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2011年3月31日木曜日

一般人の被災 公務員の被災

できることなら、同じ被災をされた方々で、一般の仕事をされている人と公務員の人とで、義援金や税金を使って人間的な生活をやり直せるであろう「戻る位置」に差がないことを望みます。

公務員の人は職場が流されようが壊れようが、もっと現実的なことを言うなら国家運営を見誤り続けたこれまでの収支では間違いなく倒産してしまう環境であろうがなかろうが、そんなことは関係なく、立派な給与や年金(恩給)をもらい続けることが出来ます。それらは国民の税金と国民が背負う借金が使われます。

一般の人は職場が流されたり壊れたりしてしまえば、仕事は目先オシマイです。
基本的に自力で再建などしていかなければなりません。

世の先進諸国でも公務員の厚遇は問題になっています。
どこかの国の特権階級と同レベルで語る人もいます。


公務員たたきをしているのではありません。
現実的な問題として、被災で職場や会社を失った公務員の方々は国民の税金や借金で今月の給与も当たり前に支払われ、一般の人は善意の支援以外は何も無いでは・・・ 
その差は一体何なのだろうと思うのです。


どこでだれがどのくらいの被災を受け、どう困っているのかを把握するのはとても難しいようです。
避難するときに記帳してから避難している訳ではありませんから。

それでも、できることなら
被災をされた方々が平等に、元立っていた位置に、僅かでも戻れたらと思います。
お金では戻せないことが沢山あるでしょうから、せめてそのくらいはと思います。


私の姉は県立高校の教師で、義兄は県立高校の校長です。
身内に公務員がいますし、多くの苦労話も聞いています。
ですから、よくある公務員叩きという偏った意見として言うのではなく、客観的な意見として思っているのです。


私の父が仕事を始めたころ昭和30年少し前くらいでしょうか、そのころは公務員というのは一般企業に比べ酷く薄給で、なり手がいなかったと聞かされていました。高度経済成長の真っただ中だったため、優秀な人材はこぞって一般企業に入っていったからではないでしょうか。
でも、だからこそ国力がついたのだとおもいます。。
私はそれこそ戦後の奇跡的な復興を遂げた原理の一つだったと思っています。

昔子供に将来の夢を聞くと「プロ野球選手」や「飛行機の操縦士」などと言ったものですが、今は子供に将来の夢を聞くと「官僚」や「公務員」と答えると聞きます。

公務員になるほうが一般企業に勤めるより安心で安泰な国家の行く末は・・・と思うのです。



被災者の救済、これからの復興においては、できることなら、差があってほしくないと思っています。

2011年3月30日水曜日

日常から徒然と

11日に震災が発生し、13日に「大人の客観性」というブログを書きました。 こちら

今日の海外からのニュースで、ニューヨーク・タイムズに「日本は自粛の強迫観念に襲われた」という見出しの記事が掲載されたというものがありました。 それはこちら

文末のところでいっている「東京都民」というのは変ではないかと思うのでちょっと変えてみると・・・

「直接被害を受けていない国民にとっての自粛は、被災地の人々との連携を示し、自粛をする側を何か良いことをしているという気分にさせる安易な方法だ。しかし、当人たちは実際に自粛がどんな効果をもたらすかはあまり考えていないようだ」

また、こういった自粛とは別に停電や放射能の問題もあり、全ての階層で負の連鎖が起きているようです。
会社を構成する階層が多ければ多いほど、その影響も大きいのではないでしょうか。

自分のところは特に影響ないなどと言っていると、ぬるま湯がだんだんと熱くなっていき、気が付いた時には火傷をしている、なんていうことになりかねませんね。




さて、臨床のケースですが、極端にバーティカルの無い金属床のケースです。


義歯が壊れないこと、維持されること、噛めること、見た目を損なわないことを熟考し、何とか形にしたものです。



2011年3月29日火曜日

イニシャルIQ レイアリング ‐追記‐

先日イニシャルIQのレイアリングをレポートしました。 こちら

その時に艶が出ないと書いていましたが、エンプレスやe.maxなどのようにグレーズペーストがあるのだろうということでGCの方に言うと、在庫がなかったらしくサンプルでペースト本体を入れられなかったとのこと。

最初のセットにラスターペーストという液はあったのですが、私はラスターペーストの希釈液だけを使っていたということです。

そしてこれが追加で送られてきた「ラスターペースト本体」です。

それ以前のグレーズペーストというと、それほど焼成温度の違いはありませんでしたが、艶出し専門のこういった方式は、プレスや削り出しのセラミック、あるいは低溶陶材などの出現により、その方面では一般的になってくるのではないかと思います。


また良いケースがあれば試してみます。

2011年3月28日月曜日

若桜

今年は花見も自粛ムード漂い、ニュースに取り上げられることも少なかったようで、うっかり桜の季節だというのを忘れていました。

昨日の日曜日に浦和の常盤へ行ったとき、中学校の校庭に桜が咲いているのを見て思い出しました。

そういえば、桜の季節なんですね。

万が一グッズ

サヤカの前を走る第二産業道路も、震災以前の交通量で賑わい始めました。

懐中電灯やランタン、乾電池、水などの欠品が続いていますが、それらも場所によっては大量に売っていたりと、各社の仕入れ力の差、タイミング差によるものが多いようです。

そんな中、土曜日は母親が病院に行くというので、その送り迎えを娘と一緒に出動しました。
病院へ送り駐車場で待っていると、「一時間以上かかる」というメールが届いたので、それなら「万が一グッズ」でも探しに行こうかということで、娘と大宮のLoftへユラユラと行ってきました。

我が家では10年以上まえから「万が一グッズ」ということで、押し入れの奥に2リットルの水や缶詰などをそれなりの量蓄えていましたが、今回の震災を教訓として改めて追加させたかったものがあります。





