2011年6月30日木曜日

e.max EP-5000 キャリブレーション

e.max プレス器 EP-5000 のキャリブレーションを行いました。



やってきてくれたのは、一見ボーっとして見えるようで、よく見るとイイ男風の宮の内さんです。
最近お腹が出気味なのは内緒です。





昔のキャリブレーションとは違い、今はコンピューター制御によるオートマチックで楽チンです。
焼成皿を外し、キャリブレーション用のキットを焼成台に差し込みます。


差し込んだ先で電流が通るようになっていて、断線すると温度に達したとして、キャリブレーションが行われるのではないかと思います。

これまでファーネス関係の一般的なキャリブレーションはシルバーだけでしたが、EP-5000はシルバーの960°と、アルミの660°の融点を利用してキャリブレーションが行われます。

キャリブレーションが終了すると断線してます。





想像していた数値とは異なる数値が出ましたが、とりあえず様子をみます。








2011年6月29日水曜日

咬合紙  その2

先月このブログで咬合紙ラインナップということで紹介しました。  こちら

昨日サックスの上手な岩瀬の鈴木君が「咬合紙といえば、コレですよ」ということで、
バウシュの咬合紙お試しセットを持ってきてくれました。




もともとバウシュは金属床の調整などのために大きなモノは使っていましたが、
小さなものは使っていませんでした。






確か昔のIDA(国際デンタルアカデミー)の先生方が咬合調整で12μのメタリックフィルムを使っていたと思います。




極薄の8μから12μ、16μ、40μ、100μ、200μと厚さもイロイロなので、
上手に使えるならば良いものかもしれません。


さっそく使ってみます。

2011年6月28日火曜日

Heraeus 

日曜日に、私と野崎は蕨戸田歯科医師会で戸田市文化会館にいましたが、恩田、野口、佐野はHeraeus「新製品情報ワークショップ」のご案内ということで、文京区本郷にあるヘレウスクルツァージャパン㈱東京本社 研修センターへ出かけてきました。


他社がCAD/CAMの普及と、それに合わせての使用材料の変化に対応しているなか、自分も前に進まないといけないという会社の動きではないかと思います。

喋り手は小野寺氏。

CAD/CAMに関しては3Shapeとデジタル・インプレッションについてで、印象も模型も要らなくなり、今後は材料の差が無くなるということでした・・・・

CAD/CAMでは積層法のレーザープリンター方式で、バーによる切削より細部の表現が可能になり、模型のアンダーカットなども、ある程度は許容できるという利点を持つそうです。


このブログでも近々にコバルト・ボンドについて追記しますが、コバルト・ボンドについても触れていました。
コバルト・ボンドはセラミックが酸化膜に焼き付いている部分は問題ないけれど、酸化膜とコバルトとの接着に問題があるらしく、ヘレウスではジルコニア・アドヒーシブ(10分/1050°)に加え、コバルトのアドヒーシブを提供するらしいです。そちらも焼成は1050°で10分だそうです。

また、ジルコニア用セラミックとしてヘラセラムという陶材が出るそうです。
そちらはヒートレート100°で焼成でき、特殊リューサイトが入ったものということです。
若干暗めに仕上がるということですが、ジルコニア・セラミックがオペーク処理を施さないと明るめに仕上がる傾向があることから、妙に興味をそそられます。ステインセットも見てみたいです。







ヘレウスでは1年を通して小野寺氏から技工の要点を教わるマイスタースクールというのを行っていて、サヤカのスタッフは3名が修了証をいただいています。


リポート  恩田  野口

ZIRKOPOL

30g 9,450円

ちなみに ジルコンブライト 20g 11,000円
                  40g 15,000円



 ジルコンブライトの対抗商品だと思います。
ペントロンから出ているという研磨剤ですが、HPでは見つかりませんでした。

ジルコンブライトより安いけれど、ジルコンブライトより艶が出ないという話です。

実際に使ってみていないので分かりませんが、話の出所は確かなところです。





2011年6月27日月曜日

蕨戸田歯科医師会 咬み合せセミナー 番外編

日曜日に蕨戸田歯科医師会のセミナーに参加するため
昼の12時過ぎに会場入りしました。


ふとみると、見慣れたオトコが。。。



なんと大信貿易のバシコさんでした(写真 右端)

以前にもこのブログに登場しています。 こちら
サヤカの恩田と同期で、なんだかんだと10年以上長きにわたり、何かとお世話になっていますが、顔に似合わず切れのあるトークは、今はジルコニア冠を喧伝する武器になっているようです。
写真写りも彼の生き様を象徴するかのように、彼だけブレています。
今回は歯科医師会の依頼を受け、エンジンの貸出に来ていただいたとのこと。
さすが、困ったときのバシコ氏です。


