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2011年12月28日水曜日

おつかれさまでした

サヤカは今日が仕事納めになります。

明日も出社しますが、少々の集荷をしながら、大掃除と忘年会で終わりです。

今年も一年通して、失敗も沢山経験しました。




ジルコニアだったり、e.maxだったり、PFMだったり、ハイブリッドだったり





大きいケースだったり、セット後のトラブルだったり





鋳造の問題だったり、適合の問題だったり




それでも何とか、一年やり通しました。




来年も、今年以上に頑張ります。




ブログは、とうとう月間13,000アクセスを超えました。


これからも多くの皆さんの何某かのお役にたてればという思いで、続けて行こうと考えています。



今年も一年通して、ありがとうございました。

また来年もよろしくお願いいたします。





小林高志




2011年12月27日火曜日

年の瀬

いよいよ年末が差し迫ってきました。

今年は頑張って進んでこられただろうかと、自問する時期でもあります。

自分が自分を評価すると殆どが甘くなるものだなと、色々と人の話を聞いていてそう思います。
自分が人を評価判断するように、自分も人から評価判断されているものでしょうから、要するに多少のタイムラグなどありながらも、周囲に結果として出てくるものが頑張ったかどうかの答えなのではないかと考えます。

放っておいても自然に、花には蝶が寄り、腐った魚には蠅が寄る、ということからも分かるように、ダメなのは自分のせいなのか、周りなせいのかといえば、概ね自分だということになります。

結果が出なかったのであれば手法が間違っている、とはどこかの有名な企業のトップが言ったとか聞きましたが、その通りだと思いますし、結果を伴わず自分は頑張ったなどとは、言えば言うほど虚しいものです。

まだ高校生のころだったか、「一生懸命」という言葉を辞書で調べたとき
「一生懸命=死ぬほど頑張る」と載っていました。

以来、私は「一生懸命やりました」という言葉を使ったことがありません。

いつか「一生懸命やった」と言えるよう、また来年も今年には出来なかったステージへ挑戦していこうと思っています。

2011年12月26日月曜日

咬み合せ勉強会と本の話

土曜日曜と新大阪で催された咬み合せ勉強会に行ってきました。

こんな季節ですが、前回同様に大阪は熱く、先生方の熱気に包まれているだけで燃え上がるものを感じずにはいられません。


先日、といっても今年の2月ですが、NHKのためしてガッテンで放送された「脳と身体を刺激せよ!やる気の源は○の裏に」でも言われていましたが、歯、咬み合せ、顎位は人の健康に大きく影響することが知られています。

歯科関係者でありながら、今更「そんなの一部の咬み合せオタクが言うだけだ」というのは極めてナンセンスです。

専門家である歯科医師や歯科技工士、歯科衛生士は二言目には「歯は体の健康に大きく関係している」と、たとえ1本の虫歯を治すときにも言い続けるべきではないかと思いますし、歯を治して健康を保つためにはどのようにしたらいいのか?を追い続けるべきではないかと思っています。




さて、本ですが。。。

乾くるみの「リピート」を読みました。
選ばれた8人が現在の記憶を持ったまま、10ヶ月前に片道切符のタイムトラベルをするという物語です。競馬の当たり馬券を記憶していったり、テストを丸暗記していったりと、それぞれが「夢」を持って過去に戻っていきますが、彼らは次から次へと不可解な死を遂げていってしまいます。
生き残ったタイムトラベラーで、真実を追及していった先に知らされた「選ばれた理由」とは・・・

といった感じで展開しますが、最後までとても楽しめました。

また、「重力ピエロ」などでは少々ガッカリした伊坂幸太郎の「週末のフール」を新幹線で読みましたが、これはナカナカ楽しめました。
3年後に地球に小惑星が衝突して人類が絶滅してしまう、という設定での人々の生き様を描いています。あと三年で人類滅亡と分かったとき、自分だったら何をするか、などと考えてしまいました。
暇つぶしには程好い小説でした。

2011年12月22日木曜日

ジルコニア・クラウン ZENOTEC  その2

その1からの続きです

ZENOTECシステムでは、国内では少数派のコバルトとチタンも削れるということですが、単価の設定などから推察すると、そちらにはメーカーとしてあまり力を注いでいかないのかもしれません。


奥のキラキラしているのがコバルトで、手前がチタンです




さてジルコニア・クラウンの色ですが、元々はジルコニア・セラミックのフレーム用に用いられている色がありましたが、時流により半透明のジルコニアが出来たという流れになります。

フレーム用の色なので無機質な雰囲気ですが、
当初はそれがそのままクラウンとして使われていたというのも、今となっては妙です


そして、これが半透明のホワイトのクラウンです (写真 右)