懐中電灯(電池)とは別に、人力ランタンです。
横の部分に折り畳み式のハンドルが付いていて、それを回すと蓄電します。
1分間回して20分間点灯します。








こちらも同じ方式のもので、電池などは使用しません。横に出ているハンドルは折り畳めます。
こちらの優れているところは、USB端子が付いていて携帯電話を人力で充電出来るということです。





どちらも2,000円以下で買えます。
これらはサバイバル・キャンプで使用したり、自転車やオートバイで旅する人のために作っているのか、電化製品売り場には売っておらず、スポーツ用品売り場で売っています。



会社での対策ですが、先週ランタンを発注しておきました。
こちらは家に置いておくものとは優先順位が異なります。明るさ優先で電池式です。


地震の発生率を考えたというページです。
参考になるので貼っておきます。 こちら

2011年3月25日金曜日

追い詰められたら

私は今世界的に評価されている「日本人は・・・」という括りは変だと思っています。
平静に振舞えるのは、その方が得だと思うからだと思います。
開発途上国のように、あるいは今後国内でさらに懸念される「貧富の差」が著しく激しくなり、治安が乱れ、生活弱者はおとなしく待っても何の得もないという状況になれば、暴動は簡単に起こるだろうと思っています。

これまでも日本はそういう歴史です。 よね?

震災の影響で企業も多かれ少なかれ業績が悪化しているところが大半なのではないでしょうか。
派遣切りもニュースで出始めました。 

これ以上悪いことが重ならないことを祈ります。

地震の影響? プロパンガスの固定

サヤカは新社屋になってからプロパンガスになりました。




ガス会社がその設置及び管理をしているのですが、先日の地震の後は私なりに会社全体を一通りチェックしたつもりでしたし、当然プロパンガスも確認したつもりでした。

しかし今日スタッフの一人が昼休みに何気なく日向ぼっこをしながらプロパンの後ろを見ると、プロパンを転倒防止のためにまわしてあるチェーンを止めているステー(?)が、壁から外れそうになっているのを発見しました。




 一見問題なさそうに見えますが。。。


右のネジは完全に逝ってしまっていてグラグラしています。
男の力で引っ張ると、おそらく外れてしまうだろうという程度です。
ということは、今度大きな地震でもきたらプロパンが倒れ、当然チープな黒のゴム管(先頭の写真参照)は外れてしまい、ガスを放出しまくるだろうことは目に見えています。

そこで、ガス会社へ電話して、その旨伝えたところ。。。
「明日か月曜日に伺って直します」とのことです。

結構余裕の対応なんですね(笑


さて、毎度の停電の件ですが。。。
明日の26日からはこれまでの5グループをさらに5分割して25グループに分けて不公平感を軽減する、ということです。 グループ分けの詳細はこちら

個人的な感情としては停電を公平にしたほうがいいだろうと考えますが、停電対象地域は変わらず、グループ内で小分けして停電させるという手法のようです。変電所の運用変更および配電線の状況精査等により、対象地域が変更となる場合があります、と東電のHPには書いてありますが、おそらく対象地域内での変更はあっても、対象地域外が対象地域になるということは無いのではないかと思っています。

私が言う「公平にしたほうがいい」というのは、何も恨みや妬みで言っているのではありません。
停電されて考え知る大切さのことを言っています。

昨日と今日で数名のドクターと電話で話をしましたが、うち2件の歯科医院は停電対象外でした。
「大きな声では言えないけどね」などと恐縮しながら話をされていましたが、私は「それは良かったですね」と答えますし、本当にそう思います。そういう歯医者さんがいなければいけないと思います。
ある意味で選ばれた医院なのでしょうから、停電させられている歯科医院の分まで頑張ってくださいと言います。

対象地域の歯科医院は本当に気の毒だと思います。
そんな中でも前向きな先生がいて、週末は停電ないということで日曜診療始めたそうです。
なるほどと思いました。



病院の停電

私の家内は人工透析の病院で勤務する看護師ですが、今回の停電は透析の病院でも例外なく行われています。
生命の危険に及ぶのでと東電に交渉したらしいのですが、個別に通電させることはできないと言われたそうです。
そのため作業が思ったようにはかどらず、最近は朝早くから夜遅くまで、更に休みも返上して働いています。

巷の噂では、電気を止められない事情がある企業などの近くの家は停電しないと言う人がいますが、それは違うようです。



歯科医院では計画停電になってしまうと診療が出来ないというので、停電する予定の時間はアポイントを入れません。
朝から昼までが停電なら午後から開院ですし、4時から停電なら3時までの診療で、その日は閉めてしまいます。

しかしここ数日は火力発電所が稼動し始めたせいか、停電見送りになることが多くなってきました。

ラボならまだ良いです。目の前に仕事があります。

でも歯科医院は通常、数日から一週間などのスパンでアポイントをとるので、停電の予定が2時間前、あるいは前日の夜に見送り決定になっても、どうすることもできません。。。

停電予定に合わせパートさんの出勤時間を変えてもらったり、電気を使う作業を優先して行なったりと、普段に比べ作業効率が落ちてしまい、毎日夜遅くまで仕事をしなければ追いつかない私たちも苦しいところですが、患者さんの足が鈍くなり、病院を開けることもできない先生方の苦悩は私たちの比ではないと思います。

2011年3月23日水曜日

週末の出来事

停電の影響は大きいと何度も言っていますが、地域によっては停電がないというところも少なくなく、その不公平感も問題になっているようです。
歯科医院や技工所でも停電があるトコロと無いトコロでは、稼働時間や生産性などで大きく差が出ます。出来ることなら、停電を割り振られた地域では、全体を平等に停電するべきではないかと思います。

今回の震災で分かったことの一つに、関東での生活は東北に大きく依存していて、そのために多大な迷惑をかけてしまった、ということがあると思いますが、出来ることならそれを関東の人々が平等に骨身に沁みるまで分かるまで停電が続けばいいとも思います。だからこそ平等に。



