土曜日は飯田橋で催されたイボクラビバデント主催の「BIG4」に行ってきました。
私は常々思っていることに、本当に学ぼうと思ったら書籍で全て学べる、ましてやネットを利用すればさらに学べる、ということがあります。
演者が話すことは、ほとんどの場合事前にどこかで執筆されています。
ダイエットなどに対する考え方も似たものがあります。
ダイエットをしたくてあれこれとダイエット方法を調べるのであれば、まず動けと(w
技術やセンスはどんな講習会、講演会に参加しても得られるものではないとも思っています。
客観評価が上がるように、自己研鑽しかありません。自己評価は何の意味も持ちません。
それでも何かと講習会に足を運ぶのは、運んだ先でしか得られないものが間違いなくあるから、だと思っています。
それは人との繋がりであったり、出会いであったり、お付き合いであったり、前を目指す人たちの空気感だったり、そういう人たちの姿勢だったり、まだ執筆はしていないけれど「これから」のために今考えていることをペロっと言ってしまうのを聞いたり、などです。
また、それらはその現場でなければ共有できないモノがあり、時間が経っても「あの日はどうも」と言い合える共通財産が生まれるものです。
さて、前置きが長くなりましたが、土曜日のBIG4は色々と楽しかったです。
まず、部屋に入ると メーカーさんが後方の壁に並んで、自社の商品をならべています。
4、5社だったでしょうか??
まずイボクラのところにいた宮乃内さんに、どもどもこんにちはの挨拶をしながら、その向こうに鎮座しているノーベルの甲府の液体金属こと山本さんと、その横に大野ちゃんがいることに驚きつつ、久しぶり~こんにちはの挨拶。
ほどよく世間話をしながらも、ノーベル仕込みの独特な話術に幻惑されながら、気が付くと「来月の頭に食事をご馳走する」約束をさせられている自分に気が付き、やはり営業の先頭をいく人というのは凄いなぁと感心しながら席につきました。
講演内容は圧巻でした。
佐藤幸司氏の講演内容はそれなりにBPSの息がかかっていましたが、その流れの中で「これからは×××なんだ」という発言をちょろっと言ったのです。全体の脈絡からはズレていましたし、ご本人も「今言うことではないんですけどね、いずれ」などと濁したくらいです。
まだ詳細は書けないのですが、実は私が先日来「咬み合せ」の勉強会に行っているところで学んでいる根幹の部分が、実はその×××なのです。
まさかこんなところで、その単語が出てくるとは夢にも思っていなかった私は鳥肌が立ちました。
その後の川島哲氏の講演の後に20分の休憩があったので、すぐに佐藤幸司氏のところへいき、そのことについてディスカッションさせていただきました。使う材料も教えていただき、おやっと思ったり、なるほどと思ったり。
アプローチなどに違いはありましたが、目的は同じものであると分かり、今後が楽しみになりました。ちなみに、次回の咬み合せ勉強会は明日です。。。
さて、川島哲氏。
もう最高でした。 知識技術も半端ではないものを感じ、さらにそれらをエロの雰囲気を漂わせながらユラユラ話を進める術(?)も見事でした。
「患者が「早く入れて~♪」と叫びたくなるようなデンチャーでなければならないんです」と、情感込めながら言ったときは、私は笑う所だろうと思いニヤけたまま周囲をみると、誰も笑ってません。。。
ひょっとして、笑っていたのは川島一派とアカサカ歯材社の相原さん、そして私くらいだったのかもしれません。。。
当たり障りのない表現でも言っていました。
デザインとは人に好まれるのであり、機能するものである。
それらは失われた部分を模倣する口腔模倣学に基づくものである。
この温度差を見事に利用した話しぶりには、頭が下がりました。
山本真氏は過日のベルサール飯田橋で話を聞いたのと、先日のブログでも少し触れたQDTの論文を熟読していたので、基本的に過去の記憶をなぞるような話として聞いていました。
それでも最後に言っていた「強度の点から考えた場合、オールセラミックによる大臼歯補綴はe.max(CADかPress)しか考えられない」という言葉が印象に残りました。
「ビジネス」でモノを言わない方だと思っていますので、私にとっては特に重みのある言葉です。
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