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2010年12月31日金曜日

船橋のIKEAへ

今日(30日)は朝から次女と二人で船橋のIKEAへ行ってきました。
会社の壁に取り付けるウォールシェルフと、今日中に飾らなければならない会社のしめ飾りを買ってきました。
2年以上ぶりのIKEAでしたが、とても懐かしく、タイムスリップしたように昔の残像が蘇りました。

ウォールシェルフは咬合器を並べる場所が少なくなってきたので、そのための増設のものです。
ネットで調べても思ったようなモノがなかったので、IKEAでも見つかるのかが心配でした。

横幅は2mくらい欲しく、奥行きで23㎝以上ないと大き目の咬合器がはみ出てしまいます。
スチール製では咬合器が安定しませんし、スチールで上に板を敷けば良いなどと言われても、そんな景観を損ねるようなことはしたくありません(笑

でも、さすがIKEA。 
これならいけると思えるモノが見つかり、しかもナント3,500円! 木製(白色)

そのまま会社へ行き、玄関と水回りにしめ飾りをし、年明けは4日が仕事始めというのが毎年の恒例なので、その日にスタッフ皆でウォールシェルフを取り付けられるようにと、会社に置いてきました。
取付用ネジが別売りだったのを忘れていたので、それだけは明日にでも買い足ししなければなりません。 

残務のように残っていることは
1、ネジ買い(ヘッドが6㎜以上のもの)
2、HPの最終チェックとアップロード(31日夜)
3、ノーベルガイドいじり(これは年明けも継続)

この3つくらいです。

今年はあと一日しかありませんが、今年やるべきことはだいたい出来たかなと思います。

何を成し遂げたのかと問われても、何も成し遂げてはいませんが、やれるだけやったと思います。




今年も一年、おつかれさまでした!

2010年12月30日木曜日

年の瀬

サヤカでは今日(29日)が仕事納めでした。
ディーラーさんやメーカーさんは昨日(28日)が仕事納めというところが多かったようです。

サヤカでもそのように出来たら良かったのですが、取引させていただいている多くの歯科医院は29日までやっていたので、サヤカも29日まで開けていました。

不景気というか、日本のこれまでの怠惰による衰退の影響を受け、歯科界にとっても全体としては厳しい一年だったのではないかと思います。

2・5・3 は私が働き始めのころ、何かの本で読んだ数字です。

どんな組織でも、規模の大小にかかわらず
「いたほうが良い人材2割、いてもいなくても良い人材5割、いない方が良い人材3割」
というものです。

100人の組織なら 20人、50人、30人になります。
10人の組織なら、2人、5人、3人になります。

なら、100人のうちの「いない方が良い30人」を解雇するとどうなるかというと
残った70人で 2・5・3 の割合が出来るそうです。 
面白いですね。

歯科界全体でみても同じことが言えるのでしょうか。

歯科医院の数、技工士の数、技工所の数などから考えて・・・

さて、自分はどこに位置するのだろうかと
サヤカはどこに位置するのだろうかと

誰かにとって、何かにとって必要な自分でいたいものです。
誰かにとって、何かにとって必要なサヤカでありたいものです。

来年も皆さんの力をお借りしながらも、
多くの先生や患者さんのために、骨身を惜しまず働けたらと思います。





HPですが、今用意できる範囲でだいたい形になりました。
宣言通り年明けアップできますので、お時間のある方は見てください。

また、感想、意見などありましたらフォームを設けましたので、そちらから頂戴できれば幸いです。

2010年12月27日月曜日

Aadva

今日の午後はGCさんがみえました。

先日のオクルーザーの撤収に合わせてAadvaのお話という予定で。
現行のAadvaスキャナーと来年GCから出るミリングマシン(いわゆるCAM機)についての話だったのですが、「実は今日スキャナー持ってきたんですけど、ここに出して良いですか?」と。

そういうわけで、ミニセミナーをやっていただきました。
Aadvaはジルコニア・コーピングはもちろん、インプラント・カスタムアバットメントをワンピースで製作できます。いくらワンピースより強度がどうと言われても、座金とアバットメントを接着でつけなければならないのは如何なものかと思います。私のような不器用モノがやってズレたら・・・など。
また操作するソフトはスリーシェイプD710という最新バージョンということで、インターフェースがものすごく分かりやすい日本語表記でした。

これは日本の年賀状作りのソフトより簡単かもしれない!と思わせるような雰囲気です。

バーは純チタンの短いものだけ出来るようで、本格的なものはまだだそうです。
今後PMMA系やハイブリッドなどなど、色々バージョンアップしていくそうで、とても興味深く話を聞けました。
後発なだけあり、盛りだくさんの内容ではないかと思います。
スリーシェイプの進化には目をみはるものがあります。
来年の進化予定なども聞いてしまい、驚くべき進化も待っているようです。。。ぶるっ


3軸ミリングマシンについては、見ていないので何とも言えません。
今度見られたらと思います。



写真は「ミクロゲルポリッシャー」
義歯や剛性スプリントなどレジンの研磨材です。
これは妙な使い心地で、ほんの少しだけバフにつけただけで、だんだんと粘り気というか粒子が細かくなるのが分かり、中研磨~仕上げ研磨までを一つでこなすという優れモノです。
バフの状態にもよりますが、良い状態の場合は金属床とレジンを同時にビックリするほど効率よくビカンビカンにできます。ちなみにTかわしま氏推奨です。(DT佐野)

2010年12月26日日曜日

TEKの役割

私が医院内ラボに勤めているころ、ドクターに色々な事を教わりました。
もう20年以上前の話ですけれど。。。

TEKの役割もその一つです。
学校で教わるTEKの役割ではなく実践的な教えです・・・(を

・TEKはキレイに作らない(キレイだと患者が満足して治療に前向きではなくなる)
・TEKは患者の望みと反対の方向に振っておく(出歯が嫌だというなら少し前に出しておく)


先日歯科医院へシェードを採りに行ったときのことです.
前歯部のシェードでしたが患者さんがクラウンブリッジの治療そのものに後ろ向きでした。
「どうせすぐ入れ歯なんだし、適当で良いです」といった感じです。

確かに歯周病が進行していて、かなり厳しい状況ではありました。

この日の数日前に、私はこの患者さんに会っていました。
当然同じ歯科医院でのことですが、他の患者さんのシェードを合わせきていたとき、ちょっと口の状態を見ておいてくれと言われてチラ見していたのです。

そのときの写真が↓です




もし私がこの患者さんなら、私もクラウンブリッジの治療に後ろ向きになると思います。
あまりにも汚れたTEKを入れ続け、治療の目標が見えなというか、悪いものを毎日鏡で見せられているようで、この延長にはどんな理想も描けません。


そして先日のシェードの日、私が作っていったホワイトワックスの試適をしたら、患者さんが「治したらこんな風になるんですか?」と驚いていました。






ここでの話は単に色だけの話ではなく、形態の調和も多分に含まれての話です。
そして患者さんは、歯周病のため長くは持たないかもしれないけれど、今ならまだこんな風に治るのだと希望を持っていただけたようで、これからの治療についてかなり前向きな話をしていただけるようになりました。

サヤカに依頼がくるTEKは数種類あります。
いわゆる普通のTEK、金属裏層TEK、最近では工業的に作られたレジンブロックを削りだしたTEK。

価格もそれぞれそれなりですが、TEKは(あるいはその他のこれまで気づかなかったものは)
使い方によっては素晴らしい働きをするツールの一つになるのではないかと思います。


