2013年11月25日月曜日

噛み合わせ治療

先日JPIのセミナーの第五回目のときにも話がありました。 そのあとに川口リリアでの「顎関節治療のパラダイムシフト」というセミナーでも話がありました。

ここのところ顎関節症の治療について、ずるずるのスプリントがいかに無意味かという話と同時に、筋肉をどのように弛緩させるかということが大事なんだという話をセットで聞きます。

最近の顎関節症に関するセミナーでは、こうすれば筋肉の緊張が取れるということで、様々なマニピュレーションや体操、運動、アロマなどが真面目に紹介されています。

近藤悦子先生などはもっと積極的なアプローチですね。

スプリントによる治癒率は5~50%という変てこりんな数字ですが、筋肉へのアプローチの場合は70%以上の治癒率にあがるそうです。 

確かに筋肉へのアプローチも大切ですね。
また、それだけで治るのなら楽なのかもしれません。

でも、それで治ったと錯覚してしまっても問題なのだろうなとも思います。

筋緊張だけではない、本当に困っている人も間違いなくいますから。
でも、筋肉の弛緩で治った風を告げた後は、先生に訴えづらくもなるそうです。

この患者さんは咬合の違和感で長年苦しんできたそうですが、何が問題でしょう?
筋肉でしょうか。



別の患者さんですが、大学病院を3つ訪れ咬合治療を言われるがままにやってもらったそうですが、何処にいっても症状は悪化するものの、改善の方向には一歩も進まなかったそうです。
その方が下した大学病院に対する評価は、とてもここに書けるモノではありませんでした。

もちろん最後はというか、リラックスできるポジションではないからこそ筋肉は緊張しますが、なぜ筋緊張が起こるかが分からない限り、胸鎖乳突筋をマッサージしろ、歩け、運動しなさい、果てには「あなたがダメだと考えるからいけないんだ」となり、最後はブロック注射をうたれたそうです。



 

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