2012年4月11日水曜日

ゆらゆらと

週間天気予報を見ると、予想最高気温が軒並み20度を超えるようになってきました。
最低気温も9度程度で推移しているようです。

ついこの間まで寒くて仕方なかったのに、ゆらゆらと春の陽気ですね。





サヤカの第二産業道路に面した看板の足下にも、毎年咲くチューリップが花をつけ始めました。人間以外の全ての物は、与えられた場所で自分の出来ることだけを粛々とおこなうだけ、と教えられているようです。




さて、今日は午後からノーベルの山本さんと山名さんが一緒にサヤカにみえました。
山山コンビです。

もう一人山崎さんとか山下さんなどがいたら面白い演出ができそうです。

今後のノーベルの立ち居振る舞は歯科界にとって非常に大きな影響が出ることもあるので(表現の仕方が微妙ですが・・・)、力を持った人たちとしっかりと意見を言い合っていければと思っています。

あの男のいる大信貿易もいよいよ今月から来月にかけて動いてくるようなので、そちらはそちらでサヤカでもしっかりマークしていこうと手を打ってあります。

人員配置に抜かりはありません。


今日はシャープの経営状況がニュースになりました。
昨日はソニーの1万人に及ぶ人員削減のニュースがありました。

ゆらゆらと、それでも確実に、季節が変わるように環境も変わるという危機感のようなものを持っていないと、いつ青天の霹靂がくるか分かりません。




2012年4月10日火曜日

PIB accesshole (Denture type)

PIBのデンチャータイプでのアクセスホール処理は、ラボによって様々だろうと思いますが、サヤカでは硬めのシリコン材をシリンジで流し込んで処理しています。


All on 4


このホールの処理


ガム専用の硬めのシリコンをアクセスホールに注入しますが
はみ出た部分がアンダーカットになるよう多めに注入します


通報に従い、流し込みのためにコアを採っていきます


上蓋のコアにはアンダーカットに守られ
アクセスホール部のシリコンが固定されます


アクセスホールごとに角度が異なるため、コアを一塊で戻すと変なストレスを掛けてしまいます
そういうことが無いよう、アクセスホールごとにカットしておき、戻ったところを固定します

コアを戻して流し込んだところ





オペーシャスレジンのため、この時点では特に白っぽく見えますが、このまま問題なく完成となりました。




流し込み担当:DT佐野


その2 へ




2012年4月9日月曜日

咬合について語ること

このブログを通し、私なりに真面目に咬合についての姿勢・取り組みを紹介しています。
メールで聞かれれば全力で答えますが、ブログでは細かな点はあえて触れないようにしていることの方が多いです。大人の事情も色々ありますので・・・



寄らば大樹の陰ではなく、静止画の理屈を盾にして耳を塞ぐのではなく、多くの同業者の方々と本物を探っていけたらと思います。

かつては知らなかったからこそ新しいことを学べたはずのに、知った気分になると否定や修正論ばかりが先に立ち、せっかくの事実と向き合えず何も学べなくなってしまうことがありますが、それでは勿体無いと思います。  


とは言っても、自分の知っていることが正しくて、自分の知らないことは正しくないと感じてしまうのは人としてある程度は当然だろうと思うので皆が皆新しいことを受け入れるものではないですが、実はこれはこれで良いことでもあったりします。


下手に皆が分かってくれないからこそ、受け入れてくれないからこそ、分かって受け入れ利用できる人は「特別」でいられる、ということにもなるわけです。

そこに行かなければ受けられない治療として長い間「特別」が成り立ちます。





さて、週末の本の話ですが
並行して読んでいる怪しい本は別にして、昨日は久しぶりの「宮部みゆき」の「おそろし」を読み終えました。

宮部みゆきは、あの模倣犯を読んで私の中で燃焼しきったものがありましたが、久々に改めて宮部みゆき作品に触れてみると、ゆったり染み渡る感触を楽しめました。








2012年4月6日金曜日

2級 オープンバイト  その2

その1 からの続きです



私が患者さんと会ったのは昨日が初めてです。
模型を見て装置を製作し、2ヶ月ちょっと経過したのが昨日のことです。

初めましての挨拶をし「体調はいかがですか?」と聞くと・・・


これまでは酷い頭痛持ちで、イブ【EVE】を一日一箱(20錠入)飲んでいたけれど、装置を入れてからはあまり飲まなくても大丈夫になりました。
また寝起きの頭痛があまりに酷くて、朝起きるのが怖くて仕方なかったけれど、今では寝起きの頭痛はなくなりました、とのことでした。



