとなれば、今後メタルボンドを選択しなければならない症例において、適宜選択されていって良いのではないでしょうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