冗談はさておき、なにかと頼りになるバシコ氏です。
大信貿易商品ご入用の際は、何なりとバシコまでご用命ください。

おそらく、担当エリアが違うと言って、来ないと思いますw


すっかり営業スマイルが板についた
大信貿易のバシコと申します。
今後とも よろしく お願い申し上げます。

蕨戸田歯科医師会 咬み合せセミナー

今年の3月に南浦和の先生と一緒に、蕨戸田歯科医師会主催の咬み合せセミナーに参加してきました。 こちら

その時のブログの
「6月には総会のときに、咬合調整を実演されるそうです。ぜひ参加したいと思っています」
と書いた6月のセミナーが、昨日の日曜日におこなわれました。

14時からのセミナーですが、13時から総会ということもあり、少し早目の昼の12時過ぎに会場入りすると、田中武先生をはじめ、蕨戸田歯科医師会 学術部長の細井先生、秩父の引間先生など、すでに会場準備をすすめていました。


3月のセミナーでは実技はなかったのですが、その分細かなお話が聞けたと思っています。
3月の内容を箇条書きすると

・異常咬合の診断
・3Dスプリントとは
・Dawson Technique
・保存療法と最近の顎間接治療の傾向
・TMDと咬合調整
・関節円板
・スプリントの歴史
・スタビライゼーション型スプリント
・Tooth position / Muscle position →3D スプリント→咬合調整

といった内容でしたが、今回のセミナーでは、これらのことを踏まえ、「具体的に臨床に応用するためにはどのようにするのか」、という実習を伴ったアドバンスコースのようなものでした。



3Dスプリントを装着する目的の一つに、異常な筋活動をさせない(しなくなる)というものがあり、3Dスプリントを入れると著しく筋活動が減るということを、Bite Stripで確認している様子を紹介していました。

【 Bite Stripとは 】
Bite Stripを患者にセットし、思い切り噛みしめてもらった状態を記憶させます。(HP図参照)
その筋肉の状態を100とし、30以上になった回数をカウントして記録するものです。

【ここでいう筋活動とは】
Bite Stripは就寝中にセットして調べるそうです。
これまで30以上になるのが100回以上の患者さんが、3Dスプリントを入れると10回もしなく
なるということでした。


それを数値で見せられ、一般的に用いられるスタビライゼーション型のスプリントとの違いが理解できました。







デモは光栄にもサヤカの野崎が担当させていただきました。
25名以上いる先生方に凝視され、緊張のあまり手指が多少震えながらも、淡々と役目を全うさせていただきました。




正中ラインをこの時点で書いておいた方が良い、適合がキツイ場合はこの咬合紙を使って・・・
などなど、細かくも大事な部分をもれなく話していました。





先生方もそれぞれのテーブルに戻り、同じ原理のスプリントをご自分の模型で再現するため作業を進めます。

日曜日の昼間です。
こういったセミナーに参加させていただくと、いつも思うのですが先生方も本当に頑張っているなと、凄いなと、負けてはいられないなと思います。


私なりに思う3Dスプリントの重要な部分は
上顎のスプリントにタッピングポイントを含む平らなテーブル部分があり、そのテーブルは下顎の開閉ラインと直角に交わるということです。
その面があるからこそ、その面に一点だけが接するからこそ、田中先生の表現する「恒常性による顎位の修正」が正常に行われるのではないかと思います。


沢山の先生方と一緒に勉強することが出来て、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。



多少の不手際はお許しいただき、このような機会がまたあるようでしたら、お手伝いさせていただけたらと思っています。

2011年6月24日金曜日

e.max LT その3

先日e.max LT に関して意見を述べました。  こちら  と  こちら

セット後の写真を撮っていただきました。



上は治療用義歯だったりしますが、とりあえずLTは良い感じでおさまっているようです。

e.max  適合~みかん肌

夏も本番が近付いているようです。
今日の予報では35度ということですが、技工をしていると温度が仕事に影響します。

最近e.maxインレーの適合があまくなってきました。微妙なところですが、過膨張の傾向にあります。
これまでもメーカー指定の混液比を段階的に試し、製作物に応じた混液比で埋没していましたが、
あまり専用液の割合を減らすと埋没材の強度不足になるので、一応知恵袋の宮の内さんには限界の混液比を訪ねておきましたが、とりあえず精製水の冷却と埋没材の冷却で対応します。

精製水は冷蔵庫へ、埋没材は埋没30分前に専用バケツに水を入れて冷やします。




また、最近たまにですが、e.maxの表面がミカン肌になることがあります。特にインレー。

実はEP-500を使用していた頃、いかにしてキレイな面でプレス出来るか?を検証していた頃、
可及的に温度を下げるとプレス面がキレイに仕上がるということが分かり、
サヤカでは「なめられずに入るギリギリ低い温度」を探していました。

EP-5000になり機械任せにしていて、最近までは良かったのですが、若干ミカンの気が出てきたので
温度校正も含め、色々試そうと思っています。

2011年6月23日木曜日

顎咬合学会 リポート 4

サヤカで若手の野崎が顎咬合学会に参加しました。
特に私からの「これ抑えて」の依頼はしなかったのですが、サヤカで周囲の先輩たちのやることを見聞きしているうち、自分なりに今とこれからを考えての受講だと思います。