クリスマス 大掃除 ジェニオン 忘年会

クリスマスの今日は朝から大掃除でした。

普段使っている機材や移動可能なテーブル、椅子、ワゴンなどを全部外に出して、床のゴミをキレイにしてからワックス掛けをします。

外に出したモノたちは、外で雑巾やホウキを使ってキレイにします。
2度掛けしたワックスが乾いたら、外に出してキレイにしたモノたちを戻します。

夏冬で毎年やっています。







お昼にはノーベルの方々がいらして、ジェニオンの設置をしてくれました。
CAD/CAM関連の仕事に携わって5年以上経ち、さらにここ2カ月の間にCAD/CAMのことを調べ、調べ、調べ、そして決めました。

全てのCAD/CAMシステムについて、それぞれ良いも悪いも色々言う人いますが、それらも含めての決断をしました。


また、向学のためノーベルガイドも購入したので、年末年始の新HPアップに加え、分厚い説明書との格闘と、それらのソフトとの格闘がしばらく続くと思っています。ゲフッ
実際に商用ペースで稼働させるというのは数カ月先ではないかと思いますが、それまで体力がもつかの方が心配です(笑

CAD/CAM技工は利益が出づらいのだろうと思います。
そんなことは気にしません。
もう少し先のことを考え取り組んでいきます。

夕方からは忘年会という食事会をしました。
美味しい食事をスタッフとして、一年の労に感謝をしました。

2010年12月24日金曜日

HPの新調

以前のブログ内で年明けにHPの新調を宣言しました。
誰に宣言するわけでもなく、自分の目標のつもりでしましたし、もちろんアップロードします。
たぶんcomingsoonがいっぱいあると思いますが。

あと1週間。。。 ぶはっ!

しかし、今のところ新HPは構想からは遠いものです。
ここをこうしてあぁしてなどと散々考えましたが、形になったのはだいたい半分以下になります。
とりあえず図案に従ってページを作っていき、そこへページ名を入れて骨子を明確にしましたが、中身が埋まっていったのは今のところ半分以下で、それ以外はフッタだけだったりしています。

今現在アップされているHPは私が作ったものではありませんが、私自信は過去に2回HPを作りました。
それなりに苦労したつもりでしたが、振り返って考えると…
今やっていること、今あるものを並べて見せて、注釈をつけるだけのものだったような気がします。

だから今度作るときは、「こんなものがあると良いな」という発想に基づいてやろうと考え、こうだったら、あぁだったらなどと無い頭を振り絞って取り組んでいます。


そういえば先日HP製作会社が来たときに言っていましたが、同じURLでずっとHPを持っているというのはとても価値があることだと教えてくれました。
(例えそのHPが生かされていようといなかろうと)

持ち続けているURLが高値で売買されることもあるそうです。

ちなみにサヤカのHPは間もなく15年らしく、これは素晴らしい!とほめられてしまいました(w

ただ無料のHPだから、価値はないとも付け加えられましたが(汗

確かに元は無料HPですが、それは30MBまでの話であって、サヤカでは開設間もなく40MBに増設したので、それ以降はずっと有料で維持しているんです。

売れる価値があるか無いかはサヤカにとって関係ないので、それ以上聞きませんでしたが、世の中には良くわからないものに値段がつくものだと、変だなと思ってしまいました。

中村の藤吉郎

昨日の寝際にやっと太閤記を読み終えました。
秀吉の生きざまには感動しました。
また、後半は家康は流石に凄いなとも思え、いずれも単独の力ではなく人の心をどう動かすのかということに関して、両人とも普通ではないなと感じました。
家康に関しては石田三成との攻防も含め色々思うところはありますが、
ブログで書くことは危険なので、自粛します。

さっとベッドの下に手をやり、掴んだ本が「世に倦む日日」
( 人気ブログの 世に倦む日日 ではありませんよ?)

ざっと数ページ読んだだけですが、おそらく吉田松陰の話だと思います。
また今夜から新しい夜の楽しみが始まります。


私はいずれ隠居するなら旧長州藩の山口県か、大分あたりが良いなと思っています。
なぜという理由はありませんが、いつの頃からかずっとそう思っていました。

突然いなくなったとしても、きっとそこら辺りに行くのではと思っています。
万が一のときのため、家族にもそういってありますが、
同時に「探さないでね」とも言ってあります(笑

2010年12月22日水曜日

ノーベルガイド プランニング教室

今日は品川のノーベル・バイオケア・ジャパンで行われたNebelGuidePlanning教室に参加してきました。
ドクター向けのセミナーでしたが、とても勉強になりました。

また昔の話ですが・・・14、5年前に当時の横河工業だったかな? 今の株式会社マテリアライズ デンタル ジャパンでsim/plantを売り始めて間もなくのころ、大宮のドクターと一緒に当時の本社へセミナーを受けに行きました。当時はまだインプラントが広まるよりも、パソコン自体が歯科界に広まっておらず、横河の人たちはそのことについて困っていたのを覚えています。

「この業界ほどパソコンが普及しない業界はない」などという言葉で嘆いていましたが、今となっては懐かしい話です。

sim/plantはご存じのとおりシミュレーションソフトですが、ノーベルガイドは最終補綴形態からインプラントを考えるというトップダウントリートメントの考えに基づいて計画を立てられるというものです。

講師の三好先生の話も歯に衣着せぬ語りで、「ノーベルではこう言いますけど、私はいつもこうです」といった話は、とてもリアルでためになる話ばかりでした。

ラジオグラフィックガイドの使い方や手順、遊離端のときのX線用インデックスの作り方とその時の注意点など、細かい点は本などからでは得られない情報が満載でした。

年明け27日からもセミナーが毎月のように続くので、可能な限り参加していけたらと思っています。

歯科用貴金属合金の科学

今日の午後は山本貴金属の岩沢さんがみえました。

岩沢さんは私の技工士学校の先輩で、もう20年近く前の話ですが私がメタルボンドの後ロー着で悩んでいたころに、一番真剣に対応してくださった方です。

後ロー着でのクラックはセラミックメーカーに聞くと「焼成回数が原因です」と答えます。
歯冠色を2回とグレーズではダメなのかと。。。
なんとか1回法で焼きグレーズしてから後ロー着しても、やはりクラックが入りました。

それまでは大信貿易のE-Rで全く問題なくやっていたのですが、他社金属の似たようなセミプレシャス、あるいはプレシャスを使用するとクラックが入ることが多かったのです。

あまり時間がないので割愛しますが、そういうころ山本貴金属の岩沢さんが手持ちのあらゆるデータを私にくれて、一緒に悩んでくれていました。

そんな岩沢さんが執筆者の一人である
「歯科用貴金属の科学‐基礎知識と鋳造の実際」という本がでました。

私が今作っているHPにもとても参考になりそうなので、年明けアップ以降に参考にさせていただき、更新にいかせていけたらと思います。


もう時間がないので品川いきます



上下フル その後


上下フルをセットした患者さまが、さきほどサヤカにジュースの差し入れを持ってみえました。

さ行の発音のとき、まだ少し意識をしないといけない、という以外は全く問題なくとても満足していただけていると言っていただけました。

歯を失っている期間が長いと笑顔の仕方も変わるのか、ここに至る前の正面写真はこういう感じに写りませんでした。

最終的なTEKが入ったときでも、いーってしてください、笑ってくださいと言っても下唇を下げるだけになっていて、何度言ってもそれは分かってもらえないままで半ば諦めていましたが、今日はすっかり笑顔を取り戻した感じをうけました。