覚醒時の頭痛は薬を飲んで事前に抑えられるけれど、寝起きの頭痛は寝起きと同時に襲ってくるため薬で抑えられないということから、頭に問題があるのでは?と脳神経を調べたり、首を調べたりと、色々な病院に通っていたそうです。
さらには、寝方が悪いのでは? 枕が悪いのでは?ということで、様々な枕を買っては試したり、左を下にして寝ないよう工夫したりしていたそうです。

あまりの内容に、挨拶の延長で軽く体調を聞いた私の方が驚いてしまいました。

ゆっくり最大開口してもらうと、両側の顆頭が、顔の輪郭を変えるほど外側に張り出しました。かなりしっかりした顆頭のようです。

顆頭の位置としては右側の方が左側に比べ上の方に位置していましたが、最大開口の最後では左側の顆頭が勢い良く外側に張り出す動きをしていました。



さて、口腔内の状態ですが
前歯の被蓋状態を確認したところ、1月の状態とは明らかに違う状態に変化していました。

今日の状態



こちら印象直後なので印象材が付いていますが・・・




解りやすいように模型で見比べてみると


【1月の状態】





【今日の状態】


写真では写りこんでいませんが、臼歯部の高さが確保されつつあります。
それと同時に前歯部の被蓋も、もう少しで出来そうなところまできたと思います。

現状では、就寝中の筋肉弛緩を利用した下顎の前方回転に伴う覚醒時の臼歯の咬合が確立されていないため、昼間の咬合接触はまだまだ不安定な状態ですが、ベクトルは問題ないということでこのまま慎重に進めていければと思っています。

今後は、明確なゴールをイメージしてから、ここからの誘導のための装置と咬合調整誘導板などを作りながら、覚醒時に使用するプレートでいわゆる昼間の咬頭嵌合位を先生と患者さんのコンセンサスに基づいて作り出してもらい、落ち着いたところで臼歯部のTEKをプロビに置き換えた後に、順次最終補綴物に移行していければと思っています。

2012年4月5日木曜日

2級 オープンバイト  その1

1月23日にアップしたこのブログ記事で
「オープンバイト?」と書いて写真だけ載せたものがありました。  こちら

その患者さんは1月中旬に右上7番のインプラント上部構造製作予定ということで模型をお預かりしましたが、あまりの咬合面クリアランスの無さに驚きました。

上下とも小臼歯部もインプラントです



このまま隙間を埋める補綴を施していったら。。。


正面観

臼歯の低位に伴い前歯がオープンバイトになっています



現在の一般的な考え方では臼歯部を圧下し、前歯が被蓋するまで更にバーティカルを下げようとするか、前歯を長くするかでしょうか。

技工士としてこういったケースが手元にきたとき、基礎が大事といって取り組むとしたら、やはりこの顎位で接触させ安定させるために、ABコンタクト、3点接触といったものに終始するのでしょうか。





歯科補綴とすれば当然のように噛めないといけないということから、
隙間を埋めることになりますが


その処置が状態を悪化させるものとなる場合もあります
左上小臼歯部がピポットとして偏位の原因になっています





そこで、上部構造の製作に入る前に「下顎骨前方回転による臼歯挙上及び前歯被蓋」を試させてもらえないかとの話を先生にしたところ、「やってみていいよ」と承知してもらえたので、そのための装置を作らせてもらいました。


何を言っているかというと・・・



この方向に下顎を誘導してみよう、ということです


そして、寝ている時だけしてくださいという装置を入れ、今日のアポイントに至りました。


その2へ

2012年4月4日水曜日

e.max LT (3)

e.max LT (2) からの続きです

今日は夕方から、先週セット直前までいったけれど、もう少し平面を何とかできないか?という要望に応えるために修正したe.maxのセットに立ち会ってきました。

前回で患者さんはシェードに関して何も言っていなかったのですが、私としては「テトラといってもLTでラミネートだと、やはりノッペリした色になってしまう」という感じを抱いていました。
「もう少し透明感があってもいいな」と。



頼まれた訳ではないですが、それならということで、e.max Impulse のValue を試してみようと思い、前回製作したモノを修正するのに加え、同じ模型で「もう1セット」余計に製作し、口腔内で比べてみようと思いました。



