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2012年1月31日火曜日

e.max

今日は浦和で催される月一の咬み合せ勉強会へ出席の予定でしたが、私はフルマウスPIBの印象採得の立ち会いに伺わなければならず、勉強会へは佐野に出席してもらいました。

最近はインプラントもジルコニア、e.maxも新たに取り組まれる先生方、技工所などが多くなり、問い合わせに対応するドMの恩田もその電話の量に良い悲鳴をあげています。

e.maxシステムは、とても重宝しています。
先生がチェアーサイドで出来る削り出し(これはセレックのシステムですが、使用されるのがe.maxのインゴットなので)、プレス、プレス+築盛、ジルコニアへの焼付などと、こういう幅の広さを持ったセラミック・システムというのが凄いなと思っています。

築盛での明るい白の出しかたは難しいですが、全体としては非常に優れたシステムだと思います。




上顎両側犬歯をe.maxレアリングで補綴





TEKをチェアーサイドでコピーさせてもらいました




2012年1月30日月曜日

週末のセミナーなど

28日の土曜日は月一回の咬み合せ勉強会を催している歯科医院の新年会でした。

総勢30名くらいの新年会なので、ビンゴゲームなどの定番ゲームも結構楽しめました。
数名では味わえないものです。

ラッキーなことにビンゴゲームは私が一等賞になり、有名な饅頭のようなものを頂戴しました。。。
スタッフの女性がビンゴになると高額商品が当たるらしいですがw

またフェリーチェの生田さんとも久しぶりにユックリと話すことができ、前向きで楽しそうな話を沢山伺うことができました。さすがの生田さんです。

また生田さんは、「これ来てくださいよ」と
「横浜歯科技工士会学術大会」のチケットを出して言うので、それならということでその場で購入しました。1,000円でしたし。

大会URLでも紹介しようと思いましたが、昨年や一昨年のモノばかりで今年のは見当たりませんので、とりあえず神奈川歯科技工士会のURLを貼っておきます。 こちら

演題は
「科学的根拠に基づいた咬合の構築」-順次誘導咬合の臨床- Drの立場から
というもので、お二人の演者が話すようです。
順次誘導だからシークェンシャルでしょうか。

さらに・・・
「これもあるんですよねぇ」といって
「さらに再考するGerber理論とテクニックの有効性」という講演会も誘ってくださいました。
こちらの演者は堤さんです。ゲルバー理論はその咬合器の構造からも、現在私が取組みながら学んでいる咬合論と通じるところがあると思っているので、こちらも是非参加させていただけたらと思っています。


その新年会も、翌日の大阪の咬み合せセミナー出席のため20時過ぎには退座し、最終の新幹線に乗って新大阪へ向かいました。

学ぶほどに咬合論は大切だなと感じます。
近頃はジルコニアで何でも作るというようなモノまで喧伝されますが、それしか仕事が無くなるというのであればやらざるを得ませんが、そうでないなら先生を説得して止めてもらいたいものです。

歯の硬さはどのくらいか? セラミックの硬さや強さは? なぜ割れるのか?

これらを、そうならないように医学的見地にたって取り組むのが歯科医療、顎口腔医学であってもらいたいです。

「穴が開いたから埋める、穴が開かない硬いモノで」「折れたから作り直す、決して折れない強さのもので」では、ただの突貫工事と同じではないでしょうか?



ただ、咬合論も他の多くの学派のように「咬合論で生活をする人」を守るためにあってしまうなら、つまらない集団になってしまいますので、地位や権威やステータスを超えた「患者のための追求」であってもらいたいです。

そうであるならば
間違っていたら止められます。
他の学派と統合した方が患者にとって良ければ統合できます。

2012年1月28日土曜日

今から大阪へ

歯科医院の新年会へ参加してきました。
明日は大阪でセミナーのため、残念ながら途中退席し今は東京駅へ向かっているところです。
生田さんと沢山話せてとても楽しい時間が過ごせましたし、セミナーの誘いも受けてそのまま参加費払って即決したりと、かなり有意義な時間を過ごせました。

