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2012年2月29日水曜日

極寒のさいたま

今週は月曜から異様な寒さでした。
今日の雪はニュースで報じられたため全国的に知られていますが、「寒さ」だけでいうと月曜日の寒さが一番で、吹きすさぶ風が一瞬で体の芯まで凍らすような寒さでした。

TDL好きの我が家の長女が、その極寒の月曜日にTDLへ行ったのですが、あまりの寒さに入園一時間で退散してきたというから相当なものです。


さて、昨日は午後から咬み合せ勉強会でした。
以前は理論と実践を半々で学ぶという取り組みでしたが、最近では臨床実習ばかりです。
一口に咬合治療といっても、部分的なアプローチもあれば、全顎的にアプローチしなければならないものもあったりと様々で、壊れた機械を直すのとは違って提供する側は柔軟な考え方が求められます。




長い歯科治療によりバーティカルが喪失したケース、もともとバーティカルが無いケース、アーチが狭窄しているケース、咬合平面が反り立っているケース、それらと同時に顎関節症を併発されているケースなどなど、実際に患者さんと先生の傍で調整や咬合の再構成を担当させていただくと、反応もダイレクトなのでかなり緊張しっぱなしの作業になり、時間が経つのもあっという間です。


何気なく生活しているようで、口の中の問題を抱えている方は沢山いるのだということを実感します。「何の問題もありません」と言われて諦めている人や、表だって言えない人、そもそも「口に問題があるかもしれません」と知るきっかけを与えてくれる歯医者さんに出会えない人も含めると、相当だろうなと思います。

咬み合せについても、症状の原因を除去したり語ったりするだけに留まらず、原因の原因を改善する模索をしないとダメだろうなと思っていますし、それが先日武田先生がおっしゃっていたような「口腔内科」へつづく道であってほしいとも思います。










2012年2月28日火曜日

Leica A60

モリタの歯科技工フォーラムでも紹介されていたLeica A60です。 LeicaのHPはこちら



実際に使ってみると、見え方のキレイさに驚きます。

普段は以前の井上アタッチメントが売っていた16倍のマイクロを使っていて、それはそれで問題ないと思っていましたが、隣で見比べてしまうと問題点が見えてきます・・・




まず、明るさが全然違います。
手前にある+-ボタンで、疲れずよく見える明るさに調整できます。




ただ単に明るさが違うという以上に色も質感も違って見えます。



製作途中のジルコニア・セラミックを見てみましたが、Leicaで見ると少し青味がかって見えますが、質感まで透かして見えているような見え方です。
青っぽさはLEDが出たての頃の疲れる青っぽさではなく、かなり自然な雰囲気を演出する青っぽさになっていて、見ていても疲れません。拡散板などの影響もあるのでしょうか。

その直後に井上アタッチメントで売っていた一般的なマイクロで同じものを見たときの「ビックリするほどの安っぽさ」に違和感を覚えたほどです。

見え方に「安っぽさ」も「高級」もないかもしれませんが、イメージを伝えようと思うとそういう表現になります。

あぁ、こんな風に見ていたのか。。。。などと、少々ブルーになってしまいました。








倍率ですが、Leica A60は5倍~30倍までの無段階調整で,
被写界深度も深く、使いこなせば良い道具になるだろうと思います。



勿論良いことばかりではありません。

モノはかなり重く、気軽に移動できません。片手でヒョイッとなどは、絶対出来ません。

さらに、置く場所をとります。 接眼レンズから水平アームの先端まで約74センチあります。

こういったものを置くことを前提にした広いスペースがあり、明るく大きく見たい人には良いかもしれません。

もう少し試させてもらい、追加レポートがあれば後日追加します。

2012年2月27日月曜日

週末 インプラント説明会

週末は大宮のソニックで行われたインプラント説明会に、恩田、野口、そしてノーベルの山本さんと出席してきました。

朝10時半から始まり午前・午後での2回公演なので何だかんだと丸一日消費しますが、休憩時間などに先生と、普段では出来ない情報交換が出来たりと、有意義な時間を過ごせます。