そんな彼の報告を。


≪セラモメタル・クラウンの色調表現による口腔設計≫   内海賢二

・MB製作時 色の3属性のうち明度を50%以上で合わせることが出来れば失敗は無い
・パソコン処理でグレースケール使用
・MBはフレームが暗いので、暗い色から明度を上げるように考える
・ジルコニアなどはコア材が明るいので、築盛で明度を下げるように考える
・シェードと比べて  明度が低い時は トランスで調整
明度が同じ時は オペーシャスデンティン
明度が高い時は 蛍光色やオペーシャスデンティンで調整








≪咬頭嵌合位の安定から大臼歯咬合面形態を考察≫  藤尾 明


・咬合安定には臼歯部3点接触、カスプ トゥ フォッサの関係を作る

・アンテリアガイダンスは臼歯を離開させ、初期滑走で接触させない
(イミディエイト・ディスクルージョン) 

・上顎の6番は三角隆線を大きく作り、バーティカルストップを斜面にあてる

・ファンクショナル・カスプ イミディエイト・ディスクルージョンさせるため、中心窩から外へ大きく開く
(上顎6番では唇側面溝、下顎6番では舌側面溝)

・2級の場合は下顎の6番を4咬頭にすると、3点接触、イミディエイト・ディスクルージョンさせやすい

・咬合の長期安定のために、バーティカル・ストップを摩耗させないよう、イミディエイト・ディスクルージョンさせる事が大事







≪インプラント補綴のマテリアルの線選択≫  林 揚春

■多数歯欠損、ロングスパンのインプラントは修理できるかを重視するべき

・セメント・リテイン    取り外したときのセメント除去が手間


・スクリュー・リテイン  CADなので適合が良い 舌房が広くとれる 取り外しが手間

・AGC           2重冠のためクリアランスが多く必要 舌房が狭くなる
適合が良い  アクセスホールがない  修理可能
歯冠長が長い時に使う


■アングル   
1級  【上顎】 スクリュー AGC  【下顎】 スクリュー  AGC

2級  【上顎】 スクリュー AGC  【下顎】 スクリュー

3級  【上顎】 スクリュー       【下顎】 AGC

(前歯部の場合は舌房やアクセスホールの関係で、アングルの分類によって使い分ける)


歯を治療するだけでなく、第一に健康のことを考えているため、初診時に体スキャンで基礎代謝や水分量などを測る。

インプラント補綴後は基礎代謝や水分量が上向きになる。








≪時間軸を考慮したインプラント補綴≫  武田孝之


・インプラントは長く持って20年  上部構造は10年のスパンで交換すべき
(補綴物は車のタイヤと同じ)

(考え方、手法は林揚春氏と同じで、スライドも共有して使っていた)      



野崎のリポートからは何でも吸収しようという勢いが感じられます。
審美技工、インプラント技工など、学校では深く教われないながらも、ラボに勤めれば当たり前に取り組まなければならないことばかりで、卒業して間もなくの頃は他のスタッフが話している単語が分からないと困っていました。
私も昔はドクターのセミナーなどに参加し、筆記用具を持って、とにかく知らない言葉だけ端からメモしまくり、会社に戻って調べ倒した記憶がありますw

今年の9月10月に、新規でJIADSが技工士の講習会を始めることになったので、サヤカからは2名参加させていただきます。野崎もそのメンバーです。

ネット関係

インターネットエクスプローラーが新しくなりましたね。9.0でしたっけ。


Appleのサファリに酷似していると感じるのは私だけでしょうか。
ツールバーを整理すると、まんまサファリに見えます。

ジョブズ社長は凄い人なんですね。
常に頭が2、3個分前を歩いているように思います。

i phone 5が9月ですね。楽しみです。

2011年6月22日水曜日

昨日の日中フラッと外に出たとき、夏の空気を感じました。

今ではもう縁遠いですが、プールや海を思い出す空気です。夕立も夏を思い出させます。







予報では最高気温33度(さいたま)の、今日も暑いですね。


ヤフートップページの「現在の推定電力使用率」は毎日気にして見ていますが、午前中は80%を下回って推移していましたが、今は83%になっています。84%になりましたw

サヤカでもエアコンをつけないとマトモに作業できませんので、フル稼働はさせていませんが程々に冷房を効かせています。
あちこちのメディアで報じられていますが、除湿より冷房の方が電力を使わないようなので、除湿ではなく冷房をつけています。


震災後の輪番停電のころは全体像が見えづらかったので、あまり実感はありませんでしたが、その後に停電するところ、しないところなどの詳細を見てみると、埼玉は紛れもなく輪番停電による経済被災地だと思っています。