週明けに詳しくレポートします。

2012年1月27日金曜日

歯科の向かう道

今日は午前中から、あの男がやってきました。

月の電話代が600円台ながら、つぶらな瞳の持ち主で、未来が見えるけどブレた男といえば
もう彼しかいません。


そう、大信貿易 バシコ氏です


今日もバシコ氏は色々と持ってきてくれました。 
巷で流行っている「持っている男」とは、バシコ氏のことを言うのでしょう。 きっと。

持っている男、バシコ氏です


さて、そのバシコ氏ですが今日はZENOシステムの紹介を絡め、フラッと来社してくれました。
今日は前回見せてもらったサンプルと、新しいサンプルも持ってきてくれました。

前回の様子は こちら
同じ半焼結ジルコニアに、同じ浸透液を塗り加減を変えて焼結したものです


写真からも分かるように色が全然違います。
母材のジルコニアは同じで、浸透液も同じものを使ったのですが、塗り加減を少し変えただけでこの程度の違いになるそうです。この扱いには、かなりの経験が必要になるということです。

そこで、ZENOシステムではジルコニアそのものを着色してしまおうということで取りくみ、今日はそのサンプルを持ってきてくれました。

白いものから濃い着色まで4色です

目標到達点にもよりますが、ここまでの色に関してなら「経験云々」は必要なくなったようです



これはこれで、なるほどだねぇなどと会話しながら、ふと、ゴロゴロしていたサンプルで目に留まったのがPMMAのBrでした。

これがそのまま保険導入されたら

技工士は手作りでこのクオリティを出せるのか??

このPMMAはいわゆる「硬質レジン」でビッカースもそれに準じるそうですが
工業生産されたこのレジンの曲げ強度は120Mpaだそうです



以前にも見せてもらっていましたが、再び訪れた最近の金属高騰をみていると歯科界から12%Pdがなくなることや、代替としてのコバル合金の導入や、コバルトでPdの二の舞を避けるために一段飛越で保険のクラウンブリッジのPMMA化、エンジニアリング・プラスチック化、スーパーエンジニアリング・プラスチック化への切り替えも考えられます。

最近の金価格の動向は こちら


既に材料そのものや周辺材料の開発に取り組んでいる企業も・・・あるのかもしれません。
金属が売り上げの多くの割合を占め、開発費があるところは・・・などと考えられなくもありません。

では一つの基準として
このPMMAをCAD/CAMで製作して、ラボにはいくらで納品されるのか?ですが



驚くほど安いです。

えっ?と聞き返してしまった程度です。
知りたい方で調べようがない方はメールください。

保険の補綴がこの方向で変わったら、現行の保険のクラウンブリッジのスタイルは無くなるのではないでしょうか。さらにいうなら、保険の補綴がこの方向で変わったら、なぜ自費を選ぶか?という基準の一つが無くなるのではないかとも考えられます。



歯が無くなったからそこの部分を「補う」というだけの補綴は、近い将来に大きな転換点を迎えるかもしれないと考えさせられました。



近いうちに、このテーマで大きく切り込んだものを掲載しようと思っています。














2012年1月26日木曜日

ジルコニア・セラミック 裏ワザ

ジルコニア・セラミックに限らずセラミックを扱っていると、破折したときにどう処理するかということを経験していきます。

技術職はそういったトラブル、無茶な要望の中で教科書には出るはずもない大事なノウハウを構築するともいえます。

サヤカではジルコニア・セラミックを扱い始めた当初セルコンセラムKissを使用し、それなりに客観評価も高かったのですが、タービンで削るときに「我慢が足りない」とでもいうか「頑張りが足りない」とでもいうか、これまでの陶材ではタービンバーの周辺が微妙にチッピングしていくという低度に比べ、大きな塊で周辺も割れ剥がれていくという感じを受けていました。