以前のその写真もあるのですが、オープンなブログなのでここでは自粛しておきます。

とりあえず、なによりの結果で良かったです。

Lava DVSについて

アクセスが多いようなので、少し追記しておきました。  こちら

今のLavaDVSではどうかなと思いますが、将来の方向性としてはこういった自動化、機械化の方向なのだろうなと思います。

技工士がいらなくなると心配する声もきこえますが、私が想像する未来ではそれは全く心配ないと思っています。


しかし、ただ空間を埋めるだけの補綴物ならば、それは機械がやれば良いと思いますし、もっというなら第三国がやっても構わないと思います。何も考えない、頼りにならない技工士は淘汰されてしまうと思いますし、それは技工士がとか機械化がとかいう問題ではありません。


明日の天気を気にしないのは3歳未満の子供とゴリラだそうです。

明日以降のことを考え、取り組んでいけば良いのではないでしょうか。
などと考えています。

2010年12月21日火曜日

3M  オーラルスキャナー

今日は午後から3Mさんがみえました。

3Mさんと言えば何といってもLavaですし、巷でのホットな話題では先日書いたLava DVSです。

もちろん、このマイナーなブログを読んでいるわけでもないので、私の意見に対するクレームなどではありません(笑

3Mさんはこれまでにも何度かいらしていただいたことがあり、今日はたまたま近くにいらしたとこのこと。

時間的には2時間弱でしょうか、一通りLavaの現状とこれからの話を聞いて、オーラルスキャナーの動画やら3Dプリンターの動画を見せていただき、またそれらを今後どのように展開していくのかということを具体的な名などを挙げていただきながら聞いているうち、あまりにも見事な話に、だんだんと私の頭がボーっとしてきてしまいました。

凄いですね3M。
何をどう運営していくのかということに関して、相当なアイデアというか工夫というかシステムとでもいうのか。。。

最後に「今日聞いた話で人に言ってはいけないことはありますか?」と聞いたら、この2つのことはまだちょっととおっしゃっていたので、あまり具体的に書けませんが、私も色々と頑張らなくてはと思いました。
(今日は頭がショート気味ですので、またあす以降頑張ります)


明日はノーベルのセミナーがあるので夜は品川です。
寒くないと良いな。

2010年12月20日月曜日

デンタルプレスケール オクルーザー

今日の午後はGCさんがみえました。
写真のデンタルプレスケール・オクルーザー707を持ってきてくれたのですが、
現行品はデンタルプレスケール・オクルーザー709で、今回はデモ品ということで707をお借りすることになりました。




咬む力がひと目で分かる咬合力測定システムです。
主に矯正をやっている医院で売れているそうですが、JDAでの取り組みの中でこのオクルーザーを使うことになったので、技工サイドとしても熟知していなければならないということと、技工物を作る中でも利用できないかということを調べるためにお借りしました。

実際に少しいじってみた感触というと
「かなりデリケート」だなということです。同じモノを2回データ取ると全く違う結果になったりします。
また、デンタルプレスケール(咬ませるもの)を咬ませたあと30分後に計測するのがベストで、それ以前やそれ以降ではデーターが変わってくるというう点です。

相対的にデータを見るというより、個別の変化を追うという使い方なのかなと思います。



2010年12月17日金曜日

ジルコニアセラミックの孤立感

これもまた先日セラミックのところで書きましたが、ジルコニアBrの場合逆オパール効果なのか疑似のそれなのか、さらにフレーム強度を確保するため連結部が上下的に長く、孤立感の表現が難しいことが多いです。

切端だけ妙に生生しい質感にもかかわらず、そこ以外はノッペリになりがちですので、私はフレームの段階から色づけというか、下地作りをしておきます。





インプラントでジルコニアセラミックというと、  ↑   こういう感じのフレームになります。
ここに普通の感覚で象牙色を満たしてエナメル色を覆うと、かなり「作りモノ」化します。




部位やフレームの形態にもよりますが、かなりの確率で図のような下地つくりを施してから、セラミックの築盛に入ります。




すると、隣接のノッペリ感が私の感覚でしかないかもしれませんが少し和らぎます。

ZIRCON-BRITE  サンキンさん

先日ジルコンブライトについて、切削能力が強いという文章を書きましたが、スーパースターの気分で使っていると危険なので研磨する相手によって使い分けないと、という意味です。

チラシには「ジルコニア、ポーセレン、ハイブリッドレジンに輝きを与える」と書いてありますけど
ハイブリッドの艶出しのときスーパースターと同じ使い方をすると特に危険ですね。

逆にジルコンブライトの名の通りジルコニア単体の研磨艶出しには物凄い威力を発揮します。
まるで魔法を掛けたように細かい傷が消え(?)ビカビカになります。






もちろん手前の作業の質にもよりますが、一工程飛ばしてくれる勢いを感じます。

今ではZENOが提供するジルコニア単体のクラウンもありますし、また築盛するものでもサポート形態を積極的にとった場合ジルコニアの面積が広く研磨にとても時間がかかります。
ダイヤ入りシリコンで熱を加えすぎると表層のわずか下に茶色い層ができたりと、細々きもつかいますが、それらの苦労を最後に吹き飛ばしてくれるのがジルコンブライトだと思っています。


今日の午前中はデンツプライサンキンの方がみえました。
前回とおなじで鈴木さんと田中さんです。
セルコン・エキスパートを使ってジルコニアをCAD/CAMし、無調整で持ってきてくださいました。
フレームは2種類で、一つは一般的な築盛用のフレームと、もう一つは歯冠形態そのままのモノです。
セメントスペースは20μです。

あえて20μでやってみてもらいましたが、やはりフィット感は良いですね。
また、他メーカーがいうほどの調整量は無いということを知りました。
ターゲットを限定した使い方をすれば、かなり面白いと思いました。色々考えが巡ります(謎

やはりなんでも聞くだけでは知ったことにならないようです。





2010年12月16日木曜日

技工所見学

今日の午後、技工所を見学したいという女性がみえました。

先日ドクターから「技工士になりたいという人がいるんだけど、サヤカを見学させてもらえますか?」と電話があり、日時を決めて今日いらしたものです。

これまでは普通のサービス業で働いてきたらしいのですが、昨今の不況の煽りを受け年々悪化する待遇その他に将来を危ぶんでの決断と言っていました。

色々な業界で色々な状況があるのだなと、あらためて思い知らされました。



その方がみえているなか、株式会社フリーセルの営業の方がみえました。
こちらの方は、先日佐野がJDAとGDSの勉強会に出席しているときに同席していた方でした。

歯科タウン 

知っている人は知っているのでしょうが、私は知りませんでした。
その会社の成長も著しいようです。こちらも色々です。(笑

ここを利用している歯科医院、技工所もたくさんあるようです。
(そのために支払っている額も一瞬フリーズしてしまいそうな額でした)

ネットを利用した医院選びも、まだしばらくは右肩上がりでしょうから、さもりなんというところでしょうか。

2010年12月15日水曜日

Lava DVS

あちこちと調べ回ってみましたが、あまり評価がよろしくないですね。

強度、審美、手間、その他もろもろ時期尚早だったのではないかという意見が多く
それらの評価はLavaのスキャナーラボさんだったりします。

データとして公表している数値も、だからなんだと言えば何なんでしょうが(謎


LavaDVSの表層のセラミックはCAD/CAMでの削りだしの工業製品で、曲げ強さは100Mpaです。

構造は2重構造になります。
フュージョンポーセレンというのは表層のセラミックと同じもので、e.maxのようなジルライナーは存在しないということです。

削りだされたセラミックが焼結されるときのジルコニアフレームとの境目や足りない部分などができてしまい、なんだかんだと築盛作業をしなければならず、それらの手間、かかる費用を考えると最初から盛れば良いのでは?というふうに思います。




