2010年11月30日火曜日

上下フル・インプラント完成

上顎インプラント・アバットメント上にジルコニアBrとハイブリッドフルベイク。
下顎PIBアクセスホールが舌側だけれど角度が問題なので歯冠取れるように設計。
こういうケースは手元にある時間が長いので、かえって疲労度が増します。



上顎Lava 
CerconCeramKiss


ガム セラマージュ


来週セットの立会行ってきます。

グリムの「寿命」

神様が世界を作り、それぞれの動物に30年の寿命を与えることにしました。
神様がロバに30年の寿命を与えると、ロバは荷役に苦しむのが30年続くのは嫌ですと訴えたので、神様は18年減らして12年の寿命を与えました。
次に犬にも30年の寿命を与えると、犬は年老いて噛む歯もなくなり、ただ唸っているだけの余生は嫌ですと訴えたので、12年減らして18年の寿命を与えました。
次に猿にも30年の寿命を与えると、猿はボケてしまって笑い者になるから嫌ですと訴えたので、10年減らして20年の寿命を与えました。
人間にも30年の寿命を与えると、人間だけは「もっと生きたい」と訴えたので、ロバ、犬、猿から取った18+12+10の40年を与えることにし、人間の寿命だけは70年になりました。

最初の30年は人間としてマトモな年を生きましたが、そのあとの18年はロバのように重い荷役に苦しみ、次の12年は老いた犬のように歯が抜け隅にいるだけになり、最後の10年は猿のように言葉も通じなくなり子供の笑い者になって生涯を閉じました。

という、なんだか苦笑いしてしまうようなお話です。

ネガティブに受け取ると、人生は苦労して老いてボケていくのかとなりますが
ポジティブに受け取ると、今は苦労するべきとき、老いたら子に従えがごとくあまり出しゃばらないように、笑ってくれる人が傍にいることこそ幸せと、なるのかもしれません。

2010年11月29日月曜日

All-on-4コンセプトにおけるPIBを用いた上部構造製作

昨日の日曜日は、ノーベル・バイオケア・ジャパン㈱幕張プラント研修センターで行われた講習会に参加してきました。
現在臨床でもPIBは進行中ですが、幕張のプラントにも行ってみたかったということもあり参加させていただきました。



講習内容は午前中にAll-on-4コンセプトについて、精密模型の製作方法、Procera Impalant Bridgeの製作手順の講義。休憩をはさんで上部構造のWAX-UP(テンポラリーシリンダー上に人工歯を排列)をしました。
午後はデモを交えながら午前中に回復した形態をCAD読み込み用にクリアレジンに置き換え、ジェニオンによるPIBフレームのスキャニングを行いました。




All-on-4  Ope~即時荷重
プロビジョナルレストレーション~最終補綴物PIB製作
というタイトルでのスライド進行でしたが、常々技工サイドの情報に偏りがちになっていたようで、今回は改めてAll-on-4の最新の全体像を見ることができたような思いです。
マルチユニットによるスタンダード、ハイブリッド、Extra Maxilla、またどの位置にインプラントを埋入するべきか、後方インプラントは傾斜埋入させてや、フラップ・フラップレスによる手術方法などなど、とてもためになりました。


幕張プラントは外観、社内風景ともとてもキレイで、見た目もさることながら内に秘めたる大きな力を感じてしまうような雰囲気を持っていました。さすがノーベルといった感じです。

今後もこういった機会があれば、積極的に参加したいと思いました。
今回声を掛けていただいた竹澤さん、いつも優しい大野ちゃん、ありがとうございました。


(レポート 恩田)






土曜日に株式会社ヨシダタロウで村岡秀明先生のセミナーが行われました。
村岡先生の講演会は、これまでも何度か参加させていただいていましたが、新しい人工歯の評価など新たな情報も織り交ぜながらの絶妙な喋りに、2時間という時間もあっという間に過ぎてしまいました。

いつも当たり前に出来るように「ここをこうして」「だからこうなって」と簡単に言いながら進んでいくように見えますが、やはりそこは確かな技術に裏打ちされているのだろうなと思いました。
初めてみたときより、そういったスライドでは見えない部分が見えてくるようになった気がしました。


(レポート 佐野)


2010年11月28日日曜日

ジルコニア・セラミックの価格

どうやら、ジルコニアの値段が下がっているようですね。
昨日はヨシダタロウの落成記念の前に技工士学校の委員会があったので、そこで技工所を経営されている方と話をしたのですが、最近はジルコニア・セラミックの値段が下がっている、と聞きました。
ズルズル下がっているというより、ズルッと下がって今は落ち着いたところのようです。

実は先日ノーベルの方にも同じような事を言われました。
出た当初に比べて、今は下がったところで安定していますね、と。

こういう場所でそういった数字は出せませんが、なるほどなといった値段だとは思います。

また2、3週間前には、「ジルコニア」という名さえ知らないドクターも結構いる、という話も他の技工所を経営されている方から聞きました。
その方のラボはジルコニアを手掛けておらず、先生から「全部白いのが出来るらしいね。ジル・・とか何とかいう・・・」と聞かれたと、言っていました。
そのラボは数名の技工士がいて、取引件数はそれなりにあり自費の技工物もメタルボンドやインプラントもやっていますが、ジルコニアは一本も依頼されたことがないそうです。