などと考えながらも、週末の土曜日は委員会出席のため技工士学校へ行ってきました。
震災、計画停電に加え、昨今の景気低迷や少子化などの影響もありますが、将来技工士の数が足りなくなることのないように、学校も頑張ってもらわないとならないと思います。


日曜日は弔事のために越後湯沢へ行ってきました。
大宮は比較的暖かな陽気だったのですが、大宮発のMaxでわずか45分の越後湯沢は、まさに川端康成の雪国をそのまま体験した感じで、トンネルを抜けるとそこは雪国になっていました。。。

駅前のロータリーなどは除雪されていますが、道路脇の積もったままの雪の壁は2.5~3mもの高さでした。(写真の電柱あたりをご覧ください)
山を越えて目的地まで走る間は、それこそ雪の壁の間をすり抜けるといった感じです。



日曜日の段階では越後湯沢もガソリンの供給が間に合っておらず、タクシーの方も20リットル縛りに困っている様子でした。






歯科医院や技工所によっては、停電対策として発電機、蓄電器などを活用しているところもあり、多少の作業が出来たりしているようです。
蓄電器はそれなりにお金がかかるようです。(運搬~設置~など含めて150万以上とも)
発電機はやはりHONDAのものでしょうか。こちら

ただし、この程度の発電機や蓄電器を利用した場合でも照明とエンジン程度で限界になってしまうことがほとんどらしく、完全に元に戻るといった効果は期待できないようです。

東電の発表によると26日からは5分割だった停電のグループ分けが25分割になるということで、そうなると停電時間が3時間から大幅に短縮されるのではないかと勝手に想像しています。
サヤカでは、とりあえずランタンだけ確保し、日没後の停電時における事務処理対策だけしています。

2011年3月22日火曜日

停電

計画停電の5グループが25グループになるようです。
また、それらの情報は東京電力のHPをご覧くださいなどとラジオでも言っています。

独り暮らしのご年配の方はどうするのでしょうか。。。

とりあえず、今朝確認した段階での5グループの予定表と、見やすく箇条書きにしたものを近隣のご年配の方に渡してきました。






被災者、被害者

今日の午前中のことですが、携帯に電話が掛かってきたので外に出て話していると(会社内は電波状況が悪く切れてしまうことが多いので)、見知らぬ人が近寄ってきて私に話しかけてきました。
おやっと思い、電話を切って話を聞いてみると
「福島の者ですが、埼玉スーパーアリーナはドコですか?」 ということでした
見たところ60歳前後の男性で、車は「いわき」ナンバーでした。

さいたまスーパーアリーナは、被災者、原発事故の被害者の一時避難場所として提供されています。 こちら



「被災された方ですか?」と伺ってみると、「離ればなれになった家族の安否確認でアリーナへ行きたいのです」とのこと。
サヤカからアリーナまでの道順を、土地勘のない方へ口頭で説明するのはとても難しく、またアリーナ周辺に着いたとしても駐車場の場所、受付の場所がどこかも分からないだろうと思い、「では一緒に行きましょう」ということで行ってきました。

私が会社の車で先導し、後ろからついてきてもらう形です。
離ればなれになった家族を探しに、見知らぬ道を見知らぬ人の後ろを追って走る人のよさそうな男の方が映っていました。
道すがら後方のバックミラーを見るたび、申し訳ない気持ちで胸が詰まる思いがしました。

さいたまスーパーアリーナへ着くと、アリーナ本体の地下駐車場は使えず、2ブロック先の屋外駐車場が臨時駐車場として開放されていました。やはり単独で初めて来るひとには難しいです。
駐車場の案内役の方に「正面受付に行ってください」と言われたのでアリーナの正面受付まで歩いていくと、多くのボランティアの若者が溢れていることが分かりました。

「ボランティアの受け付けは終了しました」と、テレビで見かける風景も見られました。

受付付近に並んでいた、役所の福祉科の人(腕章から)に事情を説明し、そのまま引き継いでもらい、とりあえず私としては安心できました。


駐車場から受付まで歩いているときに、その福島の方から少々話を伺ったところ

・地震・津波では被害がなかったけれど、原発による避難の対象になった
・7人家族の6人で越谷の受け入れ先に避難し、離ればなれになっていた一人に、ようやく連絡が取れ、その一人の避難場所がアリーナだった
・とりあえず安否の確認がしたいので、越谷から独りで迷いながらも車で来た

地震と津波ではほとんど被害が無かったのに、原発の避難勧告のために家に戻る間もなく避難させられ、そのため離ればなれになった家族とは今日になってやっと会える、ということでした。

震災による犠牲者、被災者も恐ろしいほどの数に上っていますが、原発による色々な意味での被害者も相当の人数がいるのではないかと思います。

お礼を言われても、そんなとんでもないですこちらこそ・・・とも何とも言うことが出来ず、頑張ってくださいとだけ言って握手をさせていただきました。

2011年3月18日金曜日

輪番停電 その2

私がまだ中学生くらいのころだったと思います。
青森県の六ヶ所村に放射能廃棄物を埋めることについて、テレビで大人たちが議論していました。
政府関係者や科学者らしき人たちは、しきりと放射能廃棄物の安全性を訴えていましたが、それに対し六ヶ所村の村長さんが「そんなに安全なら、あなたたちの家の近くに埋めたらどうですか。」と返したら、会場から割れるような拍手があがったのを覚えています。


本格的な輪番停電が始まり、昨日ブログで書いたものを含め様々な影響が出ています。

先日福島県の知事さんだか、どこかの市長さんだかが「日本や世界は福島に世話になってきたのだから、本気で復興の手助けをしなければならない」というようなことを言っていましたが、その時は聞き流してしまいました。

毎日3時間程度の停電が始まり、驚くほどの影響を目の当たりにしながら、将来への不安などを現実に考えるようになる中で、今朝テレビで女性コメンテーターが言っていました。
「福島の人たちが苦しんでいます。 それは東京などにいる私たちのためのエネルギーのために苦しんでいるのです。本当に申し訳ないです。」というようなことを言うのを聞いてハッとしました。

