2011年5月18日水曜日

バーティカルディメンジョン

毎日の沢山の模型を見ていますが、ほとんどのバーティカルディメンジョンは崩壊というか、かなり低位になっています。稀に6番位置で上下の歯冠分がシッカリ残っているケースもありますが、ほとんどの場合は前も後ろも低位ではないでしょうか。

クラウンブリッジ補綴への移行時からそれは始まり、次の補綴次の補綴と重ねるたびに低くなります。




一般的には補綴治療では、低くなることはあっても高くなることはありませんし、技工士レベルの話では「低く作らないと怒られる」ということも現実にあります。

以前にもこのブログで、患者さんが「他の歯医者さんでは何でもかんでも低くされるけど、ここの歯医者さんは高い方に治してくれる」と何とも言えない良い笑顔で話していた、と紹介しましたが、もしバイトを挙げて「あるべきバーティカルディメンジョンを回復する」ことが、歯科治療のスタンダードになったとしたら、仕事が溢れてしまって歯科医院も歯科技工士も大変だろうな、などと想像しています。 





エステティックというか審美補綴治療においても、どのような世界レベルの細かいテクニックより効果的だとも思っています。

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