2011年7月29日金曜日

e.max ZirPress (ジルプレス)  その3

ジルコニアにフルオロアパタイト・ガラスセラミックをキャストオンするわけですが、感覚的には不安があります。  よね?


しかしそこは流石のivoclar vivadentの科学者集団。
これまでの色々な材料のキャストオンとは一線を画す見事さを感じます。


ちなみに、顕微鏡レベルで撮影、確認してみたところ、
接合部で不安を感じさせる状態は確認できませんでした。





先ほども書きましたが、400Mpaの粘りっぽさもなく、これまでのセラミックのように軽快に形態修正、咬合調整が可能です。ただ同時にセラミックが薄い部分には変な力が加わってチッピングしないよう注意しなければなりません。

形態修正、95%程度の咬合調整後、シリコンで表面の状態を整えていきます。


e.max LTのところでも書きましたが、セラミックの粉で表面をゴシゴシとキレイにして仕上げ焼成に入ります。




ジルコニア・セラミックの場合も、ZirPressの場合も、
ジルコニアフレームによるサポート形態は付与します。

 
オクルーザル・コンタクトは、微妙に7番過剰防衛入りまして少々甘めの状態でフィニッシュです。


以前に大臼歯のオールセラミックは難しいと、このブログで書きましたが、現存するメーカー推奨システムでの大臼歯のブリッジで、多くの人々に対応するキャパと、大臼歯補綴に相応しい強度と、ある程度の審美性を表現できるということになると、このe.max ZirPress と e.max CAD on くらいなのだろうな、と思っています。

たとえば最近ではフルジルコニア冠を喧伝する動きもありますし、それはもう何年も前からアメリカでは当たり前で、今では日本でもドンドン増えている、などという話も随分前から聞いています。
メタルセラミックでもコバルトセラミックなどのノンプレシャス系のモノがあり、セミプレシャス、プレシャスがあるように、オールセラミックでも色も硬さも「無垢のジルコニアですから」というモノがあっても良いのかもしれません。
何を大事にするかという価値観の違いもありますし、会社の事情もあります。


サヤカではフルジルコニアはいつからでも参戦できるということで、今の段階ではジルコニアフレームを可及的にサポート形態で作り、その上には、上顎なら築盛かフルオロアパタイトのプレス、下顎ならプレスといったラインナップで薦めていこうかと考えています。


 

 



e.max ZirPress (ジルプレス)  その2

イボクラがe.max ZirPressをプレスできるジルコニアとして設定しているのが、酸化ジルコニアフレームでe.max ジルプレスを圧入できるのは熱膨張係数=CTE10.5~11.0の範囲に限る、とあります。

こちら ページ下段のほうの「ジルプレス」に範囲が書いてあります。

それに対して、各社ジルコニアの熱膨張係数は こちら

実はノーベルのプロセラシステムで作られるジルコニアの熱膨張係数はCTE10.4です。

昨年末にHPを作っていて、そこらへんのことを知っていたので、まずイボクラに「ノーベルで作られるジルコニアの熱膨張係数は、ジルプレスをプレスできるジルコニアの指定の範囲ではないけれど、どうなんですか??」と確認を取ってみたら、確認して折り返しますの後、「大丈夫です」との回答を得ました。

一応ノーベルも近い将来e.maxの削り出しなどの予定もあるので、ノーベルにも確認をしておこうということで聞いてみると「おそらく大丈夫だと思います」でした。。。

なら取説に10.4も大丈夫だと明記してほしいです。




さて、メーカー指定の時間を費やし、埋没材の硬化、ワックスの焼却などを経て、EP5000でプレスを開始します。


ワックスの重さ0.7gまではインゴット1個ですが、今回のワックスの重さは0.8gだったため2個でプレスしました。わずか0.1gですが、こういうところでケチると痛い目見るのは自分なので、厳密に守るようにします。



EP5000の安定したプレス能力に助けられ、埋没材の練和時間やリングファーネスによる焼却時間、スプルーイングなどでエラーが無ければ、術者の心配をよそに美しいほど見事にプレスされます。



スプルーカットは通法通りダイヤモンドジスクで行いますが、2ケイ酸リチウムセラミックのような粘りはなく、110Mpaの感触が味わえます。




e.max ZirPress (ジルプレス)  その1

e.max ZirPress ですが、字のごとくジルコニア・フレームにe.maxシステムのフルオロアパタイト・ガラスセラミックをプレスして作るものです。ジルコニア・フレームとフルオロアパタイトガラスセラミックの結合にはZirLiner(ジルライナー)が使われます。