歯科医療・インプラント治療についての一部はメディアを通じて喧伝される部分もありますが、末端の我々はやるべきことをしっかりやり続けるしかないと思っています。

技工所の営業ですが、ここ数年では目立って空中戦のようなものを感じます。
海外の脅威などもその一つでしょうが、地方から都心に向けて下手な鉄砲方式でDMを飛ばしているようで、取引先の先生からは「ほら、またこんなの来たよ」と見せられます。

そういうものでは「ジルコニア」や「●●デンチャー」などが多いようです。

CAD/CAMが進み技工士の役割が減るということですが、それは当然そうなるだろうと思いますが、反面、技工士でなければならないという部分も逆に明確になるのだろうと思っています。

医療先進国といわれるアメリカで、最近になって義歯が特に見直されているというのも面白い話です。



セレック

2012年2月25日土曜日

浦和歯科医師会 第二回学術講演会

今日は浦和区役所保健センター4Fで行われた学術講演会に参加してきました。

演題 「インプラント補綴を考える」
講師 東京歯科大学臨床教授 武田孝之 先生

まず先日NHKで放送されたクローズアップ現代の放送を受けてという話から入りましたが、武田先生の医院では一貫して「インプラント治療の保証はしない」という姿勢を貫かれているそうです。その理由は「物を売っている行為ではなく、人の体を相手にしているものなので」ということでした。
改めて考えてみると確かにそうだなとも感じましたし、先生の医院では進行中のインプラント予定の患者で、放送後に治療が中止になった患者さんは一人もいなかったそうです。
ただ、放送後はセカンド、サードオピニオンとして来院する患者さんが増え、とられる時間と報酬のアンバランスに困っているとのことでした。

何のためのインプラント治療か?と問われれば、それは骨や歯牙などの支持組織を失わないために行われるものであり、それは体全体の健康に繋がることでもあり、健康寿命を短くしないためのものでもあるということです。

ちなみに、日本人の健康寿命と介護期間ですが
男性の平均寿命79歳に対して、健康寿命が73歳だそうです。(介護期間6年)
女性の平均寿命は86歳で、健康寿命は78歳です。(介護期間8年)


そして臼歯がしっかり上下で噛めることは平衡感覚にとって重要である、バランスのとれた食品を摂っているのといないのでは、要介護になるリスクがこれだけ違ってくるなどを、具体的な例や実演を交えながら説明し、だからこそ「自分の健康に投資するべきであり、その入り口は歯科にある」とおっしゃっていました。

歯科大学では今後の歯科医療の取り組みの中で「口腔内科」をつくっていくともいっていましたが、それは本当に良いことだと強く共感しました。

日本人の平均的なデータからすると、45歳までは歯牙の欠損がほとんど無く欠損は46歳から始まるそうです。

例えば上下の大臼歯が欠損していた場合で患者の経済的理由から上下どちらかしか直せないとした場合、どちらを治したら良いか?という問いかけをされ挙手を求められました。
下顎、で手を挙げた先生の方が多かったと思います。 見えるからですかね。

武田先生の答えは上顎でした。

理由は、上顎はフレアアウトする方向へ力が加わるため、欠損が始まった場合崩壊するスピードも早いからだそうです。
これは「カマーの分類」からも説明していました。 カマーの分類は こちら

さらに、GBRなどの骨造成においても、例えば下顎の骨造成は充分に期待できるが、上顎前歯の場合はフレアアウトの力が加わるため、数年後には骨がなくなる可能性が高いとのことでした。

インプラント治療について、患者さんは何年もったら満足か?
10年前は70%の人が「10年もったら満足」と答えていたそうですが、現在では72%の人が「20年もったら満足」と答えているそうです。


上部構造体については「使っても10年」という考えでいるそうです。
インプラントは何年ももっても、上部構造はもたないし、だからこそ作り直しが必要ということです。特にブラクサーは材質から防衛しないとすぐに壊れるので、積極的にハイブリッドを選択するそうです。

