2013年7月10日水曜日

咬み合わせ治療

咬み合わせ治療というのは難しいですね。

医療現場全般がそうなのでしょうが、良くする治療の対価は少ないものです。
悪くなったものを処置する時に大きな対価になります。

最近の歯科では例えば歯周治療やそれに関わる特殊治療などがあり、その術式にも料金が設定されたりしていますが、どうしても最終的に形になったものに料金が設定されやすいので、形にならないモノの価値は認められずらいようです。

さらに、形にならないからこそ、また人は忘れやすいし欲があるのが普通ですから、元がどんな状態だったかを忘れ「もっと」「もっと」と要望が湧いてきたりもし、際限がなくなってしまうこともあるようです。


あれも治ったし、これも治った、だからこっちも治るだろうし、そっちも治るんですよね?
みたいな感じです。

あれも治るこれも治るって言葉は、患者さんに対して過度な期待を与えてしまうという点で危険な言葉ですから、咬み合わせ治療をやられる先生方はあまり使わない方が良いのではないかと、まぁ相手にもよるのでしょうが。。。

結局のところ他院ではできないある意味特殊な知識・技術・能力に対しては、なかなか価値が認められなかったりするようです。

モノの価値というのは昔とは随分と変わってきていると思いますので、今後も変わるようであるのならば、誰でも出来るものはドンドン安くなっても良いのになと思っています。






咬み合わせの違和感と、それがセットのように「頭痛」を訴えている患者さんで、脳神経外科や耳鼻科を経由して、ある歯科医院へ行ったそうです。

その歯科医院で症状を相談すると「それはプラークコントロールのせいです」と言われ、三か月にわたってブラッシングを指導されたけれど全く治らない、とのことでした。









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