ジルコニアでのサポート形態を付与しつつ、上にプレスされるセラミックの厚みは確保しなければなりません。 要するに、真面目にやると、設計、デザイン、調整にかなりの時間が掛かります。





ジルライナーはメーカーの説明書から受けるイメージほど青っぽく盛れず、
また、説明書には「焼成後は艶のある表面」と記されていますが、それほど艶っぽくはなりません。





こちら、ジルライナー焼成したところ。


 
ジルライナー焼成後、歯冠回復をしていきます。


ワックスの厚みは0.7mm以上でなければならず、2.5mm以下でなければなりません。
もちろん安全マージンを含めたメーカーの言う数値なので、実際は多少の誤差はOKだと思います。
現実問題として、ジルコニアの【フレームの厚み】+【内面の隙】+【e.maxを0.7mm】となるわけで、どこをどう調整するのか、ということも場合によっては考えなければなりません。




今回はBrですので、200gのシステムを使用します。



その2 へ続く





リングファーネス

デンケンの007ですが、もう14年ほど使用しスウィッチ類も疲れ果て、数か月まえから不調だとスタッフからも訴えられながらも頑張って活躍していたリングファーネスですが、先日温度計の接続不良から動かなくなり、ついに第一線を退くことになりました。

これを購入したころは、適合などについて侃々諤々していたころで、例えばヘレウスなどでも2面ファーネスではなく4面が必要だ、などと言っていたころではなかったかと思います。

もとは、こんな感じでした。

ずいぶんと活躍してくれました。




そして、後を引き継いでくれるのはGCのAUTO FURNACE MF-Ⅰです。
007程度のファーネスをと思い物色し、たまたま岩瀬歯科商会でセール期間だったということもあり、 GC AUTO FURNACE EF-Ⅰを購入しようかと考えていたのですが、金属床を含めた大型補綴を担当する佐野が3段の係留が必要だと主張するので、それならということで+10万ほど高くなりますがMF-Ⅰの購入に踏み切りました。


こちら、新顔君です。


これまでの図柄はこんな風でした。
隣のモリタSRF650も、役割分担でそれなりに活躍しています。



そして、取り付けは毎度御馴染みサックスの上手い岩瀬歯科商会の鈴木さんです。
右端はこのブログの「好きさ好きさ好きさ」で登場した、米田友三さん(偽名)です。


配置完了し、図柄はこんな風になりました。




2011年7月28日木曜日

e.max ZirPress

明日、時間が許すようなら、e.max ZirPressについてレポします。


e.max  MODインレーの適合

以前にもe.maxの適合について触れましたが、  こちら

混液比をHPのe.max 埋没ページに記しました。   e.max 混液比ページ  

e.maxのメーカー指定混液比が載っていて、自分で作っておきながら埋没のたびにページを閲覧しながら数値を確認したりと重宝しています。。。どうぞ、ご活用ください。




さて、メーカーとしては埋没材の強度の確保のために50%の専用液濃度は守ってもらいたいところだとは思いますが、適合しないのでは話にならないので、適合するまで混液比を調整していきました。

出た数値がそのままですが、現在のところ低い濃度のため埋没材の強度が得られずプレスの圧で埋没材が割れてしまったということはありません。( DT 野口 )


例えばメタルボンドのメタルフレームを作るときも、サヤカでは松風のベルベティを使用していますが、その混液比もメーカー指定では

【専用液 :  水】

1   :  1 ( プレシャス )
2   :  1 ( セミプレ )
4   :  1 ( ノンプレ )