口腔内仮着段階においても部位によりますが、特に下顎大臼歯部の頬側の破折がありました。

何時の頃からか、私が手掛けるジルコニア・セラミックの陶材はe.max Ceramに変えていきましたが最近になって2ケースほど、陶材を変える境目あたりに製作したジルコニアセラミックの修理がありました。

1つは下顎大臼歯の頬側咬頭のチッピングと、1つは前歯部123のBrです。

下顎の頬側咬頭は少々削って盛る程度でしたが、前歯Brは仮着されていたモノが外れ椅子で踏んづけたということで、中切歯の陶材部が剥がれていました。幸いフレームは無事でしたが、中切歯は殆ど盛り直しの状態です。

しかも、そのBrに合わせて義歯も製作されていて、3番にクラスプが掛かっています。。。

同じ陶材で焼けば23のセラミックの辺縁などは丸くなり、クラスプの適合に問題がでます。
まさかアドオンで全て補正できるはずもありません。

(中略)


前置きが長くなりましたが忙しいので飛ばしますw




中切歯はe.max Ceramで、23部はkissです


23のkissは何の問題も無く、そのままいてくれます。

咬頭の盛り足しも可能です。

物性で問題があるだろうとは容易に想像がつきますので、今回のように「残っている部分は、どうしても今のままで直して欲しい」などの場合に限りますが、出来ないことではないということです。

2012年1月25日水曜日

GC イノベストMP その2

以前このブログで「GCイノベストMP」の話をしました。  こちら

弊社の佐野もまた試行錯誤が好きな漢ですので、遠回りをしたのでレポートが遅れました。



元々メーカーしていの混液比がありますが、では混液比を変化させたらどうなるのか?も含めて実験を重ねました。

内埋没はメーカー指定混液比100%ですが、70%から5%刻みに試してみると、これが見事に膨張の足りなさが直線グラフのように出ました。

モノの作りとして安定しているという実感を得られたものです。

全体の使用感は。。。
これまでの耐火模型埋没材は共通して表面のガサガサ感があったと思いますが、イノベストMPは硬石膏のようなツルツル感をもっていますし、鋳型が硬く、粒子がとても細かいので鋳肌が非常にキレイに仕上がります。







「埋没60分で900℃の炉内投入のヒートショックで1時間後に鋳造が可能」
とはメーカーの推奨工程です。

サヤカでは900℃のヒートショックまでは一緒ですが、使用金属との相性から900℃の1時間係留から1040℃へ上げ20分の係留をしてキャストしています。



適合を維持したまま埋没からキャストまで2時間20分で鋳造完了するという短縮は、メタルプレートを手掛ける上で物凄い革命ではないかと思います。
さらに物性から得られる鋳肌の見事さなどを合わせて考えると、今後の金属床製作はイノベストMPの独壇場になるのではないかと思っています。



全域で爪が引っかからない適合です




さいたま 雪景色

昨夜といっても日付は一昨日ですが、夕方から降り始めた雨が夜半には雪に変わり、ひとたび雪に変わってからは5分おきに景色が変わるほどの雪の量でした。

例年2月頃に雪が降り、その後はパラパラしながらも着実に春に近づくものですが、今年もそうだとするなら今夜の冷え込みも最後の突っ込みのようなものでしょうか。




夜半から降り始める雪は、それを溶かす人の足や車の流れが期待できず、恐怖の朝へと誘います。今朝は予想通りの朝を迎え、普段なら早くて15分程度しかかからない通勤に1時間半も掛かってしまいました。


関東平野の、しかもさいたま市はド平地の街ですが、それでも微妙な坂道があり、今朝は坂道ごとに車がスタックしている状態でした。

それなら坂道を可能な限り通らない道のりで・・・などと考えながら走っていましたが、あまりの、あまりの渋滞に痺れを切らし「いけるだろう、きっと」と、つい坂道があるのを分かっている脇道に入っていきました。

アイスバーンの裏道でも程よくワダチが出来ていて特に問題なく進ませることができ、これなら「あの下って上る坂道も勢いで抜ければ大丈夫だ」と思いながら、問題の下りに差し掛かったところで。。。なんと、下って上る最下点にボルボが道路の脇に寄せられているではありませんか!

