2010年11月22日月曜日

ジルコニア

インターネットで「ジルコニア」を調べてみると、審美補綴や生体親和性などをうたいながら「硬い」を前面に出して喧伝しているように感じます。
確かにジルコニアそのものは1000Mpa~と硬いけれど、表層に焼結させるセラミックの硬さは80~100Mpaですし、患者さんの求める強さとは、おそらく「欠けない強さ」ではないかと思います。
さらに、患者さんに責任をもってジルコニアを薦めるドクターの求めるものは「壊れない硬さと、欠けない強さ」なのではないかと思います。

「ジルコニア・セラミックは強くて安心」というのは、サポート形態を常に意識して作られているジルコニア・セラミックが前提になければなりません。
プレヒートや徐冷などによってカロリー不足にならないようコントロールしなければならないことは言うまでもありませんが、それは機械の設定で出来ることですから、理屈を知っているならばそこに大差はないと思います。

技工士がしっかりとサポート形態をとる、ということを当たり前にやっていかなければ、ジルコニアの評判が悪くなってしまいますし、それが技術の差ではないかと思います。

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