先日あるメーカーの方にミニセミナーをやっていただいたときに聞いた話ですが、2009年?の消費材料から推察した年間製造本数は
オールセラミック系20万本、メタルボンド250万本、ゴールド冠300万本と言っていました。

ジルコニアやe.maxなどを提供する、提供できるラボは、まだそれほど多くないと思います。
ましてやアウトソーシングを可及的に減らして、製作日数、価格で優位に立っているラボとなると割合としてはかなり少ないのではないでしょうか。

今はその少ないなかでの戦いがあるのでしょうか。
ラボの規模とその投資額からすると背に腹は代えられないところがあるのかもしれません。
また、すでに価格競争が起こる背景の一つに、「メタルボンド以外はやらない」「そういう患者がいない」というドクターのほうが多い、というのもあると思います。

昔は「アメリカは日本の10年後の姿」と言われていました。
今歯科界では「ヨーロッパは日本の5年後の姿」と一部で言われているそうです。
面白いですね。


2010年11月27日土曜日

株式会社ヨシダタロウ

今日は宮内庁御用達、歯科医療総合商社の株式会社ヨシダタロウの大宮新社屋落成オープニングセレモニーに行ってきました。

http://www.yoshidataro.com/company/index.htm  ←こちら

スマートで洒落た外観と、1階、2階、3階と上がるごとに異なった雰囲気を醸し出す、ナイスな演出をされていました。

1階は倉庫と駐車場で、くじ引きや記念特価品の販売などをしていて、目玉商品には目から鱗でした。それらの衝撃価格はとてもココでは書けないほどです。。。。

2階では各社メーカーさんが機材や材料を展示していて、デンツプライ・サンキンの土井さんがいたり、ヨシダ、モリタ、松風、GC、白水貿易、3Mなど、華やかにフロアを賑わしていました。
大きなデンタルショーのワサワサした雰囲気のなかで大きな声で話さないといけないのとは違い、こういうところで多くのメーカーの方々と落ち着いて話せるのは良いですね。

ちょっと気になったのが、白水貿易のシリコン印象材でした。
パナジル イニシャルコンタクトという印象材なのですが、その親水性には驚きました。

ちょうど先日、岩瀬歯科商会の鈴木君に「シリコン印象材の疎水性と親水性の違い」を硬化したシリコンで見せてもらったところだったので、その興味はいつも以上でした。

そのパナジルは硬化後の親水性もさることながら、硬化前の超親水性です。
比較映像でも見せてもらいましたが、驚きの差でした。
印象材の硬化前接触角は9度と、まさにヒタ―と水が広がっていく感じです。

シリコン印象材は変形に対しては強いかもしれませんが、やはり目標物に接触しなければ意味ないですし、そこが一番難しいものだと思っていたので、これはやはり「新世代シリコン印象材」なのかもしれないと思いました。


さて、3階はセミナールームといった感じになっていて、3DのCTやマイクロがセットされたチェアーが展示されて、バキュームやエアーも同時に展示されているので、そのまま診療に入れそうな雰囲気でした。また、そのチェアーのマイクロは奥にあるセミナールームの映写機と連動していて、映像がそのまま壁に映し出されていました。
凄かったです。アイデアがあれば色々な催しが出来るのだろうなと考えてしまいました。

活力ある皆さんとお会い出来て、またエネルギーを分けてもらった気分です。

まだまだ、やれること沢山あるようです。

2010年11月26日金曜日

ジルコニアの適合

サヤカでのジルコニア・フレームは主に3MのLavaとノーベルのプロセラを使っています。 
ひとくちにLavaや、プロセラと言っても、色々あります。

CAD/CAMの知識が豊富、イコール適合が出せる、というわけではありません。
「うちでもLavaを始めたから」といわれて中継ラボに頼んでみたことがありますが、残念ながら適合は見れたものではありませんでした。

サヤカとお付き合いいただいている先生方からは、ジルコニアの適合良いね、と高い評価をいただいていますが、先日歯科材料屋さんから「ジルコニアの適合が悪くて、支台歯でくるくる回るように動く」と嘆いている先生が数名いるとの話を聞きました。

似たような話は意外にも多く聞きます。

そうすると、だいたい見えてきます。何が違うのか、何処で違ってくるのか。

フレームの外注を出す身の意見としては、上手なところは高いです。
技工料で1.5倍かかります。それでも適合していないジルコニアは納品したくありません。
患者さまも後々気づくこともあるでしょうし、そうなると歯科医院の評判も下がりますし、我々の役割も減り、ジルコニアの評判も下がり材料も売れなくなるでしょうし・・・

まさに負の連鎖ですね。

そういうわけで、早い・安いを売りにしているセンターラボには依頼できません。
また、サヤカでCADやCAMを手掛けるようになったときも、それ相応に心して取り組まなければならないと、震えながら感じています。


上が石こう、下がジルコニア・フレーム

(石こうの気泡が目立ちますが、肉眼ではごく普通の模型です)

