2011年11月17日木曜日

e.maxセラム - 焼成温度 -

ジルコニア・セラミックの陶材ですが、今は色々と物色中ながら普段はe.maxセラムを使っています。
注意している点も以前に書きました。  こちら

e.maxセラムですが、実際に使い込んでみると以前のように割れて修理というケースが、未だにありません。削った感じも、タービンでのノンエッジを当てた感触もkissのような弱弱しさがありません。


さて、ジルコニア部分が大きくなるとカロリー不足になりやすくなるということで、プレヒートや昇温率を調整しているというものですが、今回もジルコニアの大きなケースで良い温度で焼成できたので、追加情報として記しておきます。




両側遊離端のPIBで舌側はフィニッシングラインを咬頭下1mmほどまであげていて、結構なボリュームになります。
前歯部は7本Brですが、これら3ユニットの焼成スケジュールは。。。





乾燥    10分
プレヒート 10分
焼成温度 757℃
昇温率   27℃

で、かなり良い感じに焼成できました。



また、上顎のほぼフルのPIBですが、こちらは重量も結構あり温度もさらに高めに設定しました。

乾燥    10分
プレヒート 10分
焼成温度  761℃
昇温率   27℃


この写真は焼いたまんまの画像ですので、程好い感じで焼けているのが分かると思います。


やはり単冠などで薄いフレームに焼き付けるのとは違いますし、もともとe.maxセラムの場合焼成温度が最も低いジルコニア用陶材でもあるということから、ジルコニア・フレームが大きい場合には予備加熱の時間をタップリとって、昇温率を下げ、焼成温度を+10℃前後までの微調整を入れた方が無難ではないかと思います。

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