その1からの続きです
複模型を製作するまえにブロックアウトは済ませておかなければなりませんが、このブロックアウトをいい加減にしてしまうと、後が非常に大変になります。
次の工程で多少の調整ができる、というこれまでのブロックアウトの感覚で進めると痛い目をみます。。。
支台歯や鉤歯のアンダーカット処理とは異なり、アンダーカット部が上下左右にとても大きくなるので、埋めたワックスの壁が「まだアンダーカット」になっている可能性が大いにあります。
ブロックアウトするワックスの傾き自体がアンダーカットにならないよう、
必ずサベイヤーの長い棒などを利用して、アンダーカットを埋めたはずの「壁」の全てが、互いにアンダーカットになっていないことを確認しなければなりません。
Diagnostic Waxupの歯冠部を除き、残存歯部と粘膜部全てを3mmの厚みで覆います。
均一に3mmの厚みで覆うこと自体が、これまでの感性が邪魔をしてしまい結構大変です。
ノーベルに確認したところ、3mmの厚みが製作上必要というわけではなく、「絶対たわまない」厚みが必要なんだということだそうです。
というのも、このラジオグラフィックガイド自体が内面や厚みなどがコピーされたうえに、サージカルテンプレートが製作されるという「後の製作物」にダイレクトに影響するから、ということです。
通法に従い研磨をしていきます。
最終形態がこの先も変わらない、と確信できる「中研磨」あたりでインスペクション・ウィンドウを設けます。
何処でも開ければ良いというのではなく、ドクターが目視しやすいポジションを考えてから付与します。
ガッタパーチャ
辺縁あたりにしか付与出来ない場合などは、僅かに上下的にずらしながら付与していきます
ラジオグラフィックガイドを口腔内に装着し、患者がバイトしたとき安定するように、3mmの厚みで覆った部分にV字痕のようなものを付与し、完了です。
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