小カブ

会社の庭に、といっても猫の額ほどの数メートルの場所に、小カブを植えました。

私の家のすぐ近くには、日産やトヨタ、スズキ、マツダ、ダイハツなどの販売店が沢山あります。
どのくらい沢山あるかというと、たとえば日産だけでも4社あり、トヨタは3社です。
どうやら日本でも指折りのディーラーが存在する地域らしいです。

子供のころから日産の会社の前を通って学校に通っていました。
子供のころはそうでもなかったのかもしれませんが、私が働くようになったころからか、日産の会社の人たちが朝に会社周辺を掃除しているのが目につくようになりました。トヨタもそうです。
時にはかなり範囲を広げて、掃除をしています。
スーツ姿のままだったり、エプロンをはおっている姿だったり、それはもう似合いません(w

ただ、会社の姿勢としては、やはり良いな、さすがだなと思います。

何でも主観的に見ることが多い人もいますが、やはり自分は周りの人がいるから存在し、会社は地域社会があるから存在し、という視点のもとに積極的に地域の一部として環境づくりにも気を使うという姿勢は必要ではないかと思います。

そこまでは届きませんが、サヤカでも会社の存在自体が地域の環境づくりにわずかでも貢献できるようにと、小さなスペースを利用してガーデニングのようなことをしています。


朝の掃除や、ちょっと休憩に外に出た数分だけでも気を使えば、たいていのことが出来ます。
よくお見かけする近隣にお住まいの方々から、いつもキレイねと、声を掛けていただけます。





去年は茄子やモロヘイヤを植えて、社員みんなで沢山食べました。
写真の小カブも、もう少し大きくなったら間引きをして、育ったら味噌汁で頂きます。

2010年11月25日木曜日

補綴における金属の役割

昨今はジルコニア、e.maxなどとオールセラミック系が勢いあります。
営業するのもやりやすいでしょうし、患者さまもやはり嬉しいのだろうと思います。
私が歯科医院へ行って患者さまに材料の説明などを話すると、ほぼ100%オールセラミックの補綴になります。
実際キレイですし、メタルボンドに比べて軽いですし、昔私が夢見ていた「白い金属があれば良いんだよなぁ」と思っていたことが今は現実です。

もちろん、サヤカでも一番おすすめしたいしたいモノです。。。
部分的に治す場合や前歯をキレイにするなどの話では、オールセラミックを積極的にオススメしたいです。
しかし、そういった現在でも金属の役割はシッカリとあると思っています。
2年前にある有名なラボの社長が「うちのラボはもうほとんど金属を使っていないよ」と言うのを聞いたことがありますが、本当なのだろうか?と思ってしまいます。

金属の優位性というと「ロー着できる」と「咬合やパラファンクションで壊れることがない」「撤去しやすい」などではないかと思います。

この「ロー着できる」「壊れない」「撤去しやすい」というのは、歯科医療において非常に重要だと思っています。

「治療」というと漠然としていますが、たとえばオーラルリハビリテイションといった観点から全顎単位で治療するのであれば、歯周治療を施して、必要であればグラフトをして、欠損部はインプラントを入れて、プロビジョナルで一定期間様子を見て、全顎を今考えうる最善の状態にしてから上部構造は全て白くするというのであれば良いのかもしれません。

しかし、そういった治療を選択できず、口腔内の状態が紛れもなく「崩壊」に向かっている場合は、適宜金属の補綴物を選択するべきなのではないか、と思うわけです。

たとえば6番7番部MTでインプラントを施し、後に5番が欠損したとき、6番7番の上部構造を金属で作っていれば5番を後付け出来ます。

バーティカルが減っていてクリアランスが取れず、などなど。

昔の歯科技工は今ほど複雑ではありませんでした。
今の歯科技工は全て網羅しようとすると、相当複雑で難しく、常に先端のほうで何らか関わっていないと置いていかれかねないほどではないかと思うほどです。
昔のようにドクターも技工のことは全て分かっている、というのは無理になりつつあると思います。

だからこそ、たとえば色々なラボのホームページで「オールセラミック」「CAD/CAM」「インプラント」ですよと、金属冠はオマケですのかごとく「ノータッチ」な喧伝を見ると、これは一体どうなのだろうか。。。などと、また変に考えてしまったりします。





2010年11月24日水曜日

コンサート

日曜日の夕方に時間を作って、銀座にコンサートを観に行ってきました。

コンサートは随分久しぶりです。10年ほど前に大宮ソニックシティにベンチャーズが来たときに行ったのが最近で、その前は20年くらい前にユーミンのコンサートに行ったくらいです。

ん、となると私は10年サイクルで・・・まぁいいです。

サヤカではスタッフでバンドを組んでいて、ベンチャーズや加山雄三、グループサウンズなどを演奏しています。

私の担当は拙いギターですが、練習のたびに指の動かなさに毎回落ち込んでいます。

趣味とはいえないまでも少々音楽に触れている身としては、コンサートに行くと色々な視線で舞台を見てしまいますが、さすがにプロは凄いものだなと関心してしまいます。一人ひとりのスキルも当然ですが、舞台、舞台裏を含めた全員がそこに集まった5,000人に対して何かを伝えようと120%の力を出し、またそれが感受性だけはある私にはビシビシ伝わってくるので、もう胸がいっぱいになってしまいました。