夏は好きですが、今年の夏は複雑です。

2011年6月21日火曜日

日本顎咬合学会 リポート 3

【高橋先生】

先日もちょっと触れた高橋先生の接着の講演です。
これはサヤカの恩田にお願いして受講してもらいました。

以下、恩田の報告をもとに列挙します

・感じたキーワード「メタルフリー」

・歯科医療も商売
  商売→安く仕入れて高く売る
  直接経費×5を商売としての方程式と考えるならば、メタル代がかからず材料代が読めて、
  技工代の目安が分かり、患者が喜ぶオールセラミックは商売しやすい

・東京の歯科医院では
  08年くらいからMBとオールセラミックの逆転現象(金属の高騰)
  ブリッジが出来るオールセラミックが普及(ジルコニア)
  
  『オールセラミックの価格』
  15万 以上  (24%)
  10万~15万 (60%)
  ~10万    (16%)

・ハイブリッド(エステニア)の技工料金
  だいたいこれくらいでしょと、数字を・・・

・インレーの接着(エステニアなど)
  エナメル調色したものを使うと歯牙に溶け込む
  デンチン調色のものはダメ (安易にパナビアなどは×)
  エステティックボンドが良い

・対 ジルコニアの接着
  シリカではないことを考えなければならない
  ジルコニアは金属酸化物である

・ハイブリッドの接着
  ハイブリッドの内面はサンドブラストをして、シリカの頭を出すことが大事
  そうしないとシラン処理が効かない

・ファイバーコア
  歯根の清掃をしっかりやり、1~1.5mmのフェルールを残すこと

・3万円の壁
  2万5千円でハイブリッドが入れられれば、患者は自費になる



高橋先生の出してくれる接着の表はとても重宝しますが、話を聞いているとグッタリします。
報告に従い「08年くらいからMBとオールセラミックの逆転現象」と書きましたが、
10年以上前の高橋先生の講演では、MBとエステニアで逆転現象が起こっている
と話していました。

となると、現在では高い順に
・オールセラミック(ジルコニア・セラミック、e.maxなど)
・ハイブリッド
・メタルボンド

ということでしょうか???





その10年以上まえの講演会のとき、実は私は質問の時間の時に手を挙げてクレームを述べました。
これが標準みたいな値段の話を出しまくるのを迷惑だと言ったのです。
歯科医院といえども色々です。病院の場所から先生の育った環境、将来の目標まで様々でしょうし、患者さんから信頼されるかされないかの人間性なども色々です。技工士も同じです。

補綴物の単価が高い安いなどと、私は一段高いところから言われたくありません。

まるで歯科医療のことを分かりもしない税理士に「技工料金の占める割合を下げましょう」「その方が医院のためです」と言われているような気になります。

人のためになり、人に喜ばれ、人から頼りにされるなら、それなりの対価があるのではないかと思います。逆も同じですし、蒔いた種の花しか咲かないと思っています。

聞いている人で自分の設定した料金の方が高い人はどう思うでしょう
低い人はどう思うでしょう
歯科医師と担当技工士が一緒に聞いていたら、どう思うでしょう


ちょっとアレですね・・・
やはり私は表だけでよしておきます。

2011年6月20日月曜日

ダイヤモンド・バー

ダイヤモンド・バーを多用する技工士さんは既に色々と工夫をされているでしょうが、カーボランダムをメインで使っていたひとなどがジルコニアやe.maxを手掛けるようになって、必要に迫られダイヤモンド・バーを使い始めると、特に疑問にも感じずハンドピースタイプのものだけ使ってしまうということを聞きました。

ハンドピースタイプでは松風とノリタケから、ポーセレン形態修正用などという売り方をしているので、なおさらかもしれません。


サヤカでは松風、ノリタケなどのハンドピースタイプのものも使用していますが、ガスガス使う時はデンタル・エイド社のFGアダプターを使ってMANIのバーを使用しています。






MANIはセールなども多く、買いやすいところもあります。

ハンドピース・タイプとは1本当たりの値段の差で、ものによっては5倍とかあったりします。
使い勝手も全然問題ありません。

Lava

先日、読み込む軸が増えるよう進化したジェニオンの使い方を誤り、スタックさせてしまいました。

何度か復旧を試みましたが、リセットの方法を微妙に間違ってしまい、時間も遅かったため久しぶりにLavaでフレームを製作しました。

久しぶりに見たLavaは単冠の出来は抜群でした。
リバースカーブの設定、その部分のエッジの出方など見とれてしまうほどでした。

私の技量でジェニオンのソフトでは、今はそこまで出来ません。
 (削って調整するなら別ですが)

Lavaの単冠フレームを写真撮ったつもりでいたのですが、ちょっと見当たりませんので、見つかったら後日でもアップします。(ここで掲載しているのは全てプロセラの写真です)

ただブリッジのフレームになると質感、デザイン力とも、それほど差は感じません。
そこからは術者次第ではないかと思います。

ただこう書くとLava自体がとても凄いのかと感じるかもしれませんが、単にそういうわけではありません。
Lavaというシステムと、研ぎ澄まされた感性と技量を持ったオペレーターが合わさって凄いのだと思います。

