2011年6月27日月曜日

蕨戸田歯科医師会 咬み合せセミナー

今年の3月に南浦和の先生と一緒に、蕨戸田歯科医師会主催の咬み合せセミナーに参加してきました。 こちら

その時のブログの
「6月には総会のときに、咬合調整を実演されるそうです。ぜひ参加したいと思っています」
と書いた6月のセミナーが、昨日の日曜日におこなわれました。

14時からのセミナーですが、13時から総会ということもあり、少し早目の昼の12時過ぎに会場入りすると、田中武先生をはじめ、蕨戸田歯科医師会 学術部長の細井先生、秩父の引間先生など、すでに会場準備をすすめていました。


3月のセミナーでは実技はなかったのですが、その分細かなお話が聞けたと思っています。
3月の内容を箇条書きすると

・異常咬合の診断
・3Dスプリントとは
・Dawson Technique
・保存療法と最近の顎間接治療の傾向
・TMDと咬合調整
・関節円板
・スプリントの歴史
・スタビライゼーション型スプリント
・Tooth position / Muscle position →3D スプリント→咬合調整

といった内容でしたが、今回のセミナーでは、これらのことを踏まえ、「具体的に臨床に応用するためにはどのようにするのか」、という実習を伴ったアドバンスコースのようなものでした。



3Dスプリントを装着する目的の一つに、異常な筋活動をさせない(しなくなる)というものがあり、3Dスプリントを入れると著しく筋活動が減るということを、Bite Stripで確認している様子を紹介していました。

【 Bite Stripとは 】
Bite Stripを患者にセットし、思い切り噛みしめてもらった状態を記憶させます。(HP図参照)
その筋肉の状態を100とし、30以上になった回数をカウントして記録するものです。

【ここでいう筋活動とは】
Bite Stripは就寝中にセットして調べるそうです。
これまで30以上になるのが100回以上の患者さんが、3Dスプリントを入れると10回もしなく
なるということでした。


それを数値で見せられ、一般的に用いられるスタビライゼーション型のスプリントとの違いが理解できました。







デモは光栄にもサヤカの野崎が担当させていただきました。
25名以上いる先生方に凝視され、緊張のあまり手指が多少震えながらも、淡々と役目を全うさせていただきました。




正中ラインをこの時点で書いておいた方が良い、適合がキツイ場合はこの咬合紙を使って・・・
などなど、細かくも大事な部分をもれなく話していました。





先生方もそれぞれのテーブルに戻り、同じ原理のスプリントをご自分の模型で再現するため作業を進めます。

日曜日の昼間です。
こういったセミナーに参加させていただくと、いつも思うのですが先生方も本当に頑張っているなと、凄いなと、負けてはいられないなと思います。


私なりに思う3Dスプリントの重要な部分は
上顎のスプリントにタッピングポイントを含む平らなテーブル部分があり、そのテーブルは下顎の開閉ラインと直角に交わるということです。
その面があるからこそ、その面に一点だけが接するからこそ、田中先生の表現する「恒常性による顎位の修正」が正常に行われるのではないかと思います。


沢山の先生方と一緒に勉強することが出来て、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。



多少の不手際はお許しいただき、このような機会がまたあるようでしたら、お手伝いさせていただけたらと思っています。

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