趣味は「良いですねぇ」と言われるもので良いですね。そのくらいが良いですね。
でもそれが仕事になったら「凄いですね」と言われたいものです。
趣味は自己の満足で良いですが、仕事は人を満足させなければなりません。


インプラント・オーバーデンチャー

正中がかなりズレていて見た目に難があり、下顎にインプラント3本入っているにもかかわらずしっかり噛めず、インプラントを支点に入れ歯がパコパコ動いてしまって困っていたご婦人です。
咬合採得、試適、仮の完成を経て、最後にハウジング固定の際の圧の掛け方で工夫をし、
最後は素敵な笑顔を見せていただけました。


詳細はコチラ

(DT佐野)







2010年11月22日月曜日

ジルコニア

インターネットで「ジルコニア」を調べてみると、審美補綴や生体親和性などをうたいながら「硬い」を前面に出して喧伝しているように感じます。
確かにジルコニアそのものは1000Mpa~と硬いけれど、表層に焼結させるセラミックの硬さは80~100Mpaですし、患者さんの求める強さとは、おそらく「欠けない強さ」ではないかと思います。
さらに、患者さんに責任をもってジルコニアを薦めるドクターの求めるものは「壊れない硬さと、欠けない強さ」なのではないかと思います。

「ジルコニア・セラミックは強くて安心」というのは、サポート形態を常に意識して作られているジルコニア・セラミックが前提になければなりません。
プレヒートや徐冷などによってカロリー不足にならないようコントロールしなければならないことは言うまでもありませんが、それは機械の設定で出来ることですから、理屈を知っているならばそこに大差はないと思います。

技工士がしっかりとサポート形態をとる、ということを当たり前にやっていかなければ、ジルコニアの評判が悪くなってしまいますし、それが技術の差ではないかと思います。

2010年11月19日金曜日

HP作り

ここ1カ月ちょっとですが、時間があればHP作りに精をだしていました。
週末だろうが夜中だろうが関係なく、アイデアが浮かべばメモをとったり、パソコンがあれば図を作ってみたりとアレコレアレコレ。

バックアップは大切だということを、これまでのパソコン生活で散々思い知らされているので2重にバックアップをしていました。

一つはソフトに組み込まれている「バックアップ」と、もう一つはサイトそのものを複製して横に置いていました。

昨日ふと思ってしまったのです。
「横にある複製サイトも11月入る前に複製したものだから、そろそろ今のサイトを複製して置き換えようか」と。

そこで、まず一番新しいサイトを複製し、ずっと横にあった古いサイトを削除しました。
削除ボタンを押す前に、一瞬止まりました。
なぜなら、こういうとき間違えて新しいサイトを削除してしまうなんてミスを犯しやすいんだよな、と思ったからです。

そのとき、危険だから削除をするのは後にしようか・・・とも思いましたが、まぁ良いだろうと、今選択しているサイトは間違いなく古いサイトだ、と ・・・削除ボタンをポチっと、そこだけは間違いなく確実にポチっと。 はい。


今日の午後になり、埼玉歯科技工士専門学校の先輩がサヤカに来社し、CAD/CAMの話やオールセラミックの話で盛り上がったので、新しいHPを見ていただきながら説明しようとサイトを展開しました。


すると・・・・・・・・・・・・・・・・・



なんと、古いサイトが二つ並んでいました(w

いやもう我ながら大ショック。

恐る恐るバックアップフォルダを探し、そこにあるindexを展開させると。。。

出ました。 当然 古いサイト  (ww

古いサイトを複製し、新しいサイトを削除して、古いサイトを再バックアップしていたのでしょう。


遅い時間にファイルの削除はしてはいけません、の実技演習でした(涙

負け惜しみじゃ~ありませんが、実は昨夜 製作中のHPの構成を変えようと考えていたところです。きちんとA4用紙にサイトの全体図を書いて練り直していたところです。

きっと早くやり直せと、何かの力が働いたのに違いありません。
また前向きにせっせと頑張ります。



2010年11月17日水曜日

各社 CAD/CAM

ここ数カ月にわたり、ノーベルバイオケアのジェニオン、大信貿易のゼノシステム、デグデントのセルコンシステム、三社のプレゼンを全社員で聞きました。
各社ともそれぞれ2回3回と複数回にわたってサヤカに来ていただき、とても感謝しています。

竹澤さん、佐々木さん、大野ちゃん、バシコ君、土井さん、田中さん、渡部さん
皆さん ありがとうございました。

会社の戦略や思惑もあるので、それぞれが目指すものに多少の違いはあるでしょうし、機械とソフトの組み合わせですからそれぞれに一長一短がありといったところでしょうか。
ラボとして取り組む上で、どれか一つを選ぶというのは難しいなと感じました。

ただ、いずれ間違いなく来るであろうCAD/CAM技工の大きな波に、乗っている状態でいられるのか横目で見ているだけなのか、何の関わりもないのかでは…
ずいぶん違っているのだろうと思っています。

メーカーの方々が来ると、当たり前のように作業を止めて一緒に説明を聞いてくれるサヤカのスタッフにも、いつもながら感謝しています。最近は時間的にもかなり負荷がかかっているのではないでしょうか。