写真は本文と関係ありません。
以前に千葉の日立メディコへ見学へいったときの写真です。

インプラント カスタムアバットメント

インプラントで上部構造補綴物を形づくろうと考えるとき、アバットメントから考えられるのか、既成のアバットメントから考えるのかでは随分と違います。

少数歯補綴の場合も、周辺との調和、条件設定などに差がでることが多く、出来れば積極的にカスタムアバットメントから考えさせてもらえると助かります。

助かるというのは技工士が楽になるということではなく
「これを入れちゃうのか・・・」と疑問を抱きながら作るということが減るということです。

こんな細いところにチューリップの花が咲いたような上部構造物を
はたして患者さんは望んでいるのだろうか?と、自問自答せずに済みます。

料金が高いカスタムアバットメントはいくらの損失なのかという計算ではなく、
カスタムアバットメントならどのくらい喜ばせられるのか、という計算のほうが将来があるのではないでしょうか。



2010年12月14日火曜日

うさぎもん

スタッフに子供が授かりました。

二人目の子供さんで、女の子です。

お父さんはいつも仕事で全力投球で頑張っています。
自分が頑張っていると思っている以上に、私はお父さんが頑張っていると思っています。
だから安心してください。


ちなみに上の子供さんが4歳の女の子で、先日会社に遊びに来た時に

「赤ちゃん生まれるんだよね~?」と聞いたら
「うん、もう名前は決まってるんだよ」というので

「ん??そうなの? なんていう名前?」と聞いたら

「うさぎもん!」 

と言っていました。

「男の子でも女の子でも、うさぎもん??」と聞いたら

「男の子なら ドラいもん!」

だそうです。(ドラえもん ではないそうです・・・謎)

だから、今日生まれた女の子は 「佐野うさぎもん」です。



デンチャー勉強会

土曜日はJDAの集まりがありました。
今度発表することが決まっているので、その内容をさわりの部分だけ皆さんに見ていただき、細かいところを指南していだきました。

日曜日は岩城さんの勉強会のGDSへ行ってきました。
何処へ行っても著名な方々ばかりで、何かと気が休まりません(笑

皆さんもみえない部分で計り知れない努力をされているのだろうなと思います。
私の発表までにはまだまだやらなければならないことが山積していますが、
踏ん張って取り組まないと、と思いました。


写真はテンポラリーデンチャーです。
今後3番部分にインプラントを追加予定になっています。



(DT 佐野)

2010年12月13日月曜日

珍客

今日は午後から珍客がみえました。

数か月前のこと、歩道を歩いていたおじいちゃんが突然私に近づいてきて
「ここは何をやっている会社なのかね?」と聞いてきたので、
「入れ歯などを作っている会社なんですよ」と答えたら最後・・・

そこから1時間以上立ち話をされていきました。

その内容は

「わたしは技術者だから歯医者さんがやらんとしていることが解る」
「わたしは技術者だから大工さんがやらんとしていることが解る」
「わたしは技術者だからペンキ屋さんがやらんとしていることが解る」
「そんな私が思うに、今の技術者は修行が足りん」

といったことでした・・・


で、今日の午後に、その「おじいちゃん」がみえました。

下顎の前歯部2、3本が無く、両脇の支台歯が治療途中の様子。
「歯医者でBrを入れたけど、上の歯と当たって取れた」と怒っていました。

ご近所さんなので、追い返すわけにもいかず玄関で10分ちょっと話を合わせていましたが、
ナイスなタイミングでイボクラ・ビバデントの阿部さんと宮ノ内さんがみえて、あぁちょっとごめんなさい、また治療が終わったら遊びに来てください、とお茶を濁して帰っていただきました。

イボクラのお二人は先日のプランジャーについての話と、e.maxの今とこれからの話などなど、有意義な話をタップリとしていただきました。久しぶりに阿部さんと話が出来て楽しかったです。

二人が帰るとき玄関先におくりに出ると、すでに駐車場にはデンツプライ・サンキンの方がみえていました。
パワーのある鈴木さんと真面目な田中さんに、ジルコニア関連の話やISUSの話など色々な話をしていただき、またまた勉強になってしまいました。


そういえば昨日、ソフトバンクの孫正義氏と猛獣使いの田原総一郎氏の対談をユーストリームで観てしまい、大いに感動してしまい、また同時にこれからのことを真剣に考えなければなと思ってしまいました。

年末に向かって日が進む中、おじいちゃんがまた来たらどうしよう…なんて考えないようにしようっと。

2010年12月10日金曜日

上下フルマウス セット

今日の午後は、先日完成を迎えた上下インプラントのフルマウスがセットの予定だったので、立会に行ってきました。

上顎はカスタム・アバットメントによる3ユニット。
4~4までのジルコニア・セラミックのブリッジと、左右56部のハイブリッドフルベイク。

下顎はPIBで歯冠部は後付け。
一体型にしようとも考えましたが、最長のドライバーを使用しても歯冠部がどうしても邪魔をしてしまうため、5分割にしました。




技工の工夫などで細かい話が色々ありますが、HPの方に生かしてそちらでアップしていきます。


上顎小臼歯部のコンタクトが弱かったので、その場で修正させていただき、その他は全く問題なくスムースにセットが完了しました。

といっても、テックを外すところから初めて2時間みっちり。


セットを終えて先生と握手をし、帰ろうと思ったら患者さまから握手を求められたので、がっちり握手をして帰ってきました。

2年越しの技工でした。


2010年12月9日木曜日

陶材について

焼き付け用陶材ですが、私が臨床に出て初めて築盛した陶材は「ノリタケ」でした。
医院内ラボで働きながら、夜は技工所に勉強しに行き、その技工所で盛る練習をさせてもらっていました。

仕事として築盛するようになったのは臨床に出て4年目です。
当時は週に4日の早稲田トレーニングセンターに通いながら、当時の「VITA vmk」 と「ユニボンド」を築盛していました。

目指す色は同じでも、メーカーによってアプローチの違いがハッキリわかりました。
VITAは明るいオペークでしたし、ユニボンドは暗いオペークでした。
また盛った感触というか、サラサラ感も違えば、透明陶材の使い方も違っていました。

なんと言ったら適切か難しいですが、VITAで作ったメタルボンドは高級感が漂っていました(笑
20年ほど昔の話ですから、おぼろげな記憶の中で書いています。

さて、最近の陶材ですが。

私見ですが、どこの陶材もノリタケっぽくなったなという感じがします。

VITA色を出しやすいといえば、私は「ハロー」です。
MPはノリタケ風とでもいうのか、乳白色っぽく感じてしまい難しいです。
エナメル色陶材が白っぽいのも原因かもしれません。

なぜハローではいいけなかったのか、収縮がいけないのか、ステインを全域で使えないとダメなのかなど、これまで不満がなかっただけに、逆にMPに迷いを感じます。
メインで使ってますけどねMP。。。

ジルコニア陶材としては、セルコンセラムを使用しています。
単冠では良い味出しますがトータルでみた場合、色の再現性、自由度に不満が残ります。

こちらも乳白色っぽさが気になります。
ジルコニアの場合フレームの明るさも原因の一つかもしれませんが、連冠~ブリッジと大型になればなるほど、VITA色の再現性、そのうえでの孤立感の表現が難しいです。