まずはラボでの比較で、作ったそれぞれ中切歯のラミネートを水に濡らして比較してみました。

左 【e.max LT】   右 【e.max impulse Value1】

ビショビショに濡らしたタオルの上で比較しています

感覚的な表現としてですが、impulse Valueも厚みが1mmになると下地を透ず
0.8mmから下回ってくると透けてくるようです。



写真からも分かるようにLTはさすがにLow Transというだけあって、透明感は殆ど無く薄くなるマージンにかけても、その輪郭がハッキリしています。

それに比べValue1のほうは、薄いマージンに近づくにしたがって透明感が強くなり、下地の黒を拾っているのが分かります。


そして今日の口腔内での状態ですが、このケースにおいてはimpulse Valueのわずかな半透明性がマッチし、対合歯との調和はバッチリでした。


Value1を入れた状態

患者さんに選んでいただこうということで聞いてみると、「前回の白いほうで」と即答でした

接着に悪影響を与えないノンフッ素のペーストで歯面清掃

清掃終えた状態df

エッチング、シラン処理を施し





予備重合し、余剰接着剤を除去して本重合をし

セット完了後に咬合調整をして、本日の診療が終了しました



今回は技工士が陥りやすいトラップに見事に嵌り、自らすすんで再製作をしてしまいましたが、impluse Valueの使用感を味わえたり、若手の先生と同じ目標に向かって共同作業が出来たりと、全体を通して良い経験をさせてもらえたと思っています。

正中・咬合平面・色調という、およそ女性が気にするほとんど全てに悩んでいた患者さんで、数回にわたる立ち会いの中では歯科医療に対して疑心暗鬼の感情を持っていることが、言葉の端々から感じることができたほどですが、最後の最後には本当に嬉しそうに笑顔で写真に写ってくれました。












今回の形成・印象・セットを担当してくださった先生は日大の助教の松本先生でした。


咬み合わせ 臨床実習

今日は月に二回催されている、歯科医院での咬み合わせ臨床実習に参加してきました。



咬み合わせ治療と一口で言っても、アプローチする深さ、範囲など様々ですが、手掛けた患者さんの多くが調整後の変化を実感し、次の治療次の治療と進行していくということは、やはりそこには「これまでの基礎」と言われる咬合論(?)には綴られていない、一つの答えのようなものがあるのではないかと実感します。

私も含め、最初のころからしばらくの間は半信半疑だった先生も、患者さんの評価に後押しされるように咬合調整するようになりました。




咬合、顎位を調整・誘導することにより、患者さんの目が輝きを取り戻す様子を知らない人は模型上の歯と歯の接触だけを語り「基礎が大事」と言っていれば分かった風な気分でいられますし、とかく咬合というと漠然としたもののようにとられ、あやしいモノのように語られることもありますが、中心位も過去から現在にかけて何度もそのポジションを変化させたように、現場からもたらされた結果に基づいて基礎も変化してこそ、学問の進化ではないかとも思っています。





今日(3日)は次女と長男の入学式でした。

目白と川越なので、家内と義母が手分けして参加したそうですが、私は寝起きに次女のスーツ姿を見ただけでした。。。

2012年4月2日月曜日

週末の本の話

最近はやらなければならないことが山積しているため、なかなか本に手が届きません。

我ながら「自分にはメモリーが足りない」と実感しています。

山崎豊子は内容的に読み進められず、東野圭吾に浮気しながらも「宮部みゆき風じゃないか!」と怒ってみたりw、今は先月末に越久村先生に教えていただいた「おそろし -三島屋変調百物語事始」を読んでいます。


宮部みゆきの作品ですが、時代小説です。

学生の頃に歴史を教わっている頃は、私の中の「昔」は静止画でした。
時代小説は藤沢周平の蝉しぐれから始まり、司馬遼太郎なども読みまくるようになって、私の中の「昔」が動画になってきました。

静止画の昔は人口そのものが少なく、人の感情がなく、事柄だけが通り過ぎていましたが、昔を知り感じるようになって、人々の声が聞こえ、動きを感じるようになり、事柄を共感出来るようになりました。


だから私は時代小説も大好きです。

週末にアチコチと (2)


今年喜寿を迎える母と同居していますが、子供たちが一段落したということで「皆でバス旅行行こう」とずい分と前から言われていました。祖母としての意見でしょう。

週末は私が何かと忙しかったためしばらく放置していましたが、いよいよ大学・高校が始まってしまうということで、昨日の日曜日は外せない用事のある長女以外の5人で房総へのバス旅行へ行ってきました。