ただ、そのためか数カ月前とは持っている情報の質や、将来に向けた目線、CAD/CAMに対するモノの考え方は、これまた随分と変わったのではないかと思っています。

未来に向けて
皆で夢をもってやりたいですよね。

2010年11月16日火曜日

マイクロ スコープ

先日の横浜デンタルショーでも多く見かけましたが、今はドクターの間でもマイクロが流行っているようです。 もともと歯内で使う目的で開発された云々ありますが、今は色々な目的で使えると思っています。

技工用で有名なのは、かつての井上アタッチメントが出していた卓上のものですが、私が技工士になって初めて手にして使っていたのはGC社製のマイクロでした。
やはり卓上ですが、縦型でガッチリしたものでした。 倍率は忘れましたが、井上よりは倍率が高かったとおもいます。

現在は井上アタッチメントが最後に売っていたものを使っています。
倍率は接眼レンズ、対物レンズ掛けて16倍です。

GCなどが出しているチェアーサイド用のマイクロは最大倍率20倍です。
数字から想像すると、「20倍かぁ」で終わりそうですが、先日マイクロを導入した歯科医院へいったとき「小林君 見てみなよ」と言っていただいたので見てみたのですが、レンズの向こうは・・・それはもう大変な世界でした。

技工でマイクロ使う場合は、マージンのギリギリを見たり、技工物の内面の極めて小さな気泡を探すときの16倍や20倍です。

しかし、チェアーサイドで見るべきものは、もう少し大きいものです。
それを20倍で見ると、それはもう「ガリバー旅行記の一般市民がガリバーの歯を虫眼鏡で見ている」ような感じでした。

似たような倍率でも、何をどう見るかによって全然違うのだなと思いました。

サヤカには写真にあるように、ニコン系の会社から発売されているSMZ-1500があります。
おそろしいことに、これは拡大鏡から顕微鏡までというレベルのもので、最大倍率は実に540倍です。見てはいけないモノまで見えてしまいます。

主にマージン適合の確認などに使用していますが、特に材料が変わった時や、CADCAMで変化を感じた時など、使ってみるととても重宝します。

写真からも分かる通り、接眼からも見えますが、右のモニターでも確認でき、さらに上部に取り付けたデジタルカメラで撮影することもできます。
左横に置いてあるエプソンのプリンターはネットワークに参加させていません。
これはメディアを指して画面上でファイルを選択し、そのまま印刷できるようにしているものです。

540倍とはいわず、60倍70倍でも、とんでもない世界です。
適合していたはずのものが適合していなく見えます。

倍率を上げていったさきには「適合していない」が見えてくるのです。
でも、それも知識として積み重なって良かったと思います。

目指す目標も当然高くなりましたし、意識の持ち方も見る前と見た後では変わりました。



一度 のぞきに来ませんか? ( 模型や技工物は持ってきてください ) w


2010年11月15日月曜日

目線 ノンクラスプデンチャー

歯科医療を提供する側でも、その目線は色々あります。
歯科医師、技工士、衛生士のそれぞれでも、全く同じということは無いのかもしれません。

歯間ブラシは使ってはいけないという先生もいますし、使うべきという先生もいます。

インプラントを推める先生もいれば、インプラントそのものを否定する先生もいます。
オールセラミックを進める先生もいれば、オールセラミックはダメだという先生もいます。
ハイブリッドが全てにおいて万能のように言う先生もいれば、レジン系は全てダメだという先生もいます。

貴金属は良くて、卑貴金属はダメだという先生は多いですが、
卑貴金属は疎水性でプラークが付かなく、周辺の環境が良いし、何より軽くて良いという先生もいます。

技工士の目標の一つに適合があります。
また、技工士ならではの目線で、人工歯の硬さ、耐摩耗性、解剖学的形態などを気にしたりします。
昨今では床の色調にも拘り、カスタムのガム色で個性を演出したりもします。
ちなみにサヤカでも好評を得てやっています。(詳細はHP完成時に)



しかし。
ノンクラスプデンチャーです。
これまで通りの義歯だったものが、ブリッジになったであろうケースがノンクラスプデンチャーです。
決して廉価ではないはずです。 

適合、物性、個性・・・
全てを飛び越えて「バネの無い入れ歯」です。

自分に思わぬMTが部分的にできたとき、さて、それを選択するか?というと難しいですが、
これはこれでこれなんだなぁと、妙に感慨深く思います。(なぬ

自分たちが見ている現実は、あるいは見なくてはいけないモノが見えていないのかもしれない、なんてシュールな気分になります。

2010年11月14日日曜日

BOOKOFF

先日ドライブをしていたとき、BOOKOFFに似た店があったのでフラッと寄って本を10冊くらいとCDを一枚購入しました。全部で3000円くらいの支払いだったと思いますが、かなりの割安感があり、これからはこういうところを積極的に活用しないとなと、エコだよなと思っていました。

そういうわけで、今日は次女と会社の近くにあるBOOKOFFに「売買」に行ってきました。
まず、家にあるすでに読んでしまった、また今後読まないであろう本を集めます。
段ボールに2つ分の50何冊かありましたが、それをBOOKOFFまで持っていき「買取」のカウンターにだして待つこと15分。