脇道なので道幅もなく、ボルボを華麗に避ければ間違いなくワダチの凸部、要するにアイスバーンの部分で上り始めなければならず、スリップして上るためのトルクが掛からないかもしれない、いやいや下手に上りを意識してトルクを掛けると、ズルッと滑ってボルボに当たってしまうかもしれない、などと考えながら「アホボルボ~!」と心の中で叫びながらアホボルボを左手に見ながらアイスバーン部に乗り上げ、グワっと上り始めたら・・・

はい、お約束通りスタックしました。  上れずタイヤは空転しまくりですw


見かねた近所の奥様がスコップを持ってきてくださり、なんとか動かそうとタイヤの下の氷をガリガリしてくれましたが状況は全く変わりません。

すると、対向から2トントラックがユラユラと近づいてくるではありませんか!

車がやっとすれ違える道路の真ん中でスタックしている私がいるので、トラックは下り坂手前5mほどのトコロで様子見を決めたようですw

これは一刻を争うという状況になったので、スタッフには申し訳なかったのですが会社に電話をし「会社から100mくらいの奥地でスタック中~」とSOSを発し助けに来てもらいました。


朝から参りました。



2012年1月23日月曜日

週末のセミナー

昨日の日曜日は最近よく報告している「咬み合せセミナー(新大阪)」の東京コースへ参加してきました。

食や環境の進化(変化)に伴い人の体は逆に退化しているのではないかと思っていますが、そういった影響もあってか口腔内環境も以前とは変わっているのではないでしょうか。

顎骨自体が小さくなり、臼歯の低位から咬合平面が吊上がったような平面になり、アーチも狭窄していっているのでは?と思っていますし、結果として乱排や未放出の歯牙もそうですし、睡眠時無呼吸も増える一方になっているのではないかと思います。

それはパーソナルな問題だ、歯科とは関係ないと放置もできますが、歯科全体として取り組むべき道だと考えたいですし、そう取り組むならば、やらなければならないことは山積しているはずで、さらに言うならコミュニケーションの取りづらい外国に「ただの空間を埋めるためのモノ」の製作は流れないだろうとも考えます。



オープンバイト???


2012年1月20日金曜日

シーズン

関わっていない人は全く関係ないことですが、今は受験シーズンです。

今年は我が家の3人の子供のうち2人が受験生です。

父親である私はいても居なくても同じですし、むしろ居ない方が空間というかスペースがとれるのではないかとも思ったりしますし、空気感でも要らぬ緊張が無くて済むのではないかとも思います。




さて、接着材は今も進化というか変化を続けているようで、松風から「ビューティボンドマルチ」と「ビューティボンドマルチPRプラス」が出ました。

充填に使え、口腔内リペアにも使えるというマルチな特性は初めてのモノらしいです。




充填には●●、リペアには●●、金属には●●でなどといっていたらどの棚も一杯になってしまいます。

水分の扱いの関係でフィラーの含有の有無の違いがあり、好みは別れるところがあるらしいですが、こういった統合というか、簡単に確実にという流れは良いですね。
診療室がサッパリします。


技工では例えば陶材を数種類扱っていると、昔は全て水で練っていましたが最近では殆どが有機溶剤で練るようになり、机が専用液で溢れます。。。
技術は細かくて材料は単純でが良いなと思いますが、そうもいっていられませんね。

話は変わりますが、
明日はモリタのDENTAL TECHNICIAN’S FORUM 10th です。 
昨年の12月に、このブログでも紹介しました。  こちら

今週になって、週末に「咬み合せ勉強会 東京セミナー」に参加することが決まり、資料などを作る都合上明日は参加できそうにありません。  営業推進部の岡野さん、申し訳ありません。。。

