2011年6月13日月曜日

日本顎咬合学会   リポート 1

講演スケジュールの表を見ると感じますが、見たいものを独りで全部見るのは不可能です。
なので、サヤカでは毎年スタッフ全員で分業します。

私が抑えておきたかったのは土曜日のCホールでの「咬合」、日曜日ホールB7右側の「接着材」です。

咬合の話は好き嫌いあると思います。
それでも私の基本姿勢としては以前もこのブログで書いたように、講演の時間になるとその演者の信者のように聞きます。そうしないと大事なことを聞き逃すので、いつもそうしています。

筒井先生は何かと名を聞く先生ですが、咬合力をデンタルプレスケールで計測して異常を確認するというのも、あらためて症例を追って見せられると、なるほどなと思います。
また、体癖のことは丸山先生も言いますが、指導前・指導後とこちらも時間を追って画像で見せられると、自分も気を付けないといけないななどと感じてしまいました。

限界運動と咀嚼運動についても少々触れていて、限界運動のための咬合面ではなく咀嚼運動のための咬合面ということを言っていたように思います。それを表すために技工士の増田氏と一緒に作ったという上下の模型は、一度見てみたいなと思いました。

筋肉位とは、私はもう15年近く前に伊藤雄策先生のセミナーで聞いた話ですが、合わせて筒井先生は補綴や矯正が何のためにどうあるべきかを淡々と語られているようで、特に後半はあっという間に時間が過ぎてしまいました。

質問の時間が無かったのは残念です。



高橋英登先生の接着材ですが、高橋先生はこちらもたしか10年以上前に、エステニアが出たころでしょうか、接着材の講演会で話を聞いたのが初めてです。
高橋先生は滑舌よろしく歯に衣着せぬ言い回しで、聞いていて爽やかなものがあります。
反面、技工料金、補綴物の末端価格などについても悪気なく「一般的にはこのくらい」と値段を明示することがあるので、ときに反発も買うように思います。
それでも高橋先生の作ってくださる「最新接着材の表」は、とてもとても重宝します。
サヤカのHPも似たような雰囲気ありますが、接着で困ったときは高橋先生と、私はいつも思っています。

これも当日「持って行ってください」ということで、いただいてきました。さすがです。



先日e.max レイアリング4本と隣在歯のe.max ラミネートの接着に立ち会わせていただきましたが、やはり接着作業というのは細かい作業の連続で簡単なものではないと思います。

 試適の段階ですので、ちゃんと入っておらず冠が浮いています。
左上2番が短く、そこに舌側からのラミネートを接着する作業に、途中まで立ち会いました。

この時も先生と衛生士さんは接着材の取説を広げ、順を追って細かく作業をしていました。

東京に行かなければならず、この段階で退席させていただきました。
セット後の写真は医院で撮っていただける予定になっています。


メーカーの展示ホールで白水貿易のエンブレイス・レジンセメントという商品を見つけました。
湿潤した歯牙で問題なく、セルフアドヒーシブ・セルフエッチング、そして被膜の厚み12ミクロンと一歩進んだ接着材の様子です。

こちらは新製品らしく、高橋先生のリストには載っていませんでしたが、臨床報告があるようならら教えてもらえたらと思っています。








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