見積してもらったらナント340円 (w
「見積対象外が28冊ありました」

まぁそんなもんでしょう。

15分の待ち時間に私と娘でCDを一枚ずつ購入。
ちなみに1枚950円でした。
置いてあるだけの多くの本を処理でき、それらの一部がどこかの誰かのために役立ち、私用の大滝詠一のCDと、娘用の浜崎あゆみのCD一枚ずつを得ることができて、支払総額1560円。

お得です。    

2010年11月13日土曜日

患者さんの本音

私はシェードを見たり、話があると呼ばれたり、月に数回は歯科医院へ行きます。
患者さまと話す機会もあり、少々の雑談を交えながら、これから作るモノの物性や作り方などを話すこともあります。
そしてそういう中で意外に多い患者さまの意見だったり、質問の定型文みたいなものに
「先生には言ってないんですけど・・・」 や 「いま初めて言うんですけど・・・」 などです。

これは実は先生や衛生士さんにとって「?」と思うかもしれませんが、私が患者だったらと思うと理解できることだったりします。

やはり日本人の国民性なのでしょうか、あるいは私などは古い人間だからとでもいうのでしょうか「先生」というのは特別な存在なのです。
嫌われたら、嫌な患者だと思われたら困る、という意識が自然と働きます。
だから「本当は聞きたいけれど、聞けないこと」が沢山あるというのが理解できます。

「うちの患者さまは こうひう人が多い」とか「自費を薦めても無駄だから」という医療サイドの意見というのは、こういった構造のなかでどのくらい真実なのかと思ってしまいます。

ただ、同時に「先生」の立場からしてみると「先生」は「先生」でなくてはならない、ということも理解できます。表現する言葉が適当かどうか分かりませんが、その場所での絶対的な存在でなくてはならないのだとおもうのです。

先生とは医術を提供する立場であり、ある意味営業マン的な面も持ち合わせ、結果として患者さまの喜びに貢献しながら、その対価を得なくてはならない。。。

いやいや、これは難しいですね。
少し大きな組織になれば役割が分散されますが、一般的な歯科医院ではそうもいきません。



でも、やっていくべきなのでしょうね。

読書から得られるもの

私は趣味に読書をあげていますが、本を読むこと自体は苦手だろうと思います。
読むのは遅いですし、活字を追ってはいるけれど頭は別のことを考えていて、内容が全く分からなくなって、分かっている所まで戻るということもしばしばです。
だから図書館で本は借りられません。期日まで間に合わないからです。。。

最近好んで読むのは歴史ものです。
司馬遼太郎は片っ端から読むというと分っていただけると思います。
以前は立花隆が好きでかなり読みまくりましたが、今はなぜか手にしなくなりました。

また、濃~い本の代表としては京極夏彦。
本を持っただけでグラっとくる厚みタップリの本ですが、結末のあっけなさ以外は読みごたえのあるモノが比較的多いと思っています。

我ながら意外にも流行りものも手にします。
最近では1Q84、天地明察、死ねばいいのに、あたりでしょうか。終戦記念日に永遠のゼロも読んでしまったり。w

同時に読み進めるのは3冊までにしています。それ以上になると放置プレーになる本が出てしまいます。

好んで本を身近に置くようになったのはいつのころだったのか。
中学生のころ森村桂に嵌り、森村桂アメリカへ行くや天国に一番近い島などに心奪われたりしていましたが、本との距離は遠かったと思います。

その後映画を好んで見るようになりました。レンタルビデオの影響ですね。
古い映画からハリウッド映画まで、その幅も結構広いかもしれません。

同じ物語を知るなら本か映画かと言われれば、断然本で得たいと思います。
細かなディティールは本からでしか得られないモノのほうが多いと感じるからです。
登場人物の息遣い、心の動きなど、自分にとって都合のいいボリュームと時間を使いながら感じ取ることができるからです。

そういう経験を積むうちに、本の素晴らしさを覚えていき本との距離が縮まったのかもしれません。

寝る前の睡眠導入剤として本を読む人も多いかもしれませんが、私はダメです。
本を読んでしまうと頭が冴えわたり、時間を忘れてしまいます。悪い癖です。

今年もあと1カ月半ちょっとですが、年末年始用に買いだめをしにブックオフ(せこっ)に行こうかと思っています。


話は変わりますが、サヤカのHPを作り直しています。
色々新しい試みをしたいと思っているので、楽しみにしていてください。
年内アップ予定というくらい余裕を持って臨んでいますが、もっと早くアップするかもしれません。
製作途中でも公開し、公開しながら拡充していくのも良いことかな?と思うからです。

2010年11月12日金曜日

生体親和性

近年歯科専門誌やHP、商品を説明するチラシ、パンフレット、リーフレットに至るまで、「生体親和性に優れた」という言葉が目に付きます。

「生体親和性に優れ」という文言はジルコニアにも使われますし、e.maxにも使われますし、金合金、コバルトクロムにも使われます。

そうなると歯科材料において生体親和性に優れたということは、どういうことなのかな?
と疑問に感じてしまいます。

あちこち調べてみると、どうやら「生体親和性に優れる=アレルギーを起こしづらい」というところに落ち着くようです。

金属アレルギーは金属から溶出した金属イオンが、体内のタンパク質と結合・変化してアレルゲンとなることで生じるアレルギー反応で、それらは体質・年齢などによる個人差が大きく、体調の影響も受けるもの、らしいです。