本当にその通りですね。

ある歯科医院では点数がいつもの1/3になったと嘆いていると聞きました。

福島の原子力発電所が今の状態になって、生死の狭間で苦しんでいるのは福島の人たちで、困っているのは私たちなのだろうと思います。




そんななか、近隣にいる高齢の方々は情報が少ないだろうと思い、東電で配信しているPDFをプリントしたものと、そんなの絶対見づらいだろうと思い地域のグループの停電時間を大きな太文字で書いた紙を配ってきました。

サヤカの電話番号と、停電の際は固定電話は掛からないので私の携帯番号を添えました。


2011年3月17日木曜日

輪番停電

昨日はサヤカで初めて輪番停電を経験しました。

東京電力の予定では18時20分から22時までの予定でしたが、実際に停電になったのは19時10分過ぎから21時半前くらいでした。

サヤカでは停電が来たら解散の予定を立てていたので、そのまま業務終了にしました。
車での帰宅の際分かったのですが、この停電によって道路などは非常に危険です。

歩行者にしてみると「暗いけどいつもの交差点」ですが、車の目線では「いつもの交差点」が分かりません。ライトが下向きが普通のせいか信号機が全くと言っていいほど見えないのです。
通り過ぎて「あ! 今のところは交差点だった!」といった具合です。

特に今の時期は黒い服を来ている人が多く、周辺が真っ暗な中でそのような歩行者は、車から確認することが難しいです。

車を運転する際は、細心の注意が必要だと思います。
また、歩行者は交差点の大小にかかわらず「車は自分を見ていない」つもりで通行しなければ危険だと思いました。さっそく今朝のニュースでも停電による車の事故を伝えていました。
歩行者の防衛としては、必ず「白っぽい服、白っぽいマフラーなど」を身にまとうと良いと思います。

銀行のATMに支障がでたとニュースがありましたが、サヤカでも一切の電化製品の大元が切られ、朝はそのリセットから始まりました。

覚悟はしていたつもりですが、予想していた以上の停電の影響です。



サヤカの近隣に住んでいる独り暮らしのお年寄りがいらっしゃいます。
以前私が道路の掃除をしているときに声をかけていただいて知り合いになりました。
先日の地震の日もお宅に伺って声をかけ、今朝もちょっと声をかけに行きました。
「おはようございます。昨日は大丈夫でしたか?」
「おはようさん。昨日は停電だったね。」
「そうですね。今日も午後に停電が来ますから気を付けてくださいね」
「え? あんた何で知ってるの?」
「東京電力がHPで伝えているんですよ」
「へぇ そうなんだ。分かった気を付けるよ」

私たちは積極的に情報を入手しようとし、それらの情報を得ていますが、
独り暮らしのお年寄りは、それらの情報を知らないのです。
テレビでやっていたり、ラジオで伝えていたりとメディアを通じて報じてはいるでしょうが、高齢の独り暮らしの人がそれらを知るのか? 見たら分かるのか? といったら、知らないし分からない人の方が多いのではないかと思います。

用意していった私の携帯と会社の電話番号を書いた紙を渡してきました。

サヤカでも、スタッフの近隣に独り暮らしのお年寄りがいたら声掛けをするよう指示をだしましたが、このブログを見ている方々も、近隣のお年寄りに声掛けをお願いいたします。

2011年3月16日水曜日

イニシャル IQ レイヤリング

いつもの SAYAKA徒然 らしいブログを久々に。

先ごろGCから発売された イニシャル IQ です。






GCはVITAの販売をやめ、このイニシャル IQになりました。
とりあえず触ってみないと解らないということで、今回も岩瀬歯科商会の鈴木さんが持ってきてくれたA3サンプルで単冠を製作してみました。

0.3mmメタルマージンのMBフルベイクです。


築盛: 盛った感触は良かったです。 盛りやすいと思いました。
     ノリタケのようなザラザラ感もなく、かといって
     イボクラのようなナノの盛りづらさもありませんでした。
        (極めて個人的な感想なので、その点ご了解ください)

A3を表現する必要な陶材として取り出したものが、
ペースト・オペーク一つと、粉末の陶材一つなのには驚きました。




 盛って焼いただけの状態です。
単色の築盛というか、一つの粉末しか築盛していませんが、普通の層構造の陶材の雰囲気があるようなないような、不思議なほど普通っぽい出来です。





そのままガイドに添えてみると、こんな感じです。 ダメではないですよね? 不思議なほど。。。




コンタクトを調整し模型に戻したところです。
削った感じも普通というか、おそらく世に出ている陶材の一般的なものと同じです。
曲げ強度は84Mpaなので、確かに普通のセラミックということです。






補足、形態修正を終え、ステイニングです。




艶出しはラスターペーストグレーズ焼成をしますが、ボディ焼成温度が890°~900°にもかかわらず、グレーズ焼成が790°となっており、艶出るのかな?? と思っていたトコロ、やはり出ませんでした。

グレーズ温度を5°ずつ上げて805°まで試しましたが、そこでやめて手研磨しました。





(係留はどちらも1min、  昇温率は ボディ80℃/min 、グレーズ55℃/min)




仕上がりまで手掛けましたが、これはこれで良いのかなと思いました。
作りやすさに関しては抜群ではないかと思います。
というのも、層構造になっていないので、追加で築盛するときに余計なことを考えずに盛り足せます。

前歯で、特に透明感を必要とする場合の「イニシャルCL-Fを使用したカットバックモディファイテクニック」を試してみたいと思いました。

差が出るとき

こういうときだからこそ、色々な差が明確になります。

よくスタッフに話すことですが、ベンツと軽自動車の差の話があります。

ツルツルの平地を40kmで走り続けている限り、ベンツも軽自動車もほとんど差はありません。
急こう配の上り坂、下り坂で連続カーブ、砂利道、雨、豪雨、雪、衝突事故など、走行などが困難になればなるほど、その差が明確になってきます。