ナイトガードで保護すれば・・・という考えも甘いらしく、ナイトガードを作った患者さんの10%しか指示通り使っていないそうです。

基本的な考え方として「永久補綴物は無い」とし、半透明ジルコニアは絶対使っていはいけない、間違いなく他が壊れると表現されていました。




患者さんの今の口腔内の状態が平均に比べてどの程度崩壊しているのか、また今後の治療方法によってはどのようになってしまう可能性があるのかを明確に示すと同時に、治療をすることにより食生活や平衡機能が改善して要介護リスクが減るという明るい将来を示すことで、武田先生の医院では9割がインプラント関連の治療だそうです。


「インプラント補綴を考える」という漠然とした演題だったのですが、学会などで見る講演会とは随分と違う、とても内容の濃い素晴らしい講演会でした。

武田先生の講演内容は多岐にわたっているため、全てを書くことは出来ませんが、折にふれ紹介していければと思っています。

2012年2月23日木曜日

レジン モックアップ  -使用レジンの選択-

インプラント技工でPIBの場合、レジンモックアップでのバイト、形態などを確認するためのトライをしていただいています。


そういう場合のレジンというと即時重合レジンを想像しますが、サヤカでは流し込みレジンを使用しています。

即時重合レジンに比べて収縮が少なく、大きなケースでも修正が最小限で済みます。


使用しているレジンは
「ジーシープロキャスト DSP」です。

収縮が少なく、操作性も良く、これを使うと病みつきになります


14ユニットのAll on 4 のケースですが収縮による修正量はわずかです


舌側からノコで分割し、ある程度のトコロで割ったものです

歯肉寄りの隙間はノコギリの厚みですが、
その上から切端までのわずかな隙間が収縮の補正量になります



健康管理  ハーフ・マラソン

「来月の11日に ”さいたまシティマラソン” があって、前の道路が一時通行止めになりますが、ご協力のほど宜しくお願いします」

先週のことですが、平日の昼間に市の方がみえて、大会概要を記した説明文とコースマップを持って市民への協力を呼びかけていました。

「サヤカ」は14.5km付近の給水所の隣で、赤く記したトコロです



マラソンコース沿いの家には一件一件訪問しているようでした。 
ご苦労様です。

「ランナーへの応援もよろしくお願いします」 とも言われましたが、「私もランナーとして参加予定です」 と言うと、「おぉそうですか!頑張ってください」と言ってもらえました。





さて、そのランナーとしてですが、あと2週間ちょっとと迫っていますが、ここまで結局何も取り組まず来てしまいました。

今月から昼は可及的に「サラダ」だけにしていますが、体の変化はなぁにもありません・・・

今からでは何をやっても意味がないので、目標は制限時間いっぱいの2時間40分以内で完走ということでぶっつけ本番で走ってみます。

ちなみに、先週末に私の息子がコースマップ通りに初めて21km走ったところ、1時間19分台という聞いてはいけないタイムで走ってしまったようです。

昔はよく一緒に走りましたが、もう一緒に走れません。 走りません。

2012年2月22日水曜日

MICRO LUX マイクロラックス    byモリタ


モリタから発売されている MICRO LUX (マイクロラックス)です。
モリタでの紹介はこちら


ペンシルタイプの懐中電灯のマイクロ版のようなもので、先端部などがLED光源約30,000ルクスで光り、歯牙を透かして見ることによってカリエスを発見できるという優れものです。
2次カリエスの発見には特に有効だそうです。


実際に点灯してみたところですが、かなり眩しいです。
この一番細いタイプのものは、歯間部にあてて歯牙を透かし見るものです。




こちら少々太くなり、さらに先端付近がグイっと曲がっています。
形状からも想像できるように、これは切歯の舌側から光を照らして歯牙全体を透かし見るものです。


というわけで、実際にやってみました。



まず模型を使ってやってみましたが、いまひとつ・・・

そこで、弊社のS野をモデルに見てみました。

やはり、絵としては今一つw

写真からも分かるように歯牙の舌側から照らしても、照らしている部分はかなり明るく、写真では全体の露出バランスが得られないほどです。

このことからも想像つくように、肉眼で見ると「歯牙を透かして見ている」ようです。






前述の2本とは用途が違いますが、これはライト付きミラーです。
チェアーのライトが届かない、障害物が邪魔してライティングしづらいなどの場合、有効に活用できるのではないかと思います。