左の2本は研磨前で、右は研磨後です



写真左端の白い半透明クラウンを、それぞれ着色液に浸けて焼結させた2種類ですが、
この段階でも、まだ むぅぅ という感じです。







そして、更にステイン処理を施したものになると・・・


白の半透明との比較ですが、このように かなりリアル感が出てきます。


色が着いただけの無機質な雰囲気からは、随分と変化するのが分かります。



唇側のグラディエーションも、深みはさすがに感じられませんが
それなりに表現されています。




現時点で3ShapeのD810はZENOTECシステムだけですので、かなり高価ではありますが、810のことだけを考えるのであれば選択の余地はありません。








今日はバシコ氏の「今年最後の粋な計らい」で、良い経験をさせていただくことが出来ました。 
また、先々のことについても極秘情報満載で、これからのことを考える知識として頂戴させてもらいました。さすがに先見の目を持つ男バシコ氏でした。


今後とも、大信貿易商品ご入り用の際は、ぜひバシコまで御用命ください。

つぶらな瞳で 伺います



ジルコニア・クラウン ZENOTEC  その1

今日の午後に突然、あの男がやって来ました。

未来が見える、つぶらな瞳の男、大信貿易のバシコ氏です。



以前は呼んでも「担当エリアが違う」と言って来なかったのに、最近は妙にフットワークが軽くなり、今日はカレンダーを持ってきてくれました。
それでは記念にとパシャリと撮りましたが、独りで写ると彼の生き様を象徴するかのように。。。

やはり 少し ブレました


さて、最近ではコバルト・クラウンとジルコニア・クラウンが将来どのように歯科技工業界に食い込んでくるのか??ということが話題になっていると思いますが、今日はジルコニア・クラウンの先駆けのZENOTECシステムの今を紹介してくれました。




まず見せてもらったのは、CADソフトが3Shapeに変わってどう変わったのか?ということを、クラウン単冠から見てくれということで、上の写真です。

どちらが3Shapeでデザインしたものか、分かるでしょうか?
全域にわたり辺縁隆線のシャープさ、副隆線の表現などを見ても明らかなように、左が3Shapeによるデザインです。


これは、半焼結でカービングしていないものなので、深い溝や窩は形成されていませんが、カービングを施すと更にリアルな形態が表現できそうです。


これが半焼結のジルコニア・クラウンです



大きさ比較ですが、左が焼結した収縮完了後の大きさで、右が焼結前の大きさです。

この大きいクラウンをデザインナイフやカーバイト・バーなどで特徴づけをおこないます。
デンツプライ製では、焼結前のクラウンが、もう少し大きいかもしれません。


ジルコニアの透明感は焼結温度を上げれば簡単に得られるそうですが、焼結温度を上げると強度が低下するそうです。
どうやったら焼結温度を低くして透明感を出せるか?? が、開発の課題であり、他メーカーとの差なのだということです。


映像よりも、会話を聞いてもらった方がイメージが伝わるのではないかと思います



続いてその2では、これまでのフレーム色としてあった色と、半透明という色とでは、どのように違うのかを紹介していきます。   








2011年12月21日水曜日

コピーデンチャー



歯科医院からコピーデンチャーの依頼がありました。



サヤカには縮合重合型のシリコンは2種類あります
硬くて再現性に優れるものと、少々柔らかく模型を壊さないものです
上の写真は硬くて再現性の優れたもの




こちらはPIBモックアップ製作時やTEKの製作時に活躍する
少々柔らかめに調整しやすいものです



スプルー線を付け、内面のコピーをし、その後に全てを包むようにシリコンで覆います





全て即時重合レジンで製作



人工歯部も即重なので、咬み合せの調整のための盛り付けが容易です
既成の人工歯への盛り付けは、レジンの着きも悪く、かえって汚くなりがちです




製作 佐野


2011年12月20日火曜日

VITA Easy Shade Advance   その3

以前に 白水貿易から販売されている VITA Easy Shade Advance を紹介しました。

こちら と こちら

それから3か月以上と結構な日が経ちましたが、今日の午前中にサヤカに納品されました。

もちろん品薄だったので今になった、とかではありませんが、何でもすぐに買うというわけにはいきませんので、色々と熟考して今に至りました。



さて、このイージーシェード・アドバンスですが、今日の午後は咬み合せ勉強会で浦和の歯科医院へ行っていたのですが、夜の19時半からシェードテイクの予約も入っていたので、それではということで、早速試しに使ってきました。


テトラサイクリン歯の女性の患者さんでしたが、白い歯に憧れながらも、白くなりすぎることに怖がる様子も見受けられました。
既に臼歯はハイブリッドで補綴されていて、小臼歯の左右の色差を気にしていて、白い方を基準に作りなおして欲しいとも言っていたそうです。

