2011年11月30日水曜日

真空練和器

サヤカで使用している真空練和器は、BEGOのモトバ300とモリタのバキュームミキサーです。




同じような機能ですが、値段はかなり違います。

もちろんBEGOの方が何倍かする高価な真空練和器ですが、私が普段使うのはモリタの方です。
特にe.maxのプレス・スピードなどの長時間練和などの場合はモトバを使いますが、それ以外は大型のメタルボンドの埋没でもモリタの方を使います。

最新のBEGOと15年以上経つモリタの練和能力の差は殆どありませんし、モリタは使うこと自体に気を使わないことが良いですし、何より混和カップの形状が気に入っています。

正確に言うなら、BEGOの混和カップの形状が気に入りません。

左がモリタで右がBEGOです


底面と軸面の流れですが、モリタはラウンドでBEGOは角張っています




線を書いてみると一目瞭然で、BEGOはかなり角張っていることが分かります



スパチュラですが、石膏練るのも「アルギンスパチュラ」の方が断然使いやすいと思っています。
なぜか使いづらい「石膏スパチュラ」が石膏用として存在するのか、私には分かりません。

それは置いておいて・・・

一番右の石膏スパチュラは模型作りのために、先端部分を加工したものですが、一般的にスパチュラの先はラウンド形状になっています。

ですから、BEGOの混和カップの内面にある「角」が練和されないことがあります。
結構気を付けているつもりでも、届かないことがあるものです。

というか、よほど気を付けないと練和出来ない部分がある形状をしていることがダメだと思います。

では、羽は届くのか?

当然角までは届きませんし、角張った形状ですから、
角にあるモノが周囲の泥状のモノに引っ張られることも期待できません


モリタですが、内面形状に角がないため、手練和の段階で全てが確実に混ざります

それに対してBEGOは角があるため、普通にスパチュラで練ると、角に粉のまま残ったりします


指でなぞっても、角は届かない形状です


手練和モードもあったりで、まるで手練和無しで練和できます、といっているが如くですが、上記のことからも分かる通り、そんな使い方したら混水比、混液比も嘘っぱちになってしまいます。

出来ること出来ないことで差があるなら別ですが、同じことしか出来ないのであれは、
やはり道具は高ければ良いというものではなく、使い方の方が重要ですね。


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