私たちも問題に直面した時に、その本質が現れるということです。

平和に何事もなく過ごしているときに、良い人であることは難しくありません。
しかし、困難にぶち当たったとき、苦しい時、悔しいとき、色々見えてきますw

でもだからこそサヤカでは「苦しい時ほど前向きに」「人が失敗したときは笑ってあげよう」と言っています。

前回のブログに書いたようなことだったり、会社待機の材料屋さんだったり、
歯科医院でも材料商の方々も色々です。技工所も色々なのだろうと思います。

一生懸命の裏返しも、あって仕方のないものだとも思います。有事です。
自分たちが人を評価しているのと同時に、私たちも評価されているものです。

私の友人で東京消防庁の人間がいますが、一年に一度「公共交通機関や車バイクを使わずに集合」という日があると言っていました。有事の時のための訓練だそうです。

「行けません」という理由をなくすためもあるのでしょうか。
放っておくと、出来ない理由をまくしたて来ないのかもしれませんね。

朗報

佐野がお世話になっているJDAでも、安否が確認できない先生がいらっしゃいました。

私も微力ながらネットを利用し手を尽くしていました。
もう時間的にも絶望かと思っていましたが、先ほど未確認ながら無事との一報が入ったそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=IxUsgXCaVtc

2011年3月15日火曜日

近況から

昨日までの渋滞は何処へいったのか、今日の道路は朝から日常の風景で包まれていました。

東電の週間計画停止の詳細がHPで掲載され、鉄道会社も対応の目処がつき、これまで運休させていた路線を減らしたためかと思います。
同時に、多くの人が電車があてにならないと車で動いてみたけれど、現実は「大渋滞」と「燃料枯渇の不安」で、出来ることなら車は乗りたくないと思ったのかもしれません。

サヤカでも昨日、20kmの距離を2時間半費やし車で通勤したスタッフも「帰ると明日の朝2時間以上かかるし、ガソリンがもったいない」といって、寝袋を持ってきて泊まっていました。。。

首都圏の人々の食料や水の買い溜めなど、メディアを通じて批判する声もあがっています。
私もその通りだと思う反面、もし私が一家を守る主婦だったらと思うと、やはり我先にと家族のために行動するのではないか、とも思うところがあります。

原子力発電所はまだまだ予断を許さない状況が続いているようですが、大前研一氏がいうように「今後は原発自体が作れなくなるので、全ての照明をLEDに変えて、エアコンなどの電化製品を現在より35%効率の良いものにしなければ売れないようにすれば良い」という、電気を使わない方向にシフトせざるをえないのかもしれません。

エコエコと言いながら、車などは化石燃料を使わず電気を使う方向で動いていたり、家はオール電化などという人も増えていたと思いますが、これから日本ではなるべく電気を使わない方向で動かなければならないとなるのでしょうか。

2011年3月14日月曜日

日曜日は、

日曜日は東京と埼玉で行われたインプラント説明会へ行ってきました。
義父がインプラントを考えているため、一緒に付き添いで行ったものです。

それぞれ素晴らしい説明会で、時間が経つにつれ義父も「インプラントをやりたい」という気持ちに大きく傾いていきました。

2つのインプラント説明会でどちらも共通して言えることは、全てにおいてシッカリやっているということです。

昨今は「安売り」を宣伝文句にインプラント埋入数を増やしている方々も多いようですが、安い材料を使い、人件費(技術費)をケチり、はたして本当に患者のための治療ができるのか?ということが心配です。

いかに流通コストを削減するか、製造部門を何処の海外におくか、といった風に考えるのは良いかもしれません。工業製品の場合それは宿命なのかもしれません。

しかし、歯科医療は基本的に「技術職」です。
安くするためには、技術料を減らさなければならないはずです。
機材をケチらなければ安く提供できません。
驚くような安いインプラントの末端価格を聞くと、その技術料はいくらなのだろうかと、その技工物はドコの国のどんな人が作っているのだろうかと、滅菌消毒など大丈夫なのだろうかと、ドコのメーカーの何をもってインプラントと言っているのだろうかと、心配になります。

昨日の説明会ではどちらも、そういった次元の低い話は一切ありませんでした。
使っているインプラントはどちらも「ブローネマルク博士が作った、世界で一番信頼されているインプラントです」でした。

多少は知識のある私が聞いていても、全体としてとても安心できる治療に取り組む姿勢であり治療体系だと思いました。

また、昨日は震災の影響を受けて、通常であれば参加者が100人を超えるらしいのですが、どちらも半数以下だったようです。
それでも一般の人のインプラントへの関心の高さも、あらためて知ることが出来ました。
正直な話、その関心の高さには驚きました。。。


冒頭のあいさつでは
震災で被害を受けた方々への言葉があったりしながらも、前回のブログで書いたように「我々ができることは日常をしっかりやること」と言っていました。

大人の客観性

この震災を受けて仕事が休みになることを喜んでいたり、仕事が休みにならないことに腹を立てるというアホな人がいますが、ハッキリ言って変です。思考を疑います。
過剰な経済活動の自粛は、むしろ状況を悪化させるのではないでしょうか。

学生ならいざしらず、世で役割を持つ社会人として社会奉仕もしているでしょう、税金も払っているでしょう、でも同時に社会から多大な恩恵も受けているものです。
子供がいるひとなど分かりやすいですね、子供手当もらってます。
110番すれば警察が来てくれます。119番でもそうです。
皆が子供みたいになって「ワーイ休みだ」となったら、それこそ問答無用で停電ですからテレビ観られませんし、パソコンつきませんし、外に出ても店やってません。


救援活動に参加している自衛隊や警察などは税金でつくられています。
また命綱の情報源になっているメディアもお金の循環がなければ、その存在はなくなるでしょう。
極端に言えば、震災を受けなかった西日本でも経済活動の自粛が当たり前になって、税収が著しく減ってしまうというようなことがあれば、今後の国家運営が輪をかけて悪化するかもしれません。