実際に机の裏側を見てみました。


持った感じも良く、またとても軽いです。
電池がちょっとマニアな単5ですが、白衣のポケットに入っているとカッコいい商品だと思いました。


紹介してくれたのは毎度お馴染み、サックスがセミプロ級の岩瀬の鈴木君です。

鈴木君名札にも書いてありますが、下の名を「雄翔」といいます。 そうです「優勝」です。
覚えたらなかなか忘れられません。

マイクロラックスについてのお問い合わせは、岩瀬歯科商会大宮支店の鈴木君へどうぞ!

パンク

一昨日のことですが、帰宅しようと駐車場から車を走らせると妙な違和感を感じ、もしかしてパンクか??と思いながらも、会社までの5つの曲がり角を曲がりました。

違和感は2つ目の曲がり角(最初の右折)で感じましたが、会社に入るため歩道に乗るときには「ガツン」とホイルが当たる音まで聞こえ、車に乗り始めて26年ですが、初めてのパンクを確信しました。。。


翌朝JAFに連絡しました。

私はJAFは初めて利用でしたが、とても爽やかな応対で驚きました。
当然といえば当然なのかもしれませんが、「どうしてパンクしたのか?」などの質問は一切ありません(w

「すいません・・・パンクしたのですが」の私の第一声に続くJAFの方の言葉は、「一般道ですか? 高速道路ですか?」です。

なにか洗練されたものを感じました。






電話で「25分後に到着します」の予告通りに到着。
パンクしたタイヤにコンプレッサーで空気を入れ、「少し前に出してください」とJAFの方。
車の後ろの底に張り付いているスペアタイヤを取るスペースが無かったようです。



今回のパンクは、道路との接地面に穴が開いたものでした。
どうやら釘のようなモノを踏んだらしいですが、踏んだモノは残っていませんでした。
タイヤ側面が破れていたらパンク修理不可能だと言っていました。


スペアタイヤに交換までの作業で会員は0円です。
もし期限が切れていた、会員ではないという場合は13,000円だそうです。

JAFの方にお礼を言い、午後から立ち会いで車を使うので、すぐにスタンドへパンク修理をしてきましたが、そこではパンク修理代として税込3,150円かかりました。

パンクの経験が無かったことと、若いころに比べあまり車をいじらなくなったことから、この車のスペアタイヤの設置場所を知りませんでした。

おそらく後ろの椅子の下だろうと、漠然と決めつけていましたが、
「えぇぇ! こんなところにあったんですか!?」というような場所にありました。

ここにパイプの枠で固定されていました・・・




何でもトランクも含めた車内に入っているとばかり思っていただけにビックリしました。






2012年2月21日火曜日

インソール

「小林君に靴をプレゼントするよ」

咬み合せ治療をすすめている浦和の歯科医院へ審美治療の立ち会いで訪問したとき、突然先生に言われました。

咬み合せは頭蓋骨や頸椎、頸筋に大きな影響を及ぼし、当然姿勢にも影響するということから、その歯科医院では整体師さんは勿論、インソールの専門家とも提携しています。


私の靴を担当していただいたのは、インソール開発・販売の岩田理さんです。
岩田さんは平成18年度川口新製品開発振興奨励制度受賞者でもあり、2007年には東京新聞でも紹介されています。






さて、実際に私の足の状態を調べてもらいました。

 版画のようなものだと思います


そこに普通に立ち、左右の足裏に掛かる重さ分布を見ます


左右を別々に印記しましたが、並べてみるとこういう感じになりました。
さらに、足の長さ、胴回り?の長さ、足首の長さを計測し記入します。


漠然とは分かっていましたが、私の足は左の方が大きいということがハッキリと分かりました。
左足が27.7センチに対して、右足は27.5センチです。
いつも靴を買う時は「左がキツイので左に合わせないといけない」とは感じていましたが、0.2センチの差があるとは知りませんでした。
さらに、人差し指(親指のとなり)は左足は親指より長く、右足は短いということもハッキリしました。




