2013年5月1日水曜日

接着

接着といえば高橋先生の講演が有名でしたが、今でも高橋先生が作られた表は重宝させていただいています。

技工をしていると補綴物の進化に敏感になります。といっても、技工士でもジルコニアやe.maxのことを殆ど知らないという方々も確りといますが、どちらかというと稀です。
同じe.maxでも二ケイ酸リチウムセラミックとフルオロアパタイトがあって・・・などというと、社内でe.maxを扱っていても知っている人と知らない人がいるということもあったりするようです。

歯科医師の先生はといえば、全体像さえ結構知らないでいる先生も多いようです。
知っているけどやったことないをはじめ、「ジ・・・」なんだっけ?や、e.maxと過去のオールセラミックの区別がつかなかったりといった具合です。

さらに接着剤は何を使ったらいいのか??という件に関しては、これまで先生方から10回は質問されました。


そんななか、弊社部長の恩田が製作したe.maxレイアリングが、接着のトラブルに巻き込まれました。。。

下顎前歯4本
[製作・撮影: 恩田典之]

どひゃ~ですよね?
パープルでも塗ったような色ですが、これはキレイに製作したe.maxを3MのRelyX Unicem2で生活歯に接着したものです。

もちろん生活歯ですから、接着直前まではキレイな色をしていたわけですが、シラン処理などステップを踏んで接着し終えたら、写真のようになってしまった・・・ということです。

セットはしましたが、このまま終わるわけにもいかずということで、関係者が集まったうえでe.maxを撤去しました。

どうなっていたかというと、やはり接着剤自体が変色していました。
歯面に付いた接着剤をサッと削ると、キレイな生活歯が出てきたものです。


あまりにレアなケースということで、3Mの方も2名ほどみえて、ステップごとに使用した材料や削り採った接着剤の破片などを持って帰りました。 後日調べるそうです。










 

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