早速左右の小臼歯をEasy Shadeで測色し、出た色をシェードガイドを示しながら患者さんと一緒に確認し合い、現状のコンセンサスを得ました。

こっちはB1って出てますねぇ。
反対側はA1って出てますので、コレですね。 などなど


また、では前歯の最終補綴をどのようにしましょうか?という時にも、現状のコンセンサスを得ているので、「もしもの話」がとてもやり易かったです。

患者さんと色の話をするときに、機械で測色された指標が近似色として明確に示されるのは、とてもありがたいものだと、今日はあらためて感じることが出来ました。

結局、一番白い小臼歯をやり直して、全体的に極端に白くし過ぎない、ということで目標を共有することができました。



接触式の測色で、特に術者の能力の差や体調による差は関係ありませんし、何より患者さんと一緒に考えられるツールとしても利用価値があるものだと思います。

形はオオアリクイっぽいですが色使いのセンスも良く、コンパクトで手軽です。

ラボでも診療室でも重宝するツールとして、これからも使っていきたいです。


在庫が欠品中だったにもかかわらず、今日の午前中に持ってきてほしいという私のワガママに、
全力で答えてくれた  白水貿易の金子君です。

ちょっと笑顔が引きつり気味ですが、絵にかいたような優しい好青年で、
私はいつも助けられています。

白水貿易商品ご入り用の際は、何なりと「金子」までどうぞ。

担当エリアに関わりなく、飛んで行ってくれると思います。 たぶん。




2011年12月19日月曜日

週末の本の話  ‐雑談‐

体調を崩したこともあり本が読み進みませんでしたが、金曜の夜に宮部みゆき「魔術はささやく」を読み終えました。 

この本はとても面白かったです。
なんというんでしょうか、だんだんと宮部みゆきに嵌っていっているとでもいうのでしょうか?
冊数が増えるごとに面白さを感じるようになっているのかもしれません。

両親を失い親戚の家族と共に生きる少年が、復讐心を持った老人が巻き起こす事故(事件)に少しずつ関わっていき、事件の全容が見えてきたころ図らずも父親の失踪の真実を知り、そして・・・
というような内容でしたが、全編にわたって人の悲しみ、葛藤、決断が描かれ、人々の生きざまが感じられる素晴らしい作品でした。

読み終わってすぐ、最近本の面白さに目覚めた中学3年の息子に渡しました。
「 これ良いよ 」

先日来購入した宮部みゆき作品は、残すところ「模倣犯」になりましたが、「模倣犯」が手元になかったために近くにあった本をパラパラめくってみると、それがまた面白そうな本だったので、今はそれを読み進めています。

かなりマニアな本のようなので、知っている人は殆どいないと思いますが。。。
永杉喜輔 著
「凡人の道」  煙仲間のこころ
アマゾンでも画像がありません こちら


教育哲学の本のようで、私の姉が高校教師をしているので、おそらく学生時代か教師になりたての頃に購入したものではないかと思います。


一節を紹介すると
「教育とは何か、このことを大人が自覚すれば、教育はそんなにむずかしくはないはずだ。が、今は、大人が子どもに自分のまねをさせまいとして苦労し、それを教育だと思い違いしているかのようである。それこそ「ご苦労さん」である。」


さて、この文章ですが、今は成田空港にいちばん近いビジネスホテルで書いています。
飛行機に乗るわけでもないのですが、どうしても来週末までに完成しなければならない書類があり、周囲の雑念に惑わされやすい私なので軟禁状態にする必要がありましたw

成田空港周辺のビジネスホテルは、安くて広くて駐車場があり、言うことありません。
一泊5,000円以下という破格も手伝い、一か月後に受験を控えた息子も道連れにしました。。。







それらとは別に、
今週末にはまた大阪へいくので、その時の新幹線用の本として、成田からの帰宅途中に2冊購入しました。右の「リピート」(乾くるみ)ですがパラパラっと見ただけですが、意外に面白そうで週末が楽しみです。こちらばかり手に取ってしまい、週末前に読み終えてしまうかもしれません。




おまけ


成田からの帰宅途中、なんと ランボルギーニ・ミウラと遭遇してしまいました!