朝7時半大宮駅を出発し、アクアマリン経由で千葉の館山へ。。。
行きも帰りもトンネル内の事故で大渋滞に嵌り、帰宅は夜の9時半になってしまいましたが、道楽園での浜焼き・寿司などの食べ放題や、館山城でのプチ登山など、ほどほどに楽しむことができ、良い思い出になりました。

ハマグリ、ホタテ、サザエ、タコなどなど
一般で行くと大人2,100円で食べ放題だそうです


 館山城は小山の頂上にあり、そこまでプチ登山を楽しみます



週末にアチコチと (1)

土曜日は東京都立貿易センターで催された「こころとからだの健康フェスタ」に行ってきました。


色々な立場の人たちが思い思いの、というと失礼かもしれませんが、人が健康になるためにというテーマに則って様々なモノを展示し、実演していました。

「体を温めるために」「マッサージ効果を上げるために」「栄養バランスをとるために」などなど、健康という漠然としたテーマですから一部想像を超えるものもあったりし、色々な意味でも楽しめました。

夕方から用事があったため、あまりゆっくりはしていられませんでしたが、3F4Fの2フロアー貸切の割には、歯科(咬み合せ)に関係するブースは一つだけしかなく、少々ガッカリすると同時に,
「歯科」から健康につなげる道は業界にいればそれなりに耳にしますが、「健康」から歯科につなげる道をもっと模索できるのではないかな?という気もしました。

この健康フェスタに行った目的の一つに、陰山先生のセミナーを拝聴するというものがありました。
『和合医療(西洋・東洋、医科・歯科)と健康&代替療法』陰山康成先生

陰山先生の話は「歯科」に偏ったものではなく、医療人としての意見が殆どだったように感じました。話す相手が一般の人がほとんどだから歯科に偏った話はあまり無く感じましたが、原発による子供たちの心と体の変化や、それらをどう捉えて、どう対応していかなければならないか、西洋医学の限界と深層心理の体に及ぼす影響、などはとても興味深く聞くことが出来ました。歯科についてはチタンインプラントはアレルギーの問題があるのでといってジルコニアインプラントについて語っていました。

チタンはパッチテストではアレルギー反応は出ませんが溶出してからのものでは、チタンアレルギーが現実に起こっていますし、そのことに関しては先だってのインプラントCAD/CAM学会でも問題提起されていた先生もいました。

インプラントマテリアルはその製造方法も含め、これからはどうなっていくのやら、と思います。



陰山先生も触れていましたが、医科というと日本では特に西洋医学がもてはやされますが、世界的に見れば、また病気で悩む患者の現実を見れば西洋医学では薬すら出すことも出来ず、東洋医学を取り入れなければ何も出来ない、問題の本質に近づけないということが多々あるそうです。
具体的には書きませんが、東日本大震災後にも福島などでは「そういった患者だらけ」だとも聞きました。







【おまけ】




2つの写真は心拍などからストレスチェックをした結果です。1回につき3分弱の計測を必要とします。一枚目のものは会場で散策している流れのまま計測してもらい、二度目は「頭蓋骨矯正」と「整体」をしてもらった直後に計測したものです。一度目と二度目の間隔は40分程度です。

このチェックの答えである「健康度」の数値は19も下がっていますが、要は何が変わったかということですが、拡大してみていただくと分かるように「アクティブではなくなった」ということです。緊張状態が一気にほぐされた、ということです。

自分の感覚としては全くそう感じていませんでしたが、数値で明確に出されると、なるほどなぁと感心してしまいました。




2012年3月30日金曜日

e.max LT (2)

(1)からの続きです


2ケイ酸リチウムセラミックの硬くて粘り強いスプルー線を調整し大よその形態まで整え、築盛範囲を削っていきます。

ちなみに写真では右側が削った後で、左側は削る前です。

ウォッシュ完了


ウォッシュ焼成を終えたら、ボディ、ステイン材などで内部の表現に工夫を加え、エナメル色陶材を盛りつけていきます。


焼成完了



厚みは0.8mmから厚いところでも1.1mmほどです


正面から見るとそれなりに感じますが・・・

実は上顎右側の4番が無く、そのためかアーチ全体が右側に偏位しています

形成後のTEKです

形成前に印象し、スペースにレジンを流して作ったものです
かなり偏位していることが分かります






一度目のセットのつもりの日は「平面をもっと・・・」という要望が出て、すんなりセットには至らず来週の水曜日にもう一度セットのつもりの日を迎えます。



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