大信貿易主催 Dental Networkセミナー 2012 5/27
*クローズドセミナー*
情報公開をする場としては今回が大規模でVol.1とのことです。
参加をしたのはZENOネットワークラボ160件ある内の約半数。
その他、CADのシステムを持っているラボ、興味を持っているラボなど。
大体、200人程は居たと思われます。
CAD/CAMデジタル化によって世界がどう動いていくか、今後どうなっていくのか?
内容的には3年前に言われていたことがさらに具体的に現実を帯びてきたということ。
と、いうよりも。
世界は既に動いている!
今、デジタル化によってどうなっているのか?
・材料価格の大きな差、世界水準との差(高すぎ)
中国を例に取ると、70%以上の差がある!
それは、流通業者(ディーラー)の存在がある。
日本古来の販売の仕方によって価格が世界と大きく差があるし
いいものを安く売れない。(しがらみ)
世界的な構造改革が必要。薬事も含めて。
・世界的なミリングセンターの拡大(世界で10箇所) コア3D、ノーベル、ストローマンなど
それは中国の未確認の数を含めるとかなりの数になる。
よってミリングセンターの技術、品質が飛躍的に向上している。
工業会の技術は素晴らしく、歯科世界では追いつけない。
↓
産業的な半加工製品の普及。→効率的な治療ができる。
・世界的な中国技工の旋風。(UK64% AUS63%)
BEGOやHeraeusのような大手材料メーカーもミリングセンターを設立し、材料より補綴物を売る方向にシフトしてきている。
日本の年間5000万本の市場は工業界からも狙われている!(車とか売れなくなっているので)歯科界はこのままでいいのか?
業界を変える商品と組織
・口腔内カメラ
・CAD/CAM(スキャナー、3Dプリンター)
・材料(ジルコニア、セラミック、コバルト、その他)
・海外ミリングセンター
・ネットワーク管理ソフト
参考:ぺクトン(高分子ポリマー)
光造形 模型、床材料など(透明感がないが強度は強い)
とくに模型などはスキャニングデータをもとにクラウンと同時進行して作られる。
大信貿易はラボと共存します。
・提供品目の拡大
・最新の材料、情報の提供
・ラボ、医院、患者、DMS、その他ネットワーク化 (ブライトスクイット)
・2015大型ミリングセンター
大信貿易×コア3D
コア3Dは世界のどんな材料でも流通させることができる。
大信は輸入業者として流通の手助けをする。
いずれe.maxやLAVAをなんで大信が!? と言われるかも。
デジタル化のメリット
人件費CUT アメリカの大手ラボが4000人から2000人にバッサリ。
大手ラボは人数ではなく、設備を自慢しあう時代。
管理ソフト(ブライトスクイット)
関連企業に専用IDを与えてクラウド化できる、カルテ、シェードなど技工指示、ミリングセンター、患者が情報を共有できる。
しかし、機械(特にCAM)を安易に買ってはいけない。 (セルコン、エベレストのこと?)
コア3DはCAD/CAMのスペシャリスト。ノウハウがある、分解して解析もする。
加工はプロに任せましょう!ということか?
あいた時間は営業活動に時間をつかってください。
驚くことに、ジルコニアフルクラウンをUKでは1500円!
中国では700円で作ることができる!
中国技工によって価格破壊。まだ日本には波が来ていないが、いずれ黒船がくる。
こうならないように大信とコア3Dでに本市場を守る。
コア3Dは世界に6箇所センターを持っていて、それぞれ特化した専門分野がある。
(ノーベル3箇所、ストローマン2箇所)
しかし、まだ納期の問題と価格の問題があるかもしれない。
i-teroで模型製作
口腔内カメラ→模型作った場合
模型フルアーチ4000円、片顎2000円
中5日
スペイン(中8日)
ある程度数がまとまって、税関をスムーズにクリアできればもう少し減るかも。 日本センターの設立が待たれます。
アスト中本 中本氏
物流業者 規制緩和によって中小企業の増加→料金が下がる
無理な労働で単価を下げる、価格競争(夢のない競争)になる
技工業界に似ている。
付加価値をつけて、はじめは損をしても品質を落とさない。顧客の心をつかむ。
リサーチをしっかりしてニーズに沿った事業展開を。
ぬるま湯につかったカエルが、気づかないうちに熱湯になり、茹で上がっていく。
そうならないように気がつくように。
個人的にはクローズということでもっと突っ込んだ情報が聞けると思ったが、それほどでもなかった。聞いていたオフレコのせいかもしれない。
ただ、大信貿易はある意味業界の古い習わしを抜きに、デジタル化を武器にして歯科を広い市場にしようとしていると感じ、
実際に進行しているとおもいました。
ただ、スキャナーの端末をオープンにするということは、例えばコア3D以外の中国企業の参入もありえる?
そうなった場合、日本市場でも価格破壊が起こる。
大信とコア3Dは本当に日本市場を守れるのか?と思った。
実際に近くに座っていた知り合いの某ラボ社長は、スキャナーも考えていたけど、様子見る。と言っていた。
感じ方はそれぞれです。
ただ本当に茹で蛙にならないように、現状に甘んじす、情報を仕入れていくことが大事だと思った。
他社(ノーベル、サンキンなどの大手日本法人)はどう考えて、今何をしているのか、というのも改めて知りたいとです。
蛇足ですが、安易に機械(CAM機)を買ってはいけない、という言葉はサンキンに対しての挑戦のように感じた。ZENOスターVS Z冠もあるのだろう。
(レポート. 恩田典之)
■業界の現状と海外の現実をみて 大信貿易代表 中島 賢
ZENOラボ 全国に160件
中国技工 UK64% Aus63% をしめる
デジタル化により
・世界的な歯科流通の構造改革
・産業的な半製品補綴物の普及(CAD/CAM化)
業界を大きく変える商品
・口腔内印象デジタルカメラ
・CAD/CAM(3Dプリンタ)
・材料(ジルコニア・コバルト)
・海外ミリングセンター
・ネットワーク管理
→3年前と情報は変わっていないが中身が進化(拡充)
光造形マシン (アメリカでは既に始動)
・義歯の床
・模型
・ガム
・サージカルガイド
・金属床パターン
→マシンとソフトがあっても数年の経験を積まないと使えない
Pekkton2014 販売開始
■Core3d centers Core3d Japan 代表 須藤慎吾
Core3d 世界に7カ所
・カナダ(カルガリー) 審美に特化 DMG20が3台
・アメリカ(ラスベガス) 審美に特化 DMG20が3台
・イギリス(スコットランド) 一番小さい
・スペイン(バルセロナ) 金属に特化
・オランダ 24時間稼働 オールラウンド
・オーストラリア(シドニー) 63%が中国技工なので厳しい
・日本(東京)
DMG= 年間コスト500万、e.maxなどセラミック系の削り出しに優れる
Bright squid デジタルリンク
患者データ、画像データ、3Shapeのデザインの確認、CTなどの情報を
クラウド方式で「Dr、DH」「DT」「ミリングセンター」が共有
アナログvsデジタル
デジタルは人件費の削減、製作工程の簡素化、利益の増加、時間短縮につながる
Cadent 口腔内スキャン(250万円前後) → 2013年販売予定
薬事認可申請中
模型製作 海外製作のため中5日
全顎1コ ¥4,000 上下全顎 ¥8,000 片顎 ¥2,000
(レポート. DT野崎裕介)