2012年6月1日金曜日

青山へ

今日は朝から青山田中歯科医院へ伺ってきました。

約束の時間より少し早目に到着してしまったので、すぐ近くにある本屋へ行き、たまにはいつもと違う本でも読んでみようと思い、「妻を看取る日」という国立がんセンター名誉総長が書いた本を買いました。

売れ筋の本には短冊みたいなのが付いていて私は必ずレジで「外してください」といいますが、「妻を看取る日」のそれには「自分の方が先に死ぬのが当たり前、と思っている男たちへ」といった意味の言葉が書かれていました。。。

ふと横を見ると宮部みゆきのレベル7が・・・
ついこの前ドラマがやっていたようですが、テレビは見ていないので、こちらも一緒に購入しました。厚みからすると、レベル7は大阪往復で楽しめそうです。






さて、青山田中歯科医院ですが、到着すると御2人の先生が診療の見学ということでいらしていました。

昨日このブログで紹介させていただいた田中先生のハンズオンセミナーですが、すでに4名の応募があったそうです。検討中の方がいらっしゃるようでしたら、お早めにお問い合わせください。
田中先生に「技工士でも参加できますか?」と伺ったところ、「構わないですよ」とのことでした。

私個人としての意見ですが、3Dスプリントを利用した咬合治療で特に優れいていることは、スプリントは誘導装置であって最終的には必要なくなる、という点です。

必ず補綴でフィニッシュ出来、しかも顎位誘導から補綴までの道のりは長くありません。



今日のセットは右下4~7のe.maxです。
オーダーは6番だけジルコニア・セラミックでしたが、5番7番との調和を考慮した場合、反射率の問題で6番だけ白っぽくなってしまうのでは?ということで、先生には事後報告として6番にもう一つe.max Stainで製作し納品させてもらいました。

左がジルコニア・セラミックで右がe.max Stainです
(患者さんは芸能人の方なので、咬合面ステインはごく僅かです)


ジルコニア・フレームはノーベル・プロセラシステムのLightです。
使用陶材はe.max CeramでA2ベースで咬頭付近にBLを少々といったところです。
StainはA1インゴットを使っています。

ジルコニア・セラミック

e.max Stain

最初は削合用コアに従い右上の後方をザックリ調整(TEK)


調整が進むにつれ、 Hanelの咬合紙で細かな接触状態を確認しているところ


ドーソン・テクニックで最終調整

田中先生の手に掛かると、患者さんの顎がブランブランになることに驚かされます。
以前に「一般的に患者さんは、顎の力を抜くことが苦手じゃないですか?」と聞いたことがありましたが、先生は「それは顎位が悪くて筋肉が緊張状態にあるからだよ」と教えてくれました。

最終的には患者さん自身による選択で、色調が周辺と調和しているということでe.maxが選ばれました。

前歯~4番は天然歯のままですが、その色に合わせています。
3番、4番までと異なり5番だけ少々色づいているので、あえて5番の黄色みは追わず、開口したときの咬合面観で揃っています。


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