2012年5月21日月曜日

週末の出来事(シンポジウム)

日曜日は『 Nobel Biocare Symposium 2012 』でした。

日曜の朝8時半からの受け付け開始で、場所は大阪駅から歩いて10分の梅田スカイビルです。



贅沢な設計で作られたド派手なビルで、遠くからも「あぁ、きっとあのビルだろうな」と分かる代物でした。

大阪駅の方へ歩けば都会の一部のようですが、中津方向へ歩くと、すぐに東京の下町風の街並みになります。

こちらが全体像


 ビルの真ん中の敷地から上に向かって撮影


ビル内36Fから下に向かって撮影


今回のシンポジウムに参加する私の目的は、いくつか明確に抱いていましたが、そのうちの一つにジェニオンの進歩状況の確認があります。

こちら3Fの受付

閑散としているように見えますが、左に曲がると人だらけです





3Shapeに比べるところもありますし、システムとしてISUSと比べることろもあります。
さらに現行のPIBのダブルスキャンに比べて、年内バージョンアップするCrBrのダブルスキャンがどう違うのか、といったところです。

またNobel Clinicianのトレーニングにも参加してきました。

単身のため、主にハンズオン/ワークショップへの参加に絞らざるをえませんでしたが、空いた時間はメイン会場でのドクターたちの発表を聞いたりしていました。

以前とは異なり最近では「なるべくグラフトをしない」という流れも定着しつつあるようで、さらにノーベルのいう「最終補綴を考慮したインプラント埋入」というものを意識した講演内容が耳につきました。

ハンズオン/ワークショップから
『 NobelProceraシステム -ダブルスキャニング・ブリッジのご紹介- 』 坂井秀司 (NBJ)

1.CrBr DoubleScan

ダブルスキャンの作業時間は、模型セットからデータ送信完了まで25分とのこと。
フォルテに比べて3倍のデータ量のあるジェニオンでは、やはり処理速度に時間が掛かってしまうようで、どうしても「待ち時間」が多くなります。

やはりこのブログでも以前から書いているように、読み終わりやエラー時に「お知らせ音」を出してもらいたいです。

待ち時間は仕方ありませんが、無駄な時間は減らしたいということです。


現行のPIBのダブルスキャンと工程は似ていますが、PIBではレジン・モックアップのかなりの精度が求められますが、CrBrでのワックスモデルは「マージン精度」や「フレーム自体の適合精度」は特にそれがそのままの形になるわけではなく、ほどほどのクオリティで全く問題ないということでした。PIBのようにフレーム自体を完成形として読むわけではなく、ワックス・フレームは模型のマージンや支台歯に合わせる「デザイン」として読むだけ、というのがその理由だそうです。

また、CAD上でのデザインと異なり、ワックスの厚みが例えばジルコニアの最低厚みより薄く作られている場合は「自動的にジルコニア最低厚み」に修正されるそうです。


2.Custom Ab
3.Implant Bar、Overdenture


2、3は機会があれば、書きます。
現行ソフトのバージョンは4.1.3(?)あたりで、デモで使われていたバージョンは4.6だそうです。年内リリースで7月の東京でのシンポジウムでは具体的な時期も明確になるのでしょうか。

ダブルスキャンですが、大きなケースでなるべくジルコニア面積を稼ぎたいときには、かなり有効に使えるものだと思いますし、一部の咬合面ジルコニアなどの細かなデザインもある意味では容易に可能になるので、多くを求められるラボにとっては結構な朗報になると思いました。



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