今のVITAのオールセラミック用陶材はジルコニアとアルミナの2種類に対応しています。
とても興味があります。
メタルボンド用陶材としてはプレシャス系、ノンプレシャス系に分かれますが、とりあえずプレシャス系を試してみようと思います。

 

まずは今年を乗り切り、年が明けてから考えます。




金属預かり

メタルボンドなど貴金属を使う場合、通常はサヤカ推奨の金属を使わせていただいていますが、まれに医院から預かることがあります。

そういう場合に結構な確率で言いたいことは・・・

「先生! 金属はもう少し多めに渡してください!」    ということです。



先日お預かりしたメタルボンド単冠ですが、預かった金属はナント 「4.9g」

たしかに最終的にフレームとして出来あがる金属量は1.0gとかそういうレヴェルですが、鋳造のことを考えると、遠心鋳造ではないので最低でも10.0gくらいからお預かりしたいです。

ランナーバーなど湯の流れを考慮して、ある程度の太さ長さが必要なのですが、金属を預かる前に量の確認をする、などは一般的ではないですし難しいところです。

なんとか形になりましたが、スプルーが引かれ鋳造体の質は良くありません。

今回の預かり4.9gは湯だまりだけでニューメタルがありませんでしたが、
このあと、さらに小さくなったこの湯だまりが「預けメタル」として単独で行動しないことを祈ります。。

e.max プランジャーが砕け散る

昨日e.max プレスでHTインゴットをキャストしました。
これまで通りの工程で作業を進め、普通に終了のブザーが鳴りファーネスを開けてみると写真の状態になっていました。

プランジャーが爆発したようです。


埋没材のクラックは、これは結構良くあることの範囲で、もしちゃんと圧が掛っていれば特に鋳造体には影響ないだろうと思っていましたが、プランジャーの爆発が先だったらしく、鋳造自体が完了しておらず、失敗に終わりました。




粉々になっているのは埋没材ではなくプランジャーです。


エンプレスを導入して15年くらい経ちますが、当時白水から言われていたことは「プランジャーは何をやっても壊れません」とのことでした。

これまでは何もトラブルは起こりませんでした。

e.maxに以降してからも特にその点に関してで変更点として言われていなかったので、同じようにしていたつもりです。

担当スタッフに聞いたところ前日までプランジャーを酸に入れていたとういので、おそらくそれが原因なのではないかと思います。


材質はエンプレスのプランジャー、e.maxのプランジャーとも酸化アルミナで同じです。
エンプレスシステムのときは、プランジャーはリングファーネスで埋没材と一緒に予備加熱をしていましたが、e.maxシステムになってからは室温から鋳造ファーネスの700度に入れるようになりました。

私の予想では「酸には入れないでください」や「内部の水分などが完全に無くなってからキャストしてください」になるのではないかと思っています。



2010年12月8日水曜日

技工士と社会保険

技工所に勤めている人で社会保険に入っていない人は多いと聞きます。
オーナーに言わせると「どうせ年金なんてもらえないんだから」 「その分給料で払っているから」という紋切り型の言い訳がよくきかれますが、それは完全に欺瞞です。その分なんて支払っていません。 個人負担分と会社負担分の両方の額払ってますか??と聞きたいです。

現在でも年金を頼りに生きている人が多くいますし、労働者に万が一のことがあった時は障害年金、遺族年金が支給されます。

働いて会社に利益をもたらし、会社は労働者の生活を保障する。
当たり前のことではないでしょうか?
やった分だけ支払うというのは時間給や日雇い労働と同じです。
今風で言えば、戦略的経営パートナーとでも言いますか(笑 
従業員は永続的に会社の成長を考え、目の前にある仕事をさばくことのみならず、5年後10年後の会社を考えて働くわけですから、現在と将来を含めた従業員の社会保障を会社側も考えるのは当然です。

うちの従業員はそんなこと考えてないし。。。などと言うのは、オーナーが無能だからです。

厚生年金はお金がかかります。
被保険者の負担も大きいですし、同額の負担を会社もします。
従業員分の支払額は年間にすると相当な額になります。

逆にいえば、それらを怠っている技工所は機材の新調が活発だったり、従業員数の割には妙に高価な機材が並んでいたりします。
そして、最新技工を携わる喜びを餌に社会保障をおざなりにしています。

「その分給与をやってるから」

私は そういう技工所なら勤めません。
20年以上前の話ですが、私が医院内ラボから技工所に勤め先を変えるときの第一条件が「厚生年金」でした。

その代わりではありませんが、会社に対しては全力で利益をもたらすよう努力しています。

個人なら良いんです。
一人二人なら山分けですから(笑

しかし組織の恩恵をあずかるのであれば、組織としてなければならないということです。

従業員の社会保障を考えないオーナーなら、個人でやれば良いのです。



あたりまえではないですか?

2010年12月7日火曜日

接着性石こう

チョーワ株式会社「ボンディング・ストーン」吉野石膏製造販売ですが、以外に知られていません。
ずいぶん前のことですが、材料屋さんにコレを頼んだら「聞いたことありません」と言われました。




台付のための高さが足りなかったり、後ろの一部分だけ足したいなどのとき、
学生時代に習った「ジスクなどでアンダーカットを作ってから石こうを足して・・・」などではなく、
このボンディングストーンをそのまま足せば大丈夫です。
義歯の模型製作にも重宝します。

ニューフジロックやクリーンロック風の色ですが、ちょっと違いますし、少し粗く見えます。

見た目では少しマイナスですが、医院のスタッフやドクターに「ココが足りなかったので足しました」と視覚的にも伝わるので、それも良しです。










2010年12月6日月曜日

CSA-400  追記

プロターを使っている方は承知のことですが。。。


マウンティングプレートの裏はテープなどで封をしておきましょう。

付属のネジを回し込んで模型を外すのですが、封をしていないと石こうがネジ穴に入り込んでしまいネジが入りません。

ネジが入らない時の悲惨さを語るのは難しいですが、このマウンティングプレートはネジを利用せずに石こうを外すのはトテモトテモ苦労します。

ぜひお忘れなく。




2010年12月5日日曜日

叱り方 教え方

星を見に次女と川越までドライブしてきました。

今夜は月が無く星空がキレイに見え、ペガサス~北極星~北斗七星の連なりも確認でき、とても満足できました。

さて、今日の(土曜)の昼ごはんですが、スタッフの一人と近くのファミレスのようなところに行きました。ちょうど昼の時間帯だったので、食事が終わって帰ろうとしたときも出入口付近が凄く混んでいたんです。
そこの店は入ってすぐの左脇に「ガチャガチャ」が3台並べて置いてあり、その奥の両脇に長椅子があります。 立っている人も多く、出入りする人も多いなか、小さな子供がガチャガチャの前にドカっと座って遊んでいました。

そして、その子に向かって親が言っていました
「ほら、蹴られちゃうよ!   ●●ちゃん、そこにいると蹴られちゃうよ!」

これ違いますよね?
まるでその子をギリギリ避けながら歩く大人に注意を促すように言っているように聞こえます。


「そこに座っていると他の人の邪魔になるから」

こう言わないとダメですよね?
食事が終わって帰り際にコレを聞いてしまい、嫌な気分で店を出ました。。。。

2010年12月4日土曜日

ipad

今日の午後は歯科医院に呼ばれていたのでipadを持って行ってきました。

私のipad使いに衛生士さんたちも集まり、すごいすごいと感心していただけました。
普通に写真を閲覧しただけですが・・・

特別なソフトを製作してなどと考えていたこともありましたが、先日のデンタルショーなどでサーバー方式の大きな欠点なども分かったので、今は単純に「写真」を閲覧するだけの使い方です。