以前にも書きましたが、お願いするLavaラボによっては、物凄い差があります。



機械化が進んでも、決めるのは人間という部分が残る限り、かなりの能力差が出てくるものだろうと思います。






2011年6月17日金曜日

技工士の道

日本の技工士として生きていくのは、結構大変だなと思います。

大量生産型や、企業の擁護の中など、背景による差はありますが、製造業における一般的な単位時間当たりの生産性を上げるには、厳しいものがあります。

もう10年以上前のことですが、労働白書のようなものを神田に探しに行って調べたときには、国内製造業の単位時間当たりの生産性は3,800円前後でした。
2008年の中小企業白書による単位時間当たりの生産性は、製造業で3,838円だそうです。
そう、あまり変わっていないんですね。

では技工士は一体どのくらいなのか。

私が以前勤めていたラボで、社員6~8名くらいを対象にデータをとりました。
半年くらいデータをとり平均値を求めると、新卒~卒後3年程度で担当は保険のインレー、クラウン、ブリッジ。1時間当たりの生産性はなんと1,100円~1,600円、酷いものになると700円くらいというのもありました。

卒後3年~で前装冠などを担当しているものでも、2,200円程度でした。
単価が高めの前装冠を担当するものでは、それでも2,900円あたりがやっとです。

メタルボンドを担当するものになると様子が一変しました。
4,800円から高い者では8,800円にまで跳ね上がります。

この数字は模型作りを自分で行った上での計算によるものです。
ラボによっては違法と分かっていながら、資格のない一般の人や学生に模型製作をさせているところもあるので、そういう場合は純粋な数字は出ないと思います。

また、生産性と言っても、本来は技工所全体として出す数字であり、集配、伝票、その他一般事務などを含めて出す数字からすれば、前述の数字は高めに出て当然という見方も忘れてはいけません。



とりあえず、ザックリ見てみるとこういった数字が並ぶわけですが、我々がキチンと存在意義を保ちながら、同時に可及的にマトモな生活を送るためにどうしたらいいかということを考えるわけですが、全体の生産性を上げるためにと考えると私なりに大きな道は5つくらいはあると思っています。
全部は書けませんが。。。


一つ目は、手を早くすること。
何をやるにも手が遅いというのは致命的です。3,000円のクラウンの仕事をするのに、トータル1時間たらずで終わる人と、2時間必要な人とでは、単純に考えても倍以上の能力差になります。これは事務作業でも同じです。遅い人は何をやっても遅いものです。
20%遅いというだけでも、週換算、月換算で見た場合、とんでもない差になって現れます。

同じことをするならもっと早く、と何をやるときも常に意識できるかどうかが大切であり、年数だけ重ねた人が隣の遅い人と比べて勝っているなどと満足していたり、早くしなければいけないと考えなくなってしまった場合などは、人生終わったも同然ですw

これは技工料金を上げるより、はるかに効果的だと思っています。

技工料金を上げることはリスクが伴います。
仕事が減る、無くなるかもしれません。インレー、クラウンの料金を100円上げたために9件の取引歯科医院全てに断られて廃業した先輩を知っています。

また、以前にも書きましたが、20%のクオリティを上げるために、倍の時間を要するというのは普通にあることです。(安すぎなど、程度によるものもありますが)

そう考えると、いかに無駄を省き、手を早くするかということは、技工士という技術職においては最高レベルで大切な事ではないかと思っています。


二つ目は、工夫をし効率化を図ること。
手が早いだけでは工夫がありません。せっかく脳みそがあるのですから、色々と作業工程などをみなおし、無駄の排除を模索するべきだと思います。そのチャンスを妨害するものは、明日の天気を考えないよほどの能無しか、保守的な己自身です。

作業の好き、嫌い、面倒、なんで俺が、あいつの手伝いは、など効率化を妨げる要因は、客観的にみると下らないことばかりです。

大きな企業では、部署のトップが変わるたびに仕事のやり方そのものが変わったりすることが、当たり前にあるそうです。そうして改革、成長を繰り返すものという自覚が自然に植えつけられることもあるのだと思います。
慣れ親しんだやり方があったとしても、常に上を目指して取り組む前向きなチャレンジ精神があれば、「チェンジ」は難しいことではないと思います。

こういった出来そうで出来ない、やっていそうでやっていないことの積み重ねが、生産性(単位時間当たりの売上高)を変えていくものではないかと思います。

技工だけの生産性を考えた場合、全体で4,000円台には乗せたいところですし、その意識を持ち続け、工夫をし続けることが重要だと思います。


希望を持てなくなり、辞めていく技工士は多いです。
離職率は70%台とかでしたか。

何が問題なのか、どうすれば少しでも問題を解決する方向に動けるのか、何が邪魔しているのか、などなど、たまに考えるようにしていますし、考えはスタッフや研修生には伝えているつもりでいます。
出来ることなら、技工士という、人のためになり、人に喜んでもらえる仕事を、能力のある人が末永く明るく前向きに取り組んでいけたらと思っています。