となっていますが、サヤカで適合を出すための基本混液比は一年を通して
4.5   :  8.5  になっています。


やはり50%濃度は守りたいようですが、こちらも守っていません。
守って適合するなら守りますが、通年で適合する基本混液比が全然違うので仕方ありません。

2011年7月27日水曜日

家守

『 家守綺譚 』 という小説があります。  いえもりきたん  と読みます。


梨木香歩という作家が書いている、読者を独特な世界へ誘う作品です。

初めて読んだときはページが進みませんでしたが、一度覚えると何度も読んでしまうという妙な魅力を持った本、作家ではないかと思います。

『 りかさん 』 もまた独特な世界でした。



さて、その家守とは違いますが、ヤモリは俗称で家守と書くそうです。
昔からヤモリがいる家は幸せで危険なことが起こりずらい、と言われています。

先ほどサヤカの窓ガラスに家守が居ました~


2年半前に引っ越す前のサヤカでも、家守はしょっちゅう見かけましたが、見つけるのは決まって夜で、いつも窓に張り付いている時でした。

Heraeus その2

先日Heraeusの新製品情報ワークショップに参加してきたとレポートしました。  こちら


そしていよいよ、新製品発表セミナーという運びになったようです。

「ヘラセラム」 と 「ヘラセラム・ジルコニア」のプレゼンテーションとデモによる紹介とありますが、ユーザーはこのセミナーに参加しないと、商品を購入出来ないそうです。
昔のブローネマルクみたいですね。

さて、その「ヘラセラム・ジルコニア」ですが、以前にも少々触れましたが、以下の点において優れているそうです。

■耐久性
高純度人口クオーツガラスを用い、安定化リューサイト結晶構造を実現したため、チッピング・クラックを起こしにくい。
ジルコニア・フレームとの結合力を高めるZRアドヒーシブなどのユニークな構成品も揃っている。

■操作性
昇温率100℃/分で、最終焼成温度がオペーク・ライナーで880℃と低く、焼成工程時間が少ない。
同等の陶材で平均30%の時間短縮が出来るそうです。

■審美性
焼成を繰り返しても変わらない蛍光性とオパール効果がある。
エンハンサーセット、インクリーサーセット、マトリックスセットなどの独自のシステムがある。



そして、その発表セミナーですが、今年の9月4日 日曜日 13:30~17:00で、
場所は本郷の研修センターで行われるようです。
お問い合わせは 03-5803-2150 へどうぞ。 ちなみに3,000円必要です。

2011年7月26日火曜日

Pearl Wax

山八歯材工業株式会社、通称ヤマハチから出ている歯科用汎用ワックスです。



汎用というと「様々なものに利用できる」という意味ですが、実際に使った感触からすると、これは白いパラフィンワックスです。

サヤカではシェードの立ち会いのときに、モールド・トライを兼ねることがあり、その場合はワックスで歯冠回復をして行います。

ずいぶん以前は松風のTOOTH COLOR WAXを単体で、象牙色とエナメル色で作っていましたが、試適の時に割れることもあったりと、使い勝手としてはあまり良いものではありませんでした。
長いブリッジのときや、前歯でも舌側が薄くなるような場合には、入れた瞬間に割れてしまい、モールドトライどころではなくなってしまったりと、現場では色々あるものです。



そんなこんなをしている頃、このPearl Waxがあることを知り、歯冠回復の内面に使用したり、場合によっては全てこのWaxで歯冠回復してしまったりという使い方を始めました。

すると、ワックスでのモールド・トライで「割れてしまう」ということが、ほとんど無くなりました。



デンチャーステインのワックス見本などにも使用する人はいるのでしょうか?
私は知りませんが、そんな使い方もできるのかもしれません。

2011年7月25日月曜日

光重合型硬質レジン 【メタカラープライムアート】

光重合型硬質レジンというと、保険対応の商品ですね。
前装冠を小臼歯で作れないために、それなら硬質レジンジャケット冠の追求ということで、サンメディカルが提案してきたものでしょうか。

旧製品のニューメタカラーインフィスの良いところは継承し、色調も旧製品との整合性を保ちながら、操作性、硬化性などの改良を行ったもののようです。

また、他と異なる特徴として、「ジャケット冠専用の衝撃吸収オペーク材」があります。

小臼歯補綴でジャケットを選択した場合、破折の問題があったそうです。

そこで衝撃吸収材を間に挟んでしまえということなのでしょうが・・・



オール・セラミック補綴において、衝撃吸収材のようなモノは使用禁止になります。
具体的には「オールセラミックの接着でスーパーボンドは使わないでください」とは、当たり前のように聞きます。PMMA系の、まさに即時重合レジンのようなものですし。

曲げ強度も含めた、それなりの硬度を持ったセラミックを硬い歯牙と一体化させることによって、全体の強さが増すというような理屈なので、間にクッションが入ることを嫌います。

ガラスはピッタリ適合した鉄板の上に乗せた状態だと強いけれど、その間にタオルを挟んでしまうと、ガラスは衝撃を単体で受けてしまうため割れやすくなるということです。


しかしこの硬質レジンジャケット冠だと違うのですかね?
ちゃんと咬ませることを前提としているのでしょうか。。。

例えばハイブリッドのメタルフレーム付フルベイクの臼歯ブリッジをセットした場合でも、患者さんによっては「噛み心地が悪い」「噛んだとき柔らかい感触がある」などという人もいます。



