2010年11月15日月曜日

目線 ノンクラスプデンチャー

歯科医療を提供する側でも、その目線は色々あります。
歯科医師、技工士、衛生士のそれぞれでも、全く同じということは無いのかもしれません。

歯間ブラシは使ってはいけないという先生もいますし、使うべきという先生もいます。

インプラントを推める先生もいれば、インプラントそのものを否定する先生もいます。
オールセラミックを進める先生もいれば、オールセラミックはダメだという先生もいます。
ハイブリッドが全てにおいて万能のように言う先生もいれば、レジン系は全てダメだという先生もいます。

貴金属は良くて、卑貴金属はダメだという先生は多いですが、
卑貴金属は疎水性でプラークが付かなく、周辺の環境が良いし、何より軽くて良いという先生もいます。

技工士の目標の一つに適合があります。
また、技工士ならではの目線で、人工歯の硬さ、耐摩耗性、解剖学的形態などを気にしたりします。
昨今では床の色調にも拘り、カスタムのガム色で個性を演出したりもします。
ちなみにサヤカでも好評を得てやっています。(詳細はHP完成時に)



しかし。
ノンクラスプデンチャーです。
これまで通りの義歯だったものが、ブリッジになったであろうケースがノンクラスプデンチャーです。
決して廉価ではないはずです。 

適合、物性、個性・・・
全てを飛び越えて「バネの無い入れ歯」です。

自分に思わぬMTが部分的にできたとき、さて、それを選択するか?というと難しいですが、
これはこれでこれなんだなぁと、妙に感慨深く思います。(なぬ

自分たちが見ている現実は、あるいは見なくてはいけないモノが見えていないのかもしれない、なんてシュールな気分になります。

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