どんな写真をどのように使うかが決め手になりますが、やはり同じ写真を見せるといっても普通のパソコンで見せたり、印画紙の写真を見せたりではなく、手に持った、あるいは手に持っていただいたipadで、横にスライドさせたり指で拡大したりしながら見せるところは、ただの映像を見せるのとは大いに違ってきます。

スマートフォンも盛況のようですし、今後もアンドロイド系の進化も進むと思っています。

wifiルーターはアンドロイド2.2で可能なのに日本では見送られたようですね?
でも、いずれ環境も整うのでしょうから、その都度何が出来るのかを見ていかなければと考えています。

2010年12月3日金曜日

ジルコンブライト  ZIRCON-BRITE

噂の研磨材、ジルコンブライトです。

この研磨材は何を艶出しするかによって、注意しなければならないと思っています。

金属を研磨するときのトリポリのような感覚があります。

と、思っていたらパンフレットに、そのようなことが書いてありました。

「ジルコニアの表面の目に見えない凸凹を滑らかにし・・」
それなりに切削能力ありそうです。

かつてダイヤグレーズなどで表現していた、アンダーグレーズでディティールを残して軽く艶を出す、というのが最近とても難しく感じます。





どちらかというと、デリケートな艶出しには向かないのでは?と思っています。
たとえば金属床のスティップルの艶出しなどには、かなり良い働きをしてくれます。
義歯完成後、何らかの問題が発生しスティップルを艶出ししなくてはならなくなったとき、これまではアレコレ試行錯誤しなくてはなりませんでしたが、このジルコンブライトをガシガイ使うとかなり良い感じでした。(DT 佐野)



ジルコンブライト   関連ページ  こちら  と  こちら

IPS e.max の取説

IPS e.maxプレスの取扱説明書のなかにある

【品目仕様等】
曲げ強さ:100Mpa以上(ISO6872)
 
とありますが、これを見ると
「e.maxって100Mpaくらいの曲げ強度なのかな」と思ってしまいます。

が、これはISO規格の表記上の制約があり、およそ400Mpaの曲げ強度があっても「100Mpa以上」としか表記できない、という理由のためです。

2010年12月2日木曜日

ハイブリッドセラミック

「ハイブリッド・セラミック」
歯科の歴史の中で「ネーミング賞」があるとすれば、これになるのではないでしょうか。

レジンにセラミックを混ぜたもの、セラミック粉にレジンを混ぜたものと、表現の仕方はいくつかあると思いますが、「ハイブリッド・セラミック」という言葉を使ってはいけないという制約がある場合、「これは何ですか?」と聞かれたとき技工士さんならば何と答えるでしょうか。

ハイブリッド・セラミック これは何でしょう。

私はレジンです、と答えます。

私の認識するところのセラミックの定義はやはり焼結された単一の素材になります。
そのセラミックとレジンを混ぜたものだから、ハイブリッド・セラミックじゃないか、と言われると違うとは言えませんが、でもそれなら「ハイブリッド・レジン」ではないのか、と思ってしまいます。
フィラーの含有率での話ではありません。

感覚的な問題なのでしょうか。たとえば何も知らない人に、これはセラミックとレジンを混ぜ合わせた「セラミックなんだよ」、と私は言えないのです。セラミック粉が入ったレジン、と答えたいのです。

歯科界でまかり通っている「ハイブリッド・セラミック」は名前の後ろにセラミックとつくからセラミックっぽく伝わってしまいます。
それは決してセラミックだと認識されてはいけないものだろうと感じるにもかかわらず、また、メーカーが「ハイブリッド・レジン」や「超硬質レジン」と表現しているものであったとしても「ハイブリッドセラミック」と言わざるをえない場合があります。ドクターや衛生士さんが相手の場合、そのほうがこちらが言いたいことが確実に伝わりますし、さらにはドクターや衛生士さんが患者さまに伝えるときも同様のことが言えたりするからではないかと思います。

実際に使われている材料がエステニアであろうがシンフォニーであろうが、自費のレジンを説明する衛生士さんの多くは「ハイブリッド・セラミック」 「ハイブリッド系のセラミック」と言っているのではないでしょうか。


しかし、そのネーミングのために新たな市場が確立したと言えるとも思っています。それは物性云々、審美性云々ではありません。メタルボンドの下に位置し、保険の前装冠の上に存在するハイブリッド系。

松竹梅の竹の確立、拡充は日本人にはフィットした存在なのかもしれません。


今後のオールセラミック系(と、ここでも系)の浸透と、ジルコニア冠の登場で、何かと変わることが出てくるかもしれませんね。


CSA-400

ネットで話題の咬合器CSA-400ですが、材料屋さんも狂喜乱舞とは言いすぎでしょうが、シッカリした作りと驚きの価格を、韓国の話やカボの話と絡ませながら身ぶり手ぶりを交え大きな声で説明していました。

実際に使ってみると、感覚的に持っている咬合器のルーズさを感じず、シッカリとカッチリしているといった感じです。これはかなり使えそうです。    いやこれ最高です・・・

最初はマグネットが強いかな?とも思いましたが、作業中はとても使い勝手の良い強さで、シッカリカッチリ感からくる再現性の良さもあり、さしあたって不満はありません。

咬合平面の位置設定にもよるでしょうが、上下分割模型にした場合でも何とか収まりそうです。
ちなみにギルバッハは上下のスペース空きすぎでマウントのたびに疲れます。。。
プロター、ギルバッハ、ウィップミックス、ディナー、ハノーなどが棚に並んでいるなかで、何かとCSA-400を手に取ってしまいそうです。





2010年12月1日水曜日

模型の精度 ジロホーム

模型の寸法精度を上げるために、ジロホームやサイザーシステムを調べていました。
今さっき調べていたのではなく、今年の初めころ白水に問い合わせ、「模型精度の向上を目指して」などの論文を読みすすめ、真剣に調べ始めたのはここ2カ月ほどです。

それぞれの開発の目的はおよそ、模型上で適合していた技工物が口腔内では入らない原因の一つに口腔内と模型のサイズにズレが生じているのでそれを補正する、というものです。

昔臨床に出たてのころは、印象材の収縮率(マイナス)、石こうの膨張率(プラス)でプラスマイナスゼロだなんて思っていましたが。。。(汗

印象材がトレーに裏打ちされて収縮するということは、模型から見れば膨張方向に変形ということになり、また石こうも膨張します。
メーカーが説明書などに記している収縮や膨張はJIS規格の準じて計測しているため、私たちが作業するときの寸法精度とは異なります。

先日も実験で全顎の模型をシリコン印象して通常の模型作りをし、シルバーでフルブリッジを作ってみましたが、結果は悲惨なものでした。
インプラントの模型ですが、カスタムアバットメントが8本、長いアバットメントで12.5㎜、短いアバットメントで7ミリ弱、その他だいたい10㎜から11㎜ほどの長さでで、およそ左右の6番相当までのフルアーチに近いものです。また、インプラント・アバットメントですからテーパーもきついです。

見た目では良い線いくかと思ったのですが、分割模型では適合しているにもかかわらず、マスター模型には全く入らず、特に長いアバットメントの部位は4本支台のBrさえ入りませんでした。

一般的によく見かける長さの支台歯の場合だったら結果も違ったと思いますが、このくらいの厳しい条件になると印象と模型による寸法精度とは一体・・・と、どこから考えなおせば良いのか分からなくなる、というような結果でした。

では、ジロホームやサイザーシステムを使えば適合するのか?