ですから、その「モノ」がアレルゲン(原因物質)になるわけではないので、とりあえず「モノ」は比較的アレルギーになりやすい物質ではありませんよ、という程度のものなのでしょうか。

2010年11月11日木曜日

歯科用金属の高騰

先進国を中心に考えた場合、世界的に経済が下降線を描いているように思います。
日経平均、ダウ、ナスダックが騰がった下がった、ドル円やユーロドルがどうなったという
目先の細かい動きではなく、今後永続的に期待できる右肩上がりの材料が見当たらないことと、特に日本においては少子高齢化が進み構造的にモノが循環しづらくなっていくのではないかと考えています。

相場は未来を反映すると言われますが、景気が低迷すれば現物が騰がるというように、貴金属の高騰が続いています。貴金属は2000年前から緩やかに上がり続け、2008年のリーマンショックで暴落し、それを期に世界のレバレッジは下がったなどと言われながらも、その後はお金のやり場に困った世界の大金持ちが「お金は寂しがり屋だから、沢山あるところに集まる」という法則に従うかのごとく、貴金属が買われ続けてています。

そう単純なものではないかもしれませんが、現状から推察すると今後の展開を読むこともそう難しくないように感じてしまいます。

金属相場の動きで医療現場が右往左往するのは良いことではありません。
これからは生体親和性に優れ、優れた適合精度を持ち、高い費用効率を兼ね備えた材料に移行していかなければならないと考えています。

今月からノーベルではCAD/CAMでのコバルトのフレーム削りだしを始めました。


軽くて、必要以上に硬くなく、プラークを寄せ付けず、工業的に作られたブロックからの削りだしによって優れた均質性をもつとなれば、今後メタルボンドを選択しなければならない症例において、適宜選択されていって良いのではないでしょうか。


2010年11月10日水曜日

審美補綴―患者さんの要求を満たすこと

審美補綴について、昨今では専門誌の巻頭などで驚くような補綴物が紹介されています。
その高い完成度が患者さんの要求するものであるのなら、歯科医師と歯科技工士はそれを目指さなくてはならないと思います。

患者さんが心から喜び明らかに今までとは異なった笑顔をつくる、傍から見たら5歳以上は若返って見える、つい背筋を伸ばしたくなり、着る洋服に少し気をつかってしまう、そういう補綴物ってあると思うのです。


審美、エステティック、アンチエイジングと表現の仕方は違いますが、補綴物がセットされてから、患者さんが若返って見え、これまでとは違う笑顔が出来、晴れやかに生きる一助になれるなら、それは技工士にとっても最高の喜びなのだろうと思います。





自費の仕事が減っている、そういう患者さんがいないと言われることが多いですし、そういう一面も確かにあると思います。
でも確かなサクセスストーリーを明確に示すことができたら、時間と費用がかかるものでも手に入れたいと思ってくれる人は沢山いるのではないでしょうか。

2010年11月9日火曜日

歯科医師会セミナー

先週の半ばに浦和歯科医師会のセミナーに参加してきました。

今回は歯内のセミナーだったので、技工からは遠いところではありましたが、
各論に入ってもなかなか興味深い事柄が多く有意義な時間が過ごせましたし、
楽しかった分、使わないであろう出来る限りのメモをとってしまいました。 
驚いたことは根幹治療の再治療の確率は8割にものぼるということでした。
セミナー後にお付き合いさせていただいている先生方と話になった時も
「うちの大学でも調べたけど7割を超えていた」とか、あまりブログでは語れないような
内容の話まで聞いてしまいました。

とはいうものの、平日の夕方7時半から9時半、実際は10時近くまでやっているなかで、
普段のお疲れのなか先生方も頑張って勉強しているのだなと、
会場を見渡しながら少々エネルギーをもらった気がしました。

2010年11月5日金曜日

CAD/CAM~ 適合について

適合について書くのは少々怖いものがあります。
JIADSが発表する論文絡みで重村さんが極めているところがあるので、
いまさら理工学的なことを述べても自分の首を絞めることになりかねません。

20数年前に私が技工士になってからしばらくは、適合というと
「いかに支台歯に密着させるか」という感覚があったように思います。
30μのセメントスペースを確保するには、コレをあぁしてこぅして、
マージン1㎜はこのようにしてなどなど。

CAD/CAMも色々とありました。
身近で古い(?)ものではエンジェル・クラウンですが、適合については酷いものでした。
CAD/CAMによる歯科への浸透は未来永劫ない、と確信を持てるほどのシロモノでした。
某車メーカーが製作したCAM機で、もちろん当時としては最先端だったのでしょうが、
「適合させるためにこれだけ調整しなくてはいけないのなら、使い物にならない」と
ため息混じりに何度も思ったものです。


現在のCAD/CAMはマージン、セメントスペースなどの内面側において
非常に高いレベルでコントロールされていて、ドクターの適合に関する評価も高いものがあります。
さらに、CAMが3軸から4軸~に進化したため、削りだし表面もかなりキレイですし、外側の形態においても、パソコン上で設定するだけで、歯冠形態をかなりキレイに作り上げるというところまできているようです。