絵が下手ですが・・・・・


既成の靴でも問題ない人というのは上図の①~③がほぼ同じ長さの人だそうです。



改めて私の足を見てみると、長さの割に薄い足だということが分かります。
さらに、足型の墨の濃さに注目していただくと、左足のカカトと右足のつま先に体重が掛かっていることが分かります。

するとクサビ状の薄い板を左足のカカトの下に入れたり、外したりしながら体のバランスを見られました。。。

これらのことを踏まえ、私専用のインソールを、私専用の靴にオンリーワンの適合精度で作ってくれるそうです。

完成はまだ少し先になるようなので、後程出来上がりの靴の写真、また実際に履いた感想、動いてみた感想なども掲載します。










2012年2月20日月曜日

田中先生のブログ

青山田中歯科医院の田中先生がブログを始められました。


顎関節症と義歯についてをメインに取り上げ、今後も執筆されるそうです。
かなり内容の濃い、実践に即したものになるのではないかと思っています。


こちら有名なOkesonのTMDですが、田中先生も基本のバイブルにしているそうです。





伺っときに、先生が執筆された本を頂戴しました。
2004年の5月に発行されたものです。


田中武先生のブログは こちら


週末の本の話など

金曜の夜は大宮法科大学院大学へ認知症に関するセミナーへ行く予定でしたが、PIBケースが重なったことと、私のミスが原因で思ったようにCAD作業がはかどらず、結局勉強会へは参加できませんでした。





ちなみに今週の金曜日は浦和歯科医師会で「インプラント補綴を考える」という題目で、東京歯科大学臨床教授の武田孝之先生が講演をされるので、伺ってこようと思っています。

 
さて、週末の本の話ですが。。。
宮部みゆきの「模倣犯」(全5巻)を読み終えました。、特に後半の4巻5巻あたりは読むのが遅い私でも一気に読み進めてしまいました。
2人組の男が何人もの女性を誘拐しては殺すという話がこの物語の軸にありますが、残された被害者の家族がどのような思いで日々を過ごし、何を責めて生きていくのかなどが、しっかりと描かれていました。

既に模倣犯を読んだことのある人は、その部分を感想として書くのは変だと思うかもしれませんが、折しも今日は山口県光市の母子殺人事件の元少年の死刑が確定されました。

もう5年以上前のことですが、私は山口の母子殺人事件について色々と調べていたことがあります。
特に本村洋氏の訴えに感銘した部分があり、彼はいつ何をどう言ったのか?を追いかけまくったことがあります。

そのせいもあってか、模倣犯への感情移入も人一倍強かったのではないかと思います。
本村氏については こちら 


サヤカの一番若いスタッフに今日の裁判所の決定について感想を聞こうとしたら、事件そのものを知らないと言われてしまいました。。。



 




2012年2月17日金曜日

保険のインプラント義歯  ‐追記‐

保険でインプラント義歯が出来るようになるようですが、誰がどこで話し合い、どれだけのお金がどう動いたのかと勘繰りたくなるような内容です。


http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021670.html  (医療機器の保険適用について)総-1

資料を見ると、このままいくようであれば保険治療でAll on 4が出来ますし、デンチャータイプに限らずサブストラクチャーで歯冠部にはプレシャス系金属を使ったメタルボンドも出来ちゃうようですね。
今後の布石でしょうか。
メタルボンドだの、ハイブリッドだの言っても、もちろん使う材料は山本貴金属のメタルで、山本貴金属の陶材で、ハイブリッドを使う場合も山本貴金属のハイブリッドのようです。



こういった治療が保険診療で可能になるからには、今後の歯科医師・歯科技工士の国家試験にも影響するでしょうし、当然授業でも教えていかなければならなくなるのだろうと思います。




