2011年5月2日月曜日

ニュープラストーンⅡ HE

GCから高膨張の石膏が出ています。

高膨張の石膏というと、昔レーニングのスルフォン床義歯をやっていたことを思い出します。
今だから言えますが、かなりの収縮があり、過剰に防衛してもなかなか追いつかないほどのものでした。
口腔内に安定せず、辺縁は粘膜を傷つけたり、修理は汚くと、臨床結果も酷かったのを覚えています。

このニュープラストーンⅡHEは、一般的なレジン床の収縮率をそのまま補正できるよう0.40%膨張するよう設計されているそうです。
使用するレジン、通常の製作方法にもよりますし、もっと細かく言えば印象は何で採っているのかなども考えなくてはいけないとは思いますが、とりあえずレジンの収縮分を注ぐ石膏で補正することだけ考えるなら、良いのかもしれません。

それでも以前に書きましたが、印象材の収縮、石膏の膨張となると模型目線からは「膨張+膨張」になるわけですから、レジンの収縮を完全に消してしまうほどの石膏の膨張は、完成義歯を緩くしてしまうのではないのかな? などとも考えてしまいます。

やはり、それぞれのラボなどで現状を理解したうえで試さないといけませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