現地まで行って直接手を貸せる人は別ですが、ほとんど物的被害を受けなかった私たちがやるべきことは、しっかり生活して(税金を払うことにつながる行為)、余力があれば寄付をする、ということではないでしょうか。

午前中にドクターたちにも電話を掛けました。
停電が怖いからオペは中止だね、半分の患者さんがキャンセルになったよ、などといいながらも、休んでいる先生はいません。
宅急便だって来ます。
道路も渋滞しているのは行楽渋滞ではありません。

トヨタなど一部の企業の一部の部門が稼働停止しているだけです。


皆頑張っています。

何かと自粛気分になり、家でゴロゴロしたりしていることが清いことではないと思います。

やれることは、出来るだけ全部やりましょうと、そう思います。

非常事態

震災にて被害に遭われた皆様謹んでお見舞い申し上げます。

この難事にあたり暴動・略奪等も起こらず、混雑した駅でも整然と並んでいる様は世界的に高く評価されているらしいですが、それでもいつもと違う状況が多く見られます。

私が生活している場所は「さいたま市」ですが、今回の地震で倒壊した家屋などは見当たりません。消防車の出動は日常のそれより多く耳にしますが、地震とは直接関係がなさそうです。
ファーストフードやファミリーレストランは通常通り営業しているところがほとんどです。
一部の鉄道以外のライフラインは全くと言っていいほど問題ありません。

それでも

・ ガソリンの入手が極めて困難 
      
・ 道路が大渋滞

・ コンビニの食料品が売り切れ


が、続いています。
長蛇の列や食料品が無い様を見ると、特に逼迫していないにもかかわらず、入手が困難と思えば、さらにそれを手に入れないと不安になるようで平静が乱されます。
情報だけで右往左往している人の割合も、かなり高いのだろうと思います。

KOデンタルさんから「ガソリンの入手の見込みがなく、会社待機になりました」と、連絡がありました。

東武動物公園の近くに住むスタッフからは「電車が動かないので車で向かうため遅れます」と連絡がありました。

歯科医院からは「衛生士さんが来られないので、今日の診療は中止します」 「開店休業だよ」 「こちらは問題ありませんから食料品送りましょうか?」 (んっw)などとと連絡がありました。




輪番停電の区分けが曖昧で「さいたま市見沼区南中野」は2か3になったままです。
どっちになるかで大違いなので、確認しようと思っても専用電話につながりません。。。
サヤカにおける目先の対応の問題ではなく、1ヶ月以上続くなどというものであれば、それは全力を挙げて対応しなければならず、最悪はサヤカの稼働時間をズラすことも考えています。
昨夜は輪番停電の一報が出た直後、全社員に召集をかけ今後の対応を協議しました。

東日本が揺れているなと感じます。

でもだからこそ、まずは自分たちが出来ることを前向きに考えていかなければと思っています。

皆さん、頑張ってまいりましょう。

2011年3月11日金曜日

災害

初期微動後のいつもと違う強い揺れを感じ、そのあたりから数分もの間いつも通りの何でもない放送(録音)を流し続けるTBSラジオに腹立たしく思いながらも、周囲の者に声をかけ、サイドテーブルの上から滑るように落ちていく物たちを眺めていました。

普段は電車で通っているスタッフは、20数キロを自転車で帰宅しました。
それでも社内の業務に支障は全くなく、今のところ今日も明日以降も通常通りの予定です。

ただクロネコヤマトが全然ダメなようで、今日明日とも全くメドが立っていません、とのことです。

これから夜を迎える今の段階では、余震というか他の地震が連動しないことを祈ります。

2011年3月10日木曜日

埼玉歯科技工士専門学校 

今日は埼玉歯科技工士専門学校の卒業式でした。
もうそんな時期ですね。 春です。

私は謝恩会からの参加でしたが、毎年参加させていただいているなかで気が付いたことがありました。

毎年卒業生を見るのですが、彼ら彼女らのほとんどは、いつも20歳やそこらへんです。
しかし、私は毎年毎年歳をとっていっているのです。 (そりゃそうだ)
当たり前のことですが、それを気づいたときは何かとても妙な気分になりました。

自分の周辺だけ時間が流れていると言ったらいいのか、なにやらそんな感じのものです。



技工士学校が減り、入学生が減り、将来的に日本の技工士が足りなくなるということが懸念されています。
忙しく仕事が溢れているラボもあれば、毎月毎月だんだんと仕事が減るラボもあるようです。
歯科医院も同じです。

「問題点を放置し策もなし」では話になりませんンが、何かとガンガン前向きに頑張っている人がいるのも事実です。私の周りは元気印のシールを貼りたくなるような人ばかりです。

若くてエネルギーに満ち溢れた彼ら彼女らの活躍を祈ります。

卒業おめでとうございました。

e.max  レイアリング~ ノーベルさん~ 咬み合せ





テックからも分かる通り、元の幅割が具合良くありませんでした。
両隣接をディスキングしていただき、それでも近心をオーバーハングさせながらバランスを取りました。

日常生活で問題はないとは思いますが、技工士としては明度というか白味が足らないと思います。
これでもかなりホワイト・エッセンスを使っているのですが、遠心辺縁隆線、歯冠歯頸部付近の白味が届いていません。 

ホワイトニングによる白さ加減を合わせるというのは、とても難しいです。
ホワイトニングをいつしたのか、いつするのか、もうしないのか、などなど、不確定要素も常に含んでいることが多いです。