有料ながらも結構な人数が集まるようで、情報も盛りだくさんの様子です。
参加する皆さん、空模様が芳しくないようですが楽しんできてください。


咬合調整の流れ

咬合調整の流れ、という題でマニュアルを作成しているのですが、今日といっても日付では昨日ですが、夜にドクターが来社し、せっかくなら医院で即使えるような仕様にしようということで、細かな言い回しの修正をしていたら、今になってしまいました。


睡眠導入剤 ( 本 )を服用し、ボチボチ寝ます。

2012年1月18日水曜日

クローズアップ現代「歯科インプラント トラブル急増の理由」を観て

小宮山先生、ご苦労様でした。

日本のインプラント治療を真面目に手掛ける先生方の代表として
あの場に座っていたのだと感じました。

本当にお疲れ様でした。


歯学部を持つ大学病院へのアンケートで、
失敗の原因の86%が技術・知識が不足しているために起こっていると放送され、それに憤りを感じている先生から番組終了後に電話がありました。

その先生はインプラントを手掛けていませんが、手掛けていないからこそ下手な輩にインプラントの失敗を重ねられて、歯科全体のイメージが崩れることを懸念していました。


認定医みたいな資格制度の話も出ていましたが、そんなことやっても何の解決にも繋がらないのではないでしょうか。どの学会・組織でも、立派な肩書が付いている人ほど何も出来ない人というのが世の常とも聞きます。


『インプラント治療は良い治療であることは間違いない。ただ全ての患者に適している治療法だとは限らないので、間違った医療誘導があってはならない』

小宮山先生の最後の言葉でしたが、インプラントを日本に紹介した者としての責任を重く背負っている言葉だなと感じました。










(あとで書き足します)

今夜のNHK

NHK 今夜 19時30分

クローズアップ現代「歯科インプラント トラブル急増の理由」

「いまや第3の歯ともいわれるインプラント。ところが顎の骨に埋め込む際に
大量出血や麻痺(ひ)などの健康被害が相次いでいる。増えるトラブルの実態と対策を探る

30分の番組で小宮山先生が出演されるようです。

先日のヤフートピックスに続いて今夜の放送ですね。



トラブルは無いに越したことありませんが、オペといえば何でも危険性はゼロではないわけです。
そういったものに対してキチンと危機管理が出来ているのか。。。
良くするためにも万全を尽くし、万が一の時のためにも万全を尽くせば良いと思います。
簡単なようで簡単ではありません。
機材、人材育成、自己研鑽などなど、恐ろしいほどの時間とお金がかかり精神をすり減らします。

当然費用にも反映されるわけです。
高いなりの理由があり、安いなりの理由があると。

機械製造業やサービス業と勘違いした人たちが「1本●●円」という治療の売り方をするなかでは、患者さんも医療機関をしっかり見極める目をもたないとと思います。
テレビを買いに行くんじゃないのだから、「同じものなら安い方が良い」などという発想は是非辞めてもらいたいです。






今日は咬み合せ勉強会へ

今日の午後は浦和の歯科医院へ、咬み合せの勉強会に参加してきました。

この勉強会への参加も、東京で行われたり大阪で行われたり、浦和の歯科医院で臨床実習という形で行われたりしながら少しずつ関わらせていただいていますが、臨床の現場で学ぶことはやはり多いものです。

今日はいつになく遅くまで先生方と侃侃諤諤やってしまい、遅くなってしまいました。

そんな中たまたま歯科医院に置いてあった本で面白そうなものがあったので、休憩時間などを利用しザッと読ませていただいた本があります。  こちら

「人は死なない」とは妙な表現だなと興味をそそられました。
神だの霊だの綴られていますが、東京大学医学部救急医学分野教授の目線とは一体どんなものかと読み進めました。

小説とは違うので全体を通してのストーリーの面白さはありませんし、書かれている内容自体も真新しいことはとくに無いのですが、医療現場の最先端を歩む人が実体験を通して言う言葉としての重みを感じながら見ると、なるほどなと読めました。