2011年12月16日金曜日

coolpix

サヤカにはデジタルカメラが数台あります。

一眼レフのカメラは、歯科医院から呼ばれて患者さんの口腔内を撮影するために使います。

新しいcoolpixで撮影(-0.7補正)




旧タイプのcoolpixは、私がブログ用でパシャパシャ撮るのに使っています。
また、このcoolpixは、顕微鏡に取り付け可能になっているので、外せない存在でもあります。

新しいcoolpixで撮影(補正なし)



右の煙突のような部分に、旧タイプのcoolpixが取り付けられるようになっています






そして先日、他のスタッフが力まずにパシャパシャ撮れて、しかもキレイに写るという、新しいcoolpixを購入しました。
以下三枚、旧coolpixで撮影(補正なし)


気軽に、気楽に撮ることが出来るようです。。。



この新しいcoolpixは簡易プロジェクター機能が備わっています。
写真のように、壁に映写することが出来、使いようも工夫次第では色々出来そうです。


こう並べてみると、全てニコンですね。
旧タイプのcoolpixは、顕微鏡に取り付けられるのがそれしかないということで、選択の余地が無いものでしたが、一眼レフはキャノンと悩みましたが、キャノンはリングストロボしか無かったので選ばなかったと記憶しています。

コンパクトタイプでニコンを選ぶのは、レンズから2センチまで寄って撮影することが出来る、というのが最大の理由です。

そうやっていたら、結局ニコンでまとまっていました。
(個人的にはキャノン派ですが)


2011年12月15日木曜日

3shape と デンツプライ三金さん

3shapeでCADを武装し、今後のジルコニア冠やオープンシステムを睨んだ展開をしているデンツプライ三金さんですが、先日も材料商の方と一緒に来てくれました。


デンツプライ三金からは、このブログでは毎度おなじみ
表情が乏しい割には 妙にお茶目で、洒落の通じる鈴木さんです。

左が、車いじりと麻雀が大好きな鈴木さんです



この日とは別に、デンツプライ三金の鈴木さんと渡辺さんが、3shapeについて細かいことを教えに来てくれた日があったのですが、私の体調が優れず、「ホンモノのドタキャン」をしてしまいました。

本物のドタキャン、とは
午前中に電話をもらって、夕方にお会いする時間を決め、その時間の直前に「すいません、体調が優れないので会えません」と、直前キャンセル・・・・です。

言い訳ですが、立っているのも座っているのも苦しくて、熱を測ってみると38、1度あり、このまま我慢したら大変なことになると思って病院へ行くことを決めたときのことでした。

大変失礼いたしました。 






先日は重村氏からコバルトについて色々教わり、また日々臨床に携わるなかでは、取引先の先生から「コバルトの可能性」を問われることが多くなっている現状では、先々「コバルトをどういう形で取り入れていくか?」ということは、とても大きな問題になっていくのではないかと考えています。


現在国内ではコバルトを削り出す力をもっているのはノーベルさんだけだそうです。
ISUSもコバルト削りますが国内生産しておらず、納期が2週間と長く、現実味に欠けます。

削り出しではなく、CADデータに基づく3Dプリンタによるキャストであれば、現在でもサンキンラボが対応してくれます。 なんと1本単価は2,500円です。



ノーベルがコバルトをどう扱うのか。
またオープン化に対して、ノーベルがどう対応するのか。
ノーベルと3shapeって・・・
ISUSは日本に来るのか。

などなど、微妙なところがまだまだベールに包まれていますが、間違いなく今のままではなく、将来に向けて動きがあると思っています。


楽しみです。




2011年12月14日水曜日

拡大装置

ここのところ、拡大装置の技工が多くなっています。

人間は生活に応じて進化してきたものですが、文明の発達とクロスするように、退化している部分もあるのではないかと、常々思っています。

先日のブログでも、我が家の娘が乳歯だけの頃の模型と、殆ど同じくらいの大きさの中学生の模型を預かったという話を書きましたが。。。  こちら

実は私の甥っこで、似たような状態の小学校6年生もいたりします。
その子が小学校低学年のとき、正月に親戚一同が会した時に相談されたのですが、見るからに顎が小さくて、生え始めている永久歯が妙に大きく見えました。


計画性も無く安易に矯正というのも後々怖いものがあり、普通の歯科医院では触らぬ神に・・・ではありませんが、お手上げ状態になることも多いのではないかと思います。



それでも、こういった患者さんは今後もますます増える傾向にあるのではないでしょうか。

2011年12月13日火曜日

佐野のリベース

リベースにも色々ありますが、弊社の佐野が手掛けるリベースは改床法の依頼がほとんどです。

内面の表層だけのリベースと違い、義歯が完全に生まれ変わります。


今回は上下の6前歯を新しくしてほしいとのオーダーでした

完全に床を新品交換します











多くの場合は一部の人工歯置換も同時に行いますので、使い心地は全く変わらず、吸着が増し、人工歯が新しくなってキレイになるという優れもので、手間、材料などが掛かってしまう分、新品の義歯を作る工料に迫る料金を頂いていますが、患者さんから大好評のようでリピートが絶えません。


写真で紹介したケースは94歳の女性の義歯で、あるいはコレは、最新の「●●デンチャー理論」からは大きく外れたモノかもしれませんが、この患者さんにとっては「これ以上のモノは無い」義歯だそうです。

その患者さんは期待以上の出来栄えに、待合室の他の患者さんに自慢げに「入れ歯」を見せていたそうです。