機械化されるところも増々ふえるでしょう。
いつか遠い未来は、医療行為そのものがコンピューター管理のもとに機械化されるのかもしれません。そうなると医者も技工士も必要ないですね。
そんな遠い未来を想像して恐れていても仕方ないですから、明日から取り組めることを、断続的にでも続けていけたらと思っています。

2011年6月16日木曜日

松風歯科クラブ

先月末に松風歯科クラブ主催で義歯のセミナーが北与野でありました。

講師は岩手医科大学歯学部歯科補綴学講座有床義歯補綴学分野准教授(ながっ!)の古屋純一先生です。

松風の高橋さんからもお誘いがあり、せっかくだからと佐野が出かけて勉強してきました。

それから1週間ほど経ったある日、「古屋歯科と言いますが、金属床をお願いしたいのですが」と、突然電話がありました。

恩田が伺って話を聞いてみると、なんでも4、5年前に恩田が名刺を置いていったくらいの細い糸だったようですが、ひょんなことから今回の仕事の依頼になったそうです。

そこでの世間話のとき

「この前うちの息子が北与野でセミナーやってね」
という話になり
「え? そのセミナーでしたら、うちの者も出席しましたよ!」 
「私もその日は行っていたんだよ」となって、お互いビックリ。

それだったらということで、その次の訪問の時は佐野もお邪魔して、「あの時はどうも」のご挨拶を交わしました。

まだお付き合いをさせていただくようになって一月も経っていませんが、金属床を2ケースほどお預かりしています。

狭いようで広く、広いようで狭い歯科業界ですね。

アクアナノデンタル と ホームぺリオジェル

サヤカ徒然でお馴染みのアクアナノデンタルですが、洗口だけでサッと済ませたいときなどは、やはりナンバーワンのお奨めです。東北の製造工場も復活したようです。



普通に歯ブラシを使ってゴシゴシしたいという場合で、普通の歯磨剤はちょっとという方は、ホームぺリオジェルは結構良い商品ではないかと思います。

前回試させていただいたのはスプレータイプのものでしたが、先日ジェルタイプの試供品をいただき、試させていただいていました。

スプレータイプのものは口を開けてシュッと噴くためか、何とも言えないフレグランスとでもいうのか、ハーブの匂いのようなものが鼻につき、ちょっと個人的にはビックリしたところもありましたが、ジェルタイプは普通に歯磨剤のように使う分にはそういった感じは受けず、抵抗なく使うことが出来ます。

特筆すべきは使用後のの歯のツルツル感です。

これは一度試していただけると分かると思います。





写真はジェルタイプの試供品です。

楽すれば

10年くらい前の話ですが。知り合いの結婚式に、勝野洋夫妻がみえました。
ご存知の方も多いかと思いますが、あの「太陽にほえろ!」のテキサス刑事です。
奥様はキャシー中島。

その結婚式の友人代表の挨拶で、花屋さんを経営する若い青年が話した言葉が今でも私の頭に残っています。
いわゆる世にある名言格言は、個人的に言うと「当たり前のことばかり」と思うところがある私ですが、なぜかその青年の話には心打たれました。

花屋を駅前で経営し、普通にやればやり繰りできるだろうと運営していたら、泥沼に陥ったそうです。思ったように花は売れず、経費は駅前だけに毎月物凄い出費があり、挙句何もやる気が起こらなくなり、自暴自棄になって、全てを捨て逃げてしまおうかと悩んだそうです。

しかし逃げることを考えれば考えるほど、逃げた先に楽園は無いと気づいたらしく、以来その青年は頭の中で「楽すれば楽が邪魔して楽ならず」を繰り返し、やらない苦悩ではなく、やる苦労を買い一念発起して色々なアイデアを考え、工夫し、今では花屋も順調に経営出来ているという話です。

言葉そのものより、その言葉までのストーリーも含めて、私は受け止めたのだと思います。


「楽すれば楽が邪魔して楽ならず 楽せぬ楽が はるか楽楽」

富山の薬売りの成功の秘訣として受け継がれた文言らしいですが、後半の「楽せぬ~」はつい最近まで知りませんでした。  私には必要ない部分とも言えますw







久しぶりに「7星てんとう」を見つけました。実は昨日は「かなへび」を見つけています。
サヤカのある場所はそれほど田舎ではありませんが、会社の周囲に花などを植えているので、昆虫の類は寄っていってくれるのかもしれません。

もちろん撮影モデルをやってもらったあとは、草木のところに連れて行き、さよならしました。

2011年6月15日水曜日

GC BITE EYE BE-Ⅰ

今日は午後にGCさんがみえました。

サヤカのような、いたって普通のコマーシャルラボにわざわざ来ていただいて、いつも恐縮します。

さて、BITE EYEですが、デンタルプレスケールは力を計測する機器に対して、こちらは接触面積と接触点数を数値とグラフで表示してくれる機器になります。


見るまでは使い道あるのだろうかとも思っていたのですが、実際に使ってみると多少の改善点を希望する部分は残りますが、なるほど使い方によっては便利に使えるだろうな、と思えました。