そこで、その結果を踏まえて、適合に関してはこの人だろう、というあの方に聞いてみました。

するとやはり。
そもそも印象材が口腔内の状態を完全に現していると考えること自体間違っている、とかなり痛いところを突かれてしまいました。 確かにその通りです。

可能な限り口腔内と同じ状況を再現するためには、口腔内でコア採得するだけとおっしゃっていました。

模型をなるべく印象材に合わせるというのであれば、それらもシステムはとても良いものかもしれませんが、そのシステムで作った技工物が口腔内で合うのかというと、それは確かなことではないということが分かりました。

それらのシステムは今はまだ導入していません。

今もまだ検討中です。年が明けてから、また考え直します。




2010年11月30日火曜日

上下フル・インプラント完成

上顎インプラント・アバットメント上にジルコニアBrとハイブリッドフルベイク。
下顎PIBアクセスホールが舌側だけれど角度が問題なので歯冠取れるように設計。
こういうケースは手元にある時間が長いので、かえって疲労度が増します。



上顎Lava 
CerconCeramKiss


ガム セラマージュ


来週セットの立会行ってきます。

グリムの「寿命」

神様が世界を作り、それぞれの動物に30年の寿命を与えることにしました。
神様がロバに30年の寿命を与えると、ロバは荷役に苦しむのが30年続くのは嫌ですと訴えたので、神様は18年減らして12年の寿命を与えました。
次に犬にも30年の寿命を与えると、犬は年老いて噛む歯もなくなり、ただ唸っているだけの余生は嫌ですと訴えたので、12年減らして18年の寿命を与えました。
次に猿にも30年の寿命を与えると、猿はボケてしまって笑い者になるから嫌ですと訴えたので、10年減らして20年の寿命を与えました。
人間にも30年の寿命を与えると、人間だけは「もっと生きたい」と訴えたので、ロバ、犬、猿から取った18+12+10の40年を与えることにし、人間の寿命だけは70年になりました。

最初の30年は人間としてマトモな年を生きましたが、そのあとの18年はロバのように重い荷役に苦しみ、次の12年は老いた犬のように歯が抜け隅にいるだけになり、最後の10年は猿のように言葉も通じなくなり子供の笑い者になって生涯を閉じました。

という、なんだか苦笑いしてしまうようなお話です。

ネガティブに受け取ると、人生は苦労して老いてボケていくのかとなりますが
ポジティブに受け取ると、今は苦労するべきとき、老いたら子に従えがごとくあまり出しゃばらないように、笑ってくれる人が傍にいることこそ幸せと、なるのかもしれません。

2010年11月29日月曜日

All-on-4コンセプトにおけるPIBを用いた上部構造製作

昨日の日曜日は、ノーベル・バイオケア・ジャパン㈱幕張プラント研修センターで行われた講習会に参加してきました。
現在臨床でもPIBは進行中ですが、幕張のプラントにも行ってみたかったということもあり参加させていただきました。



講習内容は午前中にAll-on-4コンセプトについて、精密模型の製作方法、Procera Impalant Bridgeの製作手順の講義。休憩をはさんで上部構造のWAX-UP(テンポラリーシリンダー上に人工歯を排列)をしました。
午後はデモを交えながら午前中に回復した形態をCAD読み込み用にクリアレジンに置き換え、ジェニオンによるPIBフレームのスキャニングを行いました。




All-on-4  Ope~即時荷重
プロビジョナルレストレーション~最終補綴物PIB製作
というタイトルでのスライド進行でしたが、常々技工サイドの情報に偏りがちになっていたようで、今回は改めてAll-on-4の最新の全体像を見ることができたような思いです。
マルチユニットによるスタンダード、ハイブリッド、Extra Maxilla、またどの位置にインプラントを埋入するべきか、後方インプラントは傾斜埋入させてや、フラップ・フラップレスによる手術方法などなど、とてもためになりました。


幕張プラントは外観、社内風景ともとてもキレイで、見た目もさることながら内に秘めたる大きな力を感じてしまうような雰囲気を持っていました。さすがノーベルといった感じです。

今後もこういった機会があれば、積極的に参加したいと思いました。
今回声を掛けていただいた竹澤さん、いつも優しい大野ちゃん、ありがとうございました。


(レポート 恩田)






土曜日に株式会社ヨシダタロウで村岡秀明先生のセミナーが行われました。
村岡先生の講演会は、これまでも何度か参加させていただいていましたが、新しい人工歯の評価など新たな情報も織り交ぜながらの絶妙な喋りに、2時間という時間もあっという間に過ぎてしまいました。

いつも当たり前に出来るように「ここをこうして」「だからこうなって」と簡単に言いながら進んでいくように見えますが、やはりそこは確かな技術に裏打ちされているのだろうなと思いました。
初めてみたときより、そういったスライドでは見えない部分が見えてくるようになった気がしました。


(レポート 佐野)


2010年11月28日日曜日

ジルコニア・セラミックの価格

どうやら、ジルコニアの値段が下がっているようですね。
昨日はヨシダタロウの落成記念の前に技工士学校の委員会があったので、そこで技工所を経営されている方と話をしたのですが、最近はジルコニア・セラミックの値段が下がっている、と聞きました。
ズルズル下がっているというより、ズルッと下がって今は落ち着いたところのようです。

実は先日ノーベルの方にも同じような事を言われました。
出た当初に比べて、今は下がったところで安定していますね、と。

こういう場所でそういった数字は出せませんが、なるほどなといった値段だとは思います。

また2、3週間前には、「ジルコニア」という名さえ知らないドクターも結構いる、という話も他の技工所を経営されている方から聞きました。
その方のラボはジルコニアを手掛けておらず、先生から「全部白いのが出来るらしいね。ジル・・とか何とかいう・・・」と聞かれたと、言っていました。
そのラボは数名の技工士がいて、取引件数はそれなりにあり自費の技工物もメタルボンドやインプラントもやっていますが、ジルコニアは一本も依頼されたことがないそうです。

先日あるメーカーの方にミニセミナーをやっていただいたときに聞いた話ですが、2009年?の消費材料から推察した年間製造本数は
オールセラミック系20万本、メタルボンド250万本、ゴールド冠300万本と言っていました。

ジルコニアやe.maxなどを提供する、提供できるラボは、まだそれほど多くないと思います。
ましてやアウトソーシングを可及的に減らして、製作日数、価格で優位に立っているラボとなると割合としてはかなり少ないのではないでしょうか。

今はその少ないなかでの戦いがあるのでしょうか。
ラボの規模とその投資額からすると背に腹は代えられないところがあるのかもしれません。
また、すでに価格競争が起こる背景の一つに、「メタルボンド以外はやらない」「そういう患者がいない」というドクターのほうが多い、というのもあると思います。

昔は「アメリカは日本の10年後の姿」と言われていました。
今歯科界では「ヨーロッパは日本の5年後の姿」と一部で言われているそうです。
面白いですね。


2010年11月27日土曜日

株式会社ヨシダタロウ

今日は宮内庁御用達、歯科医療総合商社の株式会社ヨシダタロウの大宮新社屋落成オープニングセレモニーに行ってきました。

http://www.yoshidataro.com/company/index.htm  ←こちら

スマートで洒落た外観と、1階、2階、3階と上がるごとに異なった雰囲気を醸し出す、ナイスな演出をされていました。

1階は倉庫と駐車場で、くじ引きや記念特価品の販売などをしていて、目玉商品には目から鱗でした。それらの衝撃価格はとてもココでは書けないほどです。。。。

2階では各社メーカーさんが機材や材料を展示していて、デンツプライ・サンキンの土井さんがいたり、ヨシダ、モリタ、松風、GC、白水貿易、3Mなど、華やかにフロアを賑わしていました。
大きなデンタルショーのワサワサした雰囲気のなかで大きな声で話さないといけないのとは違い、こういうところで多くのメーカーの方々と落ち着いて話せるのは良いですね。

