技工士をしていると夜も遅く、というレベルを超えることが年単位で続いたりすると、時には身内から人生そのものを批判されたりする人もいるようです。 私は今のところ無事ですが・・・
ただ、人の意見には大事なことが含まれていることが多いと思っています。
だいたい大人になると正面切って文句を言われることは少なくなりますし、人に文句も言わないようになります。角が取れて丸くなる、とでも言うのでしょうか。
挨拶を上手にできない人がいても、周囲は「まぁ奴はそんなもんだ」で済ませてしまったりと、陰で言われる程度だったりします。
ましてや、人生について、価値観についてなど、学生時代は熱く語っていたはずのことも、いい年こいて「若いな」と嘲笑されるのを恐れてか、それとも冷めてしまったのか、多くの人が口にしなくなるものです。
また、仕事や趣味になると、ドッブリと浸かっている分だけ客観的に自分や自分の周辺を見ることが出来なくなります。必ず何らかのバイアスが掛るものです。
当然そこらへんのトコロは一番人から意見を言われたくない部分になります。
当然そこらへんのトコロは一番人から意見を言われたくない部分になります。
「何も分からないやつが言うな」
最もらしいセリフでもあり、よく聞きそうですが、これって弱い犬が吠えているだけに聞こえます。
人の意見、まぁアホじゃダメですが、ある程度の教養人であれば、業界の外の人ほど真実や問題点などを正面から一刀両断してくれるのではないか?とさえ思います。
昔、私の先輩が劣悪な労働環境の技工業界について、技工士は芸術家と同じだから時間は・・・、技工士だからアポイントがあって・・・と、私の家内に「技工士は長時間働いて当然」というようなことをコンコンと語ったことがありました。
もちろん聞いているとき、家内は「そうですね」「そうですね」と聞いていましたが、帰路二人になったとき「あの人の言っていること変だね。技工士さんって皆そうなの?」と聞いてきました。
技工士だから変を当たり前に思っていなかったか?と考えると、何も知らない家内だからこそ、ある意味まともな意見を悪気なく言えるのだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