白味がオーバーしたときの浮き具合は目も当てられませんので、エッセンスの使い方が微妙に抑制されるのかもしれません。 まだまだ修行が足らないようです。





さて、昨日の午後は突然ノーベルさんがいらっしゃいました。
キラっと光る竹澤さんといつも同行していた室塚さんと、エリアマネージャーの瀬川さんです。
瀬川さんは何というか、温厚で会話上手な、しかし江戸時代でいうところの大老とでもいうような雰囲気をもった方で、言葉では表現しにくいオーラを感じ、私は終始圧倒されてしまいました。
それでも年齢は私と同じくらいだったので、仕事の話の合間にする「昔は・・・でしたよね」の話などは大いに盛り上がりました。


夜には、咬み合せ治療を勉強しているドクターと、それに使うスプリント製作のインストラクターの技工士さんがいらっしゃいました。




先日の田中先生の3Dスプリントではなく、ここ数か月にわたりドクターらとセミナーを開いて教わっている咬み合せ治療のほうです。

これまでに3、4回とセミナーを重ねていましたが、それでも詰めの部分ではハッキリとしない部分が多くありましたが、昨夜はスプリント製作のインストラクターの技工士さんに、細かな部分に至るまで大いに質問攻めさせていただき、かなり理解できるようになりました。
今机上で分かることと、やらないと分からないところがハッキリしました。

なんと、その技工士さんは早稲トレ卒業生だったということで、こちらでも思わぬ昔話に華が咲きました。しかも、私が早稲トレに通っていたときに、毎日のように路上駐車していた図書館の近くにお住まいだとか(笑












2011年3月9日水曜日

金属の高騰

先日のニュースで、金の小売価格が28年ぶりの高値を付けた、とありました。

「国内の金小売価格が7日、28年ぶりの高値を付けた。
 金地金大手の田中貴金属工業で前週末比51円高の1グラム=4021円(税込み)と、1989年の消費税導入後の税込みベースでは初の4000円台に乗せた。税抜き価格の比較では、1983年2月21日(3830円)と同水準となる。」 (読売新聞)



私は昨年11月にこのブログで金属の高騰について少し書きましたが   こちら
今後も相場が絡むモノの値段は、増々高値を追っていくのではないかと思っています。

つい先ほども金属メーカーの方から電話があり「明後日から値上げになります」と連絡がありました。

補綴物を提供する側の立場として「良いものを入れたいから」という意見も素晴らしいですが、
では経済的に厳しくなっても続けますか?と問われたら、難しいのではないかと思います。

良い悪い、好き嫌いは色々あるとは思いますが、現実問題もあります。

使う材料についてきちんと説明したうえであれば、ジルコニア・セラミックを選ばれる患者様がいて、e.maxを選ばれる患者様がいて、プレシャス・メタルのPFMを選ばれる患者様がいて、セミプレシャス・メタルのPFMを選ばれる患者様がいて、ノンプレシャスのPFMを選ばれる患者様がいて、良いのではないかと思います。

もちろんハイブリッドを選ばれる患者様もいるでしょうし、Pd含有の保険の補綴物を選ばれる患者様もいるわけです。

人の経済状況やモノの考え方にまで立ち入れません。



さて、そんななかJIADSで学ばれた先生からのケースで
Metal Tryが終わり、そのときに口腔内コアを採り、前ロー着したフレームに即時重合レジンを盛り、レジンTryをする準備が出来ました。

金属もそれなりに使っていますが、手間もタップリと使っております。







形態はTEKをコピーしただけなので、かなりボッテリ感がありますが、このレジンTryでバイトが確定したらセラミックに置き換えていきます。
9本のケースですが、バイト、適合、バイト(再確認)とステップを踏んでいただけると、前の作業の確認をしながらの進行になるので、思わぬ再製(ゴールから振り出しに戻る)がなく助かります。

2011年3月8日火曜日

ノーベル軍団

昨夜は先日Big4 へ行ったときに約束した食事会の日でした。

ノーベルバイオケアのプロセラ軍団から、大野ちゃんと甲府の液体きんぞ 山本さんと
一緒に出かけてきました。

大野ちゃんは彼女が3iにいたときからお付き合いをさせていただいています。
本人はそんなつもりないのでしょうが、つねに誰よりも周囲のことを考える彼女は
私たちにとってもいつも「困ったときの大野ちゃん」です。

営業と技術職と畑は違いますが、歯科界を主戦場として日夜頑張っている仲間として、
「これまでとこれから」などの話をタップリと語り合えたと思っています。


このブログで以前に大野ちゃんが登場したのは こちら



閉店間際、店の方に撮っていただきました。
もちろん月曜のそんな時間、客は私たちだけです。。。




4時間の食事会になりましたが、ビックリするほどあっという間の楽しい時間でした。
(大野ちゃんが一番喋っていましたが)


2011年3月7日月曜日

息抜き

普段の生活の中での息抜きは中々できませんが、ブログの中でなら出来ます。


今日は息抜きで「パーフィディア」をば。

また大事なところでミスってたりしますが、それはご愛嬌です。



最初の写真は、引っ越す前に足かけ14年仕事をしていたトコロの写真です。

蕨戸田歯科医師会 咬み合せセミナー

土曜日は18時から、「蕨市文化ホールくるる」で

「日常臨床における 咬合の考え方・与え方」 田中 武先生
                            青山田中歯科医院


というセミナーに参加してきました。

開演少し前に会場入りましたが、桑原先生と久しぶりにお会いすることが出来ました。
他の咬み合せ学派(?)で、しばらくご一緒させていただいたことがありましたが、数年ぶりにお見かけしたと思います。

さて、田中先生の推奨される咬み合せ治療ですが、かなり優れた考え方ではないかと感じました。
問題は「咬み合せ」や「顎の位置」ではなく、顆頭の位置であり、筋肉のリラックスであり、それらを正せば下顎の位置が修正され、その修正された下顎の位置からつくられる咬み合せの調整を行えば良い、というものではないかと思います。。

詳細はHPをどうぞ  こちら


6月には総会のときに、咬合調整を実演されるそうです。
ぜひ参加したいと思っています。




写真でマスターする「顎関節症治療のための スプリントのつくり方・つかい方」
【編著】鱒見進一(九州歯科大学)・皆木章吾(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)