2012年1月16日月曜日

週末 本の話

熊谷達也著 「邂逅の森」を読み終えました。

邂逅とは見慣れない日本語で私も解りませんでしたが
「めぐりあい 出会い 偶然の出会い」などの意味だそうです。
読み終えて考えてみれば、邂逅とはなるほどなと改めて感慨に浸れました。


秋田県の阿仁町打当をはじめ東北地方を舞台に描かれた作品で、大正から昭和にかけてのマタギの家に生まれた男の物語ですが、久しぶりに本を読みながら、動揺し、震え、喜び、笑い、そして涙しました。


これは私が年齢を重ねるなかで、今後何度も読み味わいたいと思った本です。

とりあえず昨夜からは、宮部みゆきの模倣犯に入りました。
これは5冊くらいあるはずですが、まだ2冊しか手に入れていませんので、
徐々に追加していきます。



今週から外出がちになり、週末が無くなりますw

やりたいこと、やるべきことが山積していますので、焦るほど口だけになりそうなので、一つずつやり遂げるよう心掛けていきます。

いずれ具体的に報告していきます。


【77.7】

2012年1月13日金曜日

被災地の復興を願って さいたまシティマラソン

今年の3月11日の日曜日に、震災人災から1年が経ちますが、さいたまでは被災地の復興を願ってシティマラソンが催されます。

大会HPはこちら

もともと東京マラソンに出ようと言っていたのが抽選で外れたため、このハーフマラソンに出場エントリーすることになりました。

別に私が走りたいわけではなく、家内のダイエットのモチベーションの理由の一つとして、独り息巻いているものですが、日頃の不摂生が祟って太り始めている私にも良いかなと思って、渋々ながら参加するといったところです。

以前にも書きましたが、東京マラソンほど「お祭り色」が強くなく、ハーフと言えども2時間40分の時間制限です。

平均時速8kmで走っても、給水やチェックポイントなどを考えるとギリギリセーフかアウトかというほどで、出来れば時速9kmくらいでは走りたいトコロです。

先月の始めにこのハーフマラソンに出ることを知らされ、ダイエットしなければという思いを抱いたはいいけれど、実際は忙しさにかまけて何もせず今に至っています。

ちなみに、言いだしっぺの家内は間違いなく第一チェックポイントで足切りになります。
5kmをユックリでも走り続けることが出来ないのでw、断言できます。

残る私と次女での走りになりますが、私は膝対策の鎮痛剤を飲んでの参加になるので、以前の練習で12km過ぎに膝痛で歩くことも出来なくなった事を考えると、第二、第三チェックポイントあたりが勝負の分かれ目になるのではと思っています。

その大会は既にコースが決定していますが、実は弊社の前の道(第二産業道路)もコースの一部になっていますw
コースマップはこちら



サヤカの前は14kmちょっとあたりの地点になるのでしょうか。

真面目に完走できるよう、準備を始めます。。。





製作: DT恩田



2012年1月12日木曜日

英会話無料券

昨年の12月に青山へ行ったとき、時間調整のため本屋さんへ行きました。  こちら

そのとき、本屋さんの自動ドアが開いた先に女性が立っていて。。。

「ちょっと お時間ありますか?3,000円の図書券が当たるアンケートなんですけど」 と、その女性。

図書券は大好きなのでホイホイ釣られましたが、よくよく話を聞いてみると「英会話教室」の勧誘でした。

気づいた時には既に遅く、仕方なく一通りの話が終わるまで苦笑いで耐えました。

が、ついさっき、その女性から電話がありました。。。

「すいません~3,000円分の図書券は抽選の結果残念ながら外れてしまったんですけど、ラッキー賞の英会話教室1回無料券が当たりました~!」

いやぁ、参りました。

未だにこんな営業というか、勧誘があるんですね。






2012年1月11日水曜日

セレックの適合

これまで「セレックシステムで削り出された2ケイ酸リチウムセラミックをクリスタライゼーションする」という作業は、かなりの本数を経験させていただいていますが、削り出された単冠がこれまでの間接法と比べてどうなのか?というのは、特に気にしませんでした。

