2013年7月25日木曜日

咬合採得

どうやっても違和感が拭えないということで連絡を受け、立会いに伺ってきました。

正面からお話ししてみる限りでは、特に変だなとも思えませんでした。

が、

模型におこしてみると1級のように仮義歯がつくられています。
残存歯は、右上7、左上4、下顎3~3です。
この段階で気になるところといえば、正中のズレです。

 
下顎の1~1に上顎の正中を合わせた排列のようで、上唇小帯とは3mm弱ズレています

後方から見た状態です。
下顎咬合面部はフラットテーブルになっていますが、
こうみると左側の咬頭が自由な動きを邪魔しているようです。
 
 


JPIの手法を使い、骨関節隙を整えたリポジショニングをしてみました。
 

前頭面観
 

矢状面で見ると驚きます。。。
 
あぁ、2級骨格だったのか、と
 

 さらにホリゾンタルな偏位では
リポジショニングによって上顎の小帯が下顎の正中(?)に近寄ってきました


 

先生に状況を伝え、ダイナミックな修正の可否を確認したところ、やってくださいとのことだったので、これから取り掛かります。



 
残存歯をランドマークにすると、正しいものを見失うことがあります。
歯牙が残っていたとき、右上の7番は下の写真のように
フレアアウトだったのだろうと思います。
 
また、左上4番も本来あるべき位置より内側にあるため、
ヘンテコリンなアーチになってしまったのでしょう。





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