日本の保険診療のことですから、全て日本の企業で構成しても良かったのではとも思いますが、しかし、ここまでの材料の指定は必要なのでしょうか。

生臭さ満点で、笑えます。

明治初期からの国の体質は何も変わっていない、とは大前氏が言っていましたが、大きなことも小さなことも全てにおいて本当にその通りだなと、少々ガッカリしました。









さて、今夜は大宮法科大学院大学で行われる研修会へ参加してきます。

「もの忘れ相談医との連携について
~さいたま市地域包括支援センターアンケート結果より~」

後日レポートします

2012年2月16日木曜日

上下フルマウス FINAL

昨日は午後から青山田中歯科医院へ行ってきました。

昨年の12月に仮付した上下28本分相当、インプラント=14本+3本+4本、ブリッジ=7本の最終調整に立ち会わせていただきました。

過去の記事はこちら
仮付当初にも「歯間ブラシが通らない所がある」と衛生士さんから言われていましたが、オベイト部などを含めた貧血帯がどのようになったかも含めて、見させていただきました。

上顎フルブリッジを外した直後は、アバットメント、歯肉の状態からみて一目で良い状態であると判断でき、先生からも「良い状態だね」と言っていただけました。残念ながら口腔内写真は撮れませんでした。

さて最終調整ですが、目標は「歯肉を押し付けるオベイト形態の部分以外は、歯間ブラシが通る」という形態修正です。

インプラントの場合は特に、形態的には歯間部であっても実際はインプラント部であったりすることもあるので、なんでも間を空ければ良いというものではなく、それでも「歯間部からどうやってブラシを入れて清掃するのか?」という形態を可及的に付与しなければなりません。

まずは先生と衛生士さんが全ての歯間相当部分にSSSの歯間ブラシを入れてみます。
そして「OK部」はスルーし、「入らない」と「途中まで入る」がある場合は部位を私に告げます。
私は先生の後ろに立ち、ミスのないようにメモをとります。




作業場で形態修正・研磨をすると同時に「ココは入りません」の位置も明確にします。
調整後、補綴物を口腔内に戻し、再度先生と衛生士さんが歯間ブラシでチェックしていきます。




上顎は歯間相当部にインプラントがある部分以外は問題が解決されたので、セットの準備が進められました。




下顎は左側のPIBの一部が「歯間ブラシが通りそうで通らない」が何度か続き、4回目の試適でOKが出ました。


先にOKが出た上顎からセットされていたので、下顎もそれに続いてセットされていきました。

全てのセットが終わると、衛生士さんと情報の共有をするということで、担当の衛生士さんを呼んで「左上2番相当部と下顎の中切歯のトコロは入らない。 それと下顎小臼歯部は歯間から遠心に傾けて通すように。」と指示をしていました。




患者さんは衛生士さんとメンテナンス専用のチェアーに移っていきました。
衛生士さんは「磨き方の確認」をし、そのまま患者さんに「磨き方のレクチャー」をするようでした。
前述の「入りません」の位置もキチンと伝え、そういう部分は頬舌から別々に清掃してもらうよう指導するとのことでした。



そういえば、チェアーが新しいものになっていました。

これまでのKAVOのハンドピースがそのまま使えるという優れものだそうです。

チェアーを変えたは良いけれど、タービンが変わってしまい使いづらいという話は、これまでにも何度か聞いたことがありますが、タービンが変わらないで済むのは良いですね。

昨日は咬み合わせ勉強会

昨日といっても日付は一昨日ですが、火曜日の午後は恒例の咬み合わせ勉強会でした。

床拡大装置による拡大の第二幕ということで新たに作り直した拡大床のセットや、咬合平面の設定がヘンテコリンな総義歯の平面を、その場で咬合器マウントして修正するという荒業を経験させてもらいました。

今日、といっても日付は昨日ですが、水曜日の午後は青山田中歯科医院へ昨年の12月にセットした上下28本フルマウスリコンストラクションの最終調整に立ち会わせていただくため、伺ってきました。



詳細は明日書きます。