曲げ強度としては、せいぜい50Mpa前後の硬質レジンで、さらに柔らかい衝撃吸収材を挟ンだ場合、実際に咬むとどんな感触なのか、試してみたいものです。


ためしませんけど。。。

週末あちこち

土曜日は昼過ぎから大宮のパレスホテルで行われたインプラント説明会に全スタッフで参加させていただきました。ノーベルからはハリウッド映画俳優の山本さんと、元ラガー(脱ぐと凄いんです)の室塚さんが手伝いに来てくださいました。
今回も演者は先生と私の2部構成で、私も40~45分の時間を頂き、今できる全力でインプラントの説明をさせていただけたと思っています。

昨年末あたりからですが、仕事の内容の変化著しく、色々な事柄が日々変化していくので、スタッフも含め精神的、肉体的にも厳しい日々が続いていますが、まだまだ遠い先に目標はあるというつもりで頑張って参ります。


インプラント説明会が終わった後は先生から暑気払いのお誘いを受けていましたが、残念ながら参加させていただくことはできず、夕方5時過ぎからは、すぐ隣の大宮ソニックシティで行われていた歯科色彩学会にスタッフ全員で参加させていただきました。池見教授(学会長)とは久しぶりにお会いでき、有意義な時間を過ごすことが出来ました。


日曜日は目黒での咬み合せセミナーに参加してきました。
いつもの無茶振りからの話もさせていただきながらも、遠方から毎月のように咬み合せを勉強に来られる先生方には頭が下がります。



今までと同じことをやっていたら、技工士も当然ですが、歯科医師もどんどん仕事(役割)が無くなると、やはり考えていかなければならないのかもしれません。

その裏返しなのでしょうが、咬み合せを含めた歯科医療に取り組む先生方の目は、いつも生き生きとしているように見えます。




ところで、また本の話ですが。。。
「ジェノサイド」に続き、「いねむり先生」を読み始めましたが一向にページが進まないので、仕方なく「ツナグ」を久しぶりに読み直しました。
以前も書きましたがYOMYOMで飛ばし飛ばし読んでいたのですが、最初から最後まで通しで読み通すと、やはり受ける感動も以前とは違ったもので、不覚にも何度も何度もウルウルしてしまいました。

2011年7月22日金曜日

e.max ステイン  その2

先日e.maxのステイン材について書きました。  こちら

その後、試しに使ってみたので、その紹介です。



今回はイニシャルIQ ラスターペーストは730度でちゃんと焼けるのかの確認と、色の出方を見ようということでやってみました。




こちら、純正のステイン材でステイン後、グレージング・ペースト処理した状態。





こちら、ラスターペーストでステイン処理した状態。
ちゃんと焼き付いている様子。。。


グレーズ用ペースト( LN )でグレーズ処理した状態。
2回ほど塗って焼いてをしてみました。


使ってみた感想としては、純正に比べて濃い着色が可能ではないかな?と思えます。
色も豊富なので、使ってみる価値がありそうです。


LNは思ったようなグレーズ面にはならなかったので、もう一工夫必要なのかもしれません。
岩瀬での半額セールもあと一週間ちょっとですので、来週にも購入するか決めます。


明日、明後日と大きなイベントが目白押しです。ようやく一段落つけそうです。
そのために時間を作ってアレコレと準備してきたので、明日は思いっきり燃え尽きようと思います。








2011年7月21日木曜日

通信簿

通信簿の季節になりました。

今年は学生が家にいる時間が増え、電気を沢山使うのではないかということで魔の7月21日と言われていましたが、台風の影響で昨日今日は涼しく過ごしています。

昨日は我が家でも通信簿が二つ届きました。
一番上の子供は大学なので通信簿はありませんが、高三の子と中三の子は通信簿を持っての帰宅です。それぞれ色々あるでしょうが、ほどほどに前向きに歩んでいるようなので、私からは「凄いね。よくやった。」とだけ、内容にかかわらず(を?)毎回言っています。

今は(昔もそうだったかもしれませんが)何をやっていても何時どうなるか分からないので、「こうなったら幸せになれる」みたいな、自分の理想を子供に押し付けるようなことはやめておかないといけません。

そういえば、先日歯科医院へ訪問した時に、先生が面白いものを見ていました。
通信簿ぢゃ~ありませんが、『適性検査』です。  こちら

小人数ではそれほど期待するものも無いかもしれませんが、それなりの人数がいる組織になると、自分を含めたスタッフと、改めて適正検査を受けてみると面白いのではないか、ということのようです。

仕事に対する積極性は?