まず専用のバイト材でバイトを採得します。


アーチに沿ってバイト材を満たし、噛んでもらってから前歯部にバイト材を追加します。
毎度おなじみ、岩瀬歯科商会のサックスの上手い鈴木さんです。


バイトが採れたらバイト材の厚みをNTカッターなどで調整し、機械に入れて撮影します。



拡大してみたり、部位を選定して左右差を比べてみたりできます。


また、咬合接触の状態の簡易的な判定が下されます。
画面の右下にある RANK 「 E 」というのがそれです。

AからEまでの5段階評価ですが、この被験者(サヤカのスタッフ)は、最下位のE判定でしたw
ちなみに、米田友三(偽名)です。



さらに、画面上で仮想の接触点を任意の場所に付与することができ、
その接触点が増えることによってRANKが変化し、
そこに補綴物で接触点を付与するべきかどうかの指標になります。




バイト材の透過度で接触の状態を測り、その測れる厚みは200μmだということですが、
できればもう少し測れてほしいと思いました。僅かに噛んでいないのか、全然噛んでいないのか、もう少し見えたらと思います。感覚的には200μm以下に感じました。

仮想の接触点を付与することが出来るという機能に加えて、接触点を減らす機能もあれば便利だと思います。これについて歯界展望の論文を見ると、それが出来そうなニュアンスで書かれていますが、今日GCの方に説明を受けて、実際にいじってみた範囲では出来ませんでした。



特に矯正治療ではプレスケールオクルーザーに加えて、このBITE EYEもあると便利だろうなと思います。ただ、出来ることならプレスケールオクルーザーと、このBITE EYEが一つの機器として売れたら、その方が買う側も良いのではないか、と思いました。
OSはウィンドウズ7で画面も同じようなもの、あとはオクルーザーの下に撮影空間を付ければ・・・


地域にもよるでしょうが、大きく機器を入れるスペースがタップリある歯科医院などは、そうおおくないのではないでしょうか。
似たような診査診断に使うように思うので、もしまとめることが出来るなら、診療室に並べる機器が少しでも減らせます。








2011年6月14日火曜日

日本顎咬合学会   リポート 2

筒井先生の後は今を時めく今井先生、山崎長朗先生のアンテリアガイダンスとバーティカルディメンジョンの決定方法と続きます。山崎先生の講演は観たかったのですが、テーブルクリニックで重村氏が演じるということで、山崎先生のほうはDT野口に託し、私は展示ホールへ向かいました。

展示ホールでは、メーカー各社を回りましたが特に印象材を調べました。

インプリント3は王道で有名ですが、ヨーロッパで一番売れているというデンツプライのアクアジル ウルトラB4と、以前にこのブログで紹介した白水のパナジル イニシャルコンタクトです。

アクアジル ウルトラB4はB4リキッドを被印象面に塗布して印象するというもので、そのリキッドを塗布するとヌレが良くなるということです。
そこでチタンやジルコニアにも塗布すればヌレが良くなるのかを質問しましたが、元気印の鈴木さんも、たまたまそこに居合わせた元貴和会の衛生士さんも、それは分からないと言っていました。

でもHPには「あらゆる物質のヌレ性を高い状態で標準化することができる」と書いてありますね。


さ、そんなこんなで重村氏のテーブルクリニックです。

咬合の話というと、咬み合せによって不定愁訴が出た、咬み合せを治したら不定愁訴が治ったなどということが聞かれるけれど、本来あるべき、補綴物を作っていくうえでの咬合の原点とは何か?を明朗に語っているものでした。

まずは「チェックバイトは正しいのか」から始まり、これまで当たり前とされてきた「患者にとってちょうど良い位置」に疑問を呈し、本来あるべき適正下顎位は?と展開していきました。

確かに経年的に変異していく顎位は時間軸で見た場合には患者さんの人生分存在しているもので、では一体どの時点の位置に戻すことが良いのか?というととても難しい問題だと思いますし、明確な答えは出ないのかもしれません。




患者さんのX線画像を元に顆頭の変異を診断し、適正位に誘導するための3次元的数値を導き出し、導き出した数値を正確に再現できるカスタムメイドした咬合器にうつし、そこでフルマウスリコンストラクションをするというものでした。

下顎枝の前方だけを見るこれまでの考え方ではなく、口腔の崩壊やパラファンクションなどによりバーティカルの喪失、ローリング、顆頭のエロージョンなどなどを受け、顆頭が本来あるべき適正位からどのように変異したのか、そしてそれを戻すためにはどうしたらよいのか?を取り組む新しい考え方ではないでしょうか。

新たに作られたバイトは、患者さんの習慣的咬合位とは異なり、最初は咬めずに違和感を訴えるそうですが、早い人は1時間足らず、遅い人でも数日で作られたバイトに違和感を訴えなくなり、その後にX線画像による診断をすると、顆頭がみごと適正位に誘導されて安定している、というものでした。


