2011年12月7日水曜日

上下フルマウス その6

その1
その2
その3
その4
その5 から続きます


さて、技工サイドで出来ることは全てやり終え、あとは先生に任せるだけになりました。
午後の3時から始まったセットですが、私が伺ったのが4時過ぎで、その頃にはもう最終調整が終わり、セットへの準備が進められているところでした。


Br部分の支台歯をキレイにしているところです
後ろのジルコニアPIBは既に固定済み


特に今回のケースの場合、下顎右4~左3までの7本がBrで、
その他21本はスクリューリテイニング・インプラントということもあり、
下顎Brのセメントの厚み分がだけが咬合を調整する上で厄介なものでした

そこで

使用セメントは唾液に溶けないレジン系の半仮着材
「インプラントリンク セミ」
被膜薄さ8μと、これまでのセメントの浮きを感じさせない優れものです

( お問い合わせは茂久田商会までどうぞ )



未熟な私は後ろから見ているだけで息が詰まるような感じを受けました
田中先生はとても穏やかな先生で、いつも通り淡々とこなしているだけです




 ストッピングを深部に詰め


 CRで密封し


 キレイに形態を整えていきます


時間も押し、またセット後の咬合調整を後日に控えているということで、
この日の完全固定は下顎のみということにし、
上顎はワッテとストッピングで仮封しました



最後に接着した左上7番も含め、全てが無事納まりました 




ある日
「ケースを出したいんだけど、その前に患者さんと会っておいてくれる?」と連絡をいただきました。
伺って話を聞いてみると上下フルマウスで、しかもフルジルコニア・セラミックとのこと。

12月初旬には必ずセットに至らなければばらないというリミットも感じる中で、途中では前述したような『問題』もありましたが、ノーベルバイオケア・ジャパン営業部ゼネラルマネージャーの瀬川さん、プラントのプロダクションマネージャーの岡山さん、困ったとき夜遅くに何度電話しても「電話ありがとうございます」と応対してくれる山本さんらの、並々ならぬ協力によって、滞りなく作業を進めることが出来ました。

心から感謝申し上げます。 ありがとうございました。




また、私を支えてくれる弊社スタッフの恩田、野口、佐野をはじめ、野崎、友田、パート勤務の方々がいるおかげで、このようなケースを手掛けることが出来たと思っています。

いつも心から感謝しています。 ありがとうございました。






この日、下北沢駅近くの明日香という店で、打ち上げを催していただきました


明日香の大将ですが、味の芸術家のような方でした
下北沢へお出かけの際は是非どうぞ



そして、田中武先生と巡り合えたことを、何より嬉しく思っております。
先生、ありがとうございました。


これからも、田中武先生に経験させていただいたことを基に、多くの先生方の期待に沿うことができるよう、そのうえで患者さんに良い笑顔で笑ってもらえるよう、ますます頑張って参りたいと思っています。


 下書きなしで書いておりますので、乱筆乱文はご容赦ください。
少し時間を掛けて、必要があれば加筆訂正していきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