一緒に働く人との協調性は?

責任感は?

精神的に安定してますか?

従順性と自主性を上手に使えますか?


それなりに社会に出て、自分では普通にやっているつもりでも、客観評価は全く違うものだ、なんてことが見えるのかもしれません。

2011年7月20日水曜日

出来る人と出来ない人

堀江貴文氏、京極夏彦氏らは「いつ執筆しているのですか?」「いつ寝ているのですか?」などという質問を多くされるそうです。

程度の差こそあれ、出来る人は「いつやっているのか」という目で見られます。
逆に出来ない人は「なんでやってないの?」という置きっぱなしの仕事を抱えているものです。
出来ない人ほど出来ない理由を捲し立てることからも、構図として理解できます。

要領が良く無駄道を踏まずゴールに向かって真直ぐ歩けるから最短で出来るのでしょう。
要領が悪く無駄道を踏み余計な事ばかりやっていたら時間や体力ばかりを浪費し何も生めません。

出来ない人が出来るようになるためには、取り組み方を変えるか、諦めるかしかないと思うのですが、そういう人ほど頑迷ですし、仕事を効率よく捌けていないながらも抱えているもので、なおさら変えられないし自覚出来ないものです。

でもだからこそ、組織化をして苦悩を減らす努力が必要なのでしょうし、だからこそ組織化は難しいのだろうとも思います。




さて、話は変わりますが、先日ジェノサイド(大量虐殺)を読みました。
本の紹介のところで積重なっていたモノです。  こちら (上から3冊目)

京極作品から遠ざかって以来、久々に読み応え充分の作品に出会えました。

超人類vs人類(アメリカ)の内容ですが、細かいところまで実在の機関の役割の裏を取りながら書いているようで、説得力と厚みを感じる表現の仕方は、小説ながらも、読んでいて目線、心を釘づけにする力を持っているように思います。

その中で面白いことを言っていました。
今では映画などを通じて、射撃訓練などの図はよく目にすると思います。

その標的は人の形をしていますが、昔は丸だったり四角だったりしたそうです。
その頃は、敵と戦闘になり混戦の中目の前に敵が現れたとき、引き金を引ける確率は2割だったそうです。戦争を指揮する人間からすると、それは困ることなので、確率を上げるために試行錯誤したそうです。

その工夫というものが、標的を人間の形にすることと、反射的に引き金を引かせるために、標的は置いてあるものや、動くものに加え、バッと起き上がる標的も取り入れたそうです。この工夫が功を奏し(?)目の前に現れた敵を躊躇することなく殺せる確率が8割近くに上がったそうです。

ただし、そのためにPTSDが急激に増えたそうですが。。。


今日は午後に歯科医院へシェードを採りに伺います。
佐野も即日義歯の製作で歯科医院へ行っています。

2011年7月19日火曜日

大臼歯のオールセラミック補綴

大臼歯のオールセラミック補綴は難しいですね。特にブリッジ。

大臼歯フルベイクでしたら、メタルボンドも同じようなものかとも思いますが、ブリッジになると微妙にたわむ金属に守られているなどという意見も聞かれます。

昨夜のNYでは金先物が高値を超えたということで、東京工業取引所でも高値を追う展開になっていたようです。今夜も高いようなら5月6日につけた4,103円をぶっ飛びで超えるのかもしれません。
ますます脱金属に取り組む必要に迫られる場面も増えるのでしょうか。
ジルコニア・セラミックでも機能咬頭にサポートを付与できる上顎は良いと思いますが、下顎は機能咬頭側にサポートを付与できません。








咬合接触のポイントを注意すればとも思いますが、それでは根本的な解決には近づけません。

日常生活では曲げ強度で100Mpa程度あるものが破折する力が加わることは、そうはないと思いますが、就寝時の無意識下では特にぺリオの起発部位の4番7番などは、思いもよらぬ力が加わるのではないかと思います。





6~7の連結部が破折し、その後のストレスで5番の舌側が破折


サヤカHPで図で示しているようなジルコニア+2ケイ酸リチウムセラミックの構造が、とりあえずの形なのかもしれません。  こちら