という本が株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズから出ていますが、このオクルーザル・コンタクトの与え方を写真で見ると、考え方に似た部分があるのではないかと妄想しています。





さっそくこちらも購入してみます。



2011年3月4日金曜日

e.max +ハイブリッド 【追記】

先週末に書いたe.maxフレーム(2ケイ酸リチウムセラミック)にハイブリッドを張り付ける症例ですが、前歯5歯を補綴したうちの1歯が剥がれてしまったものです。

今のところ他のモノは問題ないようなので、とりあえず同じ処理をして様子をみるものです。
この後、同じようなことが起こるようであれば、5歯を全て作り直しだろうと考えています。


などと書いていたら、追記するつもりが「上書き」してしまいました・・・・・

月曜の慌ただしい朝にブログ編集してはいけませんね。


ということで、大体の内容を書き直しておきます。


  • 半年くらい前に、e.maxフレームにハイブリッドを張り付けて前歯5本を製作
  • 表面処理は松風のセラレジンボンドを使用
  • 先日5本のうち1本が見事に剥がれた
  • 処理ミスなども考えられるので、同じ処理を施し様子をみる



2011年3月3日木曜日

i pad 2

i pad 2 が発表されました。  こちら

アップルのHPはこちら (インターネット・エクスプローラーの方は重いです)

マイナーチェンジといったところでしょうか。

張り付けたURLにも書いてありますが、現行品を持っている場合はOSのアップデートをしてから、ゆっくり様子を見て良いのではないかと感じました。

前後カメラは市場の噂どおりでしたが、私個人としてはSDスロットとFlashへの対応(これはハードの問題ではありませんが)が一緒だったら欲しいところでした。
現実に歯科医院とのやり取りでのメディアは、SDカードが最も多いです。

Facetimeは、最初は楽しくて良いかもしれませんが、あっという間に飽きるような気がします。
仕事で使えるなら別ですが。

実際に触ってみると、現行品に比べて物凄い進化を感じることが出来るといったレポートもありますので、私も落ち着いた頃に触ってみようと思います。


アップデート  3月11日
ipad2の発売  3月25日

2011年3月2日水曜日

カーバイトバー これ一本!

カーバイトバーで、一本だけしか使ってはいけないと言われたら、私はDFSです。
カーバイトバーを探すとき特に万能を求めていたわけでもないですし、何でもかんでも使っているわけでもありませんが、実のところ何でも使えてしまいます。

金属によし、石膏によし、レジンによしと、形状や大きさなどによる苦手を除けば、何でもサクサクと削れてしまいます。



少し前にこのカーバイトバーを扱う場所が変わったと聞いたあたりで、番手は同じなのですがヘッドの形状が違うということが何度かありました。
私は主にメタル調整に使用するため、この形状の変化には敏感に反応しました。
何度か取り替えていただいたりしましたが、最近ではそのようなことは無くなりました。

【ヘッドの形状が微妙に違います】



カーバイトバーというと、たまに材料商の方がケースに入れて「欲しいのもを言ってください」といった具合に売りに来てくれます。

何と言ったらよいのか、例えばドイトやジョイフルホンダなどに行くと、必要もないくせに、つい工具・道具関係のどころをウロウロしてしまい、必要もないくせに、つい「小型ドライバーセット」とか買ってしまったり。。。ありませんか???

カーバイトバーをケースごと持ってこられると必要もないくせに、つい欲しくなってしまいます(笑
私もこれまでに何度もそういった具合でカーバイトバーを購入していましたが、結局私自身がリピーターになれませんでした。
心に残らない使い心地なんでしょう。

そうこうしているうちに、このカーバイトバーに出会いました。
今では基本はこれだけです。
その他の形状のものが必要なところだけ、その必要な形状のカーバイトバーを使います。




このカーバイトバーは、もう15年くらい前のことですが「バース」の前田さんに教えてもらいました。

2011年3月1日火曜日

DR.Wash

今日は午後から噛み合わせの勉強会に参加してきました。

技工士のメンバーは私を含めて3人ですが、それぞれその道では名の通った方々です。
何かと幅広く勉強されている方々とのやり取りなので話が多岐にわたり、半日やっていると脳みそが疲れます。

さて、それはちょっと置いておいて、今夜は。。。
洗口剤のアクアナノデンタルだけ試していてはナンダということで、岩瀬歯科商会推奨のDR.Washを試してみました。

DR.Washは 「口臭、舌ゴケ対策の定番 洗口・歯磨液」ということで、カテキンのもつタンパク質凝縮能力を高め、プラーク・舌苔を簡単に洗浄できるオーラルメンテナンスリキッドです。

簡単に言うと、口に含んでクチュクチュすると、口腔内にある常在菌、タンパク質を凝固させて洗い流してくれる、というものです。







これが使用前です。
もともとカップに残っていた微量のタンパク質に反応し、凝固している部分が見られます。
この反応の鋭さを見て、被験者であるサヤカのスタッフは少々ビビりました。




 
こちら30秒間クチュクチュしてカップに戻したところです。
(実際使用するときはカップに戻さず、そのまま吐き出します)
菌などのタンパク質が凝固しているのが目で見て分かります。




使った感想は,わずかながら独特なハーブの風味がし、舌がスベスベした感じになります。
この洗口剤を使用した後に、ブラッシングをするとより効果的だそうです。
正直な意見としては、アクアナノデンタルで感じた「無」は感じられませんでした。

ただ、この商品の特性上、特に使って良いのではという例を挙げるなら
「抜歯後の洗浄」
「インプラント治療後の洗浄」
「矯正装置などがある口腔の洗浄」  あたりでしょうか。

300ml売りで、値段はアクアナノデンタルより少し高めだと思います。


アクアナノデンタルと同様に、こちらも飲料水レベルの安全性証明取得がされています。



興味のある方は お試しください。