エンジェルクラウンの頃でしたか、そういった議論が多かったので少々鈍感になっているのかもしれません。

正確に比べるためには条件設定など合わせなければならず、ここでの話はそういう次元のモノではなく、たまたま関節法でe.maxを製作するつもりで印象は採ったけれど、その後「読み込めて削れたから模型は使わないで作ってください」と、削り出した冠と間接法用の模型の両方を預かったケースがあったので、それなら削り出されたセレックは、連合印象の模型にどの程度フィットしていくのか?というのを簡単に見た程度のものです。

模型は通常の分割模型として製作しました


セレックシステムの3D光学カメラにより削り出された2ケイ酸リチウムセラミックです
模型をスキャンしたものではありません


模型に入れようとしましたが、コンタクト強めの設定で削っているため入りません
(コンタクトの強弱は設定により変えられますので、元々のクオリティの問題ではありません)


クリスタライゼーションし、模型に置いたところ
 
分割模型にして、軽く押し込むとキツイけれど入ります
ここら辺は分割復位式模型の取り扱いと、副歯型式模型の取り扱いに通じるものがあります


まず内面の適合状態の観察ということで、代替品ですがジンジファストで見てみました



良い感じではないかと思います
マージン以外は

プロセラシステムのコバルトフレーム単冠と比べてみました


こちら咬合面分にポストが掘ってあり、ジンジファストが容易に取れず模型についたままです


どちらも天蓋のところのスペースが少々多めで、軸面は程好く締まっています
よく見ると、プロセラの方が軸面~マージンにおいてタイトな仕上がりになっているのが分かります

 


マージン部ですが、セレックでは部分的に適合しているところがありますが
深いマージンやべベルっぽいトコロなどは及んでいません

  
トリミングされた模型を読み込む方式と、口腔内の支台歯を読み込む方式の違いがハッキリ出たのだろうと思います。 
 
 
 
 
 
 
さて、セレックですが『最先端の3D光学カメラを使用して患部を撮影(スキャン)し、患部の歯列をモニター上に再現。そのあとはコンピュータの3D画面上にて修復物を設計し、ミリングマシンがデータをもとに作製』とメーカーのサイトに書かれています。  こちら


パッと読んだ感じではナルホドなですし、今後は印象そのものが無くなり全てが光学印象になるとも聞きますが、現場で模型を扱っている側からの意見としては、形成の良し悪し、歯肉の被り具合などにより印象のクオリティにはかなりの差が出るのではないか?というのがあります。

天蓋、軸面などはとても良い感じに仕上げられていると思いましたが、ドクターが削ったところと削っていないところの境目であり、歯肉と歯との境目である「マージン」を模型製作でいう「トリミング」をせずにカメラやレーザーで光学スキャンしてキチンと読み込むことは、やはりまだ難しいのだろうなと思いました。

これまでドクターと技工士の「手法」や「技術」や「材料」の進化でマージンの精度を上げてきましたが、光学印象となると、「技工士の●●」が無くなります。

例えば支台歯の平行性でも、「技工士の●●」で製作可能でしたが、光学印象でダイレクトにフレーム製作となった場合、平行性がとれていないケースは製作不可になります。
ブリッジになれば、その難易度は更に増します。

今回のケースでも、読み込める「マージン以外」の適合は全く問題ないようでしたが、唇側、隣接、舌側とも、深めのマージンは残念ながらアンダーでした。顕微鏡レベルでは決して見てはいけないレベルです。。。 べベルっぽいところなど、全く読み込めていません。

ヨーロッパ式に接着剤がソコを埋めると言えば聞こえはカッコいいですしそれまでですが、やはり将来はマージンの適合も精度を上げていく方向で改良されたり手法が変わっていくのだろうと思います。



「形成を浅くした方が良いのか」「圧排の仕方に工夫が必要なのか」「光学印象の方式によっては違うのか」などなど、今度シロナの小林くんに聞いてみます。

左がシロナの小林君、右は大信貿易のバシコ氏