これまでロストワックスで「いかに支台歯に適合させるか」を目標に取り組んできましたが、
試適が終わったメタルフレームを見てガッカリすることのほうが多かったと思います。

というのも、セメントスペースを補償したつもりでもそれが不十分で、連冠やブリッジなど
の場合はいつも内面の隣接部が調整のため削られているからです。

模型上では良い感じですし、私たちとしてはそれで良しと考えているものです。

サヤカでは「いかに入りやすく、適合しているか」を考え、過補償については
それなりに取り組んできたつもりですが、最近のCAD/CAMは一瞬のうちにそういった私たちを
飛び越えていった感があります。

CAD/CAMの場合、まず、密着させるという適合を設計の段階から考えていません。
長いブリッジでも、1歯1歯のセメントスペースは完ぺきに確保されるのです。



ロストワックス法を用いて適合させるときのキーワードは「不確定要素の徹底除去」ですが、
CAD/CAMにおいては、除去する以前に「不確定要素」は存在させません。
パソコン上の設計の段階で、セメントスペースを含めた密着させない適合を目指しています。
(適合していない適合ということです)


技工をやっていて辛いことの一つに,作った技工物が「全然入らないよ」と、
再製作になることがあると思います。
入るためにもっとできたことは無かったのか??と自問自答することもありました。
埋没材や鋳造機などが進化した現在でも、適合をロストワックスで目指す場合には、
さまざまな「不確定要素の除去」が必要です。

それは逆に言うと「確定しているところは適合させる」ということです。
セメントスペースという名目の過補償分を支台歯で設定するというとスペーサーを使いますが、
たとえばスペーサーを30μ塗布したとしても、出来あがってくるブリッジの内面に確保される
スペースは30μではないわけです。
技工に関わらず全ての物事に関して、途中の工程について追求されたとき人は
「ちゃんとやっている」つもりでいますし、結果が伴わない場合「自分以外」
に問題点を探すものです。
入らないと言われた場合は何処に問題が???

ロストワックス法で模型上で30μのセメントスペースを均一に確保しながらマージンは適合している、というフレームは非常に難しいと思います。
支台歯の数が増えたり、テーパーがきつくなったり、補綴物が大きくなればなおさらです。

CAD/CAMではそれを模型上では当たり前に削りだしていくのです。

あと10年20年と経ったとき、歯科医療、歯科技工のどの部分まで機械が入り込んで
いるのか、などと最近は少々不安にもなります。


歯科の向かう道 CAD/CAM


ここのところCAD/CAMについて情報をかき集めています。
ノーベルのジェニオン、デグサのセルコン、大信のゼノなどなど、
副産物としてISUSや工業会のモノなども盛りだくさん。

デンタルショーや週末の講習会、平日にメーカーに来ていただいて説明会を催したりと
しばらく休みらしい休みはなく動いていました。



いったい今どうなっているのか、これからどう変わっていくのか?

ヨーロッパは日本の5年後の姿、と言いますが、今ヨーロッパは?





サヤカでは当たり前のようにチタン・カスタムアバットメントやジルコニア・コーピングを
センターラボ方式などといって外注したりしていますが、現実というか一般的にというか、
皆さんはどんな感じで関わっているのかなと思っています。

というのも、CADを導入したりCAD/CAMを導入したりと、ある意味前へ前へと進むラボもあれば、
「うちがお付き合いしている先生はジルコニアって言葉も、ちゃんとは知らないよ」といって、
あまり関係ないよ、という姿勢のラボも多くさんあることが、最近分かったからです。


つづく

三峰神社

キャノン電子の社長が経営が波に乗らない頃、三峰神社にお参りに行き
「もし儲かったら鳥居を新調します」とお祈りしたところ、それを期に経営状態が改善し
大きな鳥居を建てさせてもらった、とテレビで紹介していました。

放映されたのは半年とか一年くらい前でしょうか。最近ではありません。
見てすぐに私もあやかりたいと思い、さっそくドライブがてら三峰神社に行きました。

日本書紀にも出てくる由緒正しき神社らしいですが、私が感動したのはそういったトコロではなく
まずは日本武尊の銅像が空に向かって「ハロ~」という格好をしていることと、
そして何より感動したのは、おそらくこれがキャノン電子の社長が建てたであろう鳥居から、
まっすぐ上った頂にある「拝む場所」です。
石の階段を上り小さな鳥居をくぐると、そこは8畳ちょっとのスペースがあるだけで賽銭箱が
ちょこんと置いてあるだけ。
その先には本堂か?と普通は思いますが、
正面に見えるのは大きな空と秩父の山々と小さな秩父の街並です。

最初に見たときは鳥肌が立ちました。まさに日本人ならではの感性かもしれませんが、
「雄大な八百万の神に守られるように住む人々」を絵に書くとすると
きっとこんな感じになるのだろうな、といった感じでした。

最初行ったときは浦山ダムも寄って行きましたが、今回は紅葉の観光客も多く
帰りの渋滞が怖かったので、まっすぐ三峰神社だけ行って帰ってきました。