このブログで何度も言っていますが、咬合治療というのは色々な意味で難しいものです。
患者さんに対して問題提起するのも難しいです。
「私は噛み合せで困っていません」と言われたら、返す言葉もありませんw

そういった意味では、重村氏の提唱するこの考え方は、患者さんに対して明確に「ここに問題があるので、こう治しましょう」と言え、「こう治りました」と言える咬合治療なのではないかと思いました。

圧巻はスライドのエンディングでした。
まるで映画のエンディングを見ているようなキレイな映像と音楽に包まれました。

なんでもフランスで流行っている音楽だとか言っていましたが、私は知りませんでした。


Japan Craft,JPI では(HPは未完成のようですが・・・)

咬合診断・治療コース と Dental Graphicsコース があり、近いところでは咬合診断・治療コースは早々に一杯になっているようです。


今後もQDTや歯科技工などでも症例が紹介されると思うので、注目していきたいと思います。



テーブルクリニック終了後、受講していた人たちに向かって
「ここに飾られている写真、好きなの持っていてください」と、重村氏。
色々な講習会など出ていますが、そんなこと言うのは初めて聞いたのでビックリしましたが、隣にいた恩田に「あれ、右の壁左の真ん中の写真」とすぐに指示をだし、一番良いのをゲットしましたw





【業務連絡) 重村さんへ

昨年11月10日の私のブログです。

ここで紹介しているケースは、今回の顎咬合学会の阿部二郎先生の講演でケース紹介で使われました。また、「下顎吸着義歯とBPS パーフェクトマニュアル」のP264で掲載されています。

こちらからどうぞ ↓

審美補綴ー患者さんの要求をみたすこと

2011年6月13日月曜日

日本顎咬合学会   リポート 1

講演スケジュールの表を見ると感じますが、見たいものを独りで全部見るのは不可能です。
なので、サヤカでは毎年スタッフ全員で分業します。

私が抑えておきたかったのは土曜日のCホールでの「咬合」、日曜日ホールB7右側の「接着材」です。

咬合の話は好き嫌いあると思います。
それでも私の基本姿勢としては以前もこのブログで書いたように、講演の時間になるとその演者の信者のように聞きます。そうしないと大事なことを聞き逃すので、いつもそうしています。

筒井先生は何かと名を聞く先生ですが、咬合力をデンタルプレスケールで計測して異常を確認するというのも、あらためて症例を追って見せられると、なるほどなと思います。
また、体癖のことは丸山先生も言いますが、指導前・指導後とこちらも時間を追って画像で見せられると、自分も気を付けないといけないななどと感じてしまいました。

限界運動と咀嚼運動についても少々触れていて、限界運動のための咬合面ではなく咀嚼運動のための咬合面ということを言っていたように思います。それを表すために技工士の増田氏と一緒に作ったという上下の模型は、一度見てみたいなと思いました。

筋肉位とは、私はもう15年近く前に伊藤雄策先生のセミナーで聞いた話ですが、合わせて筒井先生は補綴や矯正が何のためにどうあるべきかを淡々と語られているようで、特に後半はあっという間に時間が過ぎてしまいました。

質問の時間が無かったのは残念です。



高橋英登先生の接着材ですが、高橋先生はこちらもたしか10年以上前に、エステニアが出たころでしょうか、接着材の講演会で話を聞いたのが初めてです。
高橋先生は滑舌よろしく歯に衣着せぬ言い回しで、聞いていて爽やかなものがあります。
反面、技工料金、補綴物の末端価格などについても悪気なく「一般的にはこのくらい」と値段を明示することがあるので、ときに反発も買うように思います。
それでも高橋先生の作ってくださる「最新接着材の表」は、とてもとても重宝します。
サヤカのHPも似たような雰囲気ありますが、接着で困ったときは高橋先生と、私はいつも思っています。

これも当日「持って行ってください」ということで、いただいてきました。さすがです。



先日e.max レイアリング4本と隣在歯のe.max ラミネートの接着に立ち会わせていただきましたが、やはり接着作業というのは細かい作業の連続で簡単なものではないと思います。

 試適の段階ですので、ちゃんと入っておらず冠が浮いています。
左上2番が短く、そこに舌側からのラミネートを接着する作業に、途中まで立ち会いました。

この時も先生と衛生士さんは接着材の取説を広げ、順を追って細かく作業をしていました。

東京に行かなければならず、この段階で退席させていただきました。
セット後の写真は医院で撮っていただける予定になっています。


メーカーの展示ホールで白水貿易のエンブレイス・レジンセメントという商品を見つけました。
湿潤した歯牙で問題なく、セルフアドヒーシブ・セルフエッチング、そして被膜の厚み12ミクロンと一歩進んだ接着材の様子です。

こちらは新製品らしく、高橋先生のリストには載っていませんでしたが、臨床報告があるようならら教えてもらえたらと思っています。