ちょっと気になったのが、白水貿易のシリコン印象材でした。
パナジル イニシャルコンタクトという印象材なのですが、その親水性には驚きました。

ちょうど先日、岩瀬歯科商会の鈴木君に「シリコン印象材の疎水性と親水性の違い」を硬化したシリコンで見せてもらったところだったので、その興味はいつも以上でした。

そのパナジルは硬化後の親水性もさることながら、硬化前の超親水性です。
比較映像でも見せてもらいましたが、驚きの差でした。
印象材の硬化前接触角は9度と、まさにヒタ―と水が広がっていく感じです。

シリコン印象材は変形に対しては強いかもしれませんが、やはり目標物に接触しなければ意味ないですし、そこが一番難しいものだと思っていたので、これはやはり「新世代シリコン印象材」なのかもしれないと思いました。


さて、3階はセミナールームといった感じになっていて、3DのCTやマイクロがセットされたチェアーが展示されて、バキュームやエアーも同時に展示されているので、そのまま診療に入れそうな雰囲気でした。また、そのチェアーのマイクロは奥にあるセミナールームの映写機と連動していて、映像がそのまま壁に映し出されていました。
凄かったです。アイデアがあれば色々な催しが出来るのだろうなと考えてしまいました。

活力ある皆さんとお会い出来て、またエネルギーを分けてもらった気分です。

まだまだ、やれること沢山あるようです。

2010年11月26日金曜日

ジルコニアの適合

サヤカでのジルコニア・フレームは主に3MのLavaとノーベルのプロセラを使っています。 
ひとくちにLavaや、プロセラと言っても、色々あります。

CAD/CAMの知識が豊富、イコール適合が出せる、というわけではありません。
「うちでもLavaを始めたから」といわれて中継ラボに頼んでみたことがありますが、残念ながら適合は見れたものではありませんでした。

サヤカとお付き合いいただいている先生方からは、ジルコニアの適合良いね、と高い評価をいただいていますが、先日歯科材料屋さんから「ジルコニアの適合が悪くて、支台歯でくるくる回るように動く」と嘆いている先生が数名いるとの話を聞きました。

似たような話は意外にも多く聞きます。

そうすると、だいたい見えてきます。何が違うのか、何処で違ってくるのか。

フレームの外注を出す身の意見としては、上手なところは高いです。
技工料で1.5倍かかります。それでも適合していないジルコニアは納品したくありません。
患者さまも後々気づくこともあるでしょうし、そうなると歯科医院の評判も下がりますし、我々の役割も減り、ジルコニアの評判も下がり材料も売れなくなるでしょうし・・・

まさに負の連鎖ですね。

そういうわけで、早い・安いを売りにしているセンターラボには依頼できません。
また、サヤカでCADやCAMを手掛けるようになったときも、それ相応に心して取り組まなければならないと、震えながら感じています。


上が石こう、下がジルコニア・フレーム

(石こうの気泡が目立ちますが、肉眼ではごく普通の模型です)

小カブ

会社の庭に、といっても猫の額ほどの数メートルの場所に、小カブを植えました。

私の家のすぐ近くには、日産やトヨタ、スズキ、マツダ、ダイハツなどの販売店が沢山あります。
どのくらい沢山あるかというと、たとえば日産だけでも4社あり、トヨタは3社です。
どうやら日本でも指折りのディーラーが存在する地域らしいです。

子供のころから日産の会社の前を通って学校に通っていました。
子供のころはそうでもなかったのかもしれませんが、私が働くようになったころからか、日産の会社の人たちが朝に会社周辺を掃除しているのが目につくようになりました。トヨタもそうです。
時にはかなり範囲を広げて、掃除をしています。
スーツ姿のままだったり、エプロンをはおっている姿だったり、それはもう似合いません(w

ただ、会社の姿勢としては、やはり良いな、さすがだなと思います。

何でも主観的に見ることが多い人もいますが、やはり自分は周りの人がいるから存在し、会社は地域社会があるから存在し、という視点のもとに積極的に地域の一部として環境づくりにも気を使うという姿勢は必要ではないかと思います。

そこまでは届きませんが、サヤカでも会社の存在自体が地域の環境づくりにわずかでも貢献できるようにと、小さなスペースを利用してガーデニングのようなことをしています。


朝の掃除や、ちょっと休憩に外に出た数分だけでも気を使えば、たいていのことが出来ます。
よくお見かけする近隣にお住まいの方々から、いつもキレイねと、声を掛けていただけます。





去年は茄子やモロヘイヤを植えて、社員みんなで沢山食べました。
写真の小カブも、もう少し大きくなったら間引きをして、育ったら味噌汁で頂きます。

2010年11月25日木曜日

補綴における金属の役割

昨今はジルコニア、e.maxなどとオールセラミック系が勢いあります。
営業するのもやりやすいでしょうし、患者さまもやはり嬉しいのだろうと思います。
私が歯科医院へ行って患者さまに材料の説明などを話すると、ほぼ100%オールセラミックの補綴になります。
実際キレイですし、メタルボンドに比べて軽いですし、昔私が夢見ていた「白い金属があれば良いんだよなぁ」と思っていたことが今は現実です。

もちろん、サヤカでも一番おすすめしたいしたいモノです。。。
部分的に治す場合や前歯をキレイにするなどの話では、オールセラミックを積極的にオススメしたいです。
しかし、そういった現在でも金属の役割はシッカリとあると思っています。
2年前にある有名なラボの社長が「うちのラボはもうほとんど金属を使っていないよ」と言うのを聞いたことがありますが、本当なのだろうか?と思ってしまいます。

金属の優位性というと「ロー着できる」と「咬合やパラファンクションで壊れることがない」「撤去しやすい」などではないかと思います。

この「ロー着できる」「壊れない」「撤去しやすい」というのは、歯科医療において非常に重要だと思っています。

「治療」というと漠然としていますが、たとえばオーラルリハビリテイションといった観点から全顎単位で治療するのであれば、歯周治療を施して、必要であればグラフトをして、欠損部はインプラントを入れて、プロビジョナルで一定期間様子を見て、全顎を今考えうる最善の状態にしてから上部構造は全て白くするというのであれば良いのかもしれません。

しかし、そういった治療を選択できず、口腔内の状態が紛れもなく「崩壊」に向かっている場合は、適宜金属の補綴物を選択するべきなのではないか、と思うわけです。

たとえば6番7番部MTでインプラントを施し、後に5番が欠損したとき、6番7番の上部構造を金属で作っていれば5番を後付け出来ます。

バーティカルが減っていてクリアランスが取れず、などなど。

昔の歯科技工は今ほど複雑ではありませんでした。
今の歯科技工は全て網羅しようとすると、相当複雑で難しく、常に先端のほうで何らか関わっていないと置いていかれかねないほどではないかと思うほどです。
昔のようにドクターも技工のことは全て分かっている、というのは無理になりつつあると思います。

だからこそ、たとえば色々なラボのホームページで「オールセラミック」「CAD/CAM」「インプラント」ですよと、金属冠はオマケですのかごとく「ノータッチ」な喧伝を見ると、これは一体どうなのだろうか。。。などと、また変に考えてしまったりします。