2010年11月13日土曜日

患者さんの本音

私はシェードを見たり、話があると呼ばれたり、月に数回は歯科医院へ行きます。
患者さまと話す機会もあり、少々の雑談を交えながら、これから作るモノの物性や作り方などを話すこともあります。
そしてそういう中で意外に多い患者さまの意見だったり、質問の定型文みたいなものに
「先生には言ってないんですけど・・・」 や 「いま初めて言うんですけど・・・」 などです。

これは実は先生や衛生士さんにとって「?」と思うかもしれませんが、私が患者だったらと思うと理解できることだったりします。

やはり日本人の国民性なのでしょうか、あるいは私などは古い人間だからとでもいうのでしょうか「先生」というのは特別な存在なのです。
嫌われたら、嫌な患者だと思われたら困る、という意識が自然と働きます。
だから「本当は聞きたいけれど、聞けないこと」が沢山あるというのが理解できます。

「うちの患者さまは こうひう人が多い」とか「自費を薦めても無駄だから」という医療サイドの意見というのは、こういった構造のなかでどのくらい真実なのかと思ってしまいます。

ただ、同時に「先生」の立場からしてみると「先生」は「先生」でなくてはならない、ということも理解できます。表現する言葉が適当かどうか分かりませんが、その場所での絶対的な存在でなくてはならないのだとおもうのです。

先生とは医術を提供する立場であり、ある意味営業マン的な面も持ち合わせ、結果として患者さまの喜びに貢献しながら、その対価を得なくてはならない。。。

いやいや、これは難しいですね。
少し大きな組織になれば役割が分散されますが、一般的な歯科医院ではそうもいきません。



でも